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1、創生の女神1
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皆さまごきげんよう! 新人女神のメシルです。
主に死んだ人の半生や死因で裁量を決め、次の転生先に送り届け、その世界を創生するお仕事をしています。
まあまだ駆け出し女神ってのもあって中々転生先でパーフェクトに世界を救ってくれる勇者を引き当てられなくてですね、失敗ばかりで大神様に、そちって本当革命の才能ないよねって呆れ顔で言われてます。
で、今日も今日とて、この子なら!! っと思った子に、けっこーいい感じのスキルだってつけてあげたのに? いざ異世界に連れてったらカフェ開くとか言い出して? 僕は勇者なんてしないで、スローライフを送りたいって? 農業するだと?! せっかく入れてやった英雄のメンバー脱退するって!?? 何私の加護全部性欲に振り分けてんだよ!
それで今回もまた、魔王と向き合わない無能な勇者を生み出してしまったのです。
勘弁してよ、求めてないんだよーそういうの!! 今流行ってんの?! やる気ない勇者、後、死ぬ気のない悪役令嬢。
この前の子だって食堂開くとか言い出したし、その前は居酒屋? その前の前は魔王と仲良くなるとか……。
だらけたいだの、最強の村人目指すだの、もう意味わからん! さっさと世界を救えよ!! 死亡フラグ回避してないでさっさと運命に従い死ぬか、世界を救済しろ!(私の作ったシナリオことごとく覆してくる日本人って言う人達大っ嫌い!)
悪役に転生しちゃいなよYOUってしたら、逃げ回って隣国の王子様に勝手に溺愛されてるってこの野郎!! 思い通りにいかなくてイライラするぅ!!
ブツブツ言ってたら、大神様から神通力で【そち、今回はどうじゃったの?】って聞かれて、一瞬で顔面蒼白です帰りたくないです。でももう世界を救わない方向で回り始めてるし、またまたダメダメ結果を報告しないとお。
はああ言いたくないよお。怒られちゃうよおお!!!!
今いる場所は私が作り出した小さな世界。岩の上に座って仏頂面で見つめる先には、私が冒険の案内にと授けた龍と悪として生み出した魔王に抱かれる聖女が一人。
お前みたいな役立たずなんか一生神獣と魔王に求愛されてろ!! って捨て台詞吐いて純白のブーケを投げ付けた。
めっちゃ睨んでから、私はお空に飛び立つ。そしたら背後から木偶の坊がありがとうー女神ちゃん! 大好きだよ! なんて笑顔で手を振ってて、無視だ無視! 結局お別れの時は寂しくなって涙出ちゃうから振り返れないなんて言わないんだからあ!! せっかく聖女に転生させてやったのにバカバカ!! 何で勇者と結婚しないのよ!
ワンピースの裾で目を擦りながら、私はふわふわ浮いた雲の上の上その上に登って行きます。
宇宙なんかとは全く別の次元に大神様のお城がある。
お城っていっても、真っ白いただただ真っ白い何もない場所。
もこもこの雲の廊下を歩いていたら、向こうからグリーンとブルーの柔らかそうな髪を持った女神のお姉様達がやってきた。麗しく笑って手招きしてくれるものだから、豊満なお胸に飛び込むぞ!!
「姉様方ぁ!!」
「あらあらどうしたの私達の可愛い妹メシル。また泣いてるのね?」
「だってだってぇ!」
「またポンコツを引き当ててしまったの?」
「そーなんです! 異世界で本気出すって言ったのにアイツ!! 無職だった癖に!!」
ヨシヨシされて、お姉様達からいい匂いがする!
お姉様達は指輪やティアラや美しい装飾品を身に着けていて、天使の輪っかは虹色だし、背中にだって艶やかな立派な羽が生えてる。私だって欲しいよぉ!(上手に世界救えると大神様がくれる)
じっと涙目で見れば、私の飾りのないストレートなブロンドヘアをお姉様は撫でてくれて、もう女神なんて止めてしまおうかしら、お姉様達の専属メイドになりたいわ。
「もう女神辞めたいです」
「そんな事言わないの」
「ほら、メシル大事なのはこれよ?」
「へ?」
顔を上げれば、お姉様達は優しく微笑んで、自分達にたわわに実った大きな胸を揺すった。
「男なんてバカなんだから、おっぱいに顔挟んでイイコイイコすれば何でもいう事聞くの。パフパフして安心させて甘~い声で「私の為に頑張って」って優しい女神様演じてすまたでもしてやれば大抵上手くいくわ? 童貞なんて頭の中マンコだから」
「そうなんです!? 今度聞いてみないと!」
「そうよ、ちょっと悪事を偽装して、味方は私だけよ、なんて膝枕してあげれば直ぐに伝説の剣引き抜くからヤツらは、ウフフ可愛い☆ あ、愛しの勇者様が呼んでるわ? 魔王決戦の前だしパイずりでもしてあげましょ、またね」
「またね、メシル」
「うう、はい。ごきげんようお姉様方」
お姉様達はシュッと姿を消して、うわーん、そのお胸どこよーって自分のスカスカな胸を揉んだ。
良い働きをすればお胸だって貰える、はああ、女神の出来高払い制に対しての異議申し立てはどこに行ったらできるんです? 私だって頑張っているのにぃ!
キイィって地団駄してたら、頭の中で【メシル何しとるの?】って大神様から呼ばれちゃって、行くよ! 行くよ!! 今向かってるとこ! うっさいなあ!
でも出来るだけ、時間かけて行こうってゆっくり歩いてたら、突然体の芯がビクン!! って硬直してそのまま瞬間移動させられてしまった。目を開ければそこは神の間。
主に死んだ人の半生や死因で裁量を決め、次の転生先に送り届け、その世界を創生するお仕事をしています。
まあまだ駆け出し女神ってのもあって中々転生先でパーフェクトに世界を救ってくれる勇者を引き当てられなくてですね、失敗ばかりで大神様に、そちって本当革命の才能ないよねって呆れ顔で言われてます。
で、今日も今日とて、この子なら!! っと思った子に、けっこーいい感じのスキルだってつけてあげたのに? いざ異世界に連れてったらカフェ開くとか言い出して? 僕は勇者なんてしないで、スローライフを送りたいって? 農業するだと?! せっかく入れてやった英雄のメンバー脱退するって!?? 何私の加護全部性欲に振り分けてんだよ!
それで今回もまた、魔王と向き合わない無能な勇者を生み出してしまったのです。
勘弁してよ、求めてないんだよーそういうの!! 今流行ってんの?! やる気ない勇者、後、死ぬ気のない悪役令嬢。
この前の子だって食堂開くとか言い出したし、その前は居酒屋? その前の前は魔王と仲良くなるとか……。
だらけたいだの、最強の村人目指すだの、もう意味わからん! さっさと世界を救えよ!! 死亡フラグ回避してないでさっさと運命に従い死ぬか、世界を救済しろ!(私の作ったシナリオことごとく覆してくる日本人って言う人達大っ嫌い!)
悪役に転生しちゃいなよYOUってしたら、逃げ回って隣国の王子様に勝手に溺愛されてるってこの野郎!! 思い通りにいかなくてイライラするぅ!!
ブツブツ言ってたら、大神様から神通力で【そち、今回はどうじゃったの?】って聞かれて、一瞬で顔面蒼白です帰りたくないです。でももう世界を救わない方向で回り始めてるし、またまたダメダメ結果を報告しないとお。
はああ言いたくないよお。怒られちゃうよおお!!!!
今いる場所は私が作り出した小さな世界。岩の上に座って仏頂面で見つめる先には、私が冒険の案内にと授けた龍と悪として生み出した魔王に抱かれる聖女が一人。
お前みたいな役立たずなんか一生神獣と魔王に求愛されてろ!! って捨て台詞吐いて純白のブーケを投げ付けた。
めっちゃ睨んでから、私はお空に飛び立つ。そしたら背後から木偶の坊がありがとうー女神ちゃん! 大好きだよ! なんて笑顔で手を振ってて、無視だ無視! 結局お別れの時は寂しくなって涙出ちゃうから振り返れないなんて言わないんだからあ!! せっかく聖女に転生させてやったのにバカバカ!! 何で勇者と結婚しないのよ!
ワンピースの裾で目を擦りながら、私はふわふわ浮いた雲の上の上その上に登って行きます。
宇宙なんかとは全く別の次元に大神様のお城がある。
お城っていっても、真っ白いただただ真っ白い何もない場所。
もこもこの雲の廊下を歩いていたら、向こうからグリーンとブルーの柔らかそうな髪を持った女神のお姉様達がやってきた。麗しく笑って手招きしてくれるものだから、豊満なお胸に飛び込むぞ!!
「姉様方ぁ!!」
「あらあらどうしたの私達の可愛い妹メシル。また泣いてるのね?」
「だってだってぇ!」
「またポンコツを引き当ててしまったの?」
「そーなんです! 異世界で本気出すって言ったのにアイツ!! 無職だった癖に!!」
ヨシヨシされて、お姉様達からいい匂いがする!
お姉様達は指輪やティアラや美しい装飾品を身に着けていて、天使の輪っかは虹色だし、背中にだって艶やかな立派な羽が生えてる。私だって欲しいよぉ!(上手に世界救えると大神様がくれる)
じっと涙目で見れば、私の飾りのないストレートなブロンドヘアをお姉様は撫でてくれて、もう女神なんて止めてしまおうかしら、お姉様達の専属メイドになりたいわ。
「もう女神辞めたいです」
「そんな事言わないの」
「ほら、メシル大事なのはこれよ?」
「へ?」
顔を上げれば、お姉様達は優しく微笑んで、自分達にたわわに実った大きな胸を揺すった。
「男なんてバカなんだから、おっぱいに顔挟んでイイコイイコすれば何でもいう事聞くの。パフパフして安心させて甘~い声で「私の為に頑張って」って優しい女神様演じてすまたでもしてやれば大抵上手くいくわ? 童貞なんて頭の中マンコだから」
「そうなんです!? 今度聞いてみないと!」
「そうよ、ちょっと悪事を偽装して、味方は私だけよ、なんて膝枕してあげれば直ぐに伝説の剣引き抜くからヤツらは、ウフフ可愛い☆ あ、愛しの勇者様が呼んでるわ? 魔王決戦の前だしパイずりでもしてあげましょ、またね」
「またね、メシル」
「うう、はい。ごきげんようお姉様方」
お姉様達はシュッと姿を消して、うわーん、そのお胸どこよーって自分のスカスカな胸を揉んだ。
良い働きをすればお胸だって貰える、はああ、女神の出来高払い制に対しての異議申し立てはどこに行ったらできるんです? 私だって頑張っているのにぃ!
キイィって地団駄してたら、頭の中で【メシル何しとるの?】って大神様から呼ばれちゃって、行くよ! 行くよ!! 今向かってるとこ! うっさいなあ!
でも出来るだけ、時間かけて行こうってゆっくり歩いてたら、突然体の芯がビクン!! って硬直してそのまま瞬間移動させられてしまった。目を開ければそこは神の間。
応援ありがとうございます!
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