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Childhood friend lover11
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「さすがに築14年にもなると、所々汚れが目立ってくるな」
「お前がそれ言う?! お前ん家なんて築何十年だよ、幕内力士三人で突っ張り稽古でもされたら一瞬にして倒壊しそうな見た目してんだろ。千代の海連れきてやろうか」
「それ十両十一枚目だから幕内力士じゃねえぞ」
「詳しいかよ、そんなとこでおばあちゃんっ子発揮すんな面倒くせぇヤツだな」
高校生でこんな夜中に帰るなんて、普通の親だったら起きて待ってて「今何時だと思ってんだ!」ってビンタの一つでもされそうだけど、全くもって沖田家は静かであった。
っつか、ハイジと一緒にいるの色々と嫌だったからお母さんに昼ラインして事の顛末を説明し急用ができたから今直ぐ帰って来いくらいの嘘ついてくれよって頼んだら、まず映画が23時からだった所に爆笑され、じゃあ今日は夕飯いらないねーってヒゲオヤジが踊ってるスタンプと共に返されてしまった、お前も話聞けよ!! 的な結末だったのだ。
どうせ家にいたって明け方までゲームやってんでしょって何の心配もしてくれなかったぞ。
夕飯は映画見る前にカレー屋で済ませたし、映画館でポップコーン食ってたから(クソバカハイジが一番デカイやつを二つも買ってくる)腹は減ってなくて、冷蔵庫に入ったラムネを渡した。
「町会の夏祭りで余ったヤツ、お母さん飲み物売ってたから」
「ありがとう、行きたいけど毎年人すっげーからなあアレ」
「このショボい町に唯一ある夏一大イベントだからな」
「かせよ、ボクが開けてあげるから、翔力ないだろ」
「あるだろ、ラムネ開ける位の力はよ」
「いいからかせよ、このクソ蛆虫根暗野郎が」
「どういう優しさ?」
ハイジはオレの手からラムネ奪って机に置くと、手の平で栓押させてバンっとビー玉を落としたんだけど。
「オイオイオイオイ、このドヘタクソ!! 最後まで密閉しとけよ溢れるだろバカ!」
「あはははやっぱり?」
ヘラヘラヘラヘラ笑いやがってめっちゃ吹いてるし! ムカつくからハイジのティーシャツ伸ばして拭く、舌打ちしながら奪い返して睨みながら飲んだ。
「楽しいのお前だけだからな、オレ今すげー不快」
「いいじゃん、無表情なオクタ君っとか言われてる翔のキレてる顔見れてボクは嬉しいよ」
言って自分は溢れないように開けてるし、はあムカツクなマジで! 立ち上がってパソコン机の椅子を引いて電源を入れた。
一応、急用があってミッション参加できなかった事謝っとかなきゃ、ネットの中にも礼儀ありだし、ネットと言ってもこれはリアルにも繋がってるから(メンバーが学校の奴ら)適当にできない。
間に合わなくてごめん、今日デートしてた(ハイジ)と書けば皆草生やして許してくれた、が今日はもうサーバーのメンテナンスがあって落ちる所だって、仕方なく明日の約束して早々にPCの電源を落とした。
少し気が楽になって振り向いたらハイジはラムネ飲みながらスマホ弄ってて……。
「ふうん? 彼女?」
「いや、母さんだよ鍵忘れたから隣にいるねって」
「彼女には送らないの?」
「こんな夜中にメッセージなんて迷惑だろ」
「あ? お前オレには夜中に非常識な意味のないスタンプとか連続で送ってくるだろボケ! 止めてくんない?! あの「障子に目あり!!」 って血だらけの目がこっち覗いてるスタンプ、怖くてトイレ行けなくなる!!」
また笑ってるし、もういいや歯ブラシして寝よ!
で、ハイジと歯ブラシもトイレも済ませたけど、これはちょっと待てよ?
「お前下で寝るんだよな?」
「フローリングに直で寝るのは無理だな」
「無理を可能にする男ハイジでいいじゃん」
「よくねえよ、寝違えるって思ったよりハードな痛みだろ、ボクの明日のパフォーマンスに響く」
無駄に格好つけてて不愉快極まりないから、ほっといてベッドに潜って電気消した、そしたら何か薄暗い中でアイツもぞもぞ動いてんだけど…………?!!!
「なななな、何で上脱ぐんだよ?!!」
「え? だってお前がボクのシャツでラムネ拭いたからビショビショなんだよ、そんなのと一緒に寝たくないだろ?」
「どんなお前でも一緒に寝たくねえよ!」
布団被ってヨシ! さっさと寝てしまおう! 目つぶって無我!! ってしてたら本当にベッドが軋んでハイジが乗ってきたのが体感で分かった、オレは背を向けてこの意味のわからん鼓動を鎮まれ鎮まれと祈っているんだが、何でハイジが背後にいる如きでこんな緊張せなばならんのだ?!
「翔?」
布団の上から、頭の所に手を乗せられて、え? 何? 何すんの?!!
「すげええええ眠いから後5分しか正気保ってらんないから、以上」
超早口で言えば、
「怒ってるか?」
「うん?」
「何か変な事言われてないか」
「何の話だよ」
急に真剣な声が背後からして、耳を澄ます。変な事って……? 少し最近身の回りであったこと考えて、ああ、変、というかあのハイジが好きだった女子がオレにヤリ目で利用されただのなんだのと、触れ回っていたみたいだけど、当のオレはこんなんだし相手にせずに黙って傍観してたら、結局誰も彼女が流した噂は信じずに終わったんだよな、まあ少しの間は皆に変な目で見られたけど。
思い出して黙ってたら、
「ごめん」
ってまたハイジが謝ってきた。
「お前に謝られる筋合いないし」
「あれさ、あの翔が怒ってた次の日、彼女……ボクの所に告白しに来たんだよ」
「へ…………へえ、それで?」
「君、翔の彼女じゃなかったっけ? って言って色々話して、ちょっとお前のこと悪く言われて軽くキレちゃった」
「悪く言ってたとか傷付くから止めてくれよ」
「友達以上になりたいって言うから断ったら、翔に襲われたとか? ありえねえ嘘言い出してどつく勢いで反論したら泣いて帰ってったんだけど、翌日僕を睨んでたから逆恨みしないか心配で」
「お明察な通り、変な噂が立ったみたいだけどオレは気にしてないからいいよ」
「え? 気にしてないの?」
「あ? 気にしてねえよオレ見りゃ分かるだろ」
布団から顔出して睨めば、ハイジは目を丸くしてた。
「そっか翔だからそういうの嫌がるかと思ってた」
「本気で無理な奴と映画なんて行くかバーカ」
ツンっとそっぽ向けばハイジは笑ってほっとしたように、あー疲れた眠い寝よ!! ってオレの横で大の字になって眠り始めた、狭いぞ! なぜオレ様が小さくならにゃならんのだと思うけど触れたくないしぃ!
で、朝先に目覚めたら、何でオレ裸のハイジ君に腕枕されてんだよ気持ち悪いんだよ本当にさああ!!
起き上がったらもう昼でオレの気配にハイジも目を覚ました、良かったハイジのが先に起きてたら絶対悪戯されるとこだったな。
ぼさぼさの頭を掻きながらハイジは言う。
「寝起き一番に見る顔がお前って最悪だな」
「殺すぞ帰れ」
割れてる腹筋に肘鉄入れて、さっさと一階に行けば、母さん達が(ハイジ家も含めて)昼ご飯の支度をしていた。
「昔買った流しそうめんの機械が物置にあったから皆でやろうと思って!」
「思わなくていいんだけど」
「早く二人共シャワー浴びてきなさい、午後は皆でおばあちゃん病院のお見舞い行くわよ」
はあ、もう結局いくつになってもオレの生活からハイジが消えない。
ばーちゃんはスッカリ元気になってて、体に後遺症も残らないって良かった。
意識の戻った初日のお見舞いは、ばーちゃんを安心させるにはこれが一番だろってハイジと手繋いで行って引く程恥ずかしかったな、途中友達にも見られてたし(手繋ぐの病室の前からでいいだろって言ってんのに家出た時から繋いできた)。
大学受験はそれなりに大変で塾に通ったよ、国立行きたかったけどオレ達は好き嫌いの差が激しので自分の得意なとこを伸ばす方が優位だって結論に達した。
一応第三志望まで出したけど、オレ達は第一志望の【ペンには剣に勝る力あり】のペンマークが校章の有名大学に受かった。
理工学部のオレは三年からキャンパスが矢上で法学部のハイジは三田に変わって離れてしまったけど、やっぱりそれまでは、ちょこちょこアイツが視界に入って来て面倒臭かったな、そして運命のハイジちゃんは全くオレの元に舞い降りてはくれなかった理工学部男女比80:20。
そんなある日だ、秋葉原で買い物していたら、肩を叩かれて振り向けば高校の同級生だった。
もう何年と連絡取ってなくて、久しぶりって話してゲーセン行ったり遊んでそこそこ楽しかった。
で、ファミレスで飯食ってたら、最近ハイジどうなの? って当然のように聞かれて、あ? 何でハイジ? って聞き返したら、だってお前等仲良くてずっと一緒だったじゃんって。
そりゃお隣同士だからそれなりに付き合ってたけど、そんな特別な関係じゃねえよ? と眉を寄せたら、そいつは「だってあの噂立った時だって新井君否定してなかったよなぁ?」だと、あ? 噂? 噂って? と記憶蘇らせて、ああ、あのオレが女子襲ったっていう噂? え? それをハイジが肯定ってどういう意味だ?
「でも確か翔も否定しなかったんだよな?」
「否定っつーか黙ってたかな」
「ああ、そっかだから、おおやっぱそうなんだって思ったんだよ俺達は」
と友達は頷いてて、んんん? 会話噛み合ってねえよな? オレの記憶と違うなと思って、五杯目のドリンクバーのメロンソーダを飲みながら聞いた。
「んっと、んー悪い。やっぱその噂って? ちょっと覚えてないんだけど、どんな噂だったっけ?」
聞いたら、そいつはコーヒー啜りながら言う。
「ん? だからーお前と新井君ができてるって噂だよ」
「は?」
「え?」
「な、何だソレ?!! 噂ってオレがあの女の子襲ったってヤツじゃないの?」
「うんうん、でもそれはお前そんな度胸ある奴じゃないし、秒でないわ~で終わったじゃん、したらあの子が新井君が翔が翔がって必死で、付き合ってるんじゃないのって言い出したんだよ。他校の彼女だって誰も見た事なかったしな」
「おお……?」
「だからお前等がホモだって噂があっただろ」
「マ、マジかよ……」
「お前がそれ言う?! お前ん家なんて築何十年だよ、幕内力士三人で突っ張り稽古でもされたら一瞬にして倒壊しそうな見た目してんだろ。千代の海連れきてやろうか」
「それ十両十一枚目だから幕内力士じゃねえぞ」
「詳しいかよ、そんなとこでおばあちゃんっ子発揮すんな面倒くせぇヤツだな」
高校生でこんな夜中に帰るなんて、普通の親だったら起きて待ってて「今何時だと思ってんだ!」ってビンタの一つでもされそうだけど、全くもって沖田家は静かであった。
っつか、ハイジと一緒にいるの色々と嫌だったからお母さんに昼ラインして事の顛末を説明し急用ができたから今直ぐ帰って来いくらいの嘘ついてくれよって頼んだら、まず映画が23時からだった所に爆笑され、じゃあ今日は夕飯いらないねーってヒゲオヤジが踊ってるスタンプと共に返されてしまった、お前も話聞けよ!! 的な結末だったのだ。
どうせ家にいたって明け方までゲームやってんでしょって何の心配もしてくれなかったぞ。
夕飯は映画見る前にカレー屋で済ませたし、映画館でポップコーン食ってたから(クソバカハイジが一番デカイやつを二つも買ってくる)腹は減ってなくて、冷蔵庫に入ったラムネを渡した。
「町会の夏祭りで余ったヤツ、お母さん飲み物売ってたから」
「ありがとう、行きたいけど毎年人すっげーからなあアレ」
「このショボい町に唯一ある夏一大イベントだからな」
「かせよ、ボクが開けてあげるから、翔力ないだろ」
「あるだろ、ラムネ開ける位の力はよ」
「いいからかせよ、このクソ蛆虫根暗野郎が」
「どういう優しさ?」
ハイジはオレの手からラムネ奪って机に置くと、手の平で栓押させてバンっとビー玉を落としたんだけど。
「オイオイオイオイ、このドヘタクソ!! 最後まで密閉しとけよ溢れるだろバカ!」
「あはははやっぱり?」
ヘラヘラヘラヘラ笑いやがってめっちゃ吹いてるし! ムカつくからハイジのティーシャツ伸ばして拭く、舌打ちしながら奪い返して睨みながら飲んだ。
「楽しいのお前だけだからな、オレ今すげー不快」
「いいじゃん、無表情なオクタ君っとか言われてる翔のキレてる顔見れてボクは嬉しいよ」
言って自分は溢れないように開けてるし、はあムカツクなマジで! 立ち上がってパソコン机の椅子を引いて電源を入れた。
一応、急用があってミッション参加できなかった事謝っとかなきゃ、ネットの中にも礼儀ありだし、ネットと言ってもこれはリアルにも繋がってるから(メンバーが学校の奴ら)適当にできない。
間に合わなくてごめん、今日デートしてた(ハイジ)と書けば皆草生やして許してくれた、が今日はもうサーバーのメンテナンスがあって落ちる所だって、仕方なく明日の約束して早々にPCの電源を落とした。
少し気が楽になって振り向いたらハイジはラムネ飲みながらスマホ弄ってて……。
「ふうん? 彼女?」
「いや、母さんだよ鍵忘れたから隣にいるねって」
「彼女には送らないの?」
「こんな夜中にメッセージなんて迷惑だろ」
「あ? お前オレには夜中に非常識な意味のないスタンプとか連続で送ってくるだろボケ! 止めてくんない?! あの「障子に目あり!!」 って血だらけの目がこっち覗いてるスタンプ、怖くてトイレ行けなくなる!!」
また笑ってるし、もういいや歯ブラシして寝よ!
で、ハイジと歯ブラシもトイレも済ませたけど、これはちょっと待てよ?
「お前下で寝るんだよな?」
「フローリングに直で寝るのは無理だな」
「無理を可能にする男ハイジでいいじゃん」
「よくねえよ、寝違えるって思ったよりハードな痛みだろ、ボクの明日のパフォーマンスに響く」
無駄に格好つけてて不愉快極まりないから、ほっといてベッドに潜って電気消した、そしたら何か薄暗い中でアイツもぞもぞ動いてんだけど…………?!!!
「なななな、何で上脱ぐんだよ?!!」
「え? だってお前がボクのシャツでラムネ拭いたからビショビショなんだよ、そんなのと一緒に寝たくないだろ?」
「どんなお前でも一緒に寝たくねえよ!」
布団被ってヨシ! さっさと寝てしまおう! 目つぶって無我!! ってしてたら本当にベッドが軋んでハイジが乗ってきたのが体感で分かった、オレは背を向けてこの意味のわからん鼓動を鎮まれ鎮まれと祈っているんだが、何でハイジが背後にいる如きでこんな緊張せなばならんのだ?!
「翔?」
布団の上から、頭の所に手を乗せられて、え? 何? 何すんの?!!
「すげええええ眠いから後5分しか正気保ってらんないから、以上」
超早口で言えば、
「怒ってるか?」
「うん?」
「何か変な事言われてないか」
「何の話だよ」
急に真剣な声が背後からして、耳を澄ます。変な事って……? 少し最近身の回りであったこと考えて、ああ、変、というかあのハイジが好きだった女子がオレにヤリ目で利用されただのなんだのと、触れ回っていたみたいだけど、当のオレはこんなんだし相手にせずに黙って傍観してたら、結局誰も彼女が流した噂は信じずに終わったんだよな、まあ少しの間は皆に変な目で見られたけど。
思い出して黙ってたら、
「ごめん」
ってまたハイジが謝ってきた。
「お前に謝られる筋合いないし」
「あれさ、あの翔が怒ってた次の日、彼女……ボクの所に告白しに来たんだよ」
「へ…………へえ、それで?」
「君、翔の彼女じゃなかったっけ? って言って色々話して、ちょっとお前のこと悪く言われて軽くキレちゃった」
「悪く言ってたとか傷付くから止めてくれよ」
「友達以上になりたいって言うから断ったら、翔に襲われたとか? ありえねえ嘘言い出してどつく勢いで反論したら泣いて帰ってったんだけど、翌日僕を睨んでたから逆恨みしないか心配で」
「お明察な通り、変な噂が立ったみたいだけどオレは気にしてないからいいよ」
「え? 気にしてないの?」
「あ? 気にしてねえよオレ見りゃ分かるだろ」
布団から顔出して睨めば、ハイジは目を丸くしてた。
「そっか翔だからそういうの嫌がるかと思ってた」
「本気で無理な奴と映画なんて行くかバーカ」
ツンっとそっぽ向けばハイジは笑ってほっとしたように、あー疲れた眠い寝よ!! ってオレの横で大の字になって眠り始めた、狭いぞ! なぜオレ様が小さくならにゃならんのだと思うけど触れたくないしぃ!
で、朝先に目覚めたら、何でオレ裸のハイジ君に腕枕されてんだよ気持ち悪いんだよ本当にさああ!!
起き上がったらもう昼でオレの気配にハイジも目を覚ました、良かったハイジのが先に起きてたら絶対悪戯されるとこだったな。
ぼさぼさの頭を掻きながらハイジは言う。
「寝起き一番に見る顔がお前って最悪だな」
「殺すぞ帰れ」
割れてる腹筋に肘鉄入れて、さっさと一階に行けば、母さん達が(ハイジ家も含めて)昼ご飯の支度をしていた。
「昔買った流しそうめんの機械が物置にあったから皆でやろうと思って!」
「思わなくていいんだけど」
「早く二人共シャワー浴びてきなさい、午後は皆でおばあちゃん病院のお見舞い行くわよ」
はあ、もう結局いくつになってもオレの生活からハイジが消えない。
ばーちゃんはスッカリ元気になってて、体に後遺症も残らないって良かった。
意識の戻った初日のお見舞いは、ばーちゃんを安心させるにはこれが一番だろってハイジと手繋いで行って引く程恥ずかしかったな、途中友達にも見られてたし(手繋ぐの病室の前からでいいだろって言ってんのに家出た時から繋いできた)。
大学受験はそれなりに大変で塾に通ったよ、国立行きたかったけどオレ達は好き嫌いの差が激しので自分の得意なとこを伸ばす方が優位だって結論に達した。
一応第三志望まで出したけど、オレ達は第一志望の【ペンには剣に勝る力あり】のペンマークが校章の有名大学に受かった。
理工学部のオレは三年からキャンパスが矢上で法学部のハイジは三田に変わって離れてしまったけど、やっぱりそれまでは、ちょこちょこアイツが視界に入って来て面倒臭かったな、そして運命のハイジちゃんは全くオレの元に舞い降りてはくれなかった理工学部男女比80:20。
そんなある日だ、秋葉原で買い物していたら、肩を叩かれて振り向けば高校の同級生だった。
もう何年と連絡取ってなくて、久しぶりって話してゲーセン行ったり遊んでそこそこ楽しかった。
で、ファミレスで飯食ってたら、最近ハイジどうなの? って当然のように聞かれて、あ? 何でハイジ? って聞き返したら、だってお前等仲良くてずっと一緒だったじゃんって。
そりゃお隣同士だからそれなりに付き合ってたけど、そんな特別な関係じゃねえよ? と眉を寄せたら、そいつは「だってあの噂立った時だって新井君否定してなかったよなぁ?」だと、あ? 噂? 噂って? と記憶蘇らせて、ああ、あのオレが女子襲ったっていう噂? え? それをハイジが肯定ってどういう意味だ?
「でも確か翔も否定しなかったんだよな?」
「否定っつーか黙ってたかな」
「ああ、そっかだから、おおやっぱそうなんだって思ったんだよ俺達は」
と友達は頷いてて、んんん? 会話噛み合ってねえよな? オレの記憶と違うなと思って、五杯目のドリンクバーのメロンソーダを飲みながら聞いた。
「んっと、んー悪い。やっぱその噂って? ちょっと覚えてないんだけど、どんな噂だったっけ?」
聞いたら、そいつはコーヒー啜りながら言う。
「ん? だからーお前と新井君ができてるって噂だよ」
「は?」
「え?」
「な、何だソレ?!! 噂ってオレがあの女の子襲ったってヤツじゃないの?」
「うんうん、でもそれはお前そんな度胸ある奴じゃないし、秒でないわ~で終わったじゃん、したらあの子が新井君が翔が翔がって必死で、付き合ってるんじゃないのって言い出したんだよ。他校の彼女だって誰も見た事なかったしな」
「おお……?」
「だからお前等がホモだって噂があっただろ」
「マ、マジかよ……」
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