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第2章 ランベルトスの陰謀
第3話 近道での遭遇戦
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港町への近道のため、街道から外れた林を通り抜けるエルスたち。
四人が林へ立ち入るなり、周囲には早くも魔物の気配が漂いはじめた。
「まだこの辺りの魔物は強くないが、奇襲には気をつけろ。ジニアはオレたちの陰にいるといい」
「はっ、はいっ! ありがとうです!……ニセルさん」
「もし途中で〝霧〟が出たら、魔法には気をつけてなッ! 魔力素が濃くなるんで、炎の魔法とかを使ッちまうと大火事になるぜ!」
「そんな馬鹿やる人いないわよっ! 誰でも知ってる常識だし」
「まッ……、だよな……! はははッ……」
ジニアの言葉に苦笑いしつつ、エルスは頭を掻く。
アリサは、まだウェーブが掛かったままのポニーテールを、そっと撫でた。
林の中を進み、エルスたちは開けた場所に出る。
林道というほどではないものの、ここを通った者たちのおかげで、しっかりと地面は踏みならされていた。
魔物の襲撃を警戒し、エルスは剣に手を掛ける。
アリサの方を見ると、彼女も小さく頷き――静かに剣を抜いた。
「グルルルゥ……!」
「へッ! やっぱり出てきやがったなッ!」
獲物の気配を察したのか――木々の間から、犬の頭をした人型の魔物が続々と飛び出して来た! その手には、抜き身の長剣が握られている。
「ふっ、ハイコボルドだな。エルス、気をつけろ。まだ潜んでいるぞ」
ニセルは自身の左耳を指で示す。
彼の耳は〝特別製〟なのだ。
するとハイコボルドの足元を縫い――
巨大なクモ型の魔物が、ゾロゾロと這い出してきた!
「あっ、この前の。かわいいねぇ」
「……ええっ!? アリサちゃん、ああいうのもイケるの……?」
「よしッ、クモは俺が魔法でッ! アリサとニセルは犬を頼む! ジニアは俺たちの後ろにいてくれよな!」
「わかったっ!」
「ああ、任せておけ」
「行くぜッ! 戦闘開始ィ――!」
まずはアリサが剣を構え、ハイコボルドの群れへ飛び込む! 魔物どもは次々と武器を振り下ろすが、彼女は細身の銘剣で難なく受け止め、力任せに斬り払う――!
「はぁっ! てやぁ――っ!」
手にした剣ごと身を裂かれ――
魔物は次々と黒い霧を噴き出しながら、やがて虚空へと溶け消えた!
ニセルは魔物の攻撃を軽々と躱しつつ――刀身の長い短剣で、あっという間に急所を貫く! 遠くに現れた敵に対しては、マントの下から取り出したクロスボウで射抜き、確実に獲物を仕留めてゆく――!
「はぁぁ……。すごいわね二人とも……」
冒険者らの戦いぶりに、ジニアは思わず声を漏らす。
そしてズリ落ちた眼鏡を戻し、今度はエルスの方へ目を遣った。
「コイツら、前は火で倒したッけ? まあいいや、風でッ!」
エルスは目の前のクモ型の魔物・ヒュージスパイダーに左手をかざし、呪文を唱えて解き放つ――!
「ヴィスト――ッ!」
風の精霊魔法・ヴィストが発動し、エルスの掌から鋭利な風の刃が撃ち出される!――が、刃は魔物の殻に触れるや、乾いた音と共にかき消えてしまった!
「うおッ!? 駄目かッ」
エルスが驚きの声を上げると同時に――
魔物は彼に向けて、粘液の弾を吐き出した!
「エルス、避けろ! 装備をやられるぞ!」
ニセルの声に反応し、エルスは咄嗟に身を躱す!
粘液はジニアの近くに着弾し、不快な音と共に緑色の液体を撒き散らした!
「ちょっと! 当たったらどうすんのよっ!?」
「悪ィ! 当たらないように注意してくれ!」
エルスは謝りながら、彼女が射線上に入らないよう位置を変える。
風の魔法が効かない以上、他の手を打たなければならないが、林の中で炎を使うことには抵抗があった。
「――なら、凍らせちまうかッ!――ミュゼルッ!」
水の精霊魔法・ミュゼルが発動し、エルスの頭上に複数の水泡が出現する! 水泡は標的へ向かって飛翔し、着弾と同時に魔物を凍りつかせた!
凍りついた魔物たちはやがて砕け散り――
その氷片も、黒い霧となって虚空へ溶け去ってゆく!
そして、エルスが今の魔物を片づけたと同時に、周囲の魔物の気配も消えた――。
「ふぅ、なんとかなったぜッ!――皆、大丈夫か?」
「うんっ。エルスはケガは無い?」
アリサの問いに、エルスは歯を見せながら親指を立てる。
「はぁ……、こっちは誰かさんのせいで危なかったけどね!――それにしても、あなたハーフエルフだったの? 全然そんな風には見えないんだけど」
「へッ?――あ、ああ! 俺も母さんのことはよくわからねェんだ! ガキの頃に父さんは魔王に殺されちまったしな!」
「え、魔王って……。ふぅん、あなたも結構苦労してるのね。少し見くびってたわ。ごめんなさい」
風と水――二つの属性を扱えるのは、エルフ族の血を引く者のみ。
ジニアはエルスを、ハーフエルフ族だと認識したようだ。彼女は小さく頭を下げ、謝罪の意思を示す。
「ンなこと気にしねェでくれよ! それより、早くここを抜けちまおうぜッ!」
「ああ。この先へ行けば街道へ出られるだろう」
ニセルは木々の隙間を指さす。その部分の地面だけが、特に踏み固められているようだ。エルスたちは頷き、魔物を警戒しながら再び歩を進めた――。
「――あっ、抜けたね。それに、なんか空気が違う感じ」
林を抜けた一行の目の前に、再び街道が現れる。
ツリアン側と違い、こちら側の街道には綺麗に石が敷かれていた。
「海の匂いよ。すぐそこにカルビヨンの港があるからね! はぁぁ……、あのヘンなのさえ居なければ……」
街道を進みつつ、ジニアは頭を抱える。
魔法王国への船に乗るため、ここまで来ては何度も追い返されているらしい。
「いよいよ本番だなッ! なんとか説得できりゃいいんだけどなぁ」
「無駄よ! とにかく見た目に騙されないで。気を抜くと真っ二つよ!」
「ん? 見た目?」
エルスは首を傾げながら、ジニアの方を振り返る。
すると彼女は真っ直ぐに、前方を指さした。
幅広い街道の中央に、幼い少女が立っている――。
どうやらドワーフ族のようだ。
彼女は金色の長い髪を白いリボンでツインテールに結い、使用人用の黒い服と、純白の頭飾りを身に着けている。
「えっ? あの子がヘンな人?」
アリサは口元に指を当てる。
見た所、彼女は斧どころか武器らしき物を所持しているようには見えない。
こちらに気づいた少女は、冒険バッグから紙束を取り出し――
熱心に何かを見比べているようだ。
「あ――っ! いつもの悪い奴! また来たのだー!」
「だからっ! 私は何もしてないってば! いい加減に理解してよっ!」
「悪い奴の話は、信じないのだ!」
「……なッ、なあ? 俺たち、港町に入りてェだけなんだ。通してくれねェか?」
「むー? 悪い奴の仲間なのだ? では、やっつけるのだー!」
少女は後ろへ軽くステップし、右手を大きく振る。
すると彼女の手に、装飾の施された巨大な斧が出現した――!
「げッ! どこから出したんだよッ!?――やっぱ、やるしかねェのか……?」
「だから言ったでしょ! この人、何度言ってもこんな調子なんだもの!」
「ふっ。やむを得んな。エルス、アリサ、油断するなよ?」
相手が先に武器を抜いた以上、もはや応戦せざるを得ない。
エルスたちも剣を抜き、身構える!
「ふっふっふっ――! 悪人どもが束になったところで、ミーには敵わないのだー!」
少女は身の丈以上もある巨大な斧を軽々と振り回し、戦闘の構えをとる――!
「正義の賞金稼ぎ・ミーファ! 悪人どもを成敗するのだー!」
四人が林へ立ち入るなり、周囲には早くも魔物の気配が漂いはじめた。
「まだこの辺りの魔物は強くないが、奇襲には気をつけろ。ジニアはオレたちの陰にいるといい」
「はっ、はいっ! ありがとうです!……ニセルさん」
「もし途中で〝霧〟が出たら、魔法には気をつけてなッ! 魔力素が濃くなるんで、炎の魔法とかを使ッちまうと大火事になるぜ!」
「そんな馬鹿やる人いないわよっ! 誰でも知ってる常識だし」
「まッ……、だよな……! はははッ……」
ジニアの言葉に苦笑いしつつ、エルスは頭を掻く。
アリサは、まだウェーブが掛かったままのポニーテールを、そっと撫でた。
林の中を進み、エルスたちは開けた場所に出る。
林道というほどではないものの、ここを通った者たちのおかげで、しっかりと地面は踏みならされていた。
魔物の襲撃を警戒し、エルスは剣に手を掛ける。
アリサの方を見ると、彼女も小さく頷き――静かに剣を抜いた。
「グルルルゥ……!」
「へッ! やっぱり出てきやがったなッ!」
獲物の気配を察したのか――木々の間から、犬の頭をした人型の魔物が続々と飛び出して来た! その手には、抜き身の長剣が握られている。
「ふっ、ハイコボルドだな。エルス、気をつけろ。まだ潜んでいるぞ」
ニセルは自身の左耳を指で示す。
彼の耳は〝特別製〟なのだ。
するとハイコボルドの足元を縫い――
巨大なクモ型の魔物が、ゾロゾロと這い出してきた!
「あっ、この前の。かわいいねぇ」
「……ええっ!? アリサちゃん、ああいうのもイケるの……?」
「よしッ、クモは俺が魔法でッ! アリサとニセルは犬を頼む! ジニアは俺たちの後ろにいてくれよな!」
「わかったっ!」
「ああ、任せておけ」
「行くぜッ! 戦闘開始ィ――!」
まずはアリサが剣を構え、ハイコボルドの群れへ飛び込む! 魔物どもは次々と武器を振り下ろすが、彼女は細身の銘剣で難なく受け止め、力任せに斬り払う――!
「はぁっ! てやぁ――っ!」
手にした剣ごと身を裂かれ――
魔物は次々と黒い霧を噴き出しながら、やがて虚空へと溶け消えた!
ニセルは魔物の攻撃を軽々と躱しつつ――刀身の長い短剣で、あっという間に急所を貫く! 遠くに現れた敵に対しては、マントの下から取り出したクロスボウで射抜き、確実に獲物を仕留めてゆく――!
「はぁぁ……。すごいわね二人とも……」
冒険者らの戦いぶりに、ジニアは思わず声を漏らす。
そしてズリ落ちた眼鏡を戻し、今度はエルスの方へ目を遣った。
「コイツら、前は火で倒したッけ? まあいいや、風でッ!」
エルスは目の前のクモ型の魔物・ヒュージスパイダーに左手をかざし、呪文を唱えて解き放つ――!
「ヴィスト――ッ!」
風の精霊魔法・ヴィストが発動し、エルスの掌から鋭利な風の刃が撃ち出される!――が、刃は魔物の殻に触れるや、乾いた音と共にかき消えてしまった!
「うおッ!? 駄目かッ」
エルスが驚きの声を上げると同時に――
魔物は彼に向けて、粘液の弾を吐き出した!
「エルス、避けろ! 装備をやられるぞ!」
ニセルの声に反応し、エルスは咄嗟に身を躱す!
粘液はジニアの近くに着弾し、不快な音と共に緑色の液体を撒き散らした!
「ちょっと! 当たったらどうすんのよっ!?」
「悪ィ! 当たらないように注意してくれ!」
エルスは謝りながら、彼女が射線上に入らないよう位置を変える。
風の魔法が効かない以上、他の手を打たなければならないが、林の中で炎を使うことには抵抗があった。
「――なら、凍らせちまうかッ!――ミュゼルッ!」
水の精霊魔法・ミュゼルが発動し、エルスの頭上に複数の水泡が出現する! 水泡は標的へ向かって飛翔し、着弾と同時に魔物を凍りつかせた!
凍りついた魔物たちはやがて砕け散り――
その氷片も、黒い霧となって虚空へ溶け去ってゆく!
そして、エルスが今の魔物を片づけたと同時に、周囲の魔物の気配も消えた――。
「ふぅ、なんとかなったぜッ!――皆、大丈夫か?」
「うんっ。エルスはケガは無い?」
アリサの問いに、エルスは歯を見せながら親指を立てる。
「はぁ……、こっちは誰かさんのせいで危なかったけどね!――それにしても、あなたハーフエルフだったの? 全然そんな風には見えないんだけど」
「へッ?――あ、ああ! 俺も母さんのことはよくわからねェんだ! ガキの頃に父さんは魔王に殺されちまったしな!」
「え、魔王って……。ふぅん、あなたも結構苦労してるのね。少し見くびってたわ。ごめんなさい」
風と水――二つの属性を扱えるのは、エルフ族の血を引く者のみ。
ジニアはエルスを、ハーフエルフ族だと認識したようだ。彼女は小さく頭を下げ、謝罪の意思を示す。
「ンなこと気にしねェでくれよ! それより、早くここを抜けちまおうぜッ!」
「ああ。この先へ行けば街道へ出られるだろう」
ニセルは木々の隙間を指さす。その部分の地面だけが、特に踏み固められているようだ。エルスたちは頷き、魔物を警戒しながら再び歩を進めた――。
「――あっ、抜けたね。それに、なんか空気が違う感じ」
林を抜けた一行の目の前に、再び街道が現れる。
ツリアン側と違い、こちら側の街道には綺麗に石が敷かれていた。
「海の匂いよ。すぐそこにカルビヨンの港があるからね! はぁぁ……、あのヘンなのさえ居なければ……」
街道を進みつつ、ジニアは頭を抱える。
魔法王国への船に乗るため、ここまで来ては何度も追い返されているらしい。
「いよいよ本番だなッ! なんとか説得できりゃいいんだけどなぁ」
「無駄よ! とにかく見た目に騙されないで。気を抜くと真っ二つよ!」
「ん? 見た目?」
エルスは首を傾げながら、ジニアの方を振り返る。
すると彼女は真っ直ぐに、前方を指さした。
幅広い街道の中央に、幼い少女が立っている――。
どうやらドワーフ族のようだ。
彼女は金色の長い髪を白いリボンでツインテールに結い、使用人用の黒い服と、純白の頭飾りを身に着けている。
「えっ? あの子がヘンな人?」
アリサは口元に指を当てる。
見た所、彼女は斧どころか武器らしき物を所持しているようには見えない。
こちらに気づいた少女は、冒険バッグから紙束を取り出し――
熱心に何かを見比べているようだ。
「あ――っ! いつもの悪い奴! また来たのだー!」
「だからっ! 私は何もしてないってば! いい加減に理解してよっ!」
「悪い奴の話は、信じないのだ!」
「……なッ、なあ? 俺たち、港町に入りてェだけなんだ。通してくれねェか?」
「むー? 悪い奴の仲間なのだ? では、やっつけるのだー!」
少女は後ろへ軽くステップし、右手を大きく振る。
すると彼女の手に、装飾の施された巨大な斧が出現した――!
「げッ! どこから出したんだよッ!?――やっぱ、やるしかねェのか……?」
「だから言ったでしょ! この人、何度言ってもこんな調子なんだもの!」
「ふっ。やむを得んな。エルス、アリサ、油断するなよ?」
相手が先に武器を抜いた以上、もはや応戦せざるを得ない。
エルスたちも剣を抜き、身構える!
「ふっふっふっ――! 悪人どもが束になったところで、ミーには敵わないのだー!」
少女は身の丈以上もある巨大な斧を軽々と振り回し、戦闘の構えをとる――!
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