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本編
食後のまったり②
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食事をいただいた後、部屋に下がったところで
セリのドレスがさっさと脱がされた。
「ロード!??」器用な指さばきだったのだろう、
下着になっていたのに驚くセリと周りの人達。
本人は脱がされたことに慌てていない。
が、この格好でいたいわけではなかった。
今、胸に抱いた存在に意識がいく「怒ってはいないみたいだけど…」
双丘に埋めたままのロードの頭を撫でならセリは呟く。
言いたいことはあるようだけど、顔を上げてくれる様子はない。
感情が昂って、ぐちゃぐちゃになってる状態。
(よく、孤児院の男の子にこうなってた子がいたなあ。)
この対応をして落ち着いてから、気持ちを教えてもらっていたけど今回の場合は…
「解説してもらえますか?」カナンに話を聞くことにした。
「あー。まあ予想はつくが。」
オレが言っても良いのか?と思考している様子に、一旦止める。
「すいませんけど、座って話ません?」
着替えを手伝ってもらう予定だったメイドさんも
どうすれな良いかわからないようだし、私は下着姿だ。
今なら、仕切り直せそう。
バスローブをもらい、借りていたドレスを返し…
「あ、靴も。」抱きつかれたままお願いしていた私だったけど、ロードを抱えたままではダメかもしれない。
「あー、そのまま座れっか?」
カナンが言うと、ロードが背もたれのない筒状の椅子に座った。
「失礼?」私の足に触れ、傅いて靴を脱がせてくれる。
「・・ありがと。」
少々、照れそうなシチュエーションだけど、無事借りていた靴も返せた。
化粧を落としたいけど、メイドさんにはお茶の用意をしてもらって下がってもらった。
まだ、ロードは顔を上げてくれないが、ちょっとは落ち着けると思う。肩の力が抜けている。
再度、髪を撫でた。
カナンの方は、お酒を飲む準備をして
「あー、そうなってる理由なんだが。」
仕切り直しとリラックスの準備ができたところで話を聞くと、端的に。
「嫉妬だな。」
ピクっとロードが反応したのが、密着した場所から分かった。
「何にかな?」ロードの方を見ながら考える。
冒険者に嫉妬してもらえるような話題は出ていないと思うけど。
「職人を紹介するって部分だよ。」のカナンの指摘に
ギュッと抱きしめ方が強くなったのは、正解の意味だろうか。
食後だけど、締められたのは大丈夫だ。
お茶を手渡され、ひと口飲んでカップを返した。
そろそろ、顔を上げてくれる気がする。
ちゅっとキスして、ロードの髪を撫でた。
感情に振り回されちゃってる状態だと、話し合いとかは難しい。
特に、力が有り余ってる男の子にあった。
そんな時は、ギュッと抱きしめて、逃げれないように、落ち着かせて
胸に埋めとくのは、10歳以下の男の子向けの対応だけど、ロードは特別で。
「落ち着いてくれたかな?」
感情が落ち着けば、会話をしてくれることが多い。ダメなら、一旦解き放つか、もう一回埋める。胸に。
この場所が一番、戦意を削いで大人しいのは実証済みだった。
「セリに、男を紹介するって」初めて聞く弱々しい声。
職人が男性だと思ったのかな?
まあその意味も入っていたことは過去にある。
仕事先の相手を紹介と言いつつ、結婚相手にどう?っていうパターン。
さりげなくやってるつもりでも、相手は意識して目が違う。
トラブルの元だから、紹介の仕方は気をつけてもらったことが何回か経験ある。
今回は違ったと思う、思いたい。
「ロード、私のお茶関係の人は、お客さんも卸す先も女性が多いんだよ?今回の紹介もそうだと思うし、断るよ?」
やっと顔を上げる。
ちょっと目の奥が昏い感じがする。
「少し呑む?」
カナンが用意してくれたグラスを受け取り、お酒を飲ませる。
頭をすり寄せる動作が、なんか可愛い。
「甘えたかな?」
すりすりと動く頭を優しく抱えた。
セリのドレスがさっさと脱がされた。
「ロード!??」器用な指さばきだったのだろう、
下着になっていたのに驚くセリと周りの人達。
本人は脱がされたことに慌てていない。
が、この格好でいたいわけではなかった。
今、胸に抱いた存在に意識がいく「怒ってはいないみたいだけど…」
双丘に埋めたままのロードの頭を撫でならセリは呟く。
言いたいことはあるようだけど、顔を上げてくれる様子はない。
感情が昂って、ぐちゃぐちゃになってる状態。
(よく、孤児院の男の子にこうなってた子がいたなあ。)
この対応をして落ち着いてから、気持ちを教えてもらっていたけど今回の場合は…
「解説してもらえますか?」カナンに話を聞くことにした。
「あー。まあ予想はつくが。」
オレが言っても良いのか?と思考している様子に、一旦止める。
「すいませんけど、座って話ません?」
着替えを手伝ってもらう予定だったメイドさんも
どうすれな良いかわからないようだし、私は下着姿だ。
今なら、仕切り直せそう。
バスローブをもらい、借りていたドレスを返し…
「あ、靴も。」抱きつかれたままお願いしていた私だったけど、ロードを抱えたままではダメかもしれない。
「あー、そのまま座れっか?」
カナンが言うと、ロードが背もたれのない筒状の椅子に座った。
「失礼?」私の足に触れ、傅いて靴を脱がせてくれる。
「・・ありがと。」
少々、照れそうなシチュエーションだけど、無事借りていた靴も返せた。
化粧を落としたいけど、メイドさんにはお茶の用意をしてもらって下がってもらった。
まだ、ロードは顔を上げてくれないが、ちょっとは落ち着けると思う。肩の力が抜けている。
再度、髪を撫でた。
カナンの方は、お酒を飲む準備をして
「あー、そうなってる理由なんだが。」
仕切り直しとリラックスの準備ができたところで話を聞くと、端的に。
「嫉妬だな。」
ピクっとロードが反応したのが、密着した場所から分かった。
「何にかな?」ロードの方を見ながら考える。
冒険者に嫉妬してもらえるような話題は出ていないと思うけど。
「職人を紹介するって部分だよ。」のカナンの指摘に
ギュッと抱きしめ方が強くなったのは、正解の意味だろうか。
食後だけど、締められたのは大丈夫だ。
お茶を手渡され、ひと口飲んでカップを返した。
そろそろ、顔を上げてくれる気がする。
ちゅっとキスして、ロードの髪を撫でた。
感情に振り回されちゃってる状態だと、話し合いとかは難しい。
特に、力が有り余ってる男の子にあった。
そんな時は、ギュッと抱きしめて、逃げれないように、落ち着かせて
胸に埋めとくのは、10歳以下の男の子向けの対応だけど、ロードは特別で。
「落ち着いてくれたかな?」
感情が落ち着けば、会話をしてくれることが多い。ダメなら、一旦解き放つか、もう一回埋める。胸に。
この場所が一番、戦意を削いで大人しいのは実証済みだった。
「セリに、男を紹介するって」初めて聞く弱々しい声。
職人が男性だと思ったのかな?
まあその意味も入っていたことは過去にある。
仕事先の相手を紹介と言いつつ、結婚相手にどう?っていうパターン。
さりげなくやってるつもりでも、相手は意識して目が違う。
トラブルの元だから、紹介の仕方は気をつけてもらったことが何回か経験ある。
今回は違ったと思う、思いたい。
「ロード、私のお茶関係の人は、お客さんも卸す先も女性が多いんだよ?今回の紹介もそうだと思うし、断るよ?」
やっと顔を上げる。
ちょっと目の奥が昏い感じがする。
「少し呑む?」
カナンが用意してくれたグラスを受け取り、お酒を飲ませる。
頭をすり寄せる動作が、なんか可愛い。
「甘えたかな?」
すりすりと動く頭を優しく抱えた。
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