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34.パウパウのキラキラとお友達 20
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「はい。上は、これを中に着て、それで、これね」
下着みたいのを着て、今度は薄くて軽い、前にグー姉さまが着ていたのに似た服を着せられる。
色はミっちゃんの目のような青紫色だ。
広い袖にも濃い色糸で鳥が刺繍されている。
「はい、下のズボンはこれ」
マールちゃんに言われるままにパウパウはベージュ色の膝下までのズボンを穿く。
横には鳥の意匠の刺繍が入っている。
裾の明るい緑色のリボンはマールちゃんが結んでくれた。
「で、これを絞めて」
今度はズボンの紐と同じ色の柔らかい長い布を2回巻いて後ろで結んでくれた。
「で、打裂羽織を上に着て、出来上がり」
パウパウが着せてもらったのは、所々に尾の長い鳥の刺繍が付いている、軽くて奇麗な服だ。
最後に着た袖無しの白い羽織は、一見、無地に見えるが、少し明度を落とした白糸で守護の刺繍が入っているので動きに合わせて模様が浮かび上がる。
「う~ん可愛い。髪が黒だから何色でも似合うねぇ、折角だから前髪をあげてオデコの格好いいのが見えるようにしようか」
「ぼく、ミっちゃんみたいのがいい!」
「ウルジェドみたいにするには、長さが足りないけど、後ろで結ぶ?革紐をウルジェドとお揃いに出来るよ」
「うん!」
肩にかかる髪をマールちゃんが、髪留めで髪を上げてくれて、後ろは結んでもらう。
「おぉ、パウちゃん、格好いいよ!さぁ、みんなに見せに行こうか」
「うん!」
「サンダル、パカパカしない?階段、一人で降りられるかな?」
「だいじょぶ」
壁に手を付いて慎重に降りる。
「お待たせしました。パウちゃん殿下のおなりですよ~」
2段ほど先に降りていたマールが階下に声を掛ける。
居間に降りていくと、待っていた大人達が一様に驚いた顔でパウパウを見た。
「おぉ、これは思っていた以上に似合っておるな、妖精かと思うたわ」
「これ、私の子供の時のかい?驚いた、とても似合ってるよパウパウ」
「ははは、こいつは驚いた。どこの王子様かと思ったぞ、格好よくなったな」
「これ、ミっちゃんの?ぼく、似合う?」
みなが頷いて、微笑んでいるのでパウパウは嬉しい。
「ねぇ、見て見て、ミッちゃんと髪、お揃い。マールちゃんがしてくれたの」
後ろを向いて、ちょこんと結ってもらった髪を見せる。
「あぁ、私と同じ革紐だ。うん、似合ってるね」
髪を褒められ、ミっちゃんの服を着ていると思うと、胸がキューっとなってきたパウパウは思わずクルクル回ってみる。
羽織と裾が翻って、なんだか楽しい。
「はい、目が回っちゃうからクルクルは止めてね」
ミっちゃんに止められて、抱き上げられる。
「さて、パウ坊や、具合はどうだ?気持ち悪いとか苦しいとか、ないかえ」
パウパウは首を傾げて、少し考え
「ない」
「じゃあ、予定どおりに、お出かけしようか。マール叔父上とガルデンと一緒だよ」
「ハヤツは?」
「ハヤツはの、グー姉様とマアガと一緒にお留守番じゃ。安心して楽しんでおいで」
「からくりさんは?」
きょろきょろと周りを見渡して、魔道人形が居ないことに気づいたのだろうパウパウが尋ねた。
「ん?魔道人形も一緒にお留守番じゃな」
どうやら、一度会話をした人形すらも幼子にとっては、気になる対象になるらしい。
グーリシェダは、その世界の狭さが憐れにも、いじらしくも思える。
「オヤツは、ここに入れておこうね」
パウパウはナイナイ袋を袖の袂に入れてもらう。
「グー姉様も、オヤツを入れておいたからの、向こうで食べるがよい」
「ありがとう!みんなで食べるね」
ミっちゃんは、いつもの割烹着姿の上に灰色のローブを纏った。
「グー姉さま、行ってきます」
パウパウはグーリシェダに手を振って
「うむ。行っておいで」
と、見送ってくれる横のテーブルの上、オレンジ色のカニもハサミを振っていた。
手を振っているうちに、転移魔法で移動した。
「ねぇ、ミっちゃん。お家のテーブルにオレンジ色のカニがいたけど、あれ、なぁに?」
「あれねぇ、マール叔父上の新作魔道具」
「なんでカニ?」
「カッコイイでしょ!」
「え~」「格好いいのか?おい」「うーん、カッコイイかなぁ」
マールの謎の美意識に首を傾げながら、サクサクと音を立てて芝生の上を進む。
ここは帝都にある大学の付属植物園だ。
無作為に植えられたような樹々には、一つ一つに名札が付けられている。
学術名などが記載されているので、学問的には貴重なのかもしれないが、ドがつくほどの田舎に住む幼児には、ただの木だし、ガルデンにとっては木は素材、物語では”森の人”とか伝えられているはずのハイエルフ二人は全く興味なし。
そんなだから、ただのお散歩だ。
時折、見学者や学生のような人を見かけるが、こちらに近付いてくることもなく四人は散策しながら、のんびりと歩を進める。
「初めて来たけど、帝都とは思えないくらい静かだし、なかなか気持ちいいわね」
「もう少し行くと、動物園があるんだよ」
ミっちゃんが隣を歩くパウパウに話しかける。
「どーぶつえん?」
「そう、学術用の観察動物が展示されている、らしいよ」
「俺も、ここに来たのは随分と前だな、動物園なんて在ったかなぁ」
「どーぶつって、何がいるかな」
ワクワクしたパウパウはミっちゃんと繋いだ手を大きく揺らす。
「私も入った事がないから、分からないなぁ」
パウパウが見たことがある動物は、馬と山羊と鶏、あとは名も知らぬ小鳥。
それと、カッコイイ木の枝をくれたキタノリス。その程度だ。
ミっちゃんに借りた図鑑に載っていた生き物が見られるかと思うと、ドキドキしてきた。
「カニは居るかしら?楽しみですねぇ、ガルデン」
「あ~、マール、カニ以外も見たほうがいいと思うぞ……」
やがて整備された石畳の道が見えてきて、時々、他の人とすれ違ったり、何故か此方に来るのを止めて、走って戻っていく学生を不思議に思ったり、木立の陰に隠れて、こちらを見る人を不審に思ったりしながらも進んで行くと、道は二俣に別れた。
案内看板が立っている。
左が温室で右が目的の動物園だ。
左を見ると、木々の上にガラスの屋根が見える。
かなりの大きさの丸屋根が陽光を弾いて白く光っている。
あれが温室らしい。
右方の動物園は、まだ先らしく建物は見えなかった。
「ど~ぶっえん!ど~ぶっえん!」
表示を読み取ったパウパウが、妙な節で歌いながら右の方へとミっちゃんの手を引く。
微笑ましく思いながら一行が向かおうとしたとき、
ズズズ……と地面が振動した。
続けて人の叫び声と、何かの壊れる音。
喧噪はどんどんと大きくなっていく。
ミっちゃんは、パウパウを抱き上げた。
「騒ぎは温室って書いてある方向からね」
「なんか起こっているようだぞ、どうするよウルジェド」
パウパウの身の安全を考えれば、この場を離れたほうがいいだろうと三人が思ったとき、当の幼子は騒ぎの方向を見つめて、
「ミっちゃん、なにかが泣いてるよ」
すっと指を指した。
下着みたいのを着て、今度は薄くて軽い、前にグー姉さまが着ていたのに似た服を着せられる。
色はミっちゃんの目のような青紫色だ。
広い袖にも濃い色糸で鳥が刺繍されている。
「はい、下のズボンはこれ」
マールちゃんに言われるままにパウパウはベージュ色の膝下までのズボンを穿く。
横には鳥の意匠の刺繍が入っている。
裾の明るい緑色のリボンはマールちゃんが結んでくれた。
「で、これを絞めて」
今度はズボンの紐と同じ色の柔らかい長い布を2回巻いて後ろで結んでくれた。
「で、打裂羽織を上に着て、出来上がり」
パウパウが着せてもらったのは、所々に尾の長い鳥の刺繍が付いている、軽くて奇麗な服だ。
最後に着た袖無しの白い羽織は、一見、無地に見えるが、少し明度を落とした白糸で守護の刺繍が入っているので動きに合わせて模様が浮かび上がる。
「う~ん可愛い。髪が黒だから何色でも似合うねぇ、折角だから前髪をあげてオデコの格好いいのが見えるようにしようか」
「ぼく、ミっちゃんみたいのがいい!」
「ウルジェドみたいにするには、長さが足りないけど、後ろで結ぶ?革紐をウルジェドとお揃いに出来るよ」
「うん!」
肩にかかる髪をマールちゃんが、髪留めで髪を上げてくれて、後ろは結んでもらう。
「おぉ、パウちゃん、格好いいよ!さぁ、みんなに見せに行こうか」
「うん!」
「サンダル、パカパカしない?階段、一人で降りられるかな?」
「だいじょぶ」
壁に手を付いて慎重に降りる。
「お待たせしました。パウちゃん殿下のおなりですよ~」
2段ほど先に降りていたマールが階下に声を掛ける。
居間に降りていくと、待っていた大人達が一様に驚いた顔でパウパウを見た。
「おぉ、これは思っていた以上に似合っておるな、妖精かと思うたわ」
「これ、私の子供の時のかい?驚いた、とても似合ってるよパウパウ」
「ははは、こいつは驚いた。どこの王子様かと思ったぞ、格好よくなったな」
「これ、ミっちゃんの?ぼく、似合う?」
みなが頷いて、微笑んでいるのでパウパウは嬉しい。
「ねぇ、見て見て、ミッちゃんと髪、お揃い。マールちゃんがしてくれたの」
後ろを向いて、ちょこんと結ってもらった髪を見せる。
「あぁ、私と同じ革紐だ。うん、似合ってるね」
髪を褒められ、ミっちゃんの服を着ていると思うと、胸がキューっとなってきたパウパウは思わずクルクル回ってみる。
羽織と裾が翻って、なんだか楽しい。
「はい、目が回っちゃうからクルクルは止めてね」
ミっちゃんに止められて、抱き上げられる。
「さて、パウ坊や、具合はどうだ?気持ち悪いとか苦しいとか、ないかえ」
パウパウは首を傾げて、少し考え
「ない」
「じゃあ、予定どおりに、お出かけしようか。マール叔父上とガルデンと一緒だよ」
「ハヤツは?」
「ハヤツはの、グー姉様とマアガと一緒にお留守番じゃ。安心して楽しんでおいで」
「からくりさんは?」
きょろきょろと周りを見渡して、魔道人形が居ないことに気づいたのだろうパウパウが尋ねた。
「ん?魔道人形も一緒にお留守番じゃな」
どうやら、一度会話をした人形すらも幼子にとっては、気になる対象になるらしい。
グーリシェダは、その世界の狭さが憐れにも、いじらしくも思える。
「オヤツは、ここに入れておこうね」
パウパウはナイナイ袋を袖の袂に入れてもらう。
「グー姉様も、オヤツを入れておいたからの、向こうで食べるがよい」
「ありがとう!みんなで食べるね」
ミっちゃんは、いつもの割烹着姿の上に灰色のローブを纏った。
「グー姉さま、行ってきます」
パウパウはグーリシェダに手を振って
「うむ。行っておいで」
と、見送ってくれる横のテーブルの上、オレンジ色のカニもハサミを振っていた。
手を振っているうちに、転移魔法で移動した。
「ねぇ、ミっちゃん。お家のテーブルにオレンジ色のカニがいたけど、あれ、なぁに?」
「あれねぇ、マール叔父上の新作魔道具」
「なんでカニ?」
「カッコイイでしょ!」
「え~」「格好いいのか?おい」「うーん、カッコイイかなぁ」
マールの謎の美意識に首を傾げながら、サクサクと音を立てて芝生の上を進む。
ここは帝都にある大学の付属植物園だ。
無作為に植えられたような樹々には、一つ一つに名札が付けられている。
学術名などが記載されているので、学問的には貴重なのかもしれないが、ドがつくほどの田舎に住む幼児には、ただの木だし、ガルデンにとっては木は素材、物語では”森の人”とか伝えられているはずのハイエルフ二人は全く興味なし。
そんなだから、ただのお散歩だ。
時折、見学者や学生のような人を見かけるが、こちらに近付いてくることもなく四人は散策しながら、のんびりと歩を進める。
「初めて来たけど、帝都とは思えないくらい静かだし、なかなか気持ちいいわね」
「もう少し行くと、動物園があるんだよ」
ミっちゃんが隣を歩くパウパウに話しかける。
「どーぶつえん?」
「そう、学術用の観察動物が展示されている、らしいよ」
「俺も、ここに来たのは随分と前だな、動物園なんて在ったかなぁ」
「どーぶつって、何がいるかな」
ワクワクしたパウパウはミっちゃんと繋いだ手を大きく揺らす。
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パウパウが見たことがある動物は、馬と山羊と鶏、あとは名も知らぬ小鳥。
それと、カッコイイ木の枝をくれたキタノリス。その程度だ。
ミっちゃんに借りた図鑑に載っていた生き物が見られるかと思うと、ドキドキしてきた。
「カニは居るかしら?楽しみですねぇ、ガルデン」
「あ~、マール、カニ以外も見たほうがいいと思うぞ……」
やがて整備された石畳の道が見えてきて、時々、他の人とすれ違ったり、何故か此方に来るのを止めて、走って戻っていく学生を不思議に思ったり、木立の陰に隠れて、こちらを見る人を不審に思ったりしながらも進んで行くと、道は二俣に別れた。
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左が温室で右が目的の動物園だ。
左を見ると、木々の上にガラスの屋根が見える。
かなりの大きさの丸屋根が陽光を弾いて白く光っている。
あれが温室らしい。
右方の動物園は、まだ先らしく建物は見えなかった。
「ど~ぶっえん!ど~ぶっえん!」
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微笑ましく思いながら一行が向かおうとしたとき、
ズズズ……と地面が振動した。
続けて人の叫び声と、何かの壊れる音。
喧噪はどんどんと大きくなっていく。
ミっちゃんは、パウパウを抱き上げた。
「騒ぎは温室って書いてある方向からね」
「なんか起こっているようだぞ、どうするよウルジェド」
パウパウの身の安全を考えれば、この場を離れたほうがいいだろうと三人が思ったとき、当の幼子は騒ぎの方向を見つめて、
「ミっちゃん、なにかが泣いてるよ」
すっと指を指した。
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