【R18】モブキャラ喪女を寵愛中

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辰巳さんの告白

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「今度は寧々ちゃんが気持ちよくなろうね」
「やぁだもっと……もっと辰巳さんの事舐めたいです……もっともっとぎゅうってしたいしちゅうしたいし、いっぱい嗅ぎたい、欲しいです辰巳さん辰巳さん」
「大丈夫僕は逃げないよ、これから毎日一緒にいるんだからゆっくり貪ってよ。あるものは全部寧々ちゃんにあげるからさ」
「辰巳さん…………好き」
「いい子だね、僕も好きだよ」

 抱き着いて力強く抱き締め返してくれて、もっと辰巳さん感じたい。

「ゾクゾクするキス下さい」
「いいよ」

 髪を撫でられキスされて、じっくり口を犯されるピチャピチャ鳴ってるし細くなった翡翠がじっと見てきてゾクゾクどころか倒れそうになって、いっぱい貰ったものを飲み込む、長い時間そうしてて舌が抜かれる頃には息吸うのもやっとだった。

「ぅんん……ずっと、してたいです」
「うん、お風呂終わったらベッドでもっとしてあげる」

 額にちゅってされてバスチェアに座らされて、辰巳さんはスポンジにボディーソープを垂らした。

「そうだ、ちょっとコレ持ってて」
「?」
「僕も眼鏡したくて」

 スポンジ揉み揉みしてたら辰巳さん直ぐ戻って来てかける前に眼鏡をお湯に浸けてる。

「うふふ……眼鏡の人あるあるですね。私もお風呂で本読む時曇るから浴槽で眼鏡温めてから掛けてます」
「食事の時とか曇って笑われるの嫌だから湯気避けますよね」
「防災セットの中に使わなくなった1個前の眼鏡入れてます」
「ああ、入ってますね」
「寝起きにないと焦りますふふふ」
「したまま寝てる時もありますへへへ」

 お話し楽しい! が、辰巳さんはいつの間にか腰にタオル巻いちゃっているのだが?!!
 温まった眼鏡を掛けて辰巳さんはにこってする、いつものウェーブしてる髪と違ってしっとりしてる辰巳さん格好いいの……見つめ合っちゃって眼鏡から水滴が頬に垂れて胸きゅんきゅんきてる。

「なあに?」
「う! あ……あ! そうだ、お風呂……檜のお風呂なんですね初めてです」
「肌触りがいいですよ、後で一緒に入りましょうね。檜の香りはアルファピネン、トルネオールって物質が含まれてて気分を落ち着かせる効果があるんですよ」
「へえ」
「スポンジ貸して?」
「はい」

 何だかちょっと羞恥心が戻ってきて体丸めてたらモコモコのスポンジが背中に触れてぴくんってしてしまった。

「ごめんね、不安にさせてしまって」
「?」
「僕の下半身事情」
「ああ……えっと」

 泡をたっぷり含んだスポンジが優しく背中を往復して気持ちいい。

「僕さ、寧々ちゃんって女性を見付けて嬉しくて早く自分のものにしたくてさ。ちょっとガッツいちゃってたでしょう? 初めてホテルに行った時寧々ちゃんに39才の童貞なんて重くて嫌ですって言われて……」
「う!!」
「でもどうしても抱きたくて、次の日もう一回チャレンジしたら前戯段階で吐いてたから、マジで拒否られてるのかなって」
「ううッ!!!」

 違ッ!! 違くて!

「で、次は会社で盛ってしまったし、その次は体調不良の君の部屋ときたから、その……今度はもっとちゃんと準備が整ってからじゃないと寧々ちゃん初めてだし宜しくなかったなって考えてたんですよ」
「そ……そうですか」
「ダサいでしょ? いい年して余裕ないの。まあ今も余裕ないですけど」

 腕上げられて脇の下洗われるのくすぐったいし変な感じする。

「ん……っとその寧々ちゃんって女性を見付けてからって? そう言えば辰巳さんが私を好きな理由って」
「気付いてました」
「…………?」
「君が一課の案件を勝手に受け持ってるの」
「え……」
「部長ですからね、そんな大人数抱えてる訳でもないし、分かりますよ。でも何で報告しないのか、弱みを握られてる訳でもないし気になって……他の社員の対応も含め、君の動向を探ってました。だって僕達が初めて二人きりで話したの覚えてますか?」
「えっと……尾台さんの仕事をやらせてくれって、私が言いに行った日ですよね」
「そう、課長を飛ばして僕に言いに来た。自分の仕事と内緒にしてる仕事と、手一杯なはずなのに君はもっと仕事しますって僕に言ったんだ。尾台さんの負担を減らしたいって」

 指の間まで一本一本洗われて終わったら逆の腕をスポンジが這う。

「少し話が逸れるけどね、僕はこんな見た目でしょう。巷では今でこそ外国人を好印象に取り上げるテレビ番組に溢れてるけど、僕が子供の頃なんて外国人を馬鹿にして笑いを取る番組だって普通に放送してたよ、家族で電車に乗った日には一斉に見られるし、やっぱり差別された。虐められたよ、体が大きくなるにつれ肉体的な物はなくなったけど、容姿や存在を批難されるって自分じゃどうにもできないだろ、凄く嫌だった。他にも僕は日本人なんだけど箸が持てる事も字が書ける事も日本語が話せる事も全部“外人”なのに上手いわねって言われてしまうんだよ。でもじゃあイギリスだロシアだって他の国に行ってもその国の人になりきれる訳じゃない。宗教とか風習とかが違って居心地が悪いんだ……僕にはどこにも居場所がないような疎外感と孤独と迫害と、そんな中を生きてきた。だから本を読んでる時間が長かったかな」
「外人……」
「今でこそ差別用語だなんて言われるけど、昔は当たり前の様に指差されて、あ、外人と言われたけどね」

 私はまだショーツを着けたままで、話ながら足を開かされて太腿を泡が滑る。

「だからかな、ハンデを背負って生きて行かなきゃならないんだから、子供にはそんな思いさせたくないって結婚とかそういうのも考えられなかった。今考えたらおかしな話なんだけどね、幸せかどうかなんて子供自身が決める事なのに」
「辰巳さん……」
「それと……ショックだったんだ、初めて付き合った彼女にこう言われた僕の好き所はどこって聞いたはずだったのに、彼女は「私青い目の子供を産むのが夢だったの」って……なんだよそんなの僕じゃなくたっていいだろ。って他に付き合った子も……うん、やっぱりどこか僕の“外人”の部分に期待してるのが一緒にいるだけで伝わってきて僕って何だろうって僕と付き合いたい人ってやっぱり見た目ありきで利己主義で女性が苦手になった……そんな中、他人の為に声も漏らさず身を削る君を見付けた」
「…………」
「尾台さんの仕事をやらせて下さいと頭を下げに来た君に僕はあえて彼女が抱えてる一番難しい取引先の案件を渡した。こんな状態で君はどうするのかなって」
「あ……えっと、ごめんなさい……何もできなくて……」
「いいんだよ、結果としてあれは尾台と桐生の対応が良くなかった。自分達だけで問題を解決させて何も言わずに担当を変えるって教育のセンスがなさすぎる。せっかくの失敗を無駄に終わらせるって何の利益も生み出さないじゃないか、あの後僕は二人にそう注意したよ部下の成長を潰す手本みたいな上司になってると。だってさ寧々ちゃんは昔、お茶出しに失敗して葛西さんに怒鳴られて泣いていたでしょ?」
「はい……」
「そうだよ君は自分のミスだと涙を流すのに、尾台の時は泣かなかった。必死に電話口で謝って泣かないで耐えてたんだ、大きな進歩があったじゃないか。寧々ちゃんは人の為なら我慢するんだよ、どんな難題だって自分の中で消化させようとする、抱え込もうとする。何だこの不思議な子って思ってたんだ」

 足も指先まで丁寧に洗われて反対の足に手が伸びて素直に足を伸ばした。

「それでね……君を何度か外で見た事があるって言ったよね? 僕はその日はたまたま映画の試写会があって六本木にいた。そこで寧々ちゃんを見た。まだ腰まで髪があった頃の君だ、目を疑った。だってあの無垢そうな君が男性と腕を組んで歩いていたから、しかも六本木なんて寧々ちゃんからは想像もつかない町。そして君達二人は美容室に入って行った」
「ああ、お兄ちゃんと」
「一階の路面に面したガラス張りの美容室、少しだけその様子を見ていた。少し整えるだけだと思った髪に美容師が耳の下にハサミを入れた瞬間、えっ切っちゃうの、って声が出そうになったよ。シャキンとハサミの音が外まで聞こえてきそうだった、でも君は背筋を伸ばして真っ直ぐ鏡を見て表情を崩さなかった。僕は約束の時間がきて、その場を離れたんだけどカット方法が普通と違かったよね?」
「んっと……はい」
「イベントが終わってサロンに戻ったけど、そこに君の姿はもうなかった、でも気になってお店の人に聞いてみたんだ。さっきここに座っていた子は何をしていたのって」



 辰巳さんは、私をミーティングルームに呼び出した時みたいに髪を掬って唇を寄せた。






「ヘアドネーション…………小児がんや脱毛症、事故などで頭髪を失った子供のために髪を無償で提供する活動………………そう、君はこの髪の毛一本ですら人の為に伸ばしていた」






「んっと……はい、私の髪で笑顔を取り戻す子がいたらいいなって、中学生の時から始めてあの日が三回目です今も伸ばしてます」



 上を向いたら辰巳さんはキスしてくれた。





「そんな君を好きにならずにはいられなかった、初めて胸に火が灯ったんだ。君に恋をした」
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