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9.さあな
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「恨みだと?」
ミツハが尋ねる。
「てめーらの組織が俺の仲間達をぶっ殺した!正義のためだ?国のためだ?戯言言ってんじゃねえ!命弄ぶようなゴミクズ共が!」
指からオレンジ色の爪のようなものを噴出した沖田は叫ぶ。
金髪に顔にピアスをいくつも付けていて、黒の革ジャンを着込んでいる。見た目だけでいえば100人中100人がワルだと答えるだろう
「引き裂いてやる」
沖田はミツハを正面から見据え、そのまま突っ込んできた。
「なっ、早!?」
見ると足からもオレンジ色の爪を噴出し、その勢いで距離を詰めてきたようだ。構えたMP5Kを撃つ暇がなかった。
ギリギリで躱そうとしたが間に合わず、右腕の上腕を僅かに裂かれてしまう
「…!!?」
先ほどリオスが喰らった一撃と大差ないはずだが、傷が明らかに深い。普通の火傷とはまるで違う。右腕を抑えながらミツハはリオスに向かって叫ぶ。
「とにかくコイツに距離を詰められるな!遠方から狙い撃つんだ!」
自身が感じた不思議な感覚に戸惑いながらもリオスは頷き、コンテナの影に隠れながらM60のセーフティをはずす。
「あの場所が俺の全てだった!沢山の仲間がいた!なのに…なのに!」
続けて爪を振るう沖田を正宗とナイフでなんとかさばきながら、好機を伺うミツハ。
「ミツハ!離れろ!」
リオスの合図で、すぐさま渾身の力を足に込め、後ろに飛ぶ。
「俺はあんたには恨みがねえが、生き残る分には留めておいてやる」
ダダダダダダダダダ!!!と
M60の引き金を引き、沖田を狙い撃つ。
ミツハは正直絶対死ぬだろ、と思っていた。
が
ジュジュジュジュジュン!!と
オレンジ色の爪を伸ばし、また思いっきり振った沖田は全弾弾き飛ばした。正確に言えば何発かは溶けて威力が落ちその場に落ちてしまっていた。
「まじ…かよ?」
「お前らも俺を殺すのか…そうか、そうだよな!あいつらと同じようなことをしたんだ。あの時みたいに殺しに来るに決まってるよな!」
訓練では銃弾を刀などではじき飛ばすものがあった(使っていたのはゴム弾だが)。だが現実に訓練を受けていない者が、このような事をしてくるのは驚きだった。能力者とはそこまでの事をやってのける存在なのか
「お前に何があったのかは分からんが、俺達は仕事をしに来ただけだ。力を貸すと言うならもちろん命はとらん」
ミツハの言葉に耳を傾けることはせず、沖田は狂ったように爪を振り回した。
時にはミツハ政宗と鍔迫り合いを起こし、時にはリオスの弾丸を跳ね除け反撃をしてきた。その攻防が15分は続いただろうか。結末はいきなりやってきた
「あ…?え…あ?う…ぜぇら…ま…し?…か……よ」
オレンジ色の爪が消え、突然沖田の攻撃がピタリと止んだ。かと思えばフラフラと足取りがおぼつかなくなる。そのまま倒れ込み、顔だけをなんとかこちらに向ける。
「こ……す…かな…ず!…ああ…」
ついに地面に倒れ伏してしまった。
「…これは…」
荒い息をつきながらミツハは状況を把握しようとする。
「エナジー切れだな」
同じく荒い息を吐いているリオスだが、これだけはキッパリと言った。何故か分かる。能力者の状態が。その変化が
「エナジー切れ?……そうか」
ミツハは独房看守長の織田の言葉を思い出した。エナジーとは生命力に直結しているから、切れれば行動不能になる。沖田は見境なしに能力を酷使しすぎたという事か
「でも何ですぐに分かったんだ?言っちゃなんだがお前が先に慌てると思ったぞ?」
ミツハの言葉に対し、リオスは
「……さあな」
とだけ答える。その右手には、ほのかなオレンジ色の光が灯っていた
ミツハが尋ねる。
「てめーらの組織が俺の仲間達をぶっ殺した!正義のためだ?国のためだ?戯言言ってんじゃねえ!命弄ぶようなゴミクズ共が!」
指からオレンジ色の爪のようなものを噴出した沖田は叫ぶ。
金髪に顔にピアスをいくつも付けていて、黒の革ジャンを着込んでいる。見た目だけでいえば100人中100人がワルだと答えるだろう
「引き裂いてやる」
沖田はミツハを正面から見据え、そのまま突っ込んできた。
「なっ、早!?」
見ると足からもオレンジ色の爪を噴出し、その勢いで距離を詰めてきたようだ。構えたMP5Kを撃つ暇がなかった。
ギリギリで躱そうとしたが間に合わず、右腕の上腕を僅かに裂かれてしまう
「…!!?」
先ほどリオスが喰らった一撃と大差ないはずだが、傷が明らかに深い。普通の火傷とはまるで違う。右腕を抑えながらミツハはリオスに向かって叫ぶ。
「とにかくコイツに距離を詰められるな!遠方から狙い撃つんだ!」
自身が感じた不思議な感覚に戸惑いながらもリオスは頷き、コンテナの影に隠れながらM60のセーフティをはずす。
「あの場所が俺の全てだった!沢山の仲間がいた!なのに…なのに!」
続けて爪を振るう沖田を正宗とナイフでなんとかさばきながら、好機を伺うミツハ。
「ミツハ!離れろ!」
リオスの合図で、すぐさま渾身の力を足に込め、後ろに飛ぶ。
「俺はあんたには恨みがねえが、生き残る分には留めておいてやる」
ダダダダダダダダダ!!!と
M60の引き金を引き、沖田を狙い撃つ。
ミツハは正直絶対死ぬだろ、と思っていた。
が
ジュジュジュジュジュン!!と
オレンジ色の爪を伸ばし、また思いっきり振った沖田は全弾弾き飛ばした。正確に言えば何発かは溶けて威力が落ちその場に落ちてしまっていた。
「まじ…かよ?」
「お前らも俺を殺すのか…そうか、そうだよな!あいつらと同じようなことをしたんだ。あの時みたいに殺しに来るに決まってるよな!」
訓練では銃弾を刀などではじき飛ばすものがあった(使っていたのはゴム弾だが)。だが現実に訓練を受けていない者が、このような事をしてくるのは驚きだった。能力者とはそこまでの事をやってのける存在なのか
「お前に何があったのかは分からんが、俺達は仕事をしに来ただけだ。力を貸すと言うならもちろん命はとらん」
ミツハの言葉に耳を傾けることはせず、沖田は狂ったように爪を振り回した。
時にはミツハ政宗と鍔迫り合いを起こし、時にはリオスの弾丸を跳ね除け反撃をしてきた。その攻防が15分は続いただろうか。結末はいきなりやってきた
「あ…?え…あ?う…ぜぇら…ま…し?…か……よ」
オレンジ色の爪が消え、突然沖田の攻撃がピタリと止んだ。かと思えばフラフラと足取りがおぼつかなくなる。そのまま倒れ込み、顔だけをなんとかこちらに向ける。
「こ……す…かな…ず!…ああ…」
ついに地面に倒れ伏してしまった。
「…これは…」
荒い息をつきながらミツハは状況を把握しようとする。
「エナジー切れだな」
同じく荒い息を吐いているリオスだが、これだけはキッパリと言った。何故か分かる。能力者の状態が。その変化が
「エナジー切れ?……そうか」
ミツハは独房看守長の織田の言葉を思い出した。エナジーとは生命力に直結しているから、切れれば行動不能になる。沖田は見境なしに能力を酷使しすぎたという事か
「でも何ですぐに分かったんだ?言っちゃなんだがお前が先に慌てると思ったぞ?」
ミツハの言葉に対し、リオスは
「……さあな」
とだけ答える。その右手には、ほのかなオレンジ色の光が灯っていた
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