2 / 47
1-1優雅な冒険者
しおりを挟む
「おはようございます」
にこやかな声で挨拶をする男が、階下に降りてきた。
冒険者ならば、もっと早くに依頼を取り合いしている頃をだいぶ過ぎたのだが。
まあ、この男に押し合い圧し合いの依頼をギルドで受ける。…そんな姿は想像できなかった。
冒険者のような筋肉はありながら柔らかい小麦粉の穂のような金髪と、にこやかな目元に出る笑い皺が印象を柔和にする。
髪はさっぱり切っていて、髭もあたって清潔感のある姿だ。独り身らしいが、身だしなみは整っている。
誰か良い人がいるのか、世話する者がいてもおかしくなさそうだが。そんな人影はないと、かつて商人の目利きで夫の方は見ている。
「良い匂いですね、昼食はミルクスープですか。」
正解だ。柔らかくなるまでキャベツを煮るのが婆さんのスープのコツらしい。
今日も武装することなく、町着のようなシンプルな装い。町で買ってきたような服でも着る人物が高級だと安っぽく見えないものだと感心しているのは、老夫婦どちらも同じだった。
「お茶でも如何ですか?スープも食べれますよ。」
「スープをいただけますか。とても良い匂いで食欲を誘いますね。朝から嬉しいです。」
夫も婦人も朝食はすんでおり、お茶を飲んでいた。
片方は新聞を読み、婦人は昼食の支度をしていたようだ。この夫婦の毎日の習慣なのは自然と知れていた。
頃合いを計って、部屋から降りてきたのだろう。夜は出る時もあれば、依頼で帰らない事もあった。
言付けをしていってくれるので心配はない。
腕っぷしが強いとは聞くも、それを目撃するチャンスはきていなかった。
互いに気を遣うものの、気楽なものでお茶をしながらの世間話もした。町の者とも挨拶する仲になっている。
よく、市場の人達の噂話にのぼるのだ。
身のこなしや、今の暮らしぶりからして『貴人だった』と言われても信じる者が多いだろう。
牛乳を届けに来たいつもの兄ちゃんが、この男に出くわした時に下手な丁寧語を使っている。今日もだっだ。
市場のお喋り好きは、甲高い声で話し相手をかってでる。
まあ、あそこの連中は姿が良い奴ならあんな調子か。
この男は、騎士様だと思われている。自身は冒険者だと名乗ったのだが、ここを商会してくれたお嬢さんの紹介でそう認識されただけだ。そうというのも…。
『私を救って下さった騎士様です』
元商会員で今は隠居の夫の方は、初対面でそう紹介された。
部屋をしばらく貸して欲しいと、その相手を商会へ迎えに来たところでそう言われて目を瞬かせた。
『いいえ、騎士ではありませんよ』
商会長の娘からの紹介をやんわり否定したのは、男自身だった。
その時は冒険者の護衛の任務であったのだが、それを差し引いてもよく知っているお嬢さんから信用された男を家に招く事にした。
気に入らなければ断って良いと言われているが、世話になった商会の役に立ちたい気持ちもある。
それに、初対面ではどんな人物か測りきれなかった。
腕っぷしは立つ。
喋り方や態度は、主従の関係を経験したか?
自身が見定められているのを、にこやかに待つ余裕を持っていた。
「まあ。面白い男だな」
これが、老夫婦が住む部屋の一室を貸す形で滞在している経緯だった。
男が紹介されたこの家の仮住まいは、周りも静かで気に入っていると話していた。倉庫などの建物も多くメインストリートからは外れている閑静な場所だ。町育ちの夫婦ものが多く住んでいる。
騎士様と言われたのは否定したが、男はどう認識されているのか。
ただの冒険者であるのに。騙していると誤解されないように訂正していかないとと思っている。
なぜか、立派な人間だと思われがちだった。
「実際はただの冒険者であって、中堅といえるくらいに長くこの暮らしをしていた。
懐も温かく、のんびりしているんだ。」
男の独特な長閑さに、冒険者の暮らしとは合わない気もするが。
依頼の取り合いをする仕事はしなくて良く、指名依頼やたまの採取や魔物討伐で暮らしていける腕だそうだ。
そういえば土産にと魔ウサギ肉を持ち帰っていた。
あれは刺突が危険で、すばしっこい。初心の冒険者では討伐が難しい相手だ。
複数で仕留めるのが一般的な方法だが、男には土産ついでに獲れるらしい。
ついでだったと言っていたが、元々の依頼はなにだったと言っていたか?
かと思えば、町での依頼も受けていた。
商会にも顔出ししているようだし、良好な関係を続けているようだ。
商人としては頼りになる護衛がいるのは心強いね。
気さくで腕が立つ、交渉次第で柔軟な対応をしてくれるのも嬉しいもんだ。
男にとって護衛でこの町に来たが、部屋を借りられたのは幸先が良かった。
この町には市も立って活気があるし、冒険者が集まるのはもう少し先にある街だ。
ここにも冒険者が見られるが、依頼を取り合いに行くような冒険者が多い。
「活気があるが、それほど深刻な対立などには縁がなさそうだ。」
老夫婦は穏やかで、踏み込み過ぎない距離が心地よい。観察はされているが、あれは習慣だろう。
夜はそんなに飲み明かす場所も少ない。
借りている部屋はかつて子供部屋だったと聞くが、『3人の子供達が巣立った後は物置きに使うだけであったため
良い人がいれば部屋として貸したいと思っていた』と話を直接に聞いた。
「我が家だと思ってのんびりしてください」
不審がられてもおかしくないと思うが、ご婦人は温かく迎え入れてくれた。元商人の夫君の目にはどう映っているのだろうか。
(流石に、騎士とは思っててないよな?)
世話好きな夫婦の生活リズムは決まっており、家を空け留守を守るくらいには信用された様子。
留守番役をかってでた時にきた人物は、護衛の時に見た商会の男だった。持ち込みの酒を一緒に呑んで朝だったな。
夜通し飲み明かしたり、泊りがけの依頼だったりを、のんびり受けているのが最近だ。
『また護衛依頼を受けてくれると嬉しい』
どこへ行くかはまだ決めかねている。決まるまでいてくれて良いという言葉に甘えている現状だ。
少々の泊まり賃も渡していたが。
「今日は冒険者ギルドを覗きに行ってきます」
「そういえば冒険者の活動をしているのでしたなあ。」
騎士さまと揶揄われているのがわかり、苦笑するしかない。
そういえば、市場で世間話をする女将さん方も“騎士さま”呼びであった。
もう定着していて、変えられないのかもしれない。
懐は温かいからって、しっかり冒険者の活動をしていないのが原因だろうか?
世間の冒険者の印象というのは、日が昇る前に冒険者ギルドで依頼を取り合い、所属のギルドで依頼の達成に勤しむ。
私のようにどこにも所属しない野良冒険者は珍しいというより、冒険者にみえない。
どこ所属というのが自慢な事もあるらしい。
それは、この国の特徴だろうか?
「どう巡るかなあ」
今日の予定か、これからの旅に道行きか。
独りごちて、男は足取り軽く知った道を進んで行った。
大きな通りに出れば、呼び込みの声が賑やかだ。
「干し肉!ひと袋でオマケにも一個入れちゃうっ」
「今日のポーションはひと味違うよー!」
冒険者向けの店も多い。
消費しやすい物を中心に、店先からの呼び声を通り抜けた。
冒険者ギルドでは
貼り出された依頼をざっと見て受付に向かう。
「変わった依頼は出ているかな?」
冒険者の活動をするか
まだいいか。
商会からまた護衛依頼を受けてくれるなら嬉しいと言われているが。
指名依頼も入っていないようだ。
顔見知りのご婦人達に挨拶をして、
重いもの買い物を手伝い、修繕を手伝ったりと勝手知ったる家になった。
根掘り葉掘りされないので気に入っている。
世間話という名の情報収集をする事にした。
にこやかな声で挨拶をする男が、階下に降りてきた。
冒険者ならば、もっと早くに依頼を取り合いしている頃をだいぶ過ぎたのだが。
まあ、この男に押し合い圧し合いの依頼をギルドで受ける。…そんな姿は想像できなかった。
冒険者のような筋肉はありながら柔らかい小麦粉の穂のような金髪と、にこやかな目元に出る笑い皺が印象を柔和にする。
髪はさっぱり切っていて、髭もあたって清潔感のある姿だ。独り身らしいが、身だしなみは整っている。
誰か良い人がいるのか、世話する者がいてもおかしくなさそうだが。そんな人影はないと、かつて商人の目利きで夫の方は見ている。
「良い匂いですね、昼食はミルクスープですか。」
正解だ。柔らかくなるまでキャベツを煮るのが婆さんのスープのコツらしい。
今日も武装することなく、町着のようなシンプルな装い。町で買ってきたような服でも着る人物が高級だと安っぽく見えないものだと感心しているのは、老夫婦どちらも同じだった。
「お茶でも如何ですか?スープも食べれますよ。」
「スープをいただけますか。とても良い匂いで食欲を誘いますね。朝から嬉しいです。」
夫も婦人も朝食はすんでおり、お茶を飲んでいた。
片方は新聞を読み、婦人は昼食の支度をしていたようだ。この夫婦の毎日の習慣なのは自然と知れていた。
頃合いを計って、部屋から降りてきたのだろう。夜は出る時もあれば、依頼で帰らない事もあった。
言付けをしていってくれるので心配はない。
腕っぷしが強いとは聞くも、それを目撃するチャンスはきていなかった。
互いに気を遣うものの、気楽なものでお茶をしながらの世間話もした。町の者とも挨拶する仲になっている。
よく、市場の人達の噂話にのぼるのだ。
身のこなしや、今の暮らしぶりからして『貴人だった』と言われても信じる者が多いだろう。
牛乳を届けに来たいつもの兄ちゃんが、この男に出くわした時に下手な丁寧語を使っている。今日もだっだ。
市場のお喋り好きは、甲高い声で話し相手をかってでる。
まあ、あそこの連中は姿が良い奴ならあんな調子か。
この男は、騎士様だと思われている。自身は冒険者だと名乗ったのだが、ここを商会してくれたお嬢さんの紹介でそう認識されただけだ。そうというのも…。
『私を救って下さった騎士様です』
元商会員で今は隠居の夫の方は、初対面でそう紹介された。
部屋をしばらく貸して欲しいと、その相手を商会へ迎えに来たところでそう言われて目を瞬かせた。
『いいえ、騎士ではありませんよ』
商会長の娘からの紹介をやんわり否定したのは、男自身だった。
その時は冒険者の護衛の任務であったのだが、それを差し引いてもよく知っているお嬢さんから信用された男を家に招く事にした。
気に入らなければ断って良いと言われているが、世話になった商会の役に立ちたい気持ちもある。
それに、初対面ではどんな人物か測りきれなかった。
腕っぷしは立つ。
喋り方や態度は、主従の関係を経験したか?
自身が見定められているのを、にこやかに待つ余裕を持っていた。
「まあ。面白い男だな」
これが、老夫婦が住む部屋の一室を貸す形で滞在している経緯だった。
男が紹介されたこの家の仮住まいは、周りも静かで気に入っていると話していた。倉庫などの建物も多くメインストリートからは外れている閑静な場所だ。町育ちの夫婦ものが多く住んでいる。
騎士様と言われたのは否定したが、男はどう認識されているのか。
ただの冒険者であるのに。騙していると誤解されないように訂正していかないとと思っている。
なぜか、立派な人間だと思われがちだった。
「実際はただの冒険者であって、中堅といえるくらいに長くこの暮らしをしていた。
懐も温かく、のんびりしているんだ。」
男の独特な長閑さに、冒険者の暮らしとは合わない気もするが。
依頼の取り合いをする仕事はしなくて良く、指名依頼やたまの採取や魔物討伐で暮らしていける腕だそうだ。
そういえば土産にと魔ウサギ肉を持ち帰っていた。
あれは刺突が危険で、すばしっこい。初心の冒険者では討伐が難しい相手だ。
複数で仕留めるのが一般的な方法だが、男には土産ついでに獲れるらしい。
ついでだったと言っていたが、元々の依頼はなにだったと言っていたか?
かと思えば、町での依頼も受けていた。
商会にも顔出ししているようだし、良好な関係を続けているようだ。
商人としては頼りになる護衛がいるのは心強いね。
気さくで腕が立つ、交渉次第で柔軟な対応をしてくれるのも嬉しいもんだ。
男にとって護衛でこの町に来たが、部屋を借りられたのは幸先が良かった。
この町には市も立って活気があるし、冒険者が集まるのはもう少し先にある街だ。
ここにも冒険者が見られるが、依頼を取り合いに行くような冒険者が多い。
「活気があるが、それほど深刻な対立などには縁がなさそうだ。」
老夫婦は穏やかで、踏み込み過ぎない距離が心地よい。観察はされているが、あれは習慣だろう。
夜はそんなに飲み明かす場所も少ない。
借りている部屋はかつて子供部屋だったと聞くが、『3人の子供達が巣立った後は物置きに使うだけであったため
良い人がいれば部屋として貸したいと思っていた』と話を直接に聞いた。
「我が家だと思ってのんびりしてください」
不審がられてもおかしくないと思うが、ご婦人は温かく迎え入れてくれた。元商人の夫君の目にはどう映っているのだろうか。
(流石に、騎士とは思っててないよな?)
世話好きな夫婦の生活リズムは決まっており、家を空け留守を守るくらいには信用された様子。
留守番役をかってでた時にきた人物は、護衛の時に見た商会の男だった。持ち込みの酒を一緒に呑んで朝だったな。
夜通し飲み明かしたり、泊りがけの依頼だったりを、のんびり受けているのが最近だ。
『また護衛依頼を受けてくれると嬉しい』
どこへ行くかはまだ決めかねている。決まるまでいてくれて良いという言葉に甘えている現状だ。
少々の泊まり賃も渡していたが。
「今日は冒険者ギルドを覗きに行ってきます」
「そういえば冒険者の活動をしているのでしたなあ。」
騎士さまと揶揄われているのがわかり、苦笑するしかない。
そういえば、市場で世間話をする女将さん方も“騎士さま”呼びであった。
もう定着していて、変えられないのかもしれない。
懐は温かいからって、しっかり冒険者の活動をしていないのが原因だろうか?
世間の冒険者の印象というのは、日が昇る前に冒険者ギルドで依頼を取り合い、所属のギルドで依頼の達成に勤しむ。
私のようにどこにも所属しない野良冒険者は珍しいというより、冒険者にみえない。
どこ所属というのが自慢な事もあるらしい。
それは、この国の特徴だろうか?
「どう巡るかなあ」
今日の予定か、これからの旅に道行きか。
独りごちて、男は足取り軽く知った道を進んで行った。
大きな通りに出れば、呼び込みの声が賑やかだ。
「干し肉!ひと袋でオマケにも一個入れちゃうっ」
「今日のポーションはひと味違うよー!」
冒険者向けの店も多い。
消費しやすい物を中心に、店先からの呼び声を通り抜けた。
冒険者ギルドでは
貼り出された依頼をざっと見て受付に向かう。
「変わった依頼は出ているかな?」
冒険者の活動をするか
まだいいか。
商会からまた護衛依頼を受けてくれるなら嬉しいと言われているが。
指名依頼も入っていないようだ。
顔見知りのご婦人達に挨拶をして、
重いもの買い物を手伝い、修繕を手伝ったりと勝手知ったる家になった。
根掘り葉掘りされないので気に入っている。
世間話という名の情報収集をする事にした。
0
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる