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5.そこまでして
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広場のある1回からさらに下、地下のほぼすべてを使って独房エリアとなっているらしい。
「囚人がいるってだけで雰囲気変わるもんだなあ」
なんなく受付まで来れたことに驚きつつリオスは息を漏らす
「おっ噂の新人か?」
この流れは完全にデジャヴだが、受付の前に190はあるだろうか、その身長と無造作に腰まで伸ばした赤い髪が特徴の大男が立っていた
「まさかさっき捕らえたばっかのあいつの面会に来たのか?まだもう少し時間がかかるぜ」
赤髪の大男はミツハ達がここに来た理由はお見通しのようだった。
「あなたは?」
ミツハが問うと
「織田タカミネだ。この東京支部の独房看守長を受け持ってる。囚人のことなら適当に聞いてくれ」
織田と名乗った男はガハハと笑いながら
「お前らが反逆して捕まるようなことになったらたっぷり可愛がってやるよ」
拳を鳴らしながら目を光らせた。立花とどこか似たような雰囲気を醸し出しているが、こっちは見たまんま獰猛な性格みたいだ。
「んー、別に必ず面会したいってわけじゃないんだけど、なんでまだ時間がかかるんだ?」
リオスが早速問いかけると
「未だに少し説得が効いてないみたいだ。まあ、それでダメなら俺が直接的叩き込んでやるけどな」
…この人が言うと物騒なことしか起きそうにない。とリオスは感じ取る
「しかしあいつはあまり戦力になるか微妙なところだな。根性もないし、能力者ってもそもそも【エナジー】が少なすぎる」
織田の言葉にミツハは若干首を傾げる
「エナジー?」
「んだお前ら。カリンから聞いてなかったのか?エナジーってのは能力者が能力を使用するのに使うエネルギーみたいなもんだ。生命力に直結してるからエナジーが尽きりゃあ使用者は行動不能になる。まあ、無能力者はエナジーを消費することすらねえから、知らねえってのも無理はねえが」
最後の無能力者という言葉に少しムッとしたミツハだったが、能力者には能力を使用する制限があるらしい。
「高能力者に勝つには力技でねじ伏せるか、相手のエナジー切れを狙うってこったな。いずれお前らにもわかるさ」
二カッと歯を見せて笑う織田に声をかける人物がいた。
「あーいたいた。タカミネーッ」
見れば立花が手を振りながら近づいてくるところだった。
「あれー?リオス君にミツハ君も来てたんだー。やっぱあれ?さっき捕らえたあの人のことが気になったのー?」
ことごとく見透かされているようだ。
「おめーカリン。こいつらに1番重要なこと伝え忘れてんじゃねえか。エナジーも知らなかったぞこいつら」
織田の野太い声が発せられる
「あらあらそうだった?ごめんねー。いきなり電話来たから抜け落ちちゃってた」
「もう用事は済んだんすか?」
リオスが尋ねると
「だーいじょぶだいじょぶ。あっという間に作戦会議終了だよ。そもそもそんな大きな任務でもないしね」
立花はおどけた調子で答えた
「で、だ。お前は何しに来たんだ?こいつらと同じであいつの様子が気になるのか?」
織田が聞くと
「いやいや、流石にまだ面会出来ないでしょー。私が来たのはもっと別の理由。ほら、新しく看守になった私の妹さ、どんな感じなの?」
立花は少し、冷静に聞き返していた
「どうしたもこうしたも、まだ入って二日だろーが。まさかもう気になっちゃってるのか?このシスコン姉貴が」
ヒュガッ!と織田の首を引っ掴んだ立花が手をガクガクと動かしながら
「なっ、バッ、そんなわけないでしょ!あの子のことだろうから、絶対ちゃんとやってるって知ってるし!ただちょっと不安だなーとか、全然思ってないから!」
「わーっ立花さん!!落ちる!織田さん落ちるから!」
リオスの突撃むなしく、織田はすでに意識が朦朧としているようだった。
「…せっかくだからあなた達に独房のことについて説明するわ。」
肩を落として立花は説明を始めた
「ここの独房にはルールがあってね。更生する意志、生活態度なんかで優秀な働きを見せれば、外に出て私たちの仲間となっていっしょに任務に行くことができるようになるの。」
「もちろん反逆を考える人もいるだろうから、制御のできない高能力者は、捕まった段階で特殊な腕輪をつけさせることになるわ。ほら、あそこに」
立花が指をさした方向を見ると、面会室に向かう途中であろうか、囚人が看守に連れられて歩いていた。よく見ると手首に白色の腕輪がはめられていた。
「あの腕輪は能力や、武器では絶対に外れない。そしてこの組織に反逆を使用と行動した時点で脳に刺激を与えて行動不能にする。腕輪が外れるのは、相当時間がかかって信頼を得られたときね。」
ミツハとリオスは思わず気味悪さを感じる。
「そこまでして、仲間を増やそうとするわけですか?」
ミツハは呟かずにはいられない
「そうね。そう思うのが最もだけど、アビリティリバティの必要性と志願者の低下率は、年々増加していってる。敵となるCAPの力を頼らざるを得ないのよ」
「まあ、そもそも反逆を考えること自体思わせないようにするのがここの看守ってわけなんだけどね。」
立花は徐々に意識を取り戻していった織田に目を向ける
織田はようやく口を開き
「…そうだな。ここの看守は総じて能力ランクが高いやつばかりだ。」
立花は織田の肩に手を置き
「ちなみに私がさっき言ったランク10の知り合いってのはこの人のことね。火を操る能力者では東京支部一よ。」
ただならぬ雰囲気はあったが(色んな意味で)実際に実力者であったということでミツハとリオスは顔を見合わせる。
「なんか俺達結構とんでもないのと関わってる?」
「…だな。」
2人が小声で言うと、
「んー?なんか言ったー?♪」
立花の声にビクッと反応する。
そのとき、施設内のアナウンスが鳴った。
「ピンホンパンポーン♪あれ、これは言わなくていいんでしたっけ?えーと、伊波ミツハ君とアラン=リオス君。最後の訓練任務について、説明するので、至急支部長室に来てください。」
どうやら副支部長の前田の声みたいだ。
「支部長忙しいって言ってなかったっけ…」
立花の不満そうな声が聞こえた。
「囚人がいるってだけで雰囲気変わるもんだなあ」
なんなく受付まで来れたことに驚きつつリオスは息を漏らす
「おっ噂の新人か?」
この流れは完全にデジャヴだが、受付の前に190はあるだろうか、その身長と無造作に腰まで伸ばした赤い髪が特徴の大男が立っていた
「まさかさっき捕らえたばっかのあいつの面会に来たのか?まだもう少し時間がかかるぜ」
赤髪の大男はミツハ達がここに来た理由はお見通しのようだった。
「あなたは?」
ミツハが問うと
「織田タカミネだ。この東京支部の独房看守長を受け持ってる。囚人のことなら適当に聞いてくれ」
織田と名乗った男はガハハと笑いながら
「お前らが反逆して捕まるようなことになったらたっぷり可愛がってやるよ」
拳を鳴らしながら目を光らせた。立花とどこか似たような雰囲気を醸し出しているが、こっちは見たまんま獰猛な性格みたいだ。
「んー、別に必ず面会したいってわけじゃないんだけど、なんでまだ時間がかかるんだ?」
リオスが早速問いかけると
「未だに少し説得が効いてないみたいだ。まあ、それでダメなら俺が直接的叩き込んでやるけどな」
…この人が言うと物騒なことしか起きそうにない。とリオスは感じ取る
「しかしあいつはあまり戦力になるか微妙なところだな。根性もないし、能力者ってもそもそも【エナジー】が少なすぎる」
織田の言葉にミツハは若干首を傾げる
「エナジー?」
「んだお前ら。カリンから聞いてなかったのか?エナジーってのは能力者が能力を使用するのに使うエネルギーみたいなもんだ。生命力に直結してるからエナジーが尽きりゃあ使用者は行動不能になる。まあ、無能力者はエナジーを消費することすらねえから、知らねえってのも無理はねえが」
最後の無能力者という言葉に少しムッとしたミツハだったが、能力者には能力を使用する制限があるらしい。
「高能力者に勝つには力技でねじ伏せるか、相手のエナジー切れを狙うってこったな。いずれお前らにもわかるさ」
二カッと歯を見せて笑う織田に声をかける人物がいた。
「あーいたいた。タカミネーッ」
見れば立花が手を振りながら近づいてくるところだった。
「あれー?リオス君にミツハ君も来てたんだー。やっぱあれ?さっき捕らえたあの人のことが気になったのー?」
ことごとく見透かされているようだ。
「おめーカリン。こいつらに1番重要なこと伝え忘れてんじゃねえか。エナジーも知らなかったぞこいつら」
織田の野太い声が発せられる
「あらあらそうだった?ごめんねー。いきなり電話来たから抜け落ちちゃってた」
「もう用事は済んだんすか?」
リオスが尋ねると
「だーいじょぶだいじょぶ。あっという間に作戦会議終了だよ。そもそもそんな大きな任務でもないしね」
立花はおどけた調子で答えた
「で、だ。お前は何しに来たんだ?こいつらと同じであいつの様子が気になるのか?」
織田が聞くと
「いやいや、流石にまだ面会出来ないでしょー。私が来たのはもっと別の理由。ほら、新しく看守になった私の妹さ、どんな感じなの?」
立花は少し、冷静に聞き返していた
「どうしたもこうしたも、まだ入って二日だろーが。まさかもう気になっちゃってるのか?このシスコン姉貴が」
ヒュガッ!と織田の首を引っ掴んだ立花が手をガクガクと動かしながら
「なっ、バッ、そんなわけないでしょ!あの子のことだろうから、絶対ちゃんとやってるって知ってるし!ただちょっと不安だなーとか、全然思ってないから!」
「わーっ立花さん!!落ちる!織田さん落ちるから!」
リオスの突撃むなしく、織田はすでに意識が朦朧としているようだった。
「…せっかくだからあなた達に独房のことについて説明するわ。」
肩を落として立花は説明を始めた
「ここの独房にはルールがあってね。更生する意志、生活態度なんかで優秀な働きを見せれば、外に出て私たちの仲間となっていっしょに任務に行くことができるようになるの。」
「もちろん反逆を考える人もいるだろうから、制御のできない高能力者は、捕まった段階で特殊な腕輪をつけさせることになるわ。ほら、あそこに」
立花が指をさした方向を見ると、面会室に向かう途中であろうか、囚人が看守に連れられて歩いていた。よく見ると手首に白色の腕輪がはめられていた。
「あの腕輪は能力や、武器では絶対に外れない。そしてこの組織に反逆を使用と行動した時点で脳に刺激を与えて行動不能にする。腕輪が外れるのは、相当時間がかかって信頼を得られたときね。」
ミツハとリオスは思わず気味悪さを感じる。
「そこまでして、仲間を増やそうとするわけですか?」
ミツハは呟かずにはいられない
「そうね。そう思うのが最もだけど、アビリティリバティの必要性と志願者の低下率は、年々増加していってる。敵となるCAPの力を頼らざるを得ないのよ」
「まあ、そもそも反逆を考えること自体思わせないようにするのがここの看守ってわけなんだけどね。」
立花は徐々に意識を取り戻していった織田に目を向ける
織田はようやく口を開き
「…そうだな。ここの看守は総じて能力ランクが高いやつばかりだ。」
立花は織田の肩に手を置き
「ちなみに私がさっき言ったランク10の知り合いってのはこの人のことね。火を操る能力者では東京支部一よ。」
ただならぬ雰囲気はあったが(色んな意味で)実際に実力者であったということでミツハとリオスは顔を見合わせる。
「なんか俺達結構とんでもないのと関わってる?」
「…だな。」
2人が小声で言うと、
「んー?なんか言ったー?♪」
立花の声にビクッと反応する。
そのとき、施設内のアナウンスが鳴った。
「ピンホンパンポーン♪あれ、これは言わなくていいんでしたっけ?えーと、伊波ミツハ君とアラン=リオス君。最後の訓練任務について、説明するので、至急支部長室に来てください。」
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