【完結済み】ハニーBeeは香り高い味がする<BLジャンル>

BBやっこ

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美青年再び

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部屋で待ちます。
こういう時、ウロウロしてはいけません。

隠し部屋から覗かれているというのが定石ですが
そんな変なことを考えて待ちます。

見た感じは大人しく座っているように見えますが、
頭の中では
どんな質問をされるか、どう答えれば良いか考えています。

ここで、職業が決まる。
今世の分岐点と言えるでしょう。生活手段というよりは
生き方が決まると言っても過言でない世界です。

行動範囲

この地域から出るのは容易ではなく、また出る気が起きないのも不思議です。
生まれた場所だから?それだけではないと思います。
安全だとわかっているからでしょう


出会いも限られます

そう言えば結婚もあるのでしょうか?
性別に女は希少と聴いています。

町の住居では、同居人という言葉はあるようで
性欲もあるのかな?

おしゃれな人もいるし、お酒を飲んで擬似恋愛な
関係はあるとみています。

一番の比率は仕事ですが、それだけの世界ではない。

そいうい人生設計的な物を聞いたことがありません。
まだ子供だから?

この世界の人たちのことも知りません。
もっと知りたいなあ。


ガチャと扉が開きます。
とりあえず立ち、お出迎えです。

「どうぞ、座ってください」と言われる良い声は聴いたことがあります。

お察し、インテリ眼鏡様だあ!!

「私が文官長です。」
「ビーです。よろしくお願いします。」

とおじきする。

あの書類の山を片付けている急がしい合間に
この面談を入れてくださったのだろう。

美少年がお茶と
ケーキがサーブされた。

パウンドケーキ
ハニーケーキですよおおお!!


大人しくしている顔が崩れそうなほど嬉しく、美味しい!

「美味しかったですか?」


柔らかくなった表情に
ご馳走さまです!と心の中でお礼を言い

ミント清涼感のある
「はい。ハチミツの甘さが良くて、どこのケーキ屋さんで買ったものなんですか?」

「ハチミツは管理されているので城のパテシエしか使いません。
女王様へ出されるお菓子を分けていただいているのです。」

城で文官見習いと職業が決められ、文官長様の下につきます。

教育係は先ほどの美少年、「先輩」について学びます。
図書の利用も教えてくださるそうで!

ご褒美ですと飴ちゃんいただきました~。

蜂蜜は貴重で砂糖よりも重要視されるそうです。
城での管理、町までなかなか降りていかない食材と
さっそく、先輩に
教えていただきました!

「飴にもハニーな香りがしますね」と受け取れば、
「鼻が良いのですね。」と優しい顔のインテリ眼鏡様な筈なのに

(腹黒いのでは?)と感じた。


それは野性の勘的な物だったと、後でわかりましたよ。
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