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第七話
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桜が学校に来るようになってから2週間が経過した。
基本はいつもと変わらない日々が続いたが、一つ変わったこととすれば、昼ごはんを食べる時に裕貴以外に逆上さんと桜が加わったくらいだろうか。
2週間も経てば、桜が学校にいることにも慣れてきたのか、もう諦めているのか、逆上さんも普通に桜と接している。
俺は、あの桜の爆弾発言のせいで色々と大変だったが、それが落ち着いてからはいつも通りだ。ただ、桜の喋り方には未だに慣れてないけど。
「そういえば、夏休みかぁ…」
おもむろに裕貴がそう呟いた。
「そういえばそうだな」
夏休みか、毎年裕貴と遊んだりする以外は特に予定は無い。みんなは家族で旅行に行ったりするけど、俺の両親は二人とも忙しくて、年に一回帰ってるか帰って来ないかで、今年も帰って来るかはわからない。
「夏休み、楽しみです」
桜が本当に楽しみだというような表情でそう言った。
「逆上さんと逆島さんは何か予定とかあるの?」
「私は、特に予定はありませんね」
「私もです」
桜と逆上さんがそれぞれ答える。逆上さんは神社の巫女さんもやってるし、桜は神様本人だから、この島を離れるわけにもいかないのだろう。
「なら、みんなで遊びに行こう!と言っても、この島からでるわけじゃないけど」
という、裕貴からの提案に全員賛同した。
「それじゃあ、どこに行くかも決めないとな、やっぱり海とか?」
「いや、俺は山を推すね、最近キャンプの動画見てさ、すげぇ楽しそうだったんだよね」
キャンプか、そう言えばこの島にもキャンプ場がある。観光客向けだが、島の人達もたまに利用する場所だ。
「いいですね、キャンプ。楽しそうです」
食いついたのは桜だ。キャンプ、というよりは人間の遊びとか、その辺りに興味があるのだろう。俺の話で、一番楽しそうに聞いていたのは誰かと遊んだりした時の話だったし。
「私も、海よりは山の方が好きです。私、泳げないので…」
「それじゃあ、決まりだな、夏休みのどこかで予定合わせてみんなでキャンプに行こう!」
と、そんな感じでトントン拍子に話が進んでいき、夏休みにキャンプをすることが決まった。
「いやぁ、楽しみだなぁ」
みんな楽しみだと思うが、その中でも裕貴は特別楽しみにしているようだ。余程キャンプに憧れを持っていたらしい。その気持ちは、わからなくはないんだけど、少し浮かれすぎな気もする。
「まだ、いつ行くかも決まってないけどね。持っていくものとかも決めないとだし、まぁ、だ夏休みまでは少しあるんだし、日時も含めて追々決めていこう」
きっと楽しい思い出になる。この場にいた4人、みんながそう確信していた。しかし、このキャンプは別の意味で思い出に残ることになることをこの時の4人は知らない。
基本はいつもと変わらない日々が続いたが、一つ変わったこととすれば、昼ごはんを食べる時に裕貴以外に逆上さんと桜が加わったくらいだろうか。
2週間も経てば、桜が学校にいることにも慣れてきたのか、もう諦めているのか、逆上さんも普通に桜と接している。
俺は、あの桜の爆弾発言のせいで色々と大変だったが、それが落ち着いてからはいつも通りだ。ただ、桜の喋り方には未だに慣れてないけど。
「そういえば、夏休みかぁ…」
おもむろに裕貴がそう呟いた。
「そういえばそうだな」
夏休みか、毎年裕貴と遊んだりする以外は特に予定は無い。みんなは家族で旅行に行ったりするけど、俺の両親は二人とも忙しくて、年に一回帰ってるか帰って来ないかで、今年も帰って来るかはわからない。
「夏休み、楽しみです」
桜が本当に楽しみだというような表情でそう言った。
「逆上さんと逆島さんは何か予定とかあるの?」
「私は、特に予定はありませんね」
「私もです」
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「なら、みんなで遊びに行こう!と言っても、この島からでるわけじゃないけど」
という、裕貴からの提案に全員賛同した。
「それじゃあ、どこに行くかも決めないとな、やっぱり海とか?」
「いや、俺は山を推すね、最近キャンプの動画見てさ、すげぇ楽しそうだったんだよね」
キャンプか、そう言えばこの島にもキャンプ場がある。観光客向けだが、島の人達もたまに利用する場所だ。
「いいですね、キャンプ。楽しそうです」
食いついたのは桜だ。キャンプ、というよりは人間の遊びとか、その辺りに興味があるのだろう。俺の話で、一番楽しそうに聞いていたのは誰かと遊んだりした時の話だったし。
「私も、海よりは山の方が好きです。私、泳げないので…」
「それじゃあ、決まりだな、夏休みのどこかで予定合わせてみんなでキャンプに行こう!」
と、そんな感じでトントン拍子に話が進んでいき、夏休みにキャンプをすることが決まった。
「いやぁ、楽しみだなぁ」
みんな楽しみだと思うが、その中でも裕貴は特別楽しみにしているようだ。余程キャンプに憧れを持っていたらしい。その気持ちは、わからなくはないんだけど、少し浮かれすぎな気もする。
「まだ、いつ行くかも決まってないけどね。持っていくものとかも決めないとだし、まぁ、だ夏休みまでは少しあるんだし、日時も含めて追々決めていこう」
きっと楽しい思い出になる。この場にいた4人、みんながそう確信していた。しかし、このキャンプは別の意味で思い出に残ることになることをこの時の4人は知らない。
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