反能力犯罪組織 アビリティリバティ

びいと

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3.初陣だからな

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「うっお…おおおお!!」
朝サイレンの音で目を覚ました2人は、部屋の支給物資ポスト(やたらでかい)に入っていた武器を確認した。

「M60機関銃にデザートイーグル!?しかも持ち運びやすいように小型化されてやがる!なーんだ支部長のやつ、ちゃんと分かってんじゃーん」
ご満悦なリオスはミツハに目を向ける
「なあなあ、あんたはどんな武器だった!?」


「…これは…」
ミツハの名が書かれた支給物資箱の中には、1本の刀とサブマシンガンが入っていた。
「おっMP5Kのサブマシンガンだな。動きやすくていいんじゃねーの~?」
リオスは真っ先に銃の方に興味がわいたらしいが、ミツハは刀の方に目を奪われていた
「これは…見た目は正宗か?刀としては有名だけど…現代用にアレンジされてるのか」
刀を鞘から出したミツハは真剣に見つめ始める。当時の名刀に見た目はそっくりだが、現代の武装ということで妙に各所がメカメカしい


「おーい、目ぇ怖いぞーあんた」
リオスの声により武器をしまったミツハ。
「まージャパニーズカタナには俺は全く無知だからよくわかんねーけど、あんたが驚くなら結構な代物ってことだろうよ。この施設、割といい仕事するぜ」
上機嫌なリオスを見つつ
「そうだな、色々と期待できそうだ。さて、任務の説明を受けに行こう。また支部長に呼ばれてたしな」
準備を済ませ、2人は支部長室に向かう


「来たな。それではまず今回の任務の説明をする。」
支部長室で真田の話が始まった。
「対能力者ということはつまり、我々が相手にするのは基本的に能力者、もといそれに付き従う武装した無能力者達だ。」
「今回はランク1の任務ということで、能力者1人の無力化を命ずる。名前は足利レイ。自分の足に風の噴出点を作ることで、一時的に素早く動ける能力を持っている。こいつはその能力を利用して窃盗を繰り返していたらしい。」
そこで1度言葉を区切り
「能力者としては陳腐なものだが、犯罪者は犯罪者。市民からこいつの確保が依頼されたわけだ。」
「能力者の属性、種類についてはまた後で説明してやろう。まずは現場の雰囲気になれてこい。」
そこまで言ったところで、支部長室の扉がノックされた。


「支部長、入ります」
1人の女の声が聞こえてきた
「ああ、入れ」
真田が答えると、支部長室にウルフカットの華奢な体の女が入ってきた。
「言っていなかったが、お前達は初陣だからな。監督役を一人つけることにした。」
「監督役の立花カリン。以後よろしくね」
立花は軽く会釈して挨拶をする。
ミツハも挨拶を返したが、リオスはずっと立花を見つめて口をだらしなく開けていた。というか見とれていた。


「見た目は小柄だが、彼女はランク7のベテランだ。氷の槍を製造して突き刺す能力を持っている」
「相変わらず全部自分で説明してくれますねー支部長」
立花は困った表情を見せながら
「まあこの程度の任務、君たちなら簡単にこなせそうだけどね、もしものことがないように私が見届けて上げましょう」
「ウィッス!!お願いシャース!!」
リオスの今日一番の元気な声が響く
「移動には護送車が配備されている。では行け!」


彼の潜伏先と知らされた神奈川県のとある廃ビルに到着した。
「うっへー、CAP(犯罪能力者)ってみんなこんなとこ住んでんの?」
リオスは顔を歪ませる
「そりゃあ人の少ないところにいるだろーさ」
ミツハがなだめると、
「じゃあ突入するけど、分かってるね?この組織の掟」
立花が確認をしてきた


「極力殺さず、意思のあるものなら仲間にする、ですよね?」


ミツハとリオスが答えると
「分かってるならよし。そもそもこの程度の犯罪者なら殺した方が犯罪者になっちゃうしね」
立花は動かなくなった自動ドアを開けると
「それじゃあ突入開始。ドジらないようにね。」


「よっし!立花さんにいーとこ見せちゃおっかな~」
デザートイーグルを抜きながら、リオスは上機嫌だった。
二階のキッチンが併設された休憩スペースのようなところに、目標を見つけた。


「アビリティリバティだ!なぜここに来たのか分かっているな?」
ミツハが声を張ると
「いつか来るとは思ってたんだ。こんなことで捕まってたまるかよ!」
目標の足利レイはUSPハンドガンを構える。
「遅い!」
足利がUSPを構えた瞬間、ミツハの政宗が銃口を切り裂いた。
「うっお…、、、」
よろけそうになった足利は足から風を噴射し、即座に横に飛び、追撃を躱す。


しかし


「1対1じゃねーからさー、ごめんな?」
足利の着地点にリオスがデザートイーグルを構え、
「つか、殺さずにってことは、こういうことでいいんだよな?」
足首にちょうどかするように発射した。


「いってえぇ!!クソが!!」
見事に命中し着地に失敗した足利は即座に拘束された。


「おおーお見事お見事」
立花が拍手をしながら近づいてくる。
「それじゃあここからがある意味本番ね。ちょっと見てて」
足利の首筋にナイフを突きつけ


「さあ、答えてもらおうか。これから重ーい罪と罰を受けるか、それとも、私たちの施設に来て仲間になるか」


ニヤリと笑った謎の威圧感を放つ立花に対し、足利はもはや涙目だった。
「わ、わかったわかった!仲間になる!命だけはとらないでくれ!」
「よろしい。独房で更生すればすぐに私たちと一緒に正義の味方になれるからね♪」
終始立花がこの場の空気を圧倒している雰囲気だった。


「俺、もしかしてとんでもない人に惚れてたかも」
リオスはガクガクと震え始めていた。
一方のミツハは
「これが第一歩か…先は長そうだ」
己の目的への道を考えてため息をついていた。
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