【完結済み】占い師はため息をつく。「ふわふわ夢見る乙女は願い下げだよお。」

BBやっこ

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女性

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「運命の女性に会えるだろうか?」

よくある話だね。いい加減結婚しろと親に勧められた、と。

(それは、たぶんずすめる婚約者がいたんだろうよ。
そういう段取りを、蹴ってここに来たわけだね。)

何というか、直情的で落ち着きのない。夢見る乙女の男版かね?

本気で探したいなら手伝っても良いが。
ふわふわなことしか言ってない男に、紹介できる女はいないね。

さっさと追い出そうと思った。

「あんたの運命は、近く現れるよ。

「そうか!何か目印はないか?」
「未来をよく考えた女だね。」


こう言う男には、しっかりした娘さんじゃないとやっていけないよ。


「そうか、では結婚を考えてくれ!」
「はあ?」

「来た客の未来を多く考えているのはあなただ!私に運命だろう?」

ば、バカなのかい?!
年齢の事もだが、その発想がもう滅茶苦茶だよっ

「あたしにゃ、旦那がいるよ!」
「おや?未亡人と聞いていたが。」

「嘘っぱちな話さね、海から帰ってくるよ。」


なんだい?噂を仕入れて来たのか。冷やかしかい?

いや、逃げてきたのか。

「ぼちゃま!こんなところにっ」


「金もないのかい?ツケは受け付けてないよ。」

「いやいや、追ってきたジイに払わせる。」


迎えに来るまで、暇つぶしだったんだね?
「やれやれ困った子だねえ。大人には清算をしっかりしてもらうよ。」

こんな茶番の役をしたんだ。演出した公演費用、大人には清算をしっかりしてもらうよ。


その後占い師は、迷える父親の話し相手になったらしい。
「奥さんとは、茶飲み友達さ。」
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