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52 噂の姫ちゃん
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「よぉ、礼二郎! 今朝女の子と二人で大学に来たってホントかー!? 愛しのマイダーリン柴君♡ はどうしたよ」
3コマ目の講義の前に現れた池永が、礼二郎を見つけるなり肩を叩き、そんな話題を振ってきた。
「あのな池永、俺ときょ……柴君はそんな関係じゃないんだから、あまりそういう事を言わないでくれるか? 迷惑だ!」
礼二郎はキリッとした顔で言った。たとえ相手から嫌われても、言うべきことは言うのが礼二郎のモットーだ。
今のところは顔と人柄のおかげで、嫌われたことはないが。(むしろ好かれる要因になっている)
「でもお前、柴クンにゾッコンじゃん。俺を誤魔化せると思ってるのか? 今も京介って名前で呼ぼうとしたじゃん、もう付き合ってるんだろ?」
「!?」
(こ、こいつもしかして、エスパーか!? 心を読めるテレパスってやつ!? そんな力の前じゃもう、誤魔化しようがないじゃないか……!)
次々と友人の特殊能力が発覚し、礼二郎は驚愕した。
除霊師にオーラ鑑定士にテレパス……もちろん後者二人は勘がいいだけで、本物は京介だけだが。
「昨日も言ったけど、俺は別に偏見ねぇっての。友達なんだから今更下手な嘘つくなよな。傷つくわー」
「ご、ごめん池永。俺、昨夜から京介と付き合い始めたんだ!」
「俺、お前の素直なとこホンット好きよ」
「ありがとう。俺もお前の……ウーン……」
(俺が池永の好きなとこってどこだ?)
礼二郎は首を捻った。何か一つくらいは返さないと失礼だと思って。
「いいよ思いつかねぇなら。 ホンット良くも悪くも素直だよな、礼二郎って」
「ありがとう」
「別に褒めてねぇ。……まあいいや。で、今朝一緒に来た女子って? あの槐礼二郎についに彼女が出来たらしいって一部で噂になってるぞ」
「はぁ?」
何故自分が女の子と二人で大学に来ただけでそんな噂になるのか。ここは小学校か中学校か? 礼二郎は理解に苦しむ。
それなら毎日違う女の子(全員ただの友達らしいが)と来ている友人の平尾はどうなるのだろう。
「そりゃ噂になるのはお前だからだろ。よっ、孤高の王子様」
「俺はぼっちじゃなーーーい!!」
「そういう意味じゃねぇんだけどなぁ……」
礼二郎はその美しい容姿とドン引きレベルのナルシスト発言、かと思えばめちゃくちゃ性格がいいというギャップで入学当初からかなり目立っていた。
そのうえ例のシモの噂で決して彼女を作らない(作れない)ことで有名なので、親しみを込めて『孤高の王子』と陰で呼ばれているのだった。(本人は真の意味を知らない)
「クッ、たしかに俺は王子と呼ばれてもおかしくない容姿だけども……! ちなみに今朝一緒に来たのは同じ学部の姫ちゃんだ。友達になった」
「は、姫? 王子が姫と一緒に来たのか?
何それ笑えるんだけど。ていうか誰だよ姫ちゃんて」
「姫ちゃんは姫ちゃんだよ……って、姫ちゃんあそこにいた。おーい姫ちゃん!」
礼二郎は講義室の隅っこで一人座っている姫子を見つけると、手を挙げて大きな声で呼んだ。
3コマ目の講義の前に現れた池永が、礼二郎を見つけるなり肩を叩き、そんな話題を振ってきた。
「あのな池永、俺ときょ……柴君はそんな関係じゃないんだから、あまりそういう事を言わないでくれるか? 迷惑だ!」
礼二郎はキリッとした顔で言った。たとえ相手から嫌われても、言うべきことは言うのが礼二郎のモットーだ。
今のところは顔と人柄のおかげで、嫌われたことはないが。(むしろ好かれる要因になっている)
「でもお前、柴クンにゾッコンじゃん。俺を誤魔化せると思ってるのか? 今も京介って名前で呼ぼうとしたじゃん、もう付き合ってるんだろ?」
「!?」
(こ、こいつもしかして、エスパーか!? 心を読めるテレパスってやつ!? そんな力の前じゃもう、誤魔化しようがないじゃないか……!)
次々と友人の特殊能力が発覚し、礼二郎は驚愕した。
除霊師にオーラ鑑定士にテレパス……もちろん後者二人は勘がいいだけで、本物は京介だけだが。
「昨日も言ったけど、俺は別に偏見ねぇっての。友達なんだから今更下手な嘘つくなよな。傷つくわー」
「ご、ごめん池永。俺、昨夜から京介と付き合い始めたんだ!」
「俺、お前の素直なとこホンット好きよ」
「ありがとう。俺もお前の……ウーン……」
(俺が池永の好きなとこってどこだ?)
礼二郎は首を捻った。何か一つくらいは返さないと失礼だと思って。
「いいよ思いつかねぇなら。 ホンット良くも悪くも素直だよな、礼二郎って」
「ありがとう」
「別に褒めてねぇ。……まあいいや。で、今朝一緒に来た女子って? あの槐礼二郎についに彼女が出来たらしいって一部で噂になってるぞ」
「はぁ?」
何故自分が女の子と二人で大学に来ただけでそんな噂になるのか。ここは小学校か中学校か? 礼二郎は理解に苦しむ。
それなら毎日違う女の子(全員ただの友達らしいが)と来ている友人の平尾はどうなるのだろう。
「そりゃ噂になるのはお前だからだろ。よっ、孤高の王子様」
「俺はぼっちじゃなーーーい!!」
「そういう意味じゃねぇんだけどなぁ……」
礼二郎はその美しい容姿とドン引きレベルのナルシスト発言、かと思えばめちゃくちゃ性格がいいというギャップで入学当初からかなり目立っていた。
そのうえ例のシモの噂で決して彼女を作らない(作れない)ことで有名なので、親しみを込めて『孤高の王子』と陰で呼ばれているのだった。(本人は真の意味を知らない)
「クッ、たしかに俺は王子と呼ばれてもおかしくない容姿だけども……! ちなみに今朝一緒に来たのは同じ学部の姫ちゃんだ。友達になった」
「は、姫? 王子が姫と一緒に来たのか?
何それ笑えるんだけど。ていうか誰だよ姫ちゃんて」
「姫ちゃんは姫ちゃんだよ……って、姫ちゃんあそこにいた。おーい姫ちゃん!」
礼二郎は講義室の隅っこで一人座っている姫子を見つけると、手を挙げて大きな声で呼んだ。
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