「行き遅れは魔国で結婚してきなさい」って言われました。

BBやっこ

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1-魔国行き

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「レイリーン様?」

従者の人の声で我にかえる。


留学の命令書を受けたため
担当部署へ
今、着いたところだ。

お迎えの馬車の中で振り返っていた私は
ボーっとしてた。

レイリーン・シュトランハイム
侯爵家の三女

魔導具科のいち職員。
王家からも資金提供を受ける

貴族の次男以降にも人気の職場に、
女は私とあと2人。まあまあ仲良くやっている。


今日来る予定はなかったけど、
室長の部屋に案内された。


「そんな我が国から。魔国への留学という名の…」
左遷?

既に決定された書状を読む室長を見ながら、思考を巡らせる。

魔国に住む
魔族とも友好的ながら文化や身体能力の差によって
隔たりは、まだある。

我が国は、魔力を多く持つ貴族と魔導具の技術で発展してきた。
お役立ちグッズとしての“魔道具”も庶民の間でブームだ。


そんな侯爵家の3女は姉2人から『味噌っかす!』
と可愛がられ、淑女とは!を仕込まれております。

※この国に味噌はあります。
貴族の料理にはあまり使われませんが、
庶民に味噌汁というスープがライスとともに定番となっています。

仲は良いと思いますが、性格が合うとは思えませんよお姉さま方。
なんか魔国行きって辞令出してきたけど、

この部署から体よく、追い出したいんでしょ?
ヒットさせたり、鳴かず飛ばずでも、向上させたと自負している。

それを貴族の令嬢が?と驚かれるくらいには、この国の内情が知れるものだ。

女の役割は、
お菓子や軽食、紅茶と情報の交換です。
『作るのは、侍女の仕事よ!』と最初はお小言のお姉さま方でしたが

懐柔しました。美味しいものって良いですね。

その姉たちも、婚約者それぞれ
外交から帰って、出世して
結婚…
式は挙げない、あげるでもめている仲がよろしい
のですが、時期はもっと後になるとの見解は一致していますね。

長女は仲の良い侯爵家の幼馴染
次女は子爵の商売人
三女は独り身まっしぐら

となっています。

そんな私ら恋人トラブルなんて心配ないですもんね?
この前みたいに、出張を指示した後
ここに女が乗り込んで来るなんてことが。
3人、奥さんじゃないし!

子供もいてここで泣かれても困りますと
私がお帰り願ったんですよ。
冷たいとか。じゃあこのまま夜まで居てもらう?

「戸締りあんたがしろよ」で黙りました。

長かったけど、
“魔国行きは決定”
と再度同じことを言われ

詳しいことを知りたいのに、しどりもどろ。
読んでるだけかいっ!

そして呼んだだけだね?

とりあえず、引き継ぎは必要と思い
書類を持ち帰る。整理して送り届けて貰えばいいや。帰宅の途につく



「アイツ、追い出されたぜ?」の陰口が帰りがけに聞こえた。

楽しそうに嗤っている。誰がいるか、言ったかわかる。
出世した奴、か。

思えば出世には縁がない
なにがやれるかが大事だと奮い立たせ、
会話能力と社交が必要なポジションはごめん被る。
って見栄切った。

女は悪目立ちする。
それでも世間を泳ぐには、女を武器に戦うか
捨てるくらい邁進するか。

どちらも選ぶ気がなかった。
何その究極の選択?

姉たちから、魔国行きをいろいろせっつかれると思っていましたが

家に帰ると、意外や意外。

水鏡という文字が出る魔道具の反応に気づきました
フタを開けると水に文字が浮かびます

《母帰宅》

2日後に急遽の帰宅だそうです!



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