マイダーリン、この世の全ての怖いものから俺を守ってくれ!!!

すずなりたま

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「槐君?」 
「ええとっ!   そのっ!」  

(ど、ど、どーしよう……京介が除霊師だとバレないように文句を付けるには……!)

「(笑いを堪えきれるかな、俺)」  

   京介は精一杯の神妙な顔で礼二郎を見つめた。

(京介が助けを求める目で俺を見ている……そうだ、俺は京介の恋人なんだ!   恋人を守るのが俺の使命だっ!!)

「お、俺は柴京介の彼氏だ!   だから京介をいじめる奴は俺が承知しないぞ!!   ってことを言いに来たんだッッ!!!!」


シーン……


 礼二郎のカミングアウトに、室内は水を打ったように静まり返った。

(な、なんでこんなにシーンとしてるんだ……?   だって除霊師ってことがバレるよりこっちがバレた方がいいよな?)

   ちらりと京介を見やれば、何やら腹を抱えて震えて蹲っている。

「き、京介!?   大丈夫か?   腹が痛いのか!?」
「……っっ、(笑いすぎて苦しい)」
「医務室行くか!?   それともトイレ!?」

   京介は笑いすぎて声が出せないため、片手を挙げて大丈夫なことを伝えた。
   他の部員はポカーンと口を開けて礼二郎を見ているし、姫子に至ってはなんだかもうよく分からない。(満足げな顔をして親指を突き立てた状態で仰向けに倒れている)

「えーっと、槐君……? 君が柴君と付き合っていることは置いといて、わざわざノロけにここへ来たのかい?」
「そうだ!   いや、違ーう!!   ノロけとは何だノロけとは!   君、いま俺が言ったことを全然聞いてないじゃないか!!」
「いやだって柴君を苛めるとかいったい何の冗談……?   言う相手を間違えてない?」
「間違えてなぁぁい!   君は京介の高校の先輩でオカ研のサークル長なんだろう!?」
「そうだけど」
「じゃあやっぱり間違えてない!!   君が京介を脅、いやイジメているというネタは割れてるんだ、観念しろっ!!」

   礼二郎が決めつけたようにそう言うと、戸田は眉間に皺を寄せて同じテンションで反論してきた。

「よく分かんないけどイジメてないから~!!   むしろ逆、逆ぅ!!   イジメられてるのはこっちだからー!!」
「……………は?」

   礼二郎はもう一度ゆっくりと京介を見た。
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