義妹を溺愛するクズ王太子達のせいで国が滅びそうなので、ヒロインは義妹と愉快な仲間達と共にクズ達を容赦なく潰す事としました(略称:クズぷちっ)

やみなべ

文字の大きさ
214 / 229
第三章 義姉妹拉致からの帰還、そしてクズインガオホーからの超ざまぁ編

213.ダレカ……タスケテクレ……(SIDE:クズ) ※ クズ限界突破したざまぁ回

しおりを挟む
「な、なぜだ……俺は死んだはずでは……!?」

 慌てて周囲を見渡すも、状況は以前と同じ……
 一か月前の目覚めた時と同じだったのだ。

 さらにいえばこの先の出来事も以前と同様。

「さぁ吐け!!お嬢様……アーデル様とクラーラ様を連れ去った悪魔はどこに消えた!!知らんとは言わさんぞ!!!」

「な、なにが……なにがおきてるんだ……(バシン!!)ギャー!!」

「何が起きてるだと……貴様、まだ自分の立場がわかってないようだな!!!」

「ち、違う……俺もよくわかって……(バシン!!)ギョェー!!」

 メイドからこれでもかというぐらいに鞭打ちされるところも同じだったのである。


(くそ……何が……何が起きているんだ!!?)

 考えてもさっぱりわからない。
 ただわかるといえば、自分はまた過去の世界に戻ったということだ。

(と、とにかく死ねば俺は大魔王になれるんだ。だからここで殺されるように誘導を……)


 そう結論付けるも、結末は前回と全く同じ。

 どれだけ痛めつけられようとも死ぬことも狂う事もなく、詳細こそ前回と差異があっても24時間拷問漬けの日々を30日間送ったのちに首ちょんばされた。

 それでも死んだ事には変わりないのだから、今度こそっと思っていたら…………









 ……

 …………

 ………………



 バシャッ!!

「ぶふっ!!?」

 唐突に顔面へと何かをぶっかけられた衝撃でクズは目を覚ました。

「ま、まただ……また戻って来た……」

 3回目となるとさすがに反省という言葉もでてくる。
 そのため、この周期ではしっかり謝罪してアーデル救出に全面協力するっと申し出るも……

 このクズを生贄にすれば悪魔を呼び出せるとかいう、理不尽極まりない理由で前回同様の容赦ない拷問にかけられた末に30日後、首ちょんぱ。


 そして、また牢屋の中で目覚めて30日間とにかく拷問される日々を送った後、首ちょんぱ。

 それが何度も繰り返された。





 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も………




 一体何度ループがくり返されたのかわからない。

 永遠に続く無限ループの世界。

 どうあがいても30日間とにかく拷問された後に首ちょんばされる運命から逃れられない、予定調和な世界。



 最早牢獄と称されてもよい世界の中、クズは叫ぶ……




 “ダレカ……タスケテクレ……”







 その声は様々な超上的な陣営の者に届くも、彼等彼女達は決まってこう返したという




「「「「「だが断る!!!」」」」」






 こうして、クズは今日も周回する。

 永遠に抜け出せない……という悪夢の世界を……

























 そんなクズの末路をオニオンから聞かされたアーデルはドン引きのあまり、思わずこう口にした

「ねぇ……その生き地獄ってもうざまぁってレベルじゃないでしょ……」

「はっはっは。実は俺もそう思ってる。だが、これは審判の神や地獄の神といった様々な偉いさんが所属してる議会からも承認された正規の罰でもあるんだよな~これが」

「「「「「…………(いや、これのどこか正規の罰なんだ)」」」」」

 周囲は心の中でつい突っ込むも、オニオンは基本的に嘘は付かない。
 言葉に裏はあっても嘘はないのだ。

 だからオニオンはきっちりと説明を……
 なぜクズがそれほど悲惨な末路を辿ったのかを解説した。

「詳しい解説といっても自分が受けるべき罪を他者に押し付けたり逃れようとしてきたから、そのツケが利子付きで返って来た結果としか言い様がないんだよな~だからお前らも自分のケツはしっかり自分で拭くんだな。でなければ、例え善の神ですらもブチ切れてクズみたいな目に合わされるぜ」

「わかりました。クズの一件は教訓としてしっかり未来へと語り継がせましょう」

 マイヤーの言葉通り、後日にはクズの末路を示した教訓の物語が出版されるも……
 あまりに内容がグロ過ぎたせいでオリジナルは流行らず、世間では詩人達がマイルドに調整されたり民衆受けがしやすいアレンジを加えられた物語の方が流行ったそうだ。

「おかしい……?私の計算だとこれで印税ウハウハなははずなのに?」

 頭をかしげるマイヤーを後目に周囲は当然の結果だと突っ込んだのは言うまでもない。
 現実での陰謀の筋書を描くのが得意なマイヤーも娯楽性の強い物語の筋書は壊滅的に向いてないという不得手項目があったようである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ゴミスキルと追放された【万物鑑定】の俺、実は最強でした。Sランクパーティが崩壊する頃、俺は伝説の仲間と辺境で幸せに暮らしています

黒崎隼人
ファンタジー
Sランク勇者パーティのお荷物扱いされ、「ゴミスキル」と罵られて追放された鑑定士のアッシュ。 失意の彼が覚醒させたのは、森羅万象を見通し未来さえも予知する超チートスキル【万物鑑定】だった! この力を使い、アッシュはエルフの少女や凄腕の鍛冶師、そして伝説の魔獣フェンリル(もふもふ)といった最強の仲間たちを集め、辺境の町を大発展させていく。 一方、彼を追放した勇者たちは、アッシュのサポートを失い、ダンジョンで全滅の危機に瀕していた――。 「今さら戻ってこい? お断りだ。俺はこっちで幸せにやってるから」 底辺から駆け上がる痛快逆転ファンタジー、ここに開幕!

慈愛と復讐の間

レクフル
ファンタジー
 とある国に二人の赤子が生まれた。  一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。  慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。  これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。  だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。 大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。  そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。  そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。  慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。  想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……

【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました

東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。 王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。 だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。 行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。 冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。 無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――! 王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。 これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

女神に頼まれましたけど

実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。 その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。 「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」 ドンガラガッシャーン! 「ひぃぃっ!?」 情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。 ※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった…… ※ざまぁ要素は後日談にする予定……

処理中です...