【完結済み】俺たちと番の女のハネムーン[R-18]

BBやっこ

文字の大きさ
8 / 70
本編

4-冒険者ギルド

しおりを挟む
騒ついたギルド内から
冒険者ギルド長の部屋に入った。


後でリリー(ギルド職員で友人)に詰め寄られるな。


ここのギルド長はエルフの男性で、昔から世話になって頼りになるヒトだ。
例の貴族のことを相談していた。

依頼内容にも圧力をかけそうだったからね。
それをやられると冒険者からの信用にも関わるという前提もあるけど
協力があって助かった。

「それとは別に私の依頼の受理の話!」を確認する。
完了の報告をせずに、ロードと…あの、過ごしていたから!

「代理で報告を受けた」と見ているのはカナン。
目で『ありがとう!』って伝えたら
ウインクされた。

様になっているねぇ(感心)。大人の茶目っ気をわかっているよ。
後ろから回っている腕が強まった

「ロード…。」ちょっと苦しい
今、膝の上というか自ら椅子になりに行った男である。
趣味なの?と頭をよぎったが、

“獣人の男は番を膝に乗せたがる
できないとなるとそれ以上の要望を通そうとする”

という話を思い出し、それ以上が“腰を抱かれてギルド内を歩く”
よりハードと察した私は、瞬時に判断して

椅子に座った、ロードという椅子。

人の目が気にならないかって?
ギルド長の生温い目があったけど、言葉はなし。

伊達に年長者じゃないよ。見た目はおじさん。中身はお爺さん!


後ろからのハグと頭をスリスリしてくる大人の男
歳上の男性に言う台詞じゃないけど

(可愛いいんだよなあ)

犬っぽい仕草のせいだろうか?
ぎゅーっとしたくなる。

「ンンっ」とギルド長の咳払いに注意を向ける。

私はほわほわしている気分を引き締める
依頼完了の確認ができたので私の用事ではないんだけど

ロードを見たが、目が合っただけ。
カナンが話を進めるようだ。


『竜の翼』が高ランクだからだ
ギルド長の部屋に来ているのもそのせいで、
私の用事は受付で済む。

ロードとカナンの依頼の完了報告
情報の交換、新しい指名依頼の有無と事務的に話が続いた。


「貿易街で荷下ろしが、依頼人の希望だ。」
「わかった。王都に行く途中で寄ろう。」

話が終わったらしい。

ギルド長がお茶を職員に頼んだ。

「いつ出発する予定だ?」
「仲間からの手紙が来たら。数日中だな。」

『竜の翼』のメンバーは王都の拠点にいると聞いている。
買い物リストを頼まれるらしい。

王都にいて、買い物
貿易街で魚介類が美味しいだろうなあ。

海から運ばれた新鮮なのが手頃に売ってるから。
挨拶の土産を買っていく予定を立てる

王都のお仲間に挨拶するだろうから

トントンッ「お茶をお持ちしました」

あ、リリーの声だ(焦り)

私がいる場所を思い出した。


パッと私と顔が合うと…
ニッコリ


膝の上にいる私に『後でね?』と獲物で遊ぶ気だ。

(怖っ!)友人の質問攻めと揶揄われるのを覚悟した。

紅茶をいただく、あいいやつだ。
おいしさに心がほっこりした。

心にあった寂しさを追いだして、伝えた。
「ここを出る」

そして、孤児院のことを頼んだ。


「それが良いだろう」と了承の言葉を受ける。

前から話していたことだ。結論は出ていたから
後はタイミングだった。長年いた地を離れるのは不安だ。

残していくのも
知らない土地も。


何かあればギルドを通して
手紙を寄こしてくれるそうで

「どのギルドでも気にしておけ」とギルド長に言われた。


帰る場所があるのは
嬉しいものだと改めて思った。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

処理中です...