逆さの神様

KeiKou色

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第四話

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「ほ、本当に神様なの…?」
(だとするなら、俺の態度はかなり失礼な態度だったのでは?)そう思うと、結構怖い。失礼な態度をとった罰とかを受けないだろうか?
「ふふ…そんな心配そうな顔をするでない、罰を与えようなど考えておらぬから安心するがよい。」
 その答えを聞いて少し安心しつつも、これからは態度を改めようと思う。
「そ、それで…どうしてここに連れて来られたんでしょうか…」
 と、少し口調丁寧?にしつつそう聞いてみる。すると「ふふふ…そんな改まった話し方をしなくてもよいわ、本当にお前は面白いのぉ」と、クスクス笑いながら言ってくる。
「それより、呼んだ理由じゃったか?特に無いが、強いて言うなら惚れた男が近くを通った故、話しかけただけじゃ」
「惚れた男?」
 それじゃあ、あの時公園でいきなり求婚してきたのも……
「うむ、わしはお主に惚れておる。なんじゃ、冗談や悪戯イタズラとでも思っておったか?」
 それは…どう答えればいいのか。
「とはいえ、すでに一度断られてしまっているからの」
「だから、覚悟せよ。何がなんでも、お主を惚れさせてみせるつもりじゃからな」
 読心術とかそんなことはできない俺でもわかる。
 理由はわからないけど、この神様は本気で俺のことが好きなのだと、時と同じ、本気の目をしていた。
「それと、もう一度言うがかしこまった話し方はしなくてよい。呼ぶときも桜と呼ぶが良いぞ」

 と、昨日はそんなことがあった。
 ほんの1時間程度の時間だったが、色々なことがあってそれなりに疲れた1日だった。
 そんな様子が顔に出ていたのか、俺の友達が心配して声をかけてくれた。
「何か疲れた顔してるけど、どうした?何かあったのか?」
 こいつは今川  裕貴いまがわ  ゆうき、小学校からの付き合いで、お互い、暇な時は喋ったり遊んだりしている俺の数少ない親友だ。
「いや、全然大したことはないんだけど、ちょっと最近色々あってさ」
 嘘だ。全然大したことある話だ。
 いきなりコスプレ少女にプロポーズされたと思ったら、そのコスプレ少女はこの島に住んでるっていう神様ときた。
 あの時は一周回って冷静になれたけど、よくよく考えてみればとんでもない話だ。
「そうか、まぁ大変だよな。そういえば、おばさんとおじさんは元気か?」
 裕貴の言うおばさんとおじさんは、俺の両親のことだ。
 両親はこの逆ノ島を離れて、都内の方に働きに行っている。お父さんの方はとある有名会社の社長。お母さんの方は有名ではないけど、それなりの規模の会社の人事部長をしている。
「うん、元気みたいだよ、夏には一度戻って来れるってさ」
 二人とも忙しいみたいで、中々こっちに帰って来る暇がないみたいだけど、メールとか電話はちゃんとしてくれる。それに、今俺が住んでる家(元々は3人で暮らしていたが)の光熱費何かも、しっかり払ってくれているのだ。
 そんな風な話をしていると休み時間が終わって授業が始まった。
 今はとりあえず、目の前の学業に専念するとしよう。
 放課後は…神社に寄ってみようかな。
 どんな事情であれ、あれだけ本気でプロポーズしてくるんだ。真面目に答えないわけにはいかない。
 そのためには、まずは相手のことを知らないと。俺はまだ、あの子のことを全然知らないんだから。
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