ありきたりの異世界転生〜ラーニングスキルで異世界領主が世界を救う！？〜

0章 プロローグ

女神とスキル⑨

「なるほど…内容は大体把握できました。」


『素晴らしい理解力と柔軟な思想に感心致します。』


いや、これこそ異世界転生物やラノベみたいなものだからね。


かえってスムーズに理解する事が出来た。


「それで…具体的にはどのようにすれば七曜の宝玉は治るのですか？」


『七曜の宝玉の回復には、世界の理たる存在が認めた【七曜の姫】が力を合わせて封印・回帰を行う事が必要です。』


七曜の姫とはこちらの世界の神（みたいなものだよね？ことわりって言ってたし！）が認めた、七人の神姫の事だという。


『しかし…現代の七曜の姫はそのほとんどが行方がしれないのです。
自覚していなかったり、囚われていたりするのかもしれません。』


「どのようにして七曜の姫と見分けたり、判断したりするのですか？」


『七曜の姫本人には覚醒と共に神託が降ります。
また、その際に七曜の涙といわれる宝石が身体のいずれかに宿ります。
他者が完全に見抜くためには身体に宿った宝石を確認する事が一番確実な方法ですね。』



それは中々ハードな条件かもしれない。

流石に
「七曜のお姫さんですかぁー？？げっへっへ！」
と次々と出会う人の服を剥ぎ取ってひん剥くわけにはいかないのだから。


「それで、どうやって探すか具体的な方法などは…」


『我々天使は直接降臨する事は出来ません。滅ぶも含めて定めだと受け入れる事が神より仰つけられておりますので。』


「……なるほど。
つまり天使でない俺ならこちらの世界、もといエリュシオンに降り立つ事が出来るということですね。」


『まさしく。それは可能です。
…ただ、トキトウ様にはそのような義理は御座いません。
時をお待ち頂ければ、あちらの世界でまた望むように生まれ変われるでしょう。
ですので何もこのような事に巻き込まれることはないー』

「やりましょう。」


俺はルミエールの話を途中で遮り、そう言い放った。