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第2部 第一章 お転婆令嬢、海賊になる!
2-1-5.私が、ヴィルヘルミーナだ!
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第五話
私が、ヴィルヘルミーナだ!
白いガレオン船は考えていた。
そう、私が広いワール川でなく、ネーデルラントライン川へ進んだのは、彼女が、今、ロッテルダムにいるから。
彼女に、私の想いが伝わっているはずだから。
彼女が新しいキャプテンを助けてくれるはずだから。
***
私たちは、警備隊の事務所にて、事情聴取を受けることになった。
武装船で街中をうろついてしまったのだ。
ただ事ではない。
そんなことは、承知の上だ。
ウソは所詮、ハリボテなのだ。すぐバレる。
なので、正直に話すと、
「川底からガレオン船が現れて、賊の船を退けた?」
「おい、冗談は止めてくれよ」と、こんな具合だ。
まあ、そうだろう。
「嘘か真かは、信じるか信じないかと言うことで、皆さんの仕事は別のところにあるのでは無くて?」と、話しを変えることにさせた。
「まあね」
「では、船に旗が無いことは、拾ったからでは……」
通用しないだろう。
しかし、良い言い訳が思いつかない。
「遊覧に旗が必要ですの?」
警備隊員が、ムッとしたようだ。
「ヴィルヘルミーナさん、話を変えよう。船のオーナーは誰かな?」
これも、答えられない。
今、拾った船なのだから。
すると、警備隊が一人、入室してきた。
「隊長! 船名がわかりました」
「そうか。なら、オーナーがわかるなッ!」
「……」
私は、息を呑んだ。
アンナとアガーテもだ。
なお、クリスティアーネは、体調不良で医務室にいる。
「船名は……」
私は、ゴクリと唾を飲んだ。
「“Der Schlüssel zur Zukunft”号です」
「なんと、今、何と言いましたか?」
「だから、“Der Schlüssel zur Zukunft”号と!」
まさか、あの白いガレオン船は、お祖母様の“Der Schlüssel zur Zukunft”号だと。
「その船のオーナーは?」
「キーナ・コスペルという女性になっていますが、正体はヴィルヘルミーナという南ドイツ人のようです」
「ヴィルヘルミーナ?」
「えっ、まさか?」
「えぇ……」
えぇーい、ハッタリをかますぞ!
「えぇ、ですから、ワタクシが、そのヴィルヘルミーナですわ」
警備隊員が、『どういう事だ』と言う感じになってきた。
「隊長! この船は1580年の建造になっております。オーナーも、その時から代わっておりません」
「ほう、45年間もオーナーは同じなのか? ヴィルヘルミーナさん、貴女は、今、おいくつなのですか?」
「じょ、女性の年齢をお聞きになるなど、失礼なお方ですわね」と、言うも、もう嘘がバレてしまったではないか!
その頃、白いガレオン船が、停泊している突堤では、数人の男女が船を眺めていた。
「支店長、これは“Der Schlüssel zur Zukunft”号では?」
支店長と呼ばれる女は、
「似ている。確かに似ている。『我らの白い船』に」と答えた。
「一体誰が?」
「わからないわね。警備隊に聞いてみましょう」
「では、支店長。聞いてきます」
しばらくして、部下と思われる男が帰ってきた。
「支店長、ミーナお嬢さんが来ているようです。警備隊に捕まっているようでして」
「ミーナが、捕まっている? 流石、お転婆令嬢ね」と、女支店長は苦笑した。
「まあ、助けてやりましょう」と言うと、部下の説明を聞きながら、支店長は警備隊の事務所へ歩を進めた。
次回の女海賊団は、女支店長はだれ?
私が、ヴィルヘルミーナだ!
白いガレオン船は考えていた。
そう、私が広いワール川でなく、ネーデルラントライン川へ進んだのは、彼女が、今、ロッテルダムにいるから。
彼女に、私の想いが伝わっているはずだから。
彼女が新しいキャプテンを助けてくれるはずだから。
***
私たちは、警備隊の事務所にて、事情聴取を受けることになった。
武装船で街中をうろついてしまったのだ。
ただ事ではない。
そんなことは、承知の上だ。
ウソは所詮、ハリボテなのだ。すぐバレる。
なので、正直に話すと、
「川底からガレオン船が現れて、賊の船を退けた?」
「おい、冗談は止めてくれよ」と、こんな具合だ。
まあ、そうだろう。
「嘘か真かは、信じるか信じないかと言うことで、皆さんの仕事は別のところにあるのでは無くて?」と、話しを変えることにさせた。
「まあね」
「では、船に旗が無いことは、拾ったからでは……」
通用しないだろう。
しかし、良い言い訳が思いつかない。
「遊覧に旗が必要ですの?」
警備隊員が、ムッとしたようだ。
「ヴィルヘルミーナさん、話を変えよう。船のオーナーは誰かな?」
これも、答えられない。
今、拾った船なのだから。
すると、警備隊が一人、入室してきた。
「隊長! 船名がわかりました」
「そうか。なら、オーナーがわかるなッ!」
「……」
私は、息を呑んだ。
アンナとアガーテもだ。
なお、クリスティアーネは、体調不良で医務室にいる。
「船名は……」
私は、ゴクリと唾を飲んだ。
「“Der Schlüssel zur Zukunft”号です」
「なんと、今、何と言いましたか?」
「だから、“Der Schlüssel zur Zukunft”号と!」
まさか、あの白いガレオン船は、お祖母様の“Der Schlüssel zur Zukunft”号だと。
「その船のオーナーは?」
「キーナ・コスペルという女性になっていますが、正体はヴィルヘルミーナという南ドイツ人のようです」
「ヴィルヘルミーナ?」
「えっ、まさか?」
「えぇ……」
えぇーい、ハッタリをかますぞ!
「えぇ、ですから、ワタクシが、そのヴィルヘルミーナですわ」
警備隊員が、『どういう事だ』と言う感じになってきた。
「隊長! この船は1580年の建造になっております。オーナーも、その時から代わっておりません」
「ほう、45年間もオーナーは同じなのか? ヴィルヘルミーナさん、貴女は、今、おいくつなのですか?」
「じょ、女性の年齢をお聞きになるなど、失礼なお方ですわね」と、言うも、もう嘘がバレてしまったではないか!
その頃、白いガレオン船が、停泊している突堤では、数人の男女が船を眺めていた。
「支店長、これは“Der Schlüssel zur Zukunft”号では?」
支店長と呼ばれる女は、
「似ている。確かに似ている。『我らの白い船』に」と答えた。
「一体誰が?」
「わからないわね。警備隊に聞いてみましょう」
「では、支店長。聞いてきます」
しばらくして、部下と思われる男が帰ってきた。
「支店長、ミーナお嬢さんが来ているようです。警備隊に捕まっているようでして」
「ミーナが、捕まっている? 流石、お転婆令嬢ね」と、女支店長は苦笑した。
「まあ、助けてやりましょう」と言うと、部下の説明を聞きながら、支店長は警備隊の事務所へ歩を進めた。
次回の女海賊団は、女支店長はだれ?
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