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閑話 友達になれたなら
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(またやってしまったわ!今度こそ、ダメかもしれないーー)
ドゴーーォン!!
という音とともに、美しかったガラス張りの研究施設の天井の半分が吹っ飛んだ。
パラパラとガラス片が落ちてくる。
キラキラと太陽の光を反射する様は美しいが、それは凶器である。
(キレイねぇ…なんて、のんきに考えている場合じゃなかったわ!)
「け、ケガは…ない?…本当にごめんなさい。決してわざとじゃないのですけど…」
とっさにノーヴァが張ってくれた結界の中で、そばにいる2人ーールナとノーヴァーーに謝るサチュルヌ。
「メテオール様はいつも、私達の想像を超えてきますね」
「そうね。天井が半分吹っ飛ぶとは思わなかったわ」
特に気にした様子もなく、2人は壊れた天井を見ている。
「本当にごめんなさい。天井の修理代は私の方で支払わせてもらうから…」
小さくなってサチュルヌは言う。
サチュルヌがノーヴァ子爵家の研究施設に通うようになって3回目の今日、サチュルヌが研究施設を破壊するのは3度目だった。
1度目は施設の壁の一部を破壊し、2度目は施設に備えつけてある机と椅子を破壊。
そして今回、天井を破壊。
(2人は気にしなくてもいいと言ってくれるけど、ものには限度があるわ。いくら弁償すると言っても毎回こんなことだと、2人も困るだろうし)
それよりなにより、サチュルヌには恐れていることがあった。
(2人に愛想を尽かされて、嫌われてしまったらどうしよう…)
まだまだ浅い付き合いではあるが、2人と過ごすのは驚くほど心地良かった。2人はサチュルヌが何度失敗しても嫌な顔をしない。
うまくいかなかった原因を追究し、どうしたらうまくいくかをサチュルヌの目線になって考えてくれる。
サチュルヌにとって初めての体験だった。
それだけに怖いのだ。
この関係を失うのが。
もう来なくていいよ。と言われるのが。
◇
(あー…まーたなーんか、グジグジしちゃってるなー)
やや青ざめた顔で謝ってくるサチュルヌを横目に、ルナはこっそり笑みをこぼす。
それは苦笑いを含むものではあるけれど、決して嫌なものではなく。
サチュルヌと関わるようになって知ったことがいくつかある。
サチュルヌは思っていたよりずっと常識的で謙虚で努力家だということだ。
公爵家の令嬢のくせに、
(この人、前世は庶民だったんじゃない?無意識に、その記憶、残ってんじゃない?)
と思わずにはいられないほどキチンとしている。
初めてやってきた時に研究施設の壁を壊した時、サチュルヌはすぐに謝り、弁償すると言い出した。
ルナの感覚からすればそれは当たり前のことだが、この世界の高位貴族の対応としてはやや珍しい。
高位貴族ともなると、自分のものは自分のもの、人のものも自分のもの、というジャイアン理論で生きているものが少なくない。
下のものが上のものに尽くすのは当然という考えで、搾取しているという意識すらない者もいる。
ルナはそういった連中が大嫌いだったが、サチュルヌはそうではなかった。
清く正しく。
自然体のサチュルヌはとても気持ちのいい相手で、ルナはすぐに好きになった。
(ただちょっと、メンタルがへタレなのよねー)
恐らく自分に自信がないのだろう。
失敗をものすごく恐れ、失敗するとものすごく縮こまっている。
(今までの環境がそうさせちゃったんだろうけど、ここではそんなの、気にしなくていいのになー)
だから、今日もルナは凹んだサチュルヌに声をかける。
「大丈夫ですよ、メテオール様。これはメテオール様の魔力量を見誤った私とノーヴァのミスでもあるんだから、お互いさまです。ノーヴァの家だし、ノーヴァが直せばいいんですよ」
「なんで俺だよ。いや、メテオール様に出せって言ってるわけじゃないですよ?」
「だって、私お金ないし。うち貧乏だし」
「まぁ、確かにな」
「ノーヴァ、お金持ちだしいいじゃん。ありがとね!いつも感謝してる!」
「強引にまとめに入ったな…まぁ、いいけど。というわけで、メテオール様も気にしなくていいですよ。ここ直すくらいの費用ならあるんで」
ルナとノーヴァのやりとりにあっけに取られながらも、
「でも、それではエトワール子爵令息に申し訳ないわ」
と言っている。
(いい子なんだよなぁ。ホント)
甘えるのが下手くそな彼女に、もっと甘えてもいいんだと伝えたい。
「ノーヴァ、いろんな事業を立ち上げてて、ホントにお金持ちだから気にしなくていいですよ。まぁ、メテオール様は公爵家のご令嬢だから、それ以上のお金持ちなんでしょうけど」
ルナがそう言えば、
「それでも気になるようなら、3人で何かやってみますか?その利益をここの修理代に補填する、とかでもいいですよ」
ノーヴァが続く。
「…そんなことが、できるのですか…?」
しょんぼりしていたサチュルヌがよみがえる。
「必ず利益が出るかは分かりませんが、俺とルナの2人でやるより3人の方がいいと思います」
「ソウネー、私、商才ナイカラネー」
痛いところをついてくるノーヴァに、返事がカタコトになる。
「ルナは、アイデアが突飛すぎるからな。なかなか万人受けしないんだよ」
「アース男爵令嬢、エトワール子爵令息。私、がんばりますわ。少しでも、お役に立てるように」
並々ならぬ勢いで言うサチュルヌ。
「メテオール様は充分がんばっているから、がんばりすぎなくていいと思いますよ」
「でも、それでは貴女達に申し訳ない気がして…」
「じゃあ、1つお願いしてもいいですか?」
前々から思っていたことを言うチャンスだと思った。
「私にできることならなんなりと」
「そうですか。じゃあ、私のこと"ルナ"って呼んでくれませんか?前からどーしても気になってて」
「…お名前で…ですか…?」
「あぁ、うん、まぁ、学院ではもちろんそうじゃなくていいんだけど、ここにいる時は名前で呼んで欲しいなって」
まぁ、メテオール様がよければなんですけどね。と続けようとしたら、
「いいのですか?」
やや食い気味にきた。
「もちろん。こちらからお願いしていることですし」
「俺のことも、よければ"ノーヴァ"と呼んでください」
ノーヴァも乗っかってきた。
すると、サチュルヌは私を見て、ノーヴァを見て意を決したように言った。
「ル、ルナ…さんと、ノーヴァさん…」
そう言ってモジモジと照れている。
「あの…もしよろしければ、私のことも名前で呼んでくださいませんか?」
これにはさすがに驚いた。
サチュルヌは公爵家の令嬢だ。ルナやノーヴァのようにおいそれと名前を呼ぶことを許していい身分ではない。
「それ…は、よろしいのですか?いいって言われると、私たち本当に呼んじゃいますよ?」
そう聞けば、
「サチュルヌ、と。呼んでくださいませ」
間髪いれずに返事がくる。
「さすがに呼び捨てはちょっと…」
とノーヴァが言えば、
「学院では、キチンと線引きします。…ただ、ここにいる間は呼んでいただけないでしょうか?」
そこで、サチュルヌは少し言い淀んだ。しかし、その後覚悟を決めたような顔でこちらを見て言う。
「私、友人には名前で呼んでもらいたいのです」
やや顔を赤くして、瞳はうるんでいる。
「じゃあ、サッちゃんって呼ぶね。めんどくさいから、敬語もやめていいかな?私、友だちはあだ名で呼ぶ主義なの」
そう言えば、サチュルヌはパッと嬉しそうに微笑んだ。
「えぇ、もちろん。もちろんよ!」
「じゃあ、俺はお嬢って呼んでもいいかな?さすがに友人とはいえ、俺が名前を呼び捨てにするのはマズいだろうし」
ノーヴァがそう言えば、
「フフフ、ノーヴァさんとルナさんになら…」
「サッちゃん、ルナだよ。"ルナ"って呼んで」
「ノーヴァさんと、る、ルナ…ならサチュルヌと呼んでくれて構わないのだけど、あだ名で呼んでもらうのは、は、初めて…だから、それも、嬉しい。…ありがとう」
そう言って、はにかむ笑顔の可愛いこと。
(あー…王子達ってバッカだなぁー。この人の、こーんな可愛いさに、気づかないなんて)
まぁ、教えてやる気なんてないけど。
ともあれ、
「あーよかった!実は、ずっと気になってたんだよね。アース男爵令嬢ってやつ。会話の途中でそう呼ばれると、なんかおさまりが悪くて」
まぁ、学院でなら我慢するんだけどねー。
と言うと、
「俺も俺もー。ルナと話してた勢いでお嬢と話しそうにちょいちょいなりつつあったから、気楽に話せるようになるのは、ありがたいよ」
と言った。
そんな私たちの態度に怒るでもなく、嬉しそうに笑ってサチュルヌは言った。
「ルナ、ノーヴァさん、改めてこれからもよろしくね」
ドゴーーォン!!
という音とともに、美しかったガラス張りの研究施設の天井の半分が吹っ飛んだ。
パラパラとガラス片が落ちてくる。
キラキラと太陽の光を反射する様は美しいが、それは凶器である。
(キレイねぇ…なんて、のんきに考えている場合じゃなかったわ!)
「け、ケガは…ない?…本当にごめんなさい。決してわざとじゃないのですけど…」
とっさにノーヴァが張ってくれた結界の中で、そばにいる2人ーールナとノーヴァーーに謝るサチュルヌ。
「メテオール様はいつも、私達の想像を超えてきますね」
「そうね。天井が半分吹っ飛ぶとは思わなかったわ」
特に気にした様子もなく、2人は壊れた天井を見ている。
「本当にごめんなさい。天井の修理代は私の方で支払わせてもらうから…」
小さくなってサチュルヌは言う。
サチュルヌがノーヴァ子爵家の研究施設に通うようになって3回目の今日、サチュルヌが研究施設を破壊するのは3度目だった。
1度目は施設の壁の一部を破壊し、2度目は施設に備えつけてある机と椅子を破壊。
そして今回、天井を破壊。
(2人は気にしなくてもいいと言ってくれるけど、ものには限度があるわ。いくら弁償すると言っても毎回こんなことだと、2人も困るだろうし)
それよりなにより、サチュルヌには恐れていることがあった。
(2人に愛想を尽かされて、嫌われてしまったらどうしよう…)
まだまだ浅い付き合いではあるが、2人と過ごすのは驚くほど心地良かった。2人はサチュルヌが何度失敗しても嫌な顔をしない。
うまくいかなかった原因を追究し、どうしたらうまくいくかをサチュルヌの目線になって考えてくれる。
サチュルヌにとって初めての体験だった。
それだけに怖いのだ。
この関係を失うのが。
もう来なくていいよ。と言われるのが。
◇
(あー…まーたなーんか、グジグジしちゃってるなー)
やや青ざめた顔で謝ってくるサチュルヌを横目に、ルナはこっそり笑みをこぼす。
それは苦笑いを含むものではあるけれど、決して嫌なものではなく。
サチュルヌと関わるようになって知ったことがいくつかある。
サチュルヌは思っていたよりずっと常識的で謙虚で努力家だということだ。
公爵家の令嬢のくせに、
(この人、前世は庶民だったんじゃない?無意識に、その記憶、残ってんじゃない?)
と思わずにはいられないほどキチンとしている。
初めてやってきた時に研究施設の壁を壊した時、サチュルヌはすぐに謝り、弁償すると言い出した。
ルナの感覚からすればそれは当たり前のことだが、この世界の高位貴族の対応としてはやや珍しい。
高位貴族ともなると、自分のものは自分のもの、人のものも自分のもの、というジャイアン理論で生きているものが少なくない。
下のものが上のものに尽くすのは当然という考えで、搾取しているという意識すらない者もいる。
ルナはそういった連中が大嫌いだったが、サチュルヌはそうではなかった。
清く正しく。
自然体のサチュルヌはとても気持ちのいい相手で、ルナはすぐに好きになった。
(ただちょっと、メンタルがへタレなのよねー)
恐らく自分に自信がないのだろう。
失敗をものすごく恐れ、失敗するとものすごく縮こまっている。
(今までの環境がそうさせちゃったんだろうけど、ここではそんなの、気にしなくていいのになー)
だから、今日もルナは凹んだサチュルヌに声をかける。
「大丈夫ですよ、メテオール様。これはメテオール様の魔力量を見誤った私とノーヴァのミスでもあるんだから、お互いさまです。ノーヴァの家だし、ノーヴァが直せばいいんですよ」
「なんで俺だよ。いや、メテオール様に出せって言ってるわけじゃないですよ?」
「だって、私お金ないし。うち貧乏だし」
「まぁ、確かにな」
「ノーヴァ、お金持ちだしいいじゃん。ありがとね!いつも感謝してる!」
「強引にまとめに入ったな…まぁ、いいけど。というわけで、メテオール様も気にしなくていいですよ。ここ直すくらいの費用ならあるんで」
ルナとノーヴァのやりとりにあっけに取られながらも、
「でも、それではエトワール子爵令息に申し訳ないわ」
と言っている。
(いい子なんだよなぁ。ホント)
甘えるのが下手くそな彼女に、もっと甘えてもいいんだと伝えたい。
「ノーヴァ、いろんな事業を立ち上げてて、ホントにお金持ちだから気にしなくていいですよ。まぁ、メテオール様は公爵家のご令嬢だから、それ以上のお金持ちなんでしょうけど」
ルナがそう言えば、
「それでも気になるようなら、3人で何かやってみますか?その利益をここの修理代に補填する、とかでもいいですよ」
ノーヴァが続く。
「…そんなことが、できるのですか…?」
しょんぼりしていたサチュルヌがよみがえる。
「必ず利益が出るかは分かりませんが、俺とルナの2人でやるより3人の方がいいと思います」
「ソウネー、私、商才ナイカラネー」
痛いところをついてくるノーヴァに、返事がカタコトになる。
「ルナは、アイデアが突飛すぎるからな。なかなか万人受けしないんだよ」
「アース男爵令嬢、エトワール子爵令息。私、がんばりますわ。少しでも、お役に立てるように」
並々ならぬ勢いで言うサチュルヌ。
「メテオール様は充分がんばっているから、がんばりすぎなくていいと思いますよ」
「でも、それでは貴女達に申し訳ない気がして…」
「じゃあ、1つお願いしてもいいですか?」
前々から思っていたことを言うチャンスだと思った。
「私にできることならなんなりと」
「そうですか。じゃあ、私のこと"ルナ"って呼んでくれませんか?前からどーしても気になってて」
「…お名前で…ですか…?」
「あぁ、うん、まぁ、学院ではもちろんそうじゃなくていいんだけど、ここにいる時は名前で呼んで欲しいなって」
まぁ、メテオール様がよければなんですけどね。と続けようとしたら、
「いいのですか?」
やや食い気味にきた。
「もちろん。こちらからお願いしていることですし」
「俺のことも、よければ"ノーヴァ"と呼んでください」
ノーヴァも乗っかってきた。
すると、サチュルヌは私を見て、ノーヴァを見て意を決したように言った。
「ル、ルナ…さんと、ノーヴァさん…」
そう言ってモジモジと照れている。
「あの…もしよろしければ、私のことも名前で呼んでくださいませんか?」
これにはさすがに驚いた。
サチュルヌは公爵家の令嬢だ。ルナやノーヴァのようにおいそれと名前を呼ぶことを許していい身分ではない。
「それ…は、よろしいのですか?いいって言われると、私たち本当に呼んじゃいますよ?」
そう聞けば、
「サチュルヌ、と。呼んでくださいませ」
間髪いれずに返事がくる。
「さすがに呼び捨てはちょっと…」
とノーヴァが言えば、
「学院では、キチンと線引きします。…ただ、ここにいる間は呼んでいただけないでしょうか?」
そこで、サチュルヌは少し言い淀んだ。しかし、その後覚悟を決めたような顔でこちらを見て言う。
「私、友人には名前で呼んでもらいたいのです」
やや顔を赤くして、瞳はうるんでいる。
「じゃあ、サッちゃんって呼ぶね。めんどくさいから、敬語もやめていいかな?私、友だちはあだ名で呼ぶ主義なの」
そう言えば、サチュルヌはパッと嬉しそうに微笑んだ。
「えぇ、もちろん。もちろんよ!」
「じゃあ、俺はお嬢って呼んでもいいかな?さすがに友人とはいえ、俺が名前を呼び捨てにするのはマズいだろうし」
ノーヴァがそう言えば、
「フフフ、ノーヴァさんとルナさんになら…」
「サッちゃん、ルナだよ。"ルナ"って呼んで」
「ノーヴァさんと、る、ルナ…ならサチュルヌと呼んでくれて構わないのだけど、あだ名で呼んでもらうのは、は、初めて…だから、それも、嬉しい。…ありがとう」
そう言って、はにかむ笑顔の可愛いこと。
(あー…王子達ってバッカだなぁー。この人の、こーんな可愛いさに、気づかないなんて)
まぁ、教えてやる気なんてないけど。
ともあれ、
「あーよかった!実は、ずっと気になってたんだよね。アース男爵令嬢ってやつ。会話の途中でそう呼ばれると、なんかおさまりが悪くて」
まぁ、学院でなら我慢するんだけどねー。
と言うと、
「俺も俺もー。ルナと話してた勢いでお嬢と話しそうにちょいちょいなりつつあったから、気楽に話せるようになるのは、ありがたいよ」
と言った。
そんな私たちの態度に怒るでもなく、嬉しそうに笑ってサチュルヌは言った。
「ルナ、ノーヴァさん、改めてこれからもよろしくね」
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