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第五話
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「ふぅ…」
いつも通り学校を終えたら、そのままあの変わった神様のいる神社、逆島神社へと向かうつもりでいる。
俺は、少しでもその神様のことを知ろうと思った。相手のことを知らないと、ちゃんと答えることができないし、何よりも、本気で俺のことを好きになっているあの神様に、純粋に興味があるのだ。
そんな風なことを考えながら、神社の方へと向かっていると、後ろから親友の声がする。
「よ、明!どうした?何か今日はずっと考え込んでるな」
「裕貴。いや、何でも無いよ」
そういえば、裕貴って昔からオカルトとか、スピリチュアルって言ったらいいのかな、そういう感じの話題が結構好きだったし、もしかしたら相談に乗ってくれるかも……いや、でも、いきなり神様にプロポーズされた話をされても困るだけか。やっぱり、今はやめておこう。
「そっか、まぁ、何かあったら言えよ!」
「ありがとう」
裕貴と別れて、再び一人で神社へと向かう。
その後は何事も無く神社に到着した。
(何だか、緊張するな…)
別に、やましいことがあるわけでも無いのに、見慣れたはずの神社に入るのがとても緊張する。
今日はやっぱりやめておこうか、そう思ったら、あの神様の声が頭上から聞こえてくる。
「今度はそっちから来てくれるとは、ふふ、中々嬉しいのう」
声のした方を見上げると鳥居に足を引っ掛けて逆さまにぶら下がってる桜の姿があった。
いや、神様何だから何でもありなんだろうけど、驚くなと言う方が無理な話だと思う。
「あはは!そんなに驚かなくてもよいわ」
そう言ったら、桜が俺の前に降ってくる。
そう、降ってきたのだ。
「あんまり、驚かせないでよ」
「驚かせるつもりはなかったが…すまぬ」
素直に謝る彼女を見ていると、少し可愛く思える。
「それで、ここには何をしに来たのじゃ?まさか、わしに会いに来てくれたのかの?」
「そのまさかだよ、少し、興味を持ったというか」
素直にそう答える。
別に、隠していても仕方が無いし、それ以外にそれらしい理由も見つからない。
「そうかそうか!ではゆっくりしていくとよいぞ」
と、満足そうにかつ嬉しそうにそう言っている。
「では、何をしようか、普段は基本ぶらぶらしているか栗美をイジっているからの…ふむ……」
何をするかで迷っているのか、顎の所に手を当てて考え込んでいる。
(どんなことをするのが楽しいんだろうか。普通の女の子ではないし、買い物とかはあんまりしなさそうだ。というか、遊んだりしたことってあるのだろうか?いや、いくら神様でも、流石に遊んだことくらいはあるのかな?)
「そうじゃ、お主の話を聞かせてくれぬか?なに、何でもよい、学校の話とか、友達の話とかの」
以外だ。神様だし、俺のことは何でも知っていると思っていた。いや、知っていても俺の口から聞きたいのだろうか。
でも、俺の話をするだけじゃ、ここに来た目的を果たせない。
「それじゃあ、その次は、その…桜の話も」
それから、まずは俺のことを話した。
学校でのこととか、友達と何をして遊んだとか。そういう他愛もない話。
そんな話を、彼女。桜は楽しそうに聞いていた。
桜の話は、俺には難しくてよく分からなかった。元々、この島には神様はいなかったみたいで、かなり荒れていたそうだ。それを見て可哀想に思った、桜が手助けをしたようだ。
「本当ならそのまま帰ろうと思ってたおったのじゃが、何だかんだ島の者達が気に入っての、ここに住んで度々助けてやるようにしたのじゃ」
そんな話をしていたら、結構遅くなってしまった。今日はこんなものにして帰ることしよう。
「帰るのか、よし、そこまで送ってやろう」
そのまま、桜と一緒に部屋を出て、鳥居の所で別れた。
また、ここに来る約束をして。
いつも通り学校を終えたら、そのままあの変わった神様のいる神社、逆島神社へと向かうつもりでいる。
俺は、少しでもその神様のことを知ろうと思った。相手のことを知らないと、ちゃんと答えることができないし、何よりも、本気で俺のことを好きになっているあの神様に、純粋に興味があるのだ。
そんな風なことを考えながら、神社の方へと向かっていると、後ろから親友の声がする。
「よ、明!どうした?何か今日はずっと考え込んでるな」
「裕貴。いや、何でも無いよ」
そういえば、裕貴って昔からオカルトとか、スピリチュアルって言ったらいいのかな、そういう感じの話題が結構好きだったし、もしかしたら相談に乗ってくれるかも……いや、でも、いきなり神様にプロポーズされた話をされても困るだけか。やっぱり、今はやめておこう。
「そっか、まぁ、何かあったら言えよ!」
「ありがとう」
裕貴と別れて、再び一人で神社へと向かう。
その後は何事も無く神社に到着した。
(何だか、緊張するな…)
別に、やましいことがあるわけでも無いのに、見慣れたはずの神社に入るのがとても緊張する。
今日はやっぱりやめておこうか、そう思ったら、あの神様の声が頭上から聞こえてくる。
「今度はそっちから来てくれるとは、ふふ、中々嬉しいのう」
声のした方を見上げると鳥居に足を引っ掛けて逆さまにぶら下がってる桜の姿があった。
いや、神様何だから何でもありなんだろうけど、驚くなと言う方が無理な話だと思う。
「あはは!そんなに驚かなくてもよいわ」
そう言ったら、桜が俺の前に降ってくる。
そう、降ってきたのだ。
「あんまり、驚かせないでよ」
「驚かせるつもりはなかったが…すまぬ」
素直に謝る彼女を見ていると、少し可愛く思える。
「それで、ここには何をしに来たのじゃ?まさか、わしに会いに来てくれたのかの?」
「そのまさかだよ、少し、興味を持ったというか」
素直にそう答える。
別に、隠していても仕方が無いし、それ以外にそれらしい理由も見つからない。
「そうかそうか!ではゆっくりしていくとよいぞ」
と、満足そうにかつ嬉しそうにそう言っている。
「では、何をしようか、普段は基本ぶらぶらしているか栗美をイジっているからの…ふむ……」
何をするかで迷っているのか、顎の所に手を当てて考え込んでいる。
(どんなことをするのが楽しいんだろうか。普通の女の子ではないし、買い物とかはあんまりしなさそうだ。というか、遊んだりしたことってあるのだろうか?いや、いくら神様でも、流石に遊んだことくらいはあるのかな?)
「そうじゃ、お主の話を聞かせてくれぬか?なに、何でもよい、学校の話とか、友達の話とかの」
以外だ。神様だし、俺のことは何でも知っていると思っていた。いや、知っていても俺の口から聞きたいのだろうか。
でも、俺の話をするだけじゃ、ここに来た目的を果たせない。
「それじゃあ、その次は、その…桜の話も」
それから、まずは俺のことを話した。
学校でのこととか、友達と何をして遊んだとか。そういう他愛もない話。
そんな話を、彼女。桜は楽しそうに聞いていた。
桜の話は、俺には難しくてよく分からなかった。元々、この島には神様はいなかったみたいで、かなり荒れていたそうだ。それを見て可哀想に思った、桜が手助けをしたようだ。
「本当ならそのまま帰ろうと思ってたおったのじゃが、何だかんだ島の者達が気に入っての、ここに住んで度々助けてやるようにしたのじゃ」
そんな話をしていたら、結構遅くなってしまった。今日はこんなものにして帰ることしよう。
「帰るのか、よし、そこまで送ってやろう」
そのまま、桜と一緒に部屋を出て、鳥居の所で別れた。
また、ここに来る約束をして。
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