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Childhood friend lover10
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【ボクは翔が好きだよ】
ガキの頃からハイジの好きは散々聞いてきた筈なのに、久しぶりだったせいか、さっきのアレは妙に胸がざわついた。
家に帰って、ベッドに寝っ転がって、天井を見つめる。
あーヤッベ、頭ん中グルグルする今日1日で色々ありすぎだろ、オレの人生のイベント全部使いきったんじゃねえの?
目を瞑って一眠りでもしたら、そのまま異世界に転生してそうだ。
横向いて、窓を見れば向こうの部屋は真っ暗でまだハイジは一階にいるみたいだ。
好きだよって言われてオレは無意識にハイジの体を押し返していた。
はいはいって真っ直ぐな眼差しから目を逸らしてはぐらかしてしまった。
昔はどうだったかなって記憶を辿って、ええっと確か、小学生の時家族同士で行った遊園地で、ハイジって高いとこもジェットコースターも大好きな癖にお化け屋敷を怖がるんだよ。
オレは本物の暗闇は怖いけど、お化け屋敷って驚きはしても、作りもんだって頭にあるから割と平気なんだ。
で、ハイジが偽物のお化け嫌いなの知ってるから、オレの手握って入りたくない入りたくないって涙目になってるアイツに言ってやったんだ。
「安心しろ! 昨日YouTubeとブログでここのお化け屋敷の全容はばっちり記憶してある、どこで何が出てくるのか全て暗記したぞ! なので怖い時は便乗して倍怖がらせてやるからな覚悟しとけよハイジ、ハ、ハ、ハ!」
と、そしたらハイジがオレの手をぎゅっと握り込んで言った。
「お前のそうゆうとこ好きだぞ」
って、キラキラした目で見てきて、「あっそ」と一言返してお化け屋敷に連れてった。
そっかあの日は外だったのもあって、目も逸らさなかったし手も離さなかったな。
他にも、下校中に水あめ半分やった時もアホみたいに転んだからバンソーコーあげた時も、オレを好き好き言ってたな、が何も気にする事なく、あーはいはいって流してそのままだ。
最後に言われたのはいつだったか? あ、意外と最近だ先週だよ先週、あのクソバカがまた、またまたまた体操着忘れたって言うから仕方なく貸してやったら、サンキューかけたん大好き! ってオレの体操着袋に顔擦り付けてたから、鳥肌立ってうるせえ死ねって顔に掌底入れた記憶がある。
その後、校庭みたら異様に生き生きしながら棒高跳びしててイラついたんだよなあ、飛び終えたら皆にハイタッチして最後にオレの方を見てきた、目が合って手振ってきてウザかったなアイツ。
で、何で今日は目逸らして手も体も振り解いたんだろうって考えて…………。
中学入ってからは一緒にいる時間も減って手を繋ぐこともなくなったし、後そうだよそうだよ、アイツ彼女いるから、ああゆうのってヤバくね? って思ったから。
いや、ヤバいのか? あれ? ヤバイって思う方がヤバいよな?
だってハイジはサッカー部でゴール決めると部員同士で抱き合ったりしてるもんな? そんなのの一種なのに……。
「うわあああ!!!」
オレは何かに気付いて小さな悲鳴を上げてしまった。
そうだよ、友達同士がするコミュニケーションくらいの筈なのに何お前意識してんだよって話だな?!
だってオレ、言っちゃったじゃん、これ以上は彼女としろって……ま、待ってよ翔ちゃん……これ以上って何だよ、え? じゃあハイジに彼女がいなかったら、アレ以上な事してたって?
ハイジと? 何で? オレが? ちょっと多方面に意味わかんない、でもとりあえずオレが意識してるみたいになってないかな!!
きっとあの、男の友情的なアレだったら【落ち着くまで肩貸すよ】くらい言って良かったシチュじゃね?
そうかよ、ヤバイな、でもだってハイジが好きだよって言ってくるからぁ! え、キッショってなるじゃんよ、お前彼女いんのに何してくれたんだよって。
顔面手で覆ってやだやだってゴロゴロしてるオレ女子だったらすっげー青春してる高校生じゃん! 最悪ながらオスモブその4ですけど。
指の隙間からハイジの部屋見たら、電気ついてら、うおッ……このタイミングで帰ってくんなよ。
そしたら、シャッてカーテンが開いて、うえって変な声出る、だってバカかオイ!! あの脳筋首にタオル掛けて風呂上がりのパン一で現れたんだけど、健康的ないい体デスネ!
「翔」
口の動きがそう言ってて目合っちゃってるし、仕方ないから渋々ベッドから立って窓開ける。
「露出狂かよ、お前のこと本当に大嫌いだからあ!」
「わかってるよ、ボクも嫌いだよ」
「じゃあ何、イッ! 冷た……」
何か投げ付けられて、床に落ちたもん拾えばガリガリ君かよ、アイツもう食ってるし、溶けるから仕方なくオレも食う、そしたらハイジが。
「これさ」
「うん?」
ハイジはアイス咥えながら、鞄漁って夕方の映画のチケットを取り出した。
「だったらボクと二人で行こうよ。ごめん先に彼女と最近どうなのって聞いたら良かったよな」
「は? 行かねえし、それにお前確かその日後輩の試合がって」
「うん、まあ別になんとかなる」
「休めるだったら彼女と行けば?」
「うん、まあそれもなんとかなる」
「知らねえよ行かねえよアホ」
「じゃあ土曜日の朝迎えに行くね」
「話聞けよハゲ!!」
断ってるのにハイジは、じゃ! っと手振って、窓閉めてカーテン閉めて鍵かけてるよ、何なんだよあのバカは。
そんで残ったアイス食いながら思う、そう言えばアイツ、オレの事【ボクが唯一仮面外せる存在だった】って言ってたよなって。
え? 彼女は? 彼女にはどうやって接してんだろう。
そうやって考えたら、いい子ぶってるハイジにとって“そのハイジ”が好きで付き合ってるなら、ハイジは彼女といる時は常に“そのハイジ”でいなきゃなんない訳で、それってアイツが大嫌いな状態をずっと保って接してるって事か?
ええ…………それってなんかすっげーしんどくねえかな、っつかあのウェーイな友達も群がる女子も、アイツの周りにいる限りハイジはずっと“そのハイジ”でいなきゃなんないのか。
おお……だから苦しくなってオレのとこの来てんの? じゃあ彼女も友達もいればいる程辛くなるんじゃねえの? え? だったらハイジの言った好きってなんだ? オレが本気で好きなのか…………?
考えてたら棒までガリってやっちゃって口から出したら【当り】って書いてあった。うしょでしょ。
うん、嘘だな、有り得ねえな、だってオレは運命のハイジちゃんを探してるとこだし、すね毛とチンコ生えてるハイジちゃんとかマジ無理だぞ。
それで、土曜日の十時、ネトゲで明け方まで徹夜してたオレの部屋に本当にアイツ来たかぞ……!!
「ほら翔起きろよボクと遊ぶ約束したろ」
「してねえよ」
「した」
「してない」
「したってば」
「してねえって言ってるだろ」
「じゃあ、いいよボクも二度寝するからもう少し向こう行け」
「うっわ!! 何入ってきてんだお前!!! ちょっと準備するから待ってろ変態」
真顔で布団入ってくるから急いで飛び起きた!
だって、うわああああああ、やだぁ! ちょっと朝勃ちしてるとこにハイジの膝が当たっちゃったから、気持ち悪いぃい!!!
で、映画館まで行ってオレは三回程ハイジをどついたね。
「テメーこのやろう本気でぶん殴るぞ」
「しょうがないだろ、来ちゃったんだからどっかで時間潰してればいーじゃん」
口パカーって開けて悪びれた様子もなく映画館の前で頭かいてるハイジに本気で腹が立つ、こいつううう! 映画11時30からだよって言うからギリギリだなって急いで出て来たの23時30分じゃねえかよ!!!
「っつか未成年ってこれ見れんの?」
「知らん、でも翔って老け顔だからいけんじゃね」
「…………」
そんな事言われたら、お客様身分証の確認よろしいですか云々、どっかで呼び止められたくて行きたくなるじゃねえか。
そしてあっさり最後まで見れてしまうと言うオチですけど。
「ねえハイジ、本当ハイジ君さ?」
「ん? 何?」
「オレ好きでもないお前と12時間も時間潰したあげくラブストーリー見ちゃって明日総入れ歯になりそう」
「え? そんなにポップコーン歯に詰まったの?」
「そういう意味じゃねえよ、先に言えよラブストーリーだよって、オレが好きな奴って言ったから見に来たんだぞアクションじゃないのかよ」
「翔いつも彼女ほしーほしーしてたからラブが好きなんだと思ってたけど」
「お前とラブストーリー見るの好きな訳ないだろ」
項垂れて映画館出て来て(しかし映画は面白くてラスト泣いたけど)しかも終電ないから一時間半も歩いて帰宅ってどういう罰ゲームなのぉ、ネトゲの約束もあったのにぃ。
「本当お前、五歳の手繋ぐからの、オレの初めて強引に奪い去っていくの止めてくれない? 初めての映画も買い物もカラオケもカップル漫喫もゲーセンも、オレは可愛いロリロリハイジちゃんのと行きたかったんだよ」
「へえ虚しい夢だな」
「うるさいよ、っつかお前歩くのはえーって言ってんだろオレ様にあわせろよ」
「ああごめん」
そんでハイジが引きこもりには堪えるだろうってゲーセンで取った人形やら荷物を持ってくれんだけど、そういうのもオレが彼女にやりたかったヤツー!! もういいや、早く帰って寝ようってしたらハイジが家の前で言った。
「あ、鍵忘れた」
「知るか」
「もう夜中だし、電話して起こすのもアレだよな」
真っ暗な新井邸を二人で見上げて、まあそうだな、うちもそうだけど皆寝てる深夜三時だよ、ハイジは鍵開けるオレをじっと見てくる。
「何だよ」
「別に」
「じゃあ、おやすみ」
「沖田君最近ここら辺熊が出るらしいぞ」
「……………………はいはい、じゃあうちに来れば?」
「うん行く、狭いけど」
「熊に撲殺されてしまえよお前なんて」
ガキの頃からハイジの好きは散々聞いてきた筈なのに、久しぶりだったせいか、さっきのアレは妙に胸がざわついた。
家に帰って、ベッドに寝っ転がって、天井を見つめる。
あーヤッベ、頭ん中グルグルする今日1日で色々ありすぎだろ、オレの人生のイベント全部使いきったんじゃねえの?
目を瞑って一眠りでもしたら、そのまま異世界に転生してそうだ。
横向いて、窓を見れば向こうの部屋は真っ暗でまだハイジは一階にいるみたいだ。
好きだよって言われてオレは無意識にハイジの体を押し返していた。
はいはいって真っ直ぐな眼差しから目を逸らしてはぐらかしてしまった。
昔はどうだったかなって記憶を辿って、ええっと確か、小学生の時家族同士で行った遊園地で、ハイジって高いとこもジェットコースターも大好きな癖にお化け屋敷を怖がるんだよ。
オレは本物の暗闇は怖いけど、お化け屋敷って驚きはしても、作りもんだって頭にあるから割と平気なんだ。
で、ハイジが偽物のお化け嫌いなの知ってるから、オレの手握って入りたくない入りたくないって涙目になってるアイツに言ってやったんだ。
「安心しろ! 昨日YouTubeとブログでここのお化け屋敷の全容はばっちり記憶してある、どこで何が出てくるのか全て暗記したぞ! なので怖い時は便乗して倍怖がらせてやるからな覚悟しとけよハイジ、ハ、ハ、ハ!」
と、そしたらハイジがオレの手をぎゅっと握り込んで言った。
「お前のそうゆうとこ好きだぞ」
って、キラキラした目で見てきて、「あっそ」と一言返してお化け屋敷に連れてった。
そっかあの日は外だったのもあって、目も逸らさなかったし手も離さなかったな。
他にも、下校中に水あめ半分やった時もアホみたいに転んだからバンソーコーあげた時も、オレを好き好き言ってたな、が何も気にする事なく、あーはいはいって流してそのままだ。
最後に言われたのはいつだったか? あ、意外と最近だ先週だよ先週、あのクソバカがまた、またまたまた体操着忘れたって言うから仕方なく貸してやったら、サンキューかけたん大好き! ってオレの体操着袋に顔擦り付けてたから、鳥肌立ってうるせえ死ねって顔に掌底入れた記憶がある。
その後、校庭みたら異様に生き生きしながら棒高跳びしててイラついたんだよなあ、飛び終えたら皆にハイタッチして最後にオレの方を見てきた、目が合って手振ってきてウザかったなアイツ。
で、何で今日は目逸らして手も体も振り解いたんだろうって考えて…………。
中学入ってからは一緒にいる時間も減って手を繋ぐこともなくなったし、後そうだよそうだよ、アイツ彼女いるから、ああゆうのってヤバくね? って思ったから。
いや、ヤバいのか? あれ? ヤバイって思う方がヤバいよな?
だってハイジはサッカー部でゴール決めると部員同士で抱き合ったりしてるもんな? そんなのの一種なのに……。
「うわあああ!!!」
オレは何かに気付いて小さな悲鳴を上げてしまった。
そうだよ、友達同士がするコミュニケーションくらいの筈なのに何お前意識してんだよって話だな?!
だってオレ、言っちゃったじゃん、これ以上は彼女としろって……ま、待ってよ翔ちゃん……これ以上って何だよ、え? じゃあハイジに彼女がいなかったら、アレ以上な事してたって?
ハイジと? 何で? オレが? ちょっと多方面に意味わかんない、でもとりあえずオレが意識してるみたいになってないかな!!
きっとあの、男の友情的なアレだったら【落ち着くまで肩貸すよ】くらい言って良かったシチュじゃね?
そうかよ、ヤバイな、でもだってハイジが好きだよって言ってくるからぁ! え、キッショってなるじゃんよ、お前彼女いんのに何してくれたんだよって。
顔面手で覆ってやだやだってゴロゴロしてるオレ女子だったらすっげー青春してる高校生じゃん! 最悪ながらオスモブその4ですけど。
指の隙間からハイジの部屋見たら、電気ついてら、うおッ……このタイミングで帰ってくんなよ。
そしたら、シャッてカーテンが開いて、うえって変な声出る、だってバカかオイ!! あの脳筋首にタオル掛けて風呂上がりのパン一で現れたんだけど、健康的ないい体デスネ!
「翔」
口の動きがそう言ってて目合っちゃってるし、仕方ないから渋々ベッドから立って窓開ける。
「露出狂かよ、お前のこと本当に大嫌いだからあ!」
「わかってるよ、ボクも嫌いだよ」
「じゃあ何、イッ! 冷た……」
何か投げ付けられて、床に落ちたもん拾えばガリガリ君かよ、アイツもう食ってるし、溶けるから仕方なくオレも食う、そしたらハイジが。
「これさ」
「うん?」
ハイジはアイス咥えながら、鞄漁って夕方の映画のチケットを取り出した。
「だったらボクと二人で行こうよ。ごめん先に彼女と最近どうなのって聞いたら良かったよな」
「は? 行かねえし、それにお前確かその日後輩の試合がって」
「うん、まあ別になんとかなる」
「休めるだったら彼女と行けば?」
「うん、まあそれもなんとかなる」
「知らねえよ行かねえよアホ」
「じゃあ土曜日の朝迎えに行くね」
「話聞けよハゲ!!」
断ってるのにハイジは、じゃ! っと手振って、窓閉めてカーテン閉めて鍵かけてるよ、何なんだよあのバカは。
そんで残ったアイス食いながら思う、そう言えばアイツ、オレの事【ボクが唯一仮面外せる存在だった】って言ってたよなって。
え? 彼女は? 彼女にはどうやって接してんだろう。
そうやって考えたら、いい子ぶってるハイジにとって“そのハイジ”が好きで付き合ってるなら、ハイジは彼女といる時は常に“そのハイジ”でいなきゃなんない訳で、それってアイツが大嫌いな状態をずっと保って接してるって事か?
ええ…………それってなんかすっげーしんどくねえかな、っつかあのウェーイな友達も群がる女子も、アイツの周りにいる限りハイジはずっと“そのハイジ”でいなきゃなんないのか。
おお……だから苦しくなってオレのとこの来てんの? じゃあ彼女も友達もいればいる程辛くなるんじゃねえの? え? だったらハイジの言った好きってなんだ? オレが本気で好きなのか…………?
考えてたら棒までガリってやっちゃって口から出したら【当り】って書いてあった。うしょでしょ。
うん、嘘だな、有り得ねえな、だってオレは運命のハイジちゃんを探してるとこだし、すね毛とチンコ生えてるハイジちゃんとかマジ無理だぞ。
それで、土曜日の十時、ネトゲで明け方まで徹夜してたオレの部屋に本当にアイツ来たかぞ……!!
「ほら翔起きろよボクと遊ぶ約束したろ」
「してねえよ」
「した」
「してない」
「したってば」
「してねえって言ってるだろ」
「じゃあ、いいよボクも二度寝するからもう少し向こう行け」
「うっわ!! 何入ってきてんだお前!!! ちょっと準備するから待ってろ変態」
真顔で布団入ってくるから急いで飛び起きた!
だって、うわああああああ、やだぁ! ちょっと朝勃ちしてるとこにハイジの膝が当たっちゃったから、気持ち悪いぃい!!!
で、映画館まで行ってオレは三回程ハイジをどついたね。
「テメーこのやろう本気でぶん殴るぞ」
「しょうがないだろ、来ちゃったんだからどっかで時間潰してればいーじゃん」
口パカーって開けて悪びれた様子もなく映画館の前で頭かいてるハイジに本気で腹が立つ、こいつううう! 映画11時30からだよって言うからギリギリだなって急いで出て来たの23時30分じゃねえかよ!!!
「っつか未成年ってこれ見れんの?」
「知らん、でも翔って老け顔だからいけんじゃね」
「…………」
そんな事言われたら、お客様身分証の確認よろしいですか云々、どっかで呼び止められたくて行きたくなるじゃねえか。
そしてあっさり最後まで見れてしまうと言うオチですけど。
「ねえハイジ、本当ハイジ君さ?」
「ん? 何?」
「オレ好きでもないお前と12時間も時間潰したあげくラブストーリー見ちゃって明日総入れ歯になりそう」
「え? そんなにポップコーン歯に詰まったの?」
「そういう意味じゃねえよ、先に言えよラブストーリーだよって、オレが好きな奴って言ったから見に来たんだぞアクションじゃないのかよ」
「翔いつも彼女ほしーほしーしてたからラブが好きなんだと思ってたけど」
「お前とラブストーリー見るの好きな訳ないだろ」
項垂れて映画館出て来て(しかし映画は面白くてラスト泣いたけど)しかも終電ないから一時間半も歩いて帰宅ってどういう罰ゲームなのぉ、ネトゲの約束もあったのにぃ。
「本当お前、五歳の手繋ぐからの、オレの初めて強引に奪い去っていくの止めてくれない? 初めての映画も買い物もカラオケもカップル漫喫もゲーセンも、オレは可愛いロリロリハイジちゃんのと行きたかったんだよ」
「へえ虚しい夢だな」
「うるさいよ、っつかお前歩くのはえーって言ってんだろオレ様にあわせろよ」
「ああごめん」
そんでハイジが引きこもりには堪えるだろうってゲーセンで取った人形やら荷物を持ってくれんだけど、そういうのもオレが彼女にやりたかったヤツー!! もういいや、早く帰って寝ようってしたらハイジが家の前で言った。
「あ、鍵忘れた」
「知るか」
「もう夜中だし、電話して起こすのもアレだよな」
真っ暗な新井邸を二人で見上げて、まあそうだな、うちもそうだけど皆寝てる深夜三時だよ、ハイジは鍵開けるオレをじっと見てくる。
「何だよ」
「別に」
「じゃあ、おやすみ」
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