【完結済み】俺たちと番の女のハネムーン[R-18]

BBやっこ

文字の大きさ
27 / 70
本編

食後の男達③

しおりを挟む
良い椅子だけど、ロードを撫でて宥めながら考える。
(髪のオイルと化粧を落として、汗を流したい。)

お上品に頂いた食事は美味しかったけど、肩凝った。
ちゃんとケアしとかないと。自分の年齢を考えてしまう。

「シャワー浴びてくるね?」そう声をかけて、立とうと思ったのが
ガッチリ捕まったままだ。その相手から

『もごもごっ』と声が胸元からきこえる。
よく聞こうとすると

ロードが顔を上げ、真っ直ぐ目を合わせ、「一緒に入ろう」と言われる。

両手を握り込まれたセリは、何か不穏な気配を察知したので
「1人で浴びてくる」と言った。



ささっと浴室に行ってしまった。

頭を撫で、キスしてくれたのでとりあえずは一時、離した。
振り返って誘ってくれないか見つめていたが、残念。


「飲むか?」忘れられていたが、カナンだ。

なみなみ注がれたコップには酒精が強い酒。
どかっと座りロードはグイッと中身を飲む

酒を煽った。
俺たちには、これくらい水分だ。

「甘えたモードは終わりか?」からかうより、呆れたカナンの声。




見たことない相棒の痴態
情けないとも言える姿だったが、計算も入っているのはわかる。
長い付き合いだ。

ロードが応えず無言でコップを出したので酒を入れた。
「他の男。・・粉々にするか。」


思った異常…以上に執着がある台詞だ。
「セリちゃんが気にするからやらねえだろ?」

食事の席で一瞬、カッとしたロード。皿が犠牲になったが、冷静な方だ。
食事中に血が流れなかったからな。
結構危なかったぞ?あの奥方は。

竜と狼の恐さがわからないってのは
幸せかもな。死んだらわからないだろうが。

気持ちポヤっとした顔の相棒に、酔ったわけはないので
「そんなに良かったのか?」
あの埋まっていた胸の心地良さを思っているのだろう。

セリの胸のボリュームはない方だ
(獣人の女と比べてはダメか。)フラットではないが。
細い、痩せているというより骨格がそう見せるのか?

それより
「足が綺麗だった。」
程よく筋肉がついていて、細くしなやか。
触った肌も柔らかくって、女の線が…


「“足フェチ”」

ロードは見てなかった筈だが靴を脱がした時、じっくり楽しんでたのはバレバレか。
(役得だった。)と思い出してきたので

急激に話題を逸らす。「ロード。胸派だったか?」
慎まし…けふん、ごふんっ

ボリュームはなくても弾力が大事なのか?

「イイ匂いだった。」「そっちかよ!」
フェロモン?番の匂いに酔ってるのか?

「ウマソウだ。」
「・・性的に食う気だな。」続いた言葉にそう返した。

(すっごい変化だわあ)しみじみ相棒の変化を思う。

娼館では抱ければイイって体力ある女を選んでたからな。
オレは足が綺麗な女だったけど。
(セリちゃんの足、オイシソーだったなあ。)

「やらねえぞ。」

考えが読まれたか?口角が自然と上がる
「セリちゃんか?とらねーよ」

(ちゃんと言葉にしとかねえと。
オレが死にそう。)という心配を他所に…



「セリの痴態をもっとみたい。」

「おいおい、今夜はやめといてやれよ?」
明日の移動に備えてな。
酒飲んで我慢しておけよ。

まあ、拠点に着いたら大変そうだわ。
ちゃんと救出はしてやらないとなあ。セリちゃんの生存が危ぶまれた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

処理中です...