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後は

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そっとベッドから起き出して身支度をする。

清めてくれたようで、ベタベタは少なかった。
さっさと汗と色々を拭いて部屋を出ることにする。

まだ寝ているのを確認。
眉間の皺ができていたのでキスをして、部屋を出る。

帰る挨拶をして…

「おはよう御座います。」

執事が現れた。
挨拶を返してお願いしたあった飲み物のコップを空にする


これを飲んで公爵夫人コースは回避完了。
避妊薬は、まあまあなお値段で不味い味だと聞いたけど

もっと高価な方で美味しいし、しっかり効果もあるものを用意してくれたようだ。


「ありがとう美味しかったわ。」
心遣いか、効果のためかもしれないけど礼を言ってグラスを返した。


報酬というかパーティ料理を包んでもらったものを持って
明るくなった空を仕事先に帰った。


家に帰ったら、弟が学校の寮から帰っているかな。
久しぶりの家族揃った食事に、少し良いものを出せそうだ。




その後は、パーティの参加者として呼ばれたり。
お給料は出たし


お話し相手にと、ご婦人の聞き役の仕事が来た。

話すのは得意じゃないから専ら聞き役。けど色々質問されてタジタジよ。

結婚の相手に求めるもの?
誠実さかしら。


浮気されたら冷めるわよ。醜聞で人は楽しいでしょうけど
当事者の周りは頭が痛いわよね。

私に何かあったら、お母さんが包丁を持って訪れそう。
そうさせないためにも立ち回りは慎重に。


仕事の紹介所から、割の良い
あまり男性と交流のない仕事が増えた。


そう手回しというか配慮されている?あの夜があってから。
まあ1夜限りのコトですものすぐたち消えるわ。


懐があたたまるようになり
お母さんも少し社交に出るようになった。

あの事がまだ影響しているのかな?

まあ私にとってはありがたい状況なので、続く限りは感受しよう。



この後の騒動なんてものは、ありませんよね?


没落令嬢を望む人なんていないですって。

あの時のコトが選定された結果だと知ることになっても



想像できませんよ。
嫁ぎ先候補、お嫁さん候補って。

ないない。


すでに外堀を埋められていて射止められるのはすぐそこだったとしても。
なかなか現実味がなかった。

それこそ、初夜に笑い話として出すと起きれないほどのコトをされるまで。
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