【完結】スライム以下の能力<デバフ>なら怖くないです。〜令嬢達はそんな企み御見通しでした〜

BBやっこ

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“デバフ”
付与はできない。力をプラスはさせられない、怪我も治せないけど。

「捕らえろ!」

と号令を出したのは、この国の王子である。中等学園の同級生であり、
今日という良き日の卒業パーティの開始を行う王族の代表。

卒業生の代表でもあったわ

私はパーティ会場に入るところです。

小さい頃からの婚約者と一緒ですが、仲は仮面婚約者とでも言えば良いでしょうか。

魔法学園の中等部、エスカレーター式。

評価は、ふつうの令嬢だと。

成績が平均的。得意が目立たず、苦手も気にならず。
バランスがあり安定した穏やかな相手と盛る言葉さえ、地味。

『地味令嬢』と言ったのは何処の小鳥のさえずりでしょうか。

その中心になった私に、断罪の舞台というものが用意されている。
囲まれて、こういうのを言うんでしょうね?

ハメラレタ

こんな時でさえ、『余裕を崩してはなりません』と教育を受けております。お母様のお顔が思い出されます。

父は、私の婚約に反対していましたが、お相手のが格上で躱せない事に消沈しておりました。

まだ幼い弟は、「おねえたん」と言って慕ってくれます。
姉として情けない姿を見せられません。


家族のことを振り返っておりました。
捕まれば牢での取り調べ、家に帰してはくださらないでしょう。

「お前が裏で地味に暗躍していた証拠はここにある!」

婚約者が、何かの賜っています。
いつものことなので聞いているフリはお手の物です。

現状を確かめれば、

法力使いと騎士に囲まれています。見習い程度でも3人。
魔法能力に目立った才能がない私には、魔法での撃退は無理でしょう。

婚約者は断罪する側。他の令嬢にも他の方が何か言っている最中。

私は助けを求める先を考えます。
ここまで送ってくれた馬車は、今は待機場所へ向かっていることでしょう。
学校の警備、従者は連れてこない今日…

助けは遠い



「お前にパーティを出る資格はない!」

要約すると?
大した力もないくせに、ずうずうしく卒業し
『王子と結婚なんてありえない』

だそうです。その従者になる婚約者様の相手として不足であると。

話が長い、意味のないお話をするトップなんて嫌われ者ですわよ?

こちらだって、女性関係の素行の悪さ
王子曰く、お付き合いは見てみぬフリで終わったとでも?

「こちらには武器がありますわ」

微笑んでみせた。虚勢であると思われても、私に警戒が集まる。



「やれ!」王子が促すと、少々躊躇している騎士(見習い)が動きました。

手が伸びてくるのを
ビジリ!と持っていた扇で叩けば、“痛そうに”手を引っ込めました。

「アラアラ、扇は女の武器ですのよ」

凶器の類じゃないので、持ち込めます。ちょっとシンプルなデザインで無骨かしら?

「種も仕掛けも御座いません」

「怯むな!」と王子がゲキを飛ばせば、魔法使いが拘束の魔法を飛ばします。

ボシュううう!と
魔法での相殺をしました。それくらい卒業する令嬢でもできるのですよ。

「会場でに魔法の使用は、やめていただけないでしょうか。」
「せっかくのドレスにシワが寄ってしまいますわ。」

令嬢達の落ち着いた魔法防御と行動に、驚いている面々の顔を眺めます。

『まさか、ただの令嬢が捕らえられないなんて』
と言ったところでしょうか。計画から外れ始めていますね?

このままでは時間切れです。

武器ももたず、魔法も一般的学生くらいの力。

正装に近い格式高いドレスと手持ちの扇
まだ大人になりきっていない身体の少女達。

“得体の知れないものに見えてきた”


その膠着状態に終止符を打つため、扇を開いて言いました


「私の力の前では、あなた方は

スライム以下ですわ!」

速さも力も、一般的な令嬢に勝てない。
弱い弱いスライムのようになってしまいました。

私の魔法で。



呆然としたような婚約者に興味も起こらず、私は、颯爽と会場の奥に進んだ。


「王様のおなーりー」

華麗なカーテシーでお迎えします。
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