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小ネタ
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トムトムさん作【希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~】第七話「孝子のお茶を飲む会、開催(本当に人間って分からにゃい)」のおまけエピソードです。
https://ncode.syosetu.com/n7423cb/11/
孝子ちゃんのお茶をボトルにつめていた桃香ちゃん、そのお茶を科捜研に持ち込んだ模様。
※トムトムさんに許可はいただいています※
++++++++++
「桃香さん、それ、どうするつもりなんだい?」
孝子ちゃんのお茶会の時、ポットに入っているお茶を別の容器に入れていた私に彰さんが声をかけてきた。
「これですか? うちの職場に持っていくんです」
その言葉にギョッとなる彰さん。
「まさか、職場の人に飲ませるなんてことはしないよね?」
「んー……毒物じゃないですからね、もしかしたら飲みたいって言い出す人が何人かいるかもしれません。うちの同僚達は全員が好奇心の塊みたいな人達だから飲める物なら手を出すかも」
「いや、それは、色々とやめておいた方が良いと思う。ほら、研究所の人が体調を崩して捜査に支障が出たら困るだろう?」
「大丈夫ですよ、飲むのが目的じゃなくて成分調査が本来の目的なので。それに万が一口にしたとしても、うちの研究所のメンバーは皆、体だけは頑丈なので心配ないです」
そうでなければ連日残業を乗り切れる筈もなく。最近では運動不足解消にと誰かが仮眠室にルームランナーなんてものを持ち込んだ。もしかしたらあれ、うちの予算で買われたものではないかと密かに睨んでいるんだけどな。
「そういう問題じゃないから」
「大丈夫ですって。部外者には絶対に回しませんから。……あ」
だけど時々無理な仕事を押し込んでくる捜査一課の連中が勝手に飲んでいるコーヒーに仕込むのも良いかもしれない。苦いコーヒーなら気付かれないかも、いやいや、気がつかなかったら意味ないか。あと一課の人達が口にするのは……。
「……」
「桃香さん、顔が邪悪になってるよ」
「え? 何か言いました?」
一瞬意識が飛んだ気がしたんだけど気のせいかな。
「それ、桃香さんだから持って帰るのは構わないけど、くれぐれも他の人には飲ませないようにしてね?」
「私は平気だったから大丈夫だと思うんだけどなあ……」
「桃香さん、俺も孝子を犯罪者にはしたくないので」
「……ああ、それは大丈夫ですから心配しないで下さい」
ニコニコと笑いながらボトルを持ってきた鞄の中にしまい込んだ。一体どんな成分で成り立っているのか興味があるんだよね孝子茶。うちの設備でどこまで調べられるのか試してみたいんだ。
+++++
「んー……えぐみが無いのにこの苦さってなんだろうね……」
「後味はすっきりなんですけどねえ、なんですかね、この最初のパンチのきいた苦味は」
「ですよねー、多分、倒れる人はこの最初のパンチでやられると思うんですよ」
次の日の朝、彰さんのお願いも虚しく全員で回し飲みをする事態になった。だけどさすが海千山千の研究員、ちょっと苦いかな?と言いつつ全員が普通に飲んでいる。お、恐ろしい……。
「カフェインが化学反応を起こしたとか?」
「だったらこれ飲んだら眠気は飛ぶのかねえ?」
「どうでしょう、私はしっかり眠りましたよ?」
成分の分析調査をした結果は孝子ちゃんが話していた原材料の成分しか検出されず、特に変わったものは発見されなかった。と言うことは製造過程で何かしら予期せぬ化学変化が起きたということか? 試しに聞いた通りに私も作ってみたけど普通のお茶にしかならなかったし所長が作っても私と同様の結果だった。期待していた狼煙も上がらなかった……ちょっと残念。
「残っているのはこれだけなんですけど、どうしましょう」
うちの最新型の分析マシーンも孝子ちゃんミラクルには適わないといことかな、恐るべし孝子ちゃんマジック。これは迷宮入りの事案かもしれない。
「だけど効用は気になるな、本当に眠気が飛ぶかどうか」
「ですねえ……」
「「「「一課の連中で試してみよう」」」」
しばらくの沈黙の後、全員の口から異口同音の言葉が飛び出した。皆どんだけ一課に腹を立てているんだって話だよね。
https://ncode.syosetu.com/n7423cb/11/
孝子ちゃんのお茶をボトルにつめていた桃香ちゃん、そのお茶を科捜研に持ち込んだ模様。
※トムトムさんに許可はいただいています※
++++++++++
「桃香さん、それ、どうするつもりなんだい?」
孝子ちゃんのお茶会の時、ポットに入っているお茶を別の容器に入れていた私に彰さんが声をかけてきた。
「これですか? うちの職場に持っていくんです」
その言葉にギョッとなる彰さん。
「まさか、職場の人に飲ませるなんてことはしないよね?」
「んー……毒物じゃないですからね、もしかしたら飲みたいって言い出す人が何人かいるかもしれません。うちの同僚達は全員が好奇心の塊みたいな人達だから飲める物なら手を出すかも」
「いや、それは、色々とやめておいた方が良いと思う。ほら、研究所の人が体調を崩して捜査に支障が出たら困るだろう?」
「大丈夫ですよ、飲むのが目的じゃなくて成分調査が本来の目的なので。それに万が一口にしたとしても、うちの研究所のメンバーは皆、体だけは頑丈なので心配ないです」
そうでなければ連日残業を乗り切れる筈もなく。最近では運動不足解消にと誰かが仮眠室にルームランナーなんてものを持ち込んだ。もしかしたらあれ、うちの予算で買われたものではないかと密かに睨んでいるんだけどな。
「そういう問題じゃないから」
「大丈夫ですって。部外者には絶対に回しませんから。……あ」
だけど時々無理な仕事を押し込んでくる捜査一課の連中が勝手に飲んでいるコーヒーに仕込むのも良いかもしれない。苦いコーヒーなら気付かれないかも、いやいや、気がつかなかったら意味ないか。あと一課の人達が口にするのは……。
「……」
「桃香さん、顔が邪悪になってるよ」
「え? 何か言いました?」
一瞬意識が飛んだ気がしたんだけど気のせいかな。
「それ、桃香さんだから持って帰るのは構わないけど、くれぐれも他の人には飲ませないようにしてね?」
「私は平気だったから大丈夫だと思うんだけどなあ……」
「桃香さん、俺も孝子を犯罪者にはしたくないので」
「……ああ、それは大丈夫ですから心配しないで下さい」
ニコニコと笑いながらボトルを持ってきた鞄の中にしまい込んだ。一体どんな成分で成り立っているのか興味があるんだよね孝子茶。うちの設備でどこまで調べられるのか試してみたいんだ。
+++++
「んー……えぐみが無いのにこの苦さってなんだろうね……」
「後味はすっきりなんですけどねえ、なんですかね、この最初のパンチのきいた苦味は」
「ですよねー、多分、倒れる人はこの最初のパンチでやられると思うんですよ」
次の日の朝、彰さんのお願いも虚しく全員で回し飲みをする事態になった。だけどさすが海千山千の研究員、ちょっと苦いかな?と言いつつ全員が普通に飲んでいる。お、恐ろしい……。
「カフェインが化学反応を起こしたとか?」
「だったらこれ飲んだら眠気は飛ぶのかねえ?」
「どうでしょう、私はしっかり眠りましたよ?」
成分の分析調査をした結果は孝子ちゃんが話していた原材料の成分しか検出されず、特に変わったものは発見されなかった。と言うことは製造過程で何かしら予期せぬ化学変化が起きたということか? 試しに聞いた通りに私も作ってみたけど普通のお茶にしかならなかったし所長が作っても私と同様の結果だった。期待していた狼煙も上がらなかった……ちょっと残念。
「残っているのはこれだけなんですけど、どうしましょう」
うちの最新型の分析マシーンも孝子ちゃんミラクルには適わないといことかな、恐るべし孝子ちゃんマジック。これは迷宮入りの事案かもしれない。
「だけど効用は気になるな、本当に眠気が飛ぶかどうか」
「ですねえ……」
「「「「一課の連中で試してみよう」」」」
しばらくの沈黙の後、全員の口から異口同音の言葉が飛び出した。皆どんだけ一課に腹を立てているんだって話だよね。
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家事も完璧、女子力高い嗣治さんのような出来た嫁。私も欲しいです…。どっかに落ちて無いですかね…f(^_^)
私もこんなできた嫁が欲しいです~~
桃香は本当に家宝ものです(^^♪