結いの約束～記憶に残る蜜の香り【異能覚醒編】

第十二章 この地に私が来た意味

最大のミッションの前に

深澤くんの準備してくれた朝ごはんを食べ、仮眠を取って出勤の準備を始めた。




あれから、深澤くんはしたくなり、私の後を付いて回ったが無事に回避をし事なきを得た。





が、このミッションが終わったら、しばらくは二人で過ごせないことを
深澤くんはものすごく憂いていて、途端に元気がない。






さっきの元気はどこに.....





「......蓮伽さんのせいだ。蓮伽さんの躰が良すぎるから」

などと、ブツブツ言っている。





(そんなコトを口にするなよ、恥ずかしい。)





「あの！深澤くん、私の事はカラダ目当てですか！！」



「ち、違いますよ！」



「なら、いつまでもやらせて、とかボヤいてるな。わかった？」



「うっ......ス、スイマセン...」



「もう！！いっぱいシたよね？狂ってますよ、アタシたちは。

いっぱいイヤらしいことしましたよね。また、会えるんだから、その時にまたしようね....あ..！」





深澤くんの唇で遮られてしまった。




「わかっ....たよ、ン...ｯ、少しの間、キスだけ、ね」





(キスなんてしちゃったら、またしたくなるじゃん)




「ん....っ」



「やっぱり、したい」



「ダメ、......じゃ、特別に」





深澤くんのモノ、はもうパンパンで痛そうなくらいだった。




ファスナーを下ろし、口に含んだ。




「れ、蓮伽さん！な、何を.....ん...ｯ」



「してあげる」



「ぼ、僕はして欲しいんじゃなくて、蓮伽さんの中に入りたい...」



「私も、したいけど...仕事が手につかなくなるから..ゴメンね」



「はぁ....ｯ、ず、るい....気持ちが良すぎて力が入らない....ｳｳｯ、

そんな顔で見ないで、襲ってしまいたくなる...」




顔を上下に動かし、舌を転がして律動を繰り返し、

手で包み込むように触れると、彼は絶頂を迎えた。




「あぁッ..蓮伽さん！」






・・・・・彼の放出したものを飲み込み、顔を見上げると

ちょっと切なげな顔をして、言った。





「やっぱり、僕は一緒がいい。」





そう言って、まだ落ち着いていない自身のモノを

私の中に、挿れた。




「ほら、蓮伽さん、すぐ受け入れられるほど潤ってるよ」




「あ”ぁッ.......、ずるい...」



「蓮伽さんがいけない....」



「ん....ｯ、ｱﾝｯ、ｱｯ」



「しばらくは仕事のパートナーだけど、また二人で会おうね...」





律動が激しくなり、二人はすぐに絶頂を迎え、果てた。








「......私達は、発情期のサルですね(笑)」



「そんなこと言わずに(笑)いい事もあるよ」






深澤くんは鏡を持ってきた。







「蓮の花が色鮮やかに濃くなってる。」




鏡に映った私の後ろには、

前回見た時よりも色鮮やかになった蓮の花が咲いていた。









「いい仕事ができそうだね、僕のおかげで(笑)」



「そのようですね(笑)」








私は、彼の感触、ニオイを覚えていたかった。

僕は、彼女の感触、ぬくもり、香りを覚えていたかった。










お互いに何も言わずに、

シャワーを浴びず準備をし、迎えの車を待った。