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私の婚約

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「私を貶めようとする貴方が、魔物を直視できるわけがありませんわ。」

ドレスでなくても、私は私。

婚約者が私をよく思っていないのは知っていた。
それはパーティの時や、お茶会の時に。節々で感じていた。

女が剣の腕を磨くなど
あの飾り気のないドレスなどみっともない


鍛えた体では、ふりふりなドレスは着こなせず。
すらりとドレープのドレスは、婚約者には不評だった。

可愛らしい女性が好みなのだろう。私とは正反対の。
防衛のための婚約、騎士の次男ながら剣はイマイチと評判の男を婚約者にされた。

剣で負かして以来、険悪ムード。
そんなストレスが蓄積していく日々が

魔物に襲われた。
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