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10.向き合う時間が大切だよ♪
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ハンドボールを掴むように手を構える。
目を瞑り、意識を集中する。
「……」
リオスは自主訓練室にいた。シミュレーション用のデコイを借りて対人訓練が可能で、能力やら銃弾やら、衝撃を緩和する素材を使った床や壁に囲まれた簡素ながらも広大なスペースの部屋だ。
自分の血液を掌に集めるイメージをする。それがエナジーだと気づくのに時間はかからなかった。沖田との戦闘で感じた違和感、それは間違いなく
「能力の発現だねえそれは」
任務の報告が終わり、ミツハと別れた所でたまたま出会った立花カリンはそう言った。
「その沖田って子は光属性の能力者でしょ?今リオス君が右手に出した光は能力によるものだね。元々適性があったのかも。攻撃を受けて体が感化されたってこと」
「でも、まだ能力の出し方もそれを攻撃に使えるのかも全く分からないんです。」
それを聞き、立花は立ち上がる
「ならそれを覚え込まなくちゃね!定期的な訓練だけじゃなくて、自分で能力と向き合う時間が大切だよ♪」
【気を集める。血液が集まるようにイメージする。集中。集中...】
立花に教えて貰った事を実践する。
話によれば能力のメンテナンスができる機関を通せば、自分が何の能力でどんなことが出来るのかが判明するらしいが、時間的に診断ができるのは明後日。解析結果が出るのは更に後日ということになるらしい。
【なら、それまでに自分で出し方を感覚で覚える。箸の持ち方みたいに脳に刷り込ませる】
ボワッ!!と、
構えた右手からほんの数ミリ浮いたところに、オレンジ色に輝いた球が出現した。
「...でた!」
ならば確認するのはその威力。
リオスは訓練用の対人デコイに向けてオレンジ色の珠を投げるように放つ。
ゴガァァァァァッッ!!
凄まじい音を立ててデコイは吹き飛んでいった。幸い今の時間帯は訓練室にほとんど人がいなかったため、注目されることは無かった
「これ...実はめっちゃ強いんじゃね!?」
自身の手を見ながら、そう言わざるを得なかった。
やがて解析結果が出た。
アラン=リオス
属性 光
概要 光属性の気を集め、目標に向けて発射する能力。
備考 エンチャントウエポンの素質あり、いまだ発展途上の為あくまで現在の能力値とする
潜在能力ランク 5
ミツハは任務をこなしつつ、自身の装備を少しづつ充実させていた。グレネードなどのサポートウエポンの他に、武器の強化(切れ味を上げたり持ち手を改造して取り回しやすくする)を行っていた。そんなミツハが気にかかっているのが最近で一番苦戦した沖田の言葉。
[命弄ぶようなゴミクズ共]
正義を貫くため、世間一般で言う悪党(基本的には能力者相手だが)を成敗するのがアビリティリバティという組織。
だが正義の反対はまた別の正義であるというように、そいつらにも意思があって自分の正義を貫いている。だからこそ争いが起きてしまう。命の駆け引きをする現場なら尚更だ。
「どったのミツハ君よ。最近ずっと気難しい顔してない??」
髪にパーマをかけ過ぎてもはやアフロになりつつある任務受付役の男、石田ワタルがミツハに声をかける
「そんな顔してましたか」
「してたしてたー。なーに?恋の悩み?バッチコイ!!!おにーさんがなんでも相談乗っちゃヘブゥァッッッ!!」
自分で勝手にテンションを上げてカウンターに膝を思いっきりぶつけた石田はのたうち回っていた。
1人でもどっか怪我すんのかこの人と思いつつ、ミツハは
「任務をこなす時に自分が殺した人が、それほどの罪を犯してなかったとしたら。って」自分の考えを話し始めた。復讐を誓った自分だからこそ、今度は自分自身が復讐の対象になるのではないか、と
「なーんだそんなこと?この世界に入った時点で恨まれるなんてこと気にしてたらキリがないよ。命を落とす、奪われる瞬間なんて誰にも分かりっこないんだから。犯した罪が小さい人が死んだって今のこの世界じゃあ、不思議なことではないと思うよ。」
冷静に淡々と話す石田に思わず背筋が震えた。
だが、確かにそうだ。そもそもこのような組織ができたこと自体世界全体で言えばイレギュラーなのだ。時代に遅れをとっている場合ではない。復讐を必ず果たす為にもう一度気合を入れ直す必要があるな、とミツハは拳を握る。
「てーかさーミツハ君そんなことモタモタ考えてたらお友達にホイホイ先いかれちゃうよ?リオス君能力手に入れてもう今日からランク5になるんじゃなかったっけ?」
「え?」
目を瞑り、意識を集中する。
「……」
リオスは自主訓練室にいた。シミュレーション用のデコイを借りて対人訓練が可能で、能力やら銃弾やら、衝撃を緩和する素材を使った床や壁に囲まれた簡素ながらも広大なスペースの部屋だ。
自分の血液を掌に集めるイメージをする。それがエナジーだと気づくのに時間はかからなかった。沖田との戦闘で感じた違和感、それは間違いなく
「能力の発現だねえそれは」
任務の報告が終わり、ミツハと別れた所でたまたま出会った立花カリンはそう言った。
「その沖田って子は光属性の能力者でしょ?今リオス君が右手に出した光は能力によるものだね。元々適性があったのかも。攻撃を受けて体が感化されたってこと」
「でも、まだ能力の出し方もそれを攻撃に使えるのかも全く分からないんです。」
それを聞き、立花は立ち上がる
「ならそれを覚え込まなくちゃね!定期的な訓練だけじゃなくて、自分で能力と向き合う時間が大切だよ♪」
【気を集める。血液が集まるようにイメージする。集中。集中...】
立花に教えて貰った事を実践する。
話によれば能力のメンテナンスができる機関を通せば、自分が何の能力でどんなことが出来るのかが判明するらしいが、時間的に診断ができるのは明後日。解析結果が出るのは更に後日ということになるらしい。
【なら、それまでに自分で出し方を感覚で覚える。箸の持ち方みたいに脳に刷り込ませる】
ボワッ!!と、
構えた右手からほんの数ミリ浮いたところに、オレンジ色に輝いた球が出現した。
「...でた!」
ならば確認するのはその威力。
リオスは訓練用の対人デコイに向けてオレンジ色の珠を投げるように放つ。
ゴガァァァァァッッ!!
凄まじい音を立ててデコイは吹き飛んでいった。幸い今の時間帯は訓練室にほとんど人がいなかったため、注目されることは無かった
「これ...実はめっちゃ強いんじゃね!?」
自身の手を見ながら、そう言わざるを得なかった。
やがて解析結果が出た。
アラン=リオス
属性 光
概要 光属性の気を集め、目標に向けて発射する能力。
備考 エンチャントウエポンの素質あり、いまだ発展途上の為あくまで現在の能力値とする
潜在能力ランク 5
ミツハは任務をこなしつつ、自身の装備を少しづつ充実させていた。グレネードなどのサポートウエポンの他に、武器の強化(切れ味を上げたり持ち手を改造して取り回しやすくする)を行っていた。そんなミツハが気にかかっているのが最近で一番苦戦した沖田の言葉。
[命弄ぶようなゴミクズ共]
正義を貫くため、世間一般で言う悪党(基本的には能力者相手だが)を成敗するのがアビリティリバティという組織。
だが正義の反対はまた別の正義であるというように、そいつらにも意思があって自分の正義を貫いている。だからこそ争いが起きてしまう。命の駆け引きをする現場なら尚更だ。
「どったのミツハ君よ。最近ずっと気難しい顔してない??」
髪にパーマをかけ過ぎてもはやアフロになりつつある任務受付役の男、石田ワタルがミツハに声をかける
「そんな顔してましたか」
「してたしてたー。なーに?恋の悩み?バッチコイ!!!おにーさんがなんでも相談乗っちゃヘブゥァッッッ!!」
自分で勝手にテンションを上げてカウンターに膝を思いっきりぶつけた石田はのたうち回っていた。
1人でもどっか怪我すんのかこの人と思いつつ、ミツハは
「任務をこなす時に自分が殺した人が、それほどの罪を犯してなかったとしたら。って」自分の考えを話し始めた。復讐を誓った自分だからこそ、今度は自分自身が復讐の対象になるのではないか、と
「なーんだそんなこと?この世界に入った時点で恨まれるなんてこと気にしてたらキリがないよ。命を落とす、奪われる瞬間なんて誰にも分かりっこないんだから。犯した罪が小さい人が死んだって今のこの世界じゃあ、不思議なことではないと思うよ。」
冷静に淡々と話す石田に思わず背筋が震えた。
だが、確かにそうだ。そもそもこのような組織ができたこと自体世界全体で言えばイレギュラーなのだ。時代に遅れをとっている場合ではない。復讐を必ず果たす為にもう一度気合を入れ直す必要があるな、とミツハは拳を握る。
「てーかさーミツハ君そんなことモタモタ考えてたらお友達にホイホイ先いかれちゃうよ?リオス君能力手に入れてもう今日からランク5になるんじゃなかったっけ?」
「え?」
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