【7話・完結】黒魔術・占い師令嬢のフツーな婚約者が俺だ。<短編>

BBやっこ

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2、学園

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「シーリア、婚約したって?」
「どんな人だったの?」

学園で授業が終わったところで、友人が楽しげに聞いてきた。
彼女達にとって、この手の話題はエネルギー源なんでしょうね。

「どうって、まあ。」

印象は年上の人だなって感じ。

訪れに清潔さに気にかけていて、言葉遣いも丁寧。
けど、硬くなりすぎずにすぐうちに馴染んでた。

(社交が得意なのかしら。)

手土産にもらったお菓子は美味しくて、量がたっぷり。
「良いチョイスよね」と姉達も気に入っていた。

素朴で、美味しいって有名なところ。お高いお菓子より好印象だわ。

私はお世辞にも社交的とは言えない。本が好きな地味な女だよ。
占いは会話の手助けに始めた。

姉達も面白がって、黒魔術の本とか買ってきたけど。
今それは私の持ち物になっている。

たまに、黒魔術で呪っておいてって付き合ってた男性の事を聞くけど。
効果はないと思うわ。報酬はお菓子っていつのまにか定番になってた。

明日の天気、ラッキーアイテム、相性占い。
人と話すのが苦手でも、占い結果を伝えれば会話にのれる。

占いは性に合って、名前が思い出せないくらいの交流しかない人とも話すようになった。

目的がわかれば、落ち着いて話せる。

(内気だってうるさいけど、姉達も妹も、適当すぎるのよ。)

要領が良いとも言うけど、細かいとこって気になるじゃない?

家は、探究心を持てるものへの打ち込むのが血筋だけど。
つらつら考えて、婚約者のライリー・ジフリートさんについて話す。

「初対面の印象は、最悪だと思うの。」
「相手が?シーリアが?」

「相手にとって。」
「黙ったまま見つめ合ってたの?」

それはそれで、いい雰囲気かも!って顔しているところ悪いけど。
「お父さんが気に入ちゃって」

「あー、盛り上がっちゃったんだ?」
「どんな人だった、顔とか!」

「筋肉質で、人当たりが良い。顔?いかつくはなかったかな。」


「あなたの印象は良いんだから、良い婚約なんじゃないの?」

「うん。お姉ちゃん達と話す時に、社交辞令をしっかりしてたにがよかった。」


「それ、嫉妬しない?」

「んー、お姉ちゃんたちのが可愛いとか、婚約者を変えろって言ってこない気がする。」


「えー、わかんないじゃん。」
「妹さんの方狙い?」

家の事情を修羅場にしたいみたいだけど、1番仲良しがお父さんだもんなあ。

「相性占いでもしたら?」

どういう占いにしようか、シーリア・モンティは考え始めた。


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