【完結・全7話】婚約者の浮気の清算は、それだけで済むんでしょうか?

BBやっこ

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3.待機中にため息

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「はあ」

せっかくの実家もすぐに、寮に帰ってきた。
お父様に任せる事にした。


相手方の連絡待ちになる。婚約破棄に移るとしても、あらかたの状況を確認したい。
正直、婚約の長さともうすぐ卒業という時期にこんな事になるとは。


仕事の関係先でもある。そこそこの親交を培ってきたものの
今まで通りとは行かなくなるのは必須だ。


私には『気持ちの整理をしておきなさい』

とお母様の言葉をかけてもらい、お父様は何か考え込んでいるようだった。それはそうよね色々とお仕事関係にも影響が出ると思うもの。

『私に任せておきなさい』とは言ってくださったけど。

「絶対迷惑かけるわよね」

憂鬱でしかなかった。せめていつも通りに過ごそうと考える。
(食事をして、本を借りに行こうかしら。)

お姉様が読んでいた小説ってどんな終わりだったかしら?
とどうでも良い事をかんがえていたけど、友人が現実に戻して来た。

「お相手は誰なの?」
「さあ、知らない。」

「噂になっていたかなあ?」

友人2人のが、興味深々の様子だ。私は動く気がない。やる事もないのよね。
婚約者に『やっぱ婚約破棄はなし』とかいわれても、気持ちが戻りそうにはない。


それだけの関係だったか、と。古い約束は反故にしない。
私の性格を知っていたのか。その約束を覚えていた事に婚約者の頭の中がどうなっているのか。

その分を宿題に回せば?って言ってやりたい気分はあった。


言質はとられている。それに、今もそう思っているみたい。私が誰かと恋におちたら、婚約破棄を願い出ていたかしら?


「…なさそうよね。」

「何がないの?」

「突然恋に落ちる瞬間かしら。」

「まあ、卒業も近いからって浮ついている子も居るけど」
「あ~、繰り上がり組み?」

勉学に進むとは聞こえが良いけど、本業とするまで学ぶ人は少ない。
お金が出せて、婚約の決まっていない令嬢はそうする。来年は特に、王子様が入学されるから接点が欲しくて卒業しない人達が多い。前年より倍近くだと聞くけど。


「関係ないわよ」

「そうかしら?キープとか。」

「えーそんな打算的なっ」

「それに、博打よね。」


味気なく感じる。
居ない日だってあるし、続く時も多い。

家業を継ぐ準備をしている婚約者を応援していたつもりだ。


会いたいとワガママを言うほど、初々しい関係じゃない。言い合うだけの関係?

都合が良い女扱い?


本心を聞き出すべきか、時間を使うのももったいないと突っぱねるか。


どうしたいのか考え、ため息を吐いた。
それを友人達は咎めないでそっとしておいてくれた。
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