麗しの超人お姫様はへっぽこ竜を溺愛する〜今さら無理とか言わせません。育てた責任とってもらうわ〜

ナカナカ田

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空から赤子が降ってきた。

~~~~~~~~~~~~~~~



肩に乗っていた小鳥と周辺の木々にとまっていた鳥たちがバサバサと飛び立っていく。

(鳥たちが一斉に飛び立つなんて珍しいな。どうしたのかな)

そう思いながら空を見上げると、空から何かが落ちてくる。しかも、どうやら自分の真上に。

「えっ!ちょっ。なに⁉︎えっ。わわわっ!」

などと言っているうちに、避けることもできず、リザは後ずさって仰向けに転んだ。

「いたっ、たっ、っっっ、ぐわぁーーー!!!」


直後、腹部に衝撃。


転んで起き上がろうとしたリザの腹の上に、その物体が直撃したのだ。


「いぃったー!!!…って、コレ、なに?…生きてる?」


腹の上には、籠があり、その中には小さな生き物が入っていた。


「これは…もしかして、人間…?」


本物を間近で見たことはなかったが、知識としては知っていた。なんてったって一応竜だし。だてに300年生きてるわけじゃないし。

問いかけても、もちろん答えは返ってこない。

どころか、赤子はスヤスヤと眠っていた。恐らく、谷の入り口から落ちてきたと思われる赤子は、ーー結構な落下速度があったと思われるのにーー驚くリザとは正反対に平和な顔で眠っているのだ。

「そういうもの…なのかな…?」

悲しいかな、リザの知識では人間の基準が分からない。

「だけど、これはどうしたものかな?」

受け取るつもりはなかったが、事故のようなものとはいえ、今、ソレは自分の腹の上にあるわけで。しかも、どうも生きているわけで。

うぅむ…と唸っていると、籠の中のソレの眉間がピクピクと動き、突然パチっと目を開けた。

そして、リザと目が合った瞬間、ソレはニッコリと笑って、またすぐに目を閉じてーーー寝た。

「っっっ!」

その瞬間、リザは何かものすごいもので胸を撃ち抜かれたような衝撃を感じた。

(…笑…った…!今、ボク、笑いかけられた!!)


自分の心臓がドクドクを音を立てているのを感じる。

それなりに長く生きてきた中で、初めてのことだった。


「どうしよう…すごい…すごいな…」


リザは興奮して呟く。


(もう1度笑ってくれないかな?)


そう思い、籠を覗き込むが、赤子はスヤスヤと眠るばかりで一向に目を覚さない。



・・・・・・・・・・・・・



リザは赤子を見つめ続けた。



・・・・・・・・・・・・・
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