22歳の赤ん坊

misuzu

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走ってるのかなぁ…?


いい感じに揺れて眠い…ウト


いやこれ完全に寝るわ…ウトウト


おやすみなさ~い…スピー



______________________________



「お姉ちゃん!起きてよお~!」


「ううーん…」


「お姉ちゃんってば!もう起きないとお~
 ……… 刺しちゃうぞっ♪」シャキン


「ッッ?!ビクッ
 うわぁぁッッバブゥゥッッ!?!!」


… あれ?

ああ、寝落ちしたのね

目覚めてよかったわ…フゥゥ

にしても、いやいや…
シャレにならない夢じゃない!!!

妹に刺されるなんて勘弁してほしいわ!!



それよりここはどこなんだろうバブブバブバブバブゥ?」


高い天井


ふわふわのベット


広くも狭くもない部屋


もう外は明るくなり始めてるみたいね


ふと横を見ると
人間の男の顔があった!!

一瞬友里恵は驚くが寝ていることに気付き
声を上げずその男を顔をじっくり見た

男は私が起きたことに気付かず
スウスウと寝息をたてながら気持ちよく寝ている


気持ちよく寝てるなあ~

大人ではないとは思ってたけど、
中学生ぐらいかしら?

そーいえばもう1人いたよね…?


友里恵はもう1人いた事に思い出し
部屋を見渡すとその男もまた椅子に座り眠っている姿を見つけた


いた!この人だ!

2人とも気持ちよく寝てるなあ~
それに2人ともお揃いで頭に痛々しいタンコブできてるけどなんかあったのかしら?


それにしても
この子達が私を助けてくれたんだよね!


後でお礼言わなきゃなあ…って無理だった
言えるとしたらバブバブしか言えなかったわ
ああ~、なんて不憫なの


けどなんとか助かったわね!
それだけで良しとしなきゃ!


早く2人起きないかなあ~


そう思いながら友里恵は
横で寝ている男の頭をよしよしと撫でる

「…ピクッ…うう~ん…」

撫でられたことで起きたらしい男は
手を上に伸ばしながら豪快にあくびをする
それに気づいたのか椅子に座ってる男の子も起き出した

豪快なあくびするわね、この子

あ!椅子に座ってる子も起きたわ!

「お!赤ん坊起きたぞゼン!」
「ああ、よく寝ていたな」

椅子に座ってた男の子は
ゼンって名前らしい

じゃあ横のこの子は?

「父さん呼んでくる!!」
「カイル待て!それなら母さんも呼んできてくれ!」

ああ、この子は
カイルって名前なのね

ゼンがお兄ちゃんで
カイルが弟って感じかしらね


って今頃だけど
言葉日本語なの?
話す内容ちゃんと分かるんだけど

でもこの子達の見た目は
日本人じゃないし…ハーフか!

ああなるほど!ハーフね!!
…ってそれはないか~ハハハ


カイルって子は親を呼んでいったみたいね
それにしてもゼンって子すっごく見てくるんだけど…!!!

「ばううう」

「ん?なんだ?どうした?」

見すぎなのよ!!
このおばか!!


けど初めときと違い優しい顔をしながら
友里恵の頭を撫でながら話してくるゼンに
友里恵はなぜか安心してしまう

そうこうしていたらゼンとカイルの親らしき
大人が2人部屋に入ってきた

それに続いてカイルも部屋に入ってくる

「 ゼン、起きたらしいな」

「父さん!母さん!」

「まあ起きたのね、
 なんて可愛いのかしら」フフフフ


父さんと呼ばれた男性は、ブラウンの髪色で
ガタイが良く背も高い瞳は薄いブルー色でとても綺麗な瞳をしているそして整った顔立ちをしているいうなればイケメンってやつだ
カイルはお父さん似かな!


母さんと呼ばれている女性は、それはもう美人!スラリとしたスタイルで綺麗な黒い髪色でサラサラとなびくたびにいい香りがするそして透き通った肌二重まぶたで瞳が色素が薄いのか薄いブラウン色をしているなんだか日本人っぽさもある感じなんだよね~ゼンはお母さん似なのね!!


それにしても2人とも美男美女とは…
ゼンもカイルもかっこいいわけだわ

そんなことを考えている間に、私をどうするかという話し合いが始まっていた

「あなた、この子どうしましよう…」
「ああ、そうだな。このまま放っておくわけにはいかないからな…」

そうだよねー
いきなり赤ん坊来ても困るよねー


「ばぶぅぅぅ」

「母さん父さん、どうにかならない?」
ゼンはどうにかならないか助けられないかと
気が気ではなかった

「あなた…この子私たちの娘にしない?
 身寄りのないこの子がこのまま放っておけないわ!!それなら私の娘にしたいの!」

「え!妹?!俺、妹欲しかったんだよな♪」
母親の言葉を聞いてカイルは妹が欲しいと思っていたこともあり喜んだ

「そうだな…よし!俺達の娘しよう!」

「ありがとう、あなた!
 そうと決まれば…ゼン!カイル!」

「「なに母さん?」」

「これからこの子は家族になるわ!
 あなた達の妹になるの、これからしっかり守りなさいよ!」キリッ

「「はいッッ!」」ビクッ

母親はそう子供達に言い
友里恵の元へ近づいてる頬を撫でながら

「キャハハハ」

友里恵はその撫でかたにくすぐったく感じ
思わず笑った

「あなたはこれから私達の家族になるのよ
私達があなたのお母さんとお父さんよ…フフフ」



これからこの人達が親になるんだ♪フフフ

仲が良さそうなここの家族に迎えられるなら
願ってもない事だし嬉しいなあ~

あのままじゃ転生したものの
また死んちゃうところだっただろうし
本当に幸運ね!

ゼンとカイルの事はこれから
お兄ちゃんって呼ぶのね♪


早く話せるようになりたいなあ♪









______________________________


ここまで読んでいただき
ありがとうございます!!

不慣れながら頑張って書いていきますので
よろしくお願いします♪

よければ感想など教えていただきたいです。
それに応じて物語を追加出来たらいいなと思います\(◡̈)/


ではでは、、、、
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