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Childhood friend lover16
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急に耳の奥までハイジの声が入って来て思わず肩に回されてた手を離したら、ハイジはそのまま床に落ちる。
「お前……起きてるなら、自分でベッドに行……家帰れよ」
「んん……」
耳擦りながら、睨んでみたけどハイジは落とされたままの状態で唸ってるだけだ、何だ? 寝言? 意味わかんねえな。
もう適当でいいやと引きずって、オレより重い体をベッドに転がして、こいつ風呂にも入ってねえから明日シーツやら枕やら全部洗わなきゃな。
ハイジはベッドの隅で寝息立ててるから、オレだって床で寝るのは嫌だし落ちない程度の端でハイジに背を向けて寝た。
うん、まあ男同士だから何もねえよなって目を瞑る。
瞑って、最後にハイジと寝たのはいつだったかなーと考えて、これからはまたこうやってちょくちょく家に来るようになるのかなって思った。ちなみに風呂入ってないからパジャマ着るの嫌だし、パン一だがまあいいか、ハイジはワイシャツ姿で下パンツ(さっきズボンに塩辛溢してたから)。
そしたら突然ベッドが軋んだ。
ハイジの声がして、ちらりとそっちを見たらハイジまさかの起き上がってる。
「ハイジ?」
「……ん、おしっこ」
むにゃむにゃ言いながら、ハイジはオレを跨いで部屋を出て行って、そうかよ二年ぶりで酔っててもうちのトイレの場所どこだか分かってんだすげーな。
で、ドア開いた時に目合ったら何言っていいかわからないから、さっきハイジが寝てた奥に逃げ込んで、やっぱり背を向けておいた。
数分してドアが開いて、足音。
「翔?」
「!」
ヤベッ! 急に呼ばれてビクってしてしまった。
起きてるってバレる! ので早口で。
「机に水あるから、飲みたかったら飲めよな」
「ん? おおありがとう」
ペットボトルの開ける音がして、飲んだのかハイジが深呼吸してる。
足音がこっちにきて、ベッドが揺れてするっと腕の下にハイジの手が滑り込んできた。
「なッ何?」
「いや、翔も飲むかなって」
「そんなん自分で飲むわ!」
何でハイジに上半身起こされて水飲ませてもらわなきゃならないんだよ! が、グイグイボトル唇に押し付けてくるから飲むけど……。
「飲んだ?」
「ンッ……あ、うん、飲んだ」
ハイジは濡れた唇をボトルを持った手の甲で拭ってきて、何その行動意味わかんないから死ね、ワイシャツの胸元肌蹴てるし、薄暗い部屋で見るハイジの顔が、もう幼さが消えて立派な大人の顔立ちになってて…………つまりはキッショ! って思ったので体を突き離すのだ。
「離せよ」
「オレ営業だし、注がれたお酒は全部飲まなきゃって試しにやってみたら、見事寝ちゃったわ」
「アルハラって問題になってんじゃん、今時飲酒強要してくる取引先ってあんのかよ」
「さあ? でもオレの上司になりそうな男、がたい良いし目付き悪いし、怖くてさ何かされそうなんだよな。いっつも眉間にしわ寄ってんだよ営業成績はいいみたいだけど」
「へえ」
ハイジはキャップを閉めて床に置いて、オレ隣に横になる。
「翔は?」
「ん?」
「何かないの?」
「何かって?」
「ボクに話したかった事とか」
「…………ねえよ、お前に話したい事なんか……」
「うん」
「微塵もねえよ、うぬぼれんな」
「そっか」
顔赤くなった気がして……ああ、暗いから分からないか、でも恥ずかしくなって、またハイジに背を向けた、一呼吸してハイジは溜息交じりに言う。
「ボクは翔に話したかった事たくさんあったけどな」
「……あっそ、へえ、ふーん、例えば?」
「そーだな……んーと、ああ、彼女と別れたよ」
「………………振られたの?」
ショックとか嬉しいとか特にない、でも気にはなる。
「うん、振られた。彼女さボクが弁護士になると思ってたんだって。で、ならなかっただろ? だからおしまい」
「え? そんな事?」
「そんな事なんだなー……まあ初めから分かってたけどね」
女の考えはよく分かんないし、それだけの情報で意見も言えないし、彼女の事も何も知らないから沈黙だった。
じゃあオレ寝るからってケット被って丸まったら、ハイジもおやすみって昔の……そうだ、前にもあったぞこれ! ケットに上から頭撫でてきた。
止めろ! 無礼者!! って払い除けたいけど、顔出すのやだしされるがままだ。
で、その内寝ちゃって、寝苦しくて目が覚めたら少しの朝日がカーテンから漏れていた。
そして、まーーーーーたデジャブ……!! オレの頭の下の新井君の腕が入ってんだけど?!!
この何?! 後ろから抱き締められてるの、迸るレベルで嫌だ!!
だが、今日は足まで絡みつかせてて身動きが取れないぞ!!
体抱え込まれてて、抜け出そうと動いたらハイジもピクっと動いた、動いてそして。
うおぉ! ああ、ちょっとまってお尻に……!! お尻に男性が明け方に起こる生理現象だと思いますけど、ハイジのブツが当たってんだけど。
腰浮かせたら、ぎゅって体引き戻されてもっとお尻で潰れる、い、いやだやだ! 脈打ってんだけど、気持ち悪い恐い!
唇ぎゅって噛んで体縮こまってしまう、オレの腹抱えてる腕に握ってどうにか逃げらないかしてたら、ハイジが「んっ……」って体動かし始めて、耳元で寝起きの掠れ声で言う。
「起きてる? 翔」
「…………」
だだだだだだ、だーーーーってこの状態で起きてる、は言えないだろ!? 起きてるって言ったら次何言われるんだよ。
体の力抜いて、必死に寝たふりしてたら、何でだよ?!! ハイジはなぜか耳を噛んできた。
ビリビリって変なの背中に走って、また翔って名前呼ばれて、え? 何コレ、寝ぼけてるのか? どういう状況?!
くちゅって耳の奥で音がして、ゾワって生まれて初めての刺激に鳥肌が立った。
待って待って待って!! ハイジがオレの耳舐めてるのこれ、怖い、マジで怖い声出そうになるゾクゾクって体が勝手に震える。
体強張って、抱き直されてゴリゴリお尻に擦り付けてくんだけど、何がしたいんだコイツ!
擦られる度、ハイジの息熱くなってるし、うあああ! ちょっと待ッ……!!!
「へえ、寝てても朝だとやっぱ勃つんだ」
「ッ」
ハイジの手がオレのとこまで伸びてきて下着越しにやんわり握られて、ちょっとこれはもう声も震えも我慢できなくて、
「止めッ……」
「ん? ああ沖田?」
ハイジは手をパッと離して、直にオレと距離を取った、ヤツは直ぐ起き上がってベッドから立ち上がる、オレは意味不明な荒い息を悟られたくないし、顔赤いのも見られたくないから背中向けて丸まったまんまだ。
「昨日は運んでくれてありがとう。きっとばーちゃん皆の分の朝ご飯作ってると思うから手伝ってくるわ。翔は皆起こしてうち連れてきて」
ベルトの金属音がするから、多分ハイジはスラックスを履いてるんだろう。
返事もしてないのに、ヤツは足早に部屋を出て行って、ドアがしまった瞬間飛び起きた。
嘘だろ?!! って思ったけど、舐められた耳がビチョビチョで嘘じゃないんだと涙目でゴシゴシ拭く、怖かったよお。
何だ今の何だ今の何だ今のぉ!!
あの妙に艶っぽいハイジの息使いと声が頭の奥に残ってブンブン顔を振る、しかも一番嫌なのはオレの下半身が無意味にガチガチなってるとこだ、握るのすら怖くて痛くって何のおかずもないけど、ハイジの温もりが気持ち悪くて、早くそれを吐き出したい、苦しくって少し慰めるだけで直に達した。
異常な脱力感と倦怠感と罪悪感だぞ……。
生臭く濡れたティッシュ見て、とんでもなく長----いため息が出た……え? これってあの……ハイジで抜いたって事か……?
だよな? 嘘だろ……。
なんつっつーかこれは……これはヤバすぎるんじゃなかろうか……。
正直もうハイジの顔見れないレベルだろ、いやでもだって、だったら握ってくんなよ! って話なんだけどさ!
ひゃあああ! 無理無理無理! もうハイジを直視できねー! とりあえず一階で雑魚寝状態になってる母さん達を起こして、オレは腹いてーからいらねーって新井家での朝食を断った。
断ったし、いつにも増して顔を合わせればハイジに嫌い嫌い! と言い放っといた。
もうよくわかんねえんだよ、怖い、ハイジが何考えてんだか分かんねえから会いたくないし、聞く勇気もない。
幸いにもオレのいるシステム課はマジで営業なんかとは全く接点がないので助かっていた、ハイジもハイジで入社したばかりなのもあって残業ばかりで忙しそうだし時間でも合わせない限り会う機会はない。
だがその後も何年経ってもハイジの忙しさは変わらず、心配だなっと思いつつも話し掛けられないでいた、そんでそんな日が続いていたある日の午前、いつもは静かなオレ達の部署にカツンカツンと聞き慣れない癖のある革靴の音が響いた。
威圧感のある軍靴のような靴音に、誰もが仕事の手を止めて顔を上げる、オレも何だ? と顔を上げたらその主はでかくて目付き鋭くていかにも悪そうな顔。
誰だコイツは、で、えええ……?! 嘘? オレ目合ってる? ないよね? こっち来てる気がして恐いから視線をPCに戻したんだんだけど、次の瞬間ダンッ!! って大きな手にデスクに叩かれて、心臓が跳ねてそのままオレは固まる。
やだぁ……オレ何もしてないよ? この人誰? どうしたの? 会社の人?
奥歯ガタガタしながら、声も出せずに震えていたら、その男はオレの顔を覗き込んで上から下まで見ると、眉間を一層潜めたのだ、そしてつまらなそうな顔で。
「ふぅん? お前が沖田? ちょっと来いよ」
無、無理……!!!!!
「お前……起きてるなら、自分でベッドに行……家帰れよ」
「んん……」
耳擦りながら、睨んでみたけどハイジは落とされたままの状態で唸ってるだけだ、何だ? 寝言? 意味わかんねえな。
もう適当でいいやと引きずって、オレより重い体をベッドに転がして、こいつ風呂にも入ってねえから明日シーツやら枕やら全部洗わなきゃな。
ハイジはベッドの隅で寝息立ててるから、オレだって床で寝るのは嫌だし落ちない程度の端でハイジに背を向けて寝た。
うん、まあ男同士だから何もねえよなって目を瞑る。
瞑って、最後にハイジと寝たのはいつだったかなーと考えて、これからはまたこうやってちょくちょく家に来るようになるのかなって思った。ちなみに風呂入ってないからパジャマ着るの嫌だし、パン一だがまあいいか、ハイジはワイシャツ姿で下パンツ(さっきズボンに塩辛溢してたから)。
そしたら突然ベッドが軋んだ。
ハイジの声がして、ちらりとそっちを見たらハイジまさかの起き上がってる。
「ハイジ?」
「……ん、おしっこ」
むにゃむにゃ言いながら、ハイジはオレを跨いで部屋を出て行って、そうかよ二年ぶりで酔っててもうちのトイレの場所どこだか分かってんだすげーな。
で、ドア開いた時に目合ったら何言っていいかわからないから、さっきハイジが寝てた奥に逃げ込んで、やっぱり背を向けておいた。
数分してドアが開いて、足音。
「翔?」
「!」
ヤベッ! 急に呼ばれてビクってしてしまった。
起きてるってバレる! ので早口で。
「机に水あるから、飲みたかったら飲めよな」
「ん? おおありがとう」
ペットボトルの開ける音がして、飲んだのかハイジが深呼吸してる。
足音がこっちにきて、ベッドが揺れてするっと腕の下にハイジの手が滑り込んできた。
「なッ何?」
「いや、翔も飲むかなって」
「そんなん自分で飲むわ!」
何でハイジに上半身起こされて水飲ませてもらわなきゃならないんだよ! が、グイグイボトル唇に押し付けてくるから飲むけど……。
「飲んだ?」
「ンッ……あ、うん、飲んだ」
ハイジは濡れた唇をボトルを持った手の甲で拭ってきて、何その行動意味わかんないから死ね、ワイシャツの胸元肌蹴てるし、薄暗い部屋で見るハイジの顔が、もう幼さが消えて立派な大人の顔立ちになってて…………つまりはキッショ! って思ったので体を突き離すのだ。
「離せよ」
「オレ営業だし、注がれたお酒は全部飲まなきゃって試しにやってみたら、見事寝ちゃったわ」
「アルハラって問題になってんじゃん、今時飲酒強要してくる取引先ってあんのかよ」
「さあ? でもオレの上司になりそうな男、がたい良いし目付き悪いし、怖くてさ何かされそうなんだよな。いっつも眉間にしわ寄ってんだよ営業成績はいいみたいだけど」
「へえ」
ハイジはキャップを閉めて床に置いて、オレ隣に横になる。
「翔は?」
「ん?」
「何かないの?」
「何かって?」
「ボクに話したかった事とか」
「…………ねえよ、お前に話したい事なんか……」
「うん」
「微塵もねえよ、うぬぼれんな」
「そっか」
顔赤くなった気がして……ああ、暗いから分からないか、でも恥ずかしくなって、またハイジに背を向けた、一呼吸してハイジは溜息交じりに言う。
「ボクは翔に話したかった事たくさんあったけどな」
「……あっそ、へえ、ふーん、例えば?」
「そーだな……んーと、ああ、彼女と別れたよ」
「………………振られたの?」
ショックとか嬉しいとか特にない、でも気にはなる。
「うん、振られた。彼女さボクが弁護士になると思ってたんだって。で、ならなかっただろ? だからおしまい」
「え? そんな事?」
「そんな事なんだなー……まあ初めから分かってたけどね」
女の考えはよく分かんないし、それだけの情報で意見も言えないし、彼女の事も何も知らないから沈黙だった。
じゃあオレ寝るからってケット被って丸まったら、ハイジもおやすみって昔の……そうだ、前にもあったぞこれ! ケットに上から頭撫でてきた。
止めろ! 無礼者!! って払い除けたいけど、顔出すのやだしされるがままだ。
で、その内寝ちゃって、寝苦しくて目が覚めたら少しの朝日がカーテンから漏れていた。
そして、まーーーーーたデジャブ……!! オレの頭の下の新井君の腕が入ってんだけど?!!
この何?! 後ろから抱き締められてるの、迸るレベルで嫌だ!!
だが、今日は足まで絡みつかせてて身動きが取れないぞ!!
体抱え込まれてて、抜け出そうと動いたらハイジもピクっと動いた、動いてそして。
うおぉ! ああ、ちょっとまってお尻に……!! お尻に男性が明け方に起こる生理現象だと思いますけど、ハイジのブツが当たってんだけど。
腰浮かせたら、ぎゅって体引き戻されてもっとお尻で潰れる、い、いやだやだ! 脈打ってんだけど、気持ち悪い恐い!
唇ぎゅって噛んで体縮こまってしまう、オレの腹抱えてる腕に握ってどうにか逃げらないかしてたら、ハイジが「んっ……」って体動かし始めて、耳元で寝起きの掠れ声で言う。
「起きてる? 翔」
「…………」
だだだだだだ、だーーーーってこの状態で起きてる、は言えないだろ!? 起きてるって言ったら次何言われるんだよ。
体の力抜いて、必死に寝たふりしてたら、何でだよ?!! ハイジはなぜか耳を噛んできた。
ビリビリって変なの背中に走って、また翔って名前呼ばれて、え? 何コレ、寝ぼけてるのか? どういう状況?!
くちゅって耳の奥で音がして、ゾワって生まれて初めての刺激に鳥肌が立った。
待って待って待って!! ハイジがオレの耳舐めてるのこれ、怖い、マジで怖い声出そうになるゾクゾクって体が勝手に震える。
体強張って、抱き直されてゴリゴリお尻に擦り付けてくんだけど、何がしたいんだコイツ!
擦られる度、ハイジの息熱くなってるし、うあああ! ちょっと待ッ……!!!
「へえ、寝てても朝だとやっぱ勃つんだ」
「ッ」
ハイジの手がオレのとこまで伸びてきて下着越しにやんわり握られて、ちょっとこれはもう声も震えも我慢できなくて、
「止めッ……」
「ん? ああ沖田?」
ハイジは手をパッと離して、直にオレと距離を取った、ヤツは直ぐ起き上がってベッドから立ち上がる、オレは意味不明な荒い息を悟られたくないし、顔赤いのも見られたくないから背中向けて丸まったまんまだ。
「昨日は運んでくれてありがとう。きっとばーちゃん皆の分の朝ご飯作ってると思うから手伝ってくるわ。翔は皆起こしてうち連れてきて」
ベルトの金属音がするから、多分ハイジはスラックスを履いてるんだろう。
返事もしてないのに、ヤツは足早に部屋を出て行って、ドアがしまった瞬間飛び起きた。
嘘だろ?!! って思ったけど、舐められた耳がビチョビチョで嘘じゃないんだと涙目でゴシゴシ拭く、怖かったよお。
何だ今の何だ今の何だ今のぉ!!
あの妙に艶っぽいハイジの息使いと声が頭の奥に残ってブンブン顔を振る、しかも一番嫌なのはオレの下半身が無意味にガチガチなってるとこだ、握るのすら怖くて痛くって何のおかずもないけど、ハイジの温もりが気持ち悪くて、早くそれを吐き出したい、苦しくって少し慰めるだけで直に達した。
異常な脱力感と倦怠感と罪悪感だぞ……。
生臭く濡れたティッシュ見て、とんでもなく長----いため息が出た……え? これってあの……ハイジで抜いたって事か……?
だよな? 嘘だろ……。
なんつっつーかこれは……これはヤバすぎるんじゃなかろうか……。
正直もうハイジの顔見れないレベルだろ、いやでもだって、だったら握ってくんなよ! って話なんだけどさ!
ひゃあああ! 無理無理無理! もうハイジを直視できねー! とりあえず一階で雑魚寝状態になってる母さん達を起こして、オレは腹いてーからいらねーって新井家での朝食を断った。
断ったし、いつにも増して顔を合わせればハイジに嫌い嫌い! と言い放っといた。
もうよくわかんねえんだよ、怖い、ハイジが何考えてんだか分かんねえから会いたくないし、聞く勇気もない。
幸いにもオレのいるシステム課はマジで営業なんかとは全く接点がないので助かっていた、ハイジもハイジで入社したばかりなのもあって残業ばかりで忙しそうだし時間でも合わせない限り会う機会はない。
だがその後も何年経ってもハイジの忙しさは変わらず、心配だなっと思いつつも話し掛けられないでいた、そんでそんな日が続いていたある日の午前、いつもは静かなオレ達の部署にカツンカツンと聞き慣れない癖のある革靴の音が響いた。
威圧感のある軍靴のような靴音に、誰もが仕事の手を止めて顔を上げる、オレも何だ? と顔を上げたらその主はでかくて目付き鋭くていかにも悪そうな顔。
誰だコイツは、で、えええ……?! 嘘? オレ目合ってる? ないよね? こっち来てる気がして恐いから視線をPCに戻したんだんだけど、次の瞬間ダンッ!! って大きな手にデスクに叩かれて、心臓が跳ねてそのままオレは固まる。
やだぁ……オレ何もしてないよ? この人誰? どうしたの? 会社の人?
奥歯ガタガタしながら、声も出せずに震えていたら、その男はオレの顔を覗き込んで上から下まで見ると、眉間を一層潜めたのだ、そしてつまらなそうな顔で。
「ふぅん? お前が沖田? ちょっと来いよ」
無、無理……!!!!!
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