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結社崩壊編Ⅰ
設定にて(其の参)
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「あああっ、痛しの君! やっと、その気になってくれたのですぅ! 磨呂の身体にも極上の傷を加えてくださぁぁぁい!」
美心の怒髪天を衝く怒りを前に絶頂し意識を失う舞香だったが、半刻ほど経ち意識を取り戻す。
周囲を見渡すと瓦礫となった清水寺。
同行させた悪魔教徒達は美心の無慈悲な攻撃によりサイコロステーキのような小さな肉塊に変わり果てていた。
「佛問茎子、少しは使える女でしたがここまででしたか。でも、貴女も痛しの君の手で逝けて実に羨ましいことです。次の人生では残念な性格になりませんように……」
誰の肉片かも分からないそれに合掌し軽く祈る。
美心の手で逝けた者を羨ましく思いつつ、同時に深く後悔する舞香。
(やっとの思いで痛しの君を激おこぷんぷんさせられたのに……磨呂は大事な時に興奮しすぎてイッてしまったですぅ。でも、あんな素晴らしい攻撃を目の当たりにしたらイかないほうが異常です。やっぱり、教徒達は頭がおかしい……そうだ、痛しの君に付けられた傷を磨呂自身で攻めてみるですぅ)
美心の攻撃によって身体に付いた傷を自身でさらに傷付け、快楽に溺れようとしたい舞香。
何処に傷を付けられたのかその場で着物を脱ぎ探し出す。
「あれ、あれれ? 傷が何処にも無いですぅ! なんでっ!?」
それは正に奇跡であった。
何処に鎌鼬が発生するか美心自身でも分からない無作為な空間陰陽術。
舞香の身体がある場所には奇跡的に鎌鼬が発生せず舞香の身体は無傷で済んだのだ。
だが、舞香にとっては故意に美心が攻撃を与えなかったと思い、再び絶望の淵に落とされる。
「うわぁぁぁん! また、痛しの君に磨呂だけ無視されたですぅ! どうして……どうして、こんなにも磨呂は想っているのに……痛しの君は磨呂だけを無視するですかぁぁぁ! 教徒達ばかりイかせてずるいですぅ!」
逝かせるとイかせるをかけて泣き叫ぶ舞香。
その声に釣られてか、ぞろぞろと瓦礫の山となった清水寺境内に人が集まり始める。
舞香は面倒なことに巻き込まれたくないと思い瞬間移動でずんの下へ戻る。
「舞香様!? なんで裸なんや!? はよ、服着ぃ……」
「ずん、また……また……痛しの君から無視されたですぅ。わぁぁぁん!」
ずんを抱き締め号泣する舞香。
(はぁぁぁ……またかいな。懲りないやっちゃで、舞香様は。美心姉ちゃんも甚振ってあげたら面倒事無く済むのに……)
舞香の頭を撫であやすずん。
今回の計画のことは佛問から聞いていた。
そして、結果は主人である舞香の様子から失敗したと悟る。
だが、美心に関わる作戦はいつも失敗しているため、ずんは慣れていた。
それよりも被害状況を聞くことが悪魔教を管理する者として大切であり舞香に尋ねる。
「舞香様、今回の作戦で連れて行った教徒達はどうしたんや?」
「皆……痛しの君の最高の一撃で逝きました。イって逝けるなんて羨ましすぎます! なんで……なんで……磨呂だけ放置プレイ……わぁぁぁん!」
再び大泣きする舞香。
ずんは冷静に対応する。
(全滅ってことかいな。流石、美心姉ちゃんや。ま、色々と残念な教徒らがどんだけ減ろうがかまへんけど……セブンシンズである佛問も死んだわけか。はぁぁ、幹部クラスがまたマイナス1やん。色欲の根尾に続き、暴食の墓盛、そして嫉妬の佛問……あいつらも残念な性格やし別にかまへんけど。そろそろ有能な人材を揃えたいんやけど、怪しげな宗教なだけあってまともな人は入信せえへんし、いつの間にか男嫌いの女の巣窟みたいになってもうてるし……う~ん、どうしたもんか)
ずんの苦悩は続く。
1週間後……。
比奈乃の命令で悪魔教が管理する畿内の施設はことごとく破壊された。
施設の多くが若い女性を拉致し、他国に売買したり血液を搾り取る場所であった。
その悪魔のような行為もだが、亡きレグルスの敵を討つかのように一切の慈悲もなく悪魔教徒は惨殺され続ける。
そして……。
「こちらコペルニクス。姫路藩に潜入成功。これから任務を開始する」
『オッケー、コペちん気をつけて。感度も良好だし何かあったら連絡よろ』
「ん、レグルスと同じ轍は踏まない」
播磨国姫路藩……そこに星々の庭園の1人、コペルニクスが到着する。
「コペルニクス1人で大丈夫か?」
「コペちんは単独行動が得意だしぃ。それにあの子の近くに居たらうちらも殺られるかもしんないよ……」
「ふっ、そうだったな。幼き頃、あいつには何度も不覚を取ったものだ」
「何だか、その言い方年寄りみたい……あはは」
(デネボラは無理に明るく振る舞っているが、やはり心の傷は相当なものなのだろうな。レグルスの死を発表され1週間……某らは怒りに身を任せ悪魔教を掃討した。だが、駆逐にはまだまだ至らない。それに悪魔の眷属である信徒を減らすだけで元凶の悪魔は未だに未確認。くそっ、一体悪魔は何処に隠れているのだ?)
比奈乃の設定だと知らずに彼女達は悪魔教を滅ぼすため陰で狩り続ける。
存在しない悪魔そのものを求めて……。
美心の怒髪天を衝く怒りを前に絶頂し意識を失う舞香だったが、半刻ほど経ち意識を取り戻す。
周囲を見渡すと瓦礫となった清水寺。
同行させた悪魔教徒達は美心の無慈悲な攻撃によりサイコロステーキのような小さな肉塊に変わり果てていた。
「佛問茎子、少しは使える女でしたがここまででしたか。でも、貴女も痛しの君の手で逝けて実に羨ましいことです。次の人生では残念な性格になりませんように……」
誰の肉片かも分からないそれに合掌し軽く祈る。
美心の手で逝けた者を羨ましく思いつつ、同時に深く後悔する舞香。
(やっとの思いで痛しの君を激おこぷんぷんさせられたのに……磨呂は大事な時に興奮しすぎてイッてしまったですぅ。でも、あんな素晴らしい攻撃を目の当たりにしたらイかないほうが異常です。やっぱり、教徒達は頭がおかしい……そうだ、痛しの君に付けられた傷を磨呂自身で攻めてみるですぅ)
美心の攻撃によって身体に付いた傷を自身でさらに傷付け、快楽に溺れようとしたい舞香。
何処に傷を付けられたのかその場で着物を脱ぎ探し出す。
「あれ、あれれ? 傷が何処にも無いですぅ! なんでっ!?」
それは正に奇跡であった。
何処に鎌鼬が発生するか美心自身でも分からない無作為な空間陰陽術。
舞香の身体がある場所には奇跡的に鎌鼬が発生せず舞香の身体は無傷で済んだのだ。
だが、舞香にとっては故意に美心が攻撃を与えなかったと思い、再び絶望の淵に落とされる。
「うわぁぁぁん! また、痛しの君に磨呂だけ無視されたですぅ! どうして……どうして、こんなにも磨呂は想っているのに……痛しの君は磨呂だけを無視するですかぁぁぁ! 教徒達ばかりイかせてずるいですぅ!」
逝かせるとイかせるをかけて泣き叫ぶ舞香。
その声に釣られてか、ぞろぞろと瓦礫の山となった清水寺境内に人が集まり始める。
舞香は面倒なことに巻き込まれたくないと思い瞬間移動でずんの下へ戻る。
「舞香様!? なんで裸なんや!? はよ、服着ぃ……」
「ずん、また……また……痛しの君から無視されたですぅ。わぁぁぁん!」
ずんを抱き締め号泣する舞香。
(はぁぁぁ……またかいな。懲りないやっちゃで、舞香様は。美心姉ちゃんも甚振ってあげたら面倒事無く済むのに……)
舞香の頭を撫であやすずん。
今回の計画のことは佛問から聞いていた。
そして、結果は主人である舞香の様子から失敗したと悟る。
だが、美心に関わる作戦はいつも失敗しているため、ずんは慣れていた。
それよりも被害状況を聞くことが悪魔教を管理する者として大切であり舞香に尋ねる。
「舞香様、今回の作戦で連れて行った教徒達はどうしたんや?」
「皆……痛しの君の最高の一撃で逝きました。イって逝けるなんて羨ましすぎます! なんで……なんで……磨呂だけ放置プレイ……わぁぁぁん!」
再び大泣きする舞香。
ずんは冷静に対応する。
(全滅ってことかいな。流石、美心姉ちゃんや。ま、色々と残念な教徒らがどんだけ減ろうがかまへんけど……セブンシンズである佛問も死んだわけか。はぁぁ、幹部クラスがまたマイナス1やん。色欲の根尾に続き、暴食の墓盛、そして嫉妬の佛問……あいつらも残念な性格やし別にかまへんけど。そろそろ有能な人材を揃えたいんやけど、怪しげな宗教なだけあってまともな人は入信せえへんし、いつの間にか男嫌いの女の巣窟みたいになってもうてるし……う~ん、どうしたもんか)
ずんの苦悩は続く。
1週間後……。
比奈乃の命令で悪魔教が管理する畿内の施設はことごとく破壊された。
施設の多くが若い女性を拉致し、他国に売買したり血液を搾り取る場所であった。
その悪魔のような行為もだが、亡きレグルスの敵を討つかのように一切の慈悲もなく悪魔教徒は惨殺され続ける。
そして……。
「こちらコペルニクス。姫路藩に潜入成功。これから任務を開始する」
『オッケー、コペちん気をつけて。感度も良好だし何かあったら連絡よろ』
「ん、レグルスと同じ轍は踏まない」
播磨国姫路藩……そこに星々の庭園の1人、コペルニクスが到着する。
「コペルニクス1人で大丈夫か?」
「コペちんは単独行動が得意だしぃ。それにあの子の近くに居たらうちらも殺られるかもしんないよ……」
「ふっ、そうだったな。幼き頃、あいつには何度も不覚を取ったものだ」
「何だか、その言い方年寄りみたい……あはは」
(デネボラは無理に明るく振る舞っているが、やはり心の傷は相当なものなのだろうな。レグルスの死を発表され1週間……某らは怒りに身を任せ悪魔教を掃討した。だが、駆逐にはまだまだ至らない。それに悪魔の眷属である信徒を減らすだけで元凶の悪魔は未だに未確認。くそっ、一体悪魔は何処に隠れているのだ?)
比奈乃の設定だと知らずに彼女達は悪魔教を滅ぼすため陰で狩り続ける。
存在しない悪魔そのものを求めて……。
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