【R18】黒猫彼女を溺愛中【著 CHIYONE】

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おねだり ※

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 タツミは私を可愛いって言う。
 たまに綺麗って言葉も聞くようになったけど、でもそれは私の毛並みを真っ黒の艶々にしてくれてるタツミのお陰だ。

 なら、タツミはなんだろうと思ったらもちろん格好いいだけど、今日は取り立てて美しい。
 そう、タツミは美人だ、豹の時も頭から尻尾までのしなやかな曲線美に均等な柄、ピンと張ったヒゲ、大きな手足、凛々しくて座っているだけで絵画だ。

 だから今、目の前にあるこの真っ白い体だって美しいのだ、私が独り占めしていいのかなって戸惑うけど、でも抑えられない。
 だってここ最近で学んだの、タツミが私の発情の匂いに脳を侵されるように私もまたタツミの覚醒の匂いに侵される。
 辰巳が言う私から漂う雌の匂いみたいに、タツミから香る雄の匂いに唾液が溜まって口がむずつくんだ。

「タツミって……」
「ん?」
 仰向けになったタツミのお腹に跨って手伝ってもらいながらお洋服を脱ぐ、昔は何の恥ずかしさも感じなかった胸も今じゃお風呂以外ではえっちな時じゃなきゃ見せないし、えっちの時も理性なくなってくんなきゃ見られるの恥ずかしい、揺れるくらい大きくなって全然成長止まってくれないの。

 下着だって、ぱんつぱんつって言ってたのに、タツミからレースのついた赤いのを「はいて?」 って袋から出された時に、あまりにもスケスケで小さくてぱんつだと思わなかったから、それなあに? って聞いて、ショーツって言われてから、もうぱんつをぱんつって呼ぶの恥ずかしくなってしまった。

 おかしいよね、どっちもお股隠すものなのに、ぱんつって言いたくないの。前まで見て見てーってスカート捲ってネネ一人で上手にはけたよ! 前と後ろ合ってるよ! っておトイレ終わったら見せてたのに。

 こういう感情ってなんなの? って聞いたら大人になってるって事なんだって、そっかじゃあこのお尻のほっぺを覆う布が全くなくてお股に食い込むショーツは大人になると皆履くのね? ねんねの時に着せてくるスケスケピンクのキャミソールも大人になると皆着るんだ、手首をたまに縛るのも大人になった証だね! 
 こんな紐みたいなショーツでも脱いじゃうと太腿濡れちゃうから下着は脱がなかった、でも私も裸みたいなものだなって思う。
 タツミに大きな体の上、前ならこの距離だってぼやけていたタツミの表情が鮮明で、私はいつも以上に興奮してる。
 私が言葉の途中で止めたからか、タツミはすっと長い腕を私の顔に伸ばしてきて頬を擽ってきた。
「俺が何?」
「あの……だから」
「うん」
「モテそうだねって……前に私が兎さんにヘコヘコされてたの怒ってたけど、タツミこそ皆放っておかないんじゃないの?」
 朝早くに家を出て行って、遅くまで帰って来ない時もある。【お仕事】って具体的に何だか私は知らない。
 知らないし、この町を見て顔色一つ変えなんだもん、私を連れていなきゃ、普段は堂々と歩いてるのかなって。
 そしたら、こんな立派な豹の雄だ、周りが放っておかないよ。
「私は可愛いって言われても綺麗って言われてもお家の中だけ、でもタツミはここの町にいる皆から格好いいって言われない?」
 タツミは何も答えないでじっと私を見てきて…………え? や、やだ。どういう視線なんだろう怖い、でも口の中に親指が入って来ちゃって舌をグニグニいじめられただけで、僅かに声を漏らしてしまった、だって舌の擦り方、エッチ、ずるい。
 ちゅぷって抜かれてタツミは親指を舐めながら言う。
「それって……妬いてる?」
「う?」
 私のお耳は下がる、タツミのお耳はピンってする。
「どういう気持ち?」
「え?」
「俺がモテると嫌?」
「なッ?」
「嫌?」
「む」
「嫌?」
「うう」
「嫌なんだ?」
 嫌だから下唇噛んでたら、タツミこれにない位にやって口元を緩める。
 なんかむかつくううってなるんだけど、タツミが変な事言った。
「じゃあ俺が他の猫とこうなってたら嫌?」
「?」
「他の雌猫が俺を跨いで……」
 そんなのは考えた事もなくて、真っ直ぐ緑の視線に見詰められて、よく分からないけど、自分以外の女の子が今の私みたいに裸でタツミの体に跨ってるなんて想像したら。
 無意識に体が強張って首を左右に振ってしまった。
「ネネ?」
「いや、いやぁそんなのやにゃ」
「ごめん」
 タツミが謝った、何でって私が泣いちゃったからだ、ヤダヤダって抱き付いて首カプカプしたら俺はネネだけって言ってくれた。
 牙に躊躇なんてもうない、私の私のって小さい噛み傷いっぱい遺して浮く血を舐める、だってタツミはネネだけって言ったよね?
 わざとらしい挑発だけど、私が誰かに触れるのが嫌なように私だってタツミが誰かに触れるのは嫌だよ。

 昼間、タツミが何しているのか知らない、でも私はタツミの気持ちいい所知ってるよ? 柔らかい金髪撫でてあげて、もう会話はいいってキスして、硬くなった場所を探る。
 綺麗な首筋を舐め上げて体中にいっぱいキスする、私より色素の薄い乳首にも唇が擦れた、薄いピンク色、タツミがしてくれてるみたいに吸って舌に転がる先を甘噛みしたら、タツミから切ないため息みたいのが漏れた。
 そっか私だってここされたら気持ちいいもん、タツミも好きなの? って思ったけど頭を押されてしまって続きはさせてもらえなかった、お腹に向かって顔が下がる。
 タツミは下着をつけていないから、私が体に爪を立てる度にビクンってしてて、先から甘そうな蜜を溢れさせてて、今直ぐ舐めたいのに焦らしたい気もする。
 私もよくされる、すっごいぬるぬるで今直ぐ触られたくて、自分でいっぱい開いてるのにお預け。
 いつもエッチの時は目つぶってて余裕なかったけど、今日は上にいる分私が有利だ。
 脇腹に噛み付けば、ビクッて腹筋が深く刻まれて、歯型を舐める、フルフル震える濡れた頂点には気付かないふりをして、太腿や腰にいっぱいキスした。
 手も腰をがっちり掴んで、タツミが欲しい所には触れてあげない。
 いっぱい体噛んでこれ見よがしに間近を撫で擦って、頑張って焦らす。本当は舐めたいよ? でもタツミに「して」とか泣きそうな顔で言われたいじゃん、なのに、タツミは何も言わないの。
 可笑しくない? こんなジレジレしてるのに、私じゃ耐えられないよ。私だったら泣きながらしてしてって言ってる。
 でもタツミは息を荒くしながら透明な液を滴らせて耐えてる、私もこの状況に下着の紐越えてお股ぬるって垂れてきれるのに。
 焦らして、焦らして……ネネ早く触ってってしてもらうはずだったのに、タツミは湿った熱い呼吸のまま私の頭を撫でたりして何も言わなくて、タツミの内腿を舐め上げて間近で雄が香る、噛み付いたらビクンって太い竿が反応して根元まで滴っていた透明な液が跳ねて頬にヌルリと張り付いた、うう、やだぁ私の発情がピークに達っしてしまう。
 もちろん私が押し倒して、主導権を握っていたつもりだったし、攻めの体勢だったのに、もう目の前にあるこれに耐えられなかった。
 舐めたくて舐めたくて口がウズウズする。もうタツミのおねだりなんていいや、って根元しっかり持って舌を伸ばせば、それまで撫でていたタツミの手に力が入って髪を後ろに引っ張られてしまった。
「いけないネネ」
「あん」
「お風呂入ってない」
 そんなの今更だ、汗の混じった濃い匂いと、後色々と色々と、つまりは何も問題ない、だからもっと舌を突き出す、でもまだ艶々な亀頭には触れさせて貰えなくて。
「ネネ」
「やっ」
 髪をぐっと掴まれて後少しで舐められそうだった顔を離される。
「舐めたいの?」
「んッ」
「じゃあ何て言わないといけない?」
「ぅ、ぁ……」
「欲しいならねだらないと」
「たちゅ」
やだ、苦しいよ涙出る。

「言えよ」

 こんなはずじゃなかったのに、悔しいような変な気持ち、わなわなして擦ろうと思った手も止められて、呼吸可笑しくなる、唇噛んでたら、鼻先をヌルヌルの先端で突かれて、我慢できなくて真っ赤な顔で言ってしまった。
「な、舐めたいの、ネネ上手にするからお口に下さい」
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