33 / 58
第2部 第一章 お転婆令嬢、海賊になる!
2-1-20.マダガスカル島 壱
しおりを挟む
第二十話
マダガスカル島 壱
ヨーロッパからインドへは、まず、北アフリカの季節風に乗ると早い。
ヨーロッパからアフリカへ風が吹いており、これに乗ると一気にギニアだ!
これを利用して大儲けしたのが、かつてのポルトガルなのだ。
エンリケ航海王子の時代、マリー帝国の黄金を独り占めできたのだ。
そして、マリー帝国の黄金は、今や枯渇している。
やはり、ヨーロッパ人は国内に、入れちゃだめだ!
そんな、トホホなマリー帝国を過ぎると、赤道直下のギニア湾だ!
暑くなってきたので、私達は、涼しいハンモックで揺れるのを楽しんでいた。
床やベッドだと、背中が汗をかくのである。
ところが、このハンモックは網目状になっているので、風通しが良いのだな。
そして、今、適度な揺れを楽しんでいる。
まあ、寝心地が良いわけではないが、暑いのは勘弁だ。
しかし、スペインからの逃亡者のアナとヘマは、ダメらしい。
「涼しいのに、なぜ?」と聞くと、
「私たちは、同性愛者なので、これでは……」
はいはい、お好きになさって下さいね。
お止めはしませんからね。
ここは自由な海賊船ですから!
そして、後ろを振り向くと、ジプシー・アンが、ギターを手にBGMを選曲している最中であった。
うっ!
アンと目が合う……
「同性愛に合うテーマ曲が思い当たらなくて……はい」
「あっ、はい……」
アンは、私に一礼をして去っていった。
まあ、どこでギターを弾いても、自由だからね(汗)
一度、ギニアで補給を済ませておく。
また、壊血病対策として、陸の食事をしておくとしよう。
今では、壊血病はビタミンC不足が原因と分かっているが、この時代は、よく分からない恐ろしい病気であった。
まず、歯茎から血が出る。歯槽膿漏かと思うかもしれないと放置すると、壊血病の始まりだ。
頭痛やめまいという体調不良から、無気力など精神面にも影響がある。
そして、自傷行為を始めたりし、そして死ぬ。
自傷行為で死ななくとも、やはり死ぬのだ。
実際、船乗りの死因は、戦闘行為でなく、壊血病が圧倒的に多いのだな。
で、船の上で何を食えと言うんだ。冷蔵庫のない時代に?
だが、実際は三ヶ月程度は大丈夫なのだ。
どうやら、体内のビタミンC量が500㎎を下回ると起こるようで、通常は900㎎以上は体内にあるようだ。
なので、三ヶ月以内に港に寄港して、陸の食事をさせる必要がある。
あと、スペイン出身のアナとヘマが料理をしているのが良いかもしれない。
時より、じゃがいもなど南米の食材も使っている。
じゃがいももビタミンCを含んでいるのだな。
で、マダガスカル島に着いた。
かつては、ポルトガルが拠点にしようとしたが失敗。イギリス、オランダが次にやって来て拠点にしようとしたが失敗。
17世紀にはフランスが……と、ヨーロッパ各国は失敗を続けていたが、となると逆に海賊や商船は、上手くいくのだ。
国家のいないところに、海賊と商船はいるのだな。
そんな、海賊天国のマダガスカル島に着いた。
さて、そこに、こんな人がいようとは、思いもしなかった。
次回の女海賊団は、「船を降りるの?」です。
マダガスカル島 壱
ヨーロッパからインドへは、まず、北アフリカの季節風に乗ると早い。
ヨーロッパからアフリカへ風が吹いており、これに乗ると一気にギニアだ!
これを利用して大儲けしたのが、かつてのポルトガルなのだ。
エンリケ航海王子の時代、マリー帝国の黄金を独り占めできたのだ。
そして、マリー帝国の黄金は、今や枯渇している。
やはり、ヨーロッパ人は国内に、入れちゃだめだ!
そんな、トホホなマリー帝国を過ぎると、赤道直下のギニア湾だ!
暑くなってきたので、私達は、涼しいハンモックで揺れるのを楽しんでいた。
床やベッドだと、背中が汗をかくのである。
ところが、このハンモックは網目状になっているので、風通しが良いのだな。
そして、今、適度な揺れを楽しんでいる。
まあ、寝心地が良いわけではないが、暑いのは勘弁だ。
しかし、スペインからの逃亡者のアナとヘマは、ダメらしい。
「涼しいのに、なぜ?」と聞くと、
「私たちは、同性愛者なので、これでは……」
はいはい、お好きになさって下さいね。
お止めはしませんからね。
ここは自由な海賊船ですから!
そして、後ろを振り向くと、ジプシー・アンが、ギターを手にBGMを選曲している最中であった。
うっ!
アンと目が合う……
「同性愛に合うテーマ曲が思い当たらなくて……はい」
「あっ、はい……」
アンは、私に一礼をして去っていった。
まあ、どこでギターを弾いても、自由だからね(汗)
一度、ギニアで補給を済ませておく。
また、壊血病対策として、陸の食事をしておくとしよう。
今では、壊血病はビタミンC不足が原因と分かっているが、この時代は、よく分からない恐ろしい病気であった。
まず、歯茎から血が出る。歯槽膿漏かと思うかもしれないと放置すると、壊血病の始まりだ。
頭痛やめまいという体調不良から、無気力など精神面にも影響がある。
そして、自傷行為を始めたりし、そして死ぬ。
自傷行為で死ななくとも、やはり死ぬのだ。
実際、船乗りの死因は、戦闘行為でなく、壊血病が圧倒的に多いのだな。
で、船の上で何を食えと言うんだ。冷蔵庫のない時代に?
だが、実際は三ヶ月程度は大丈夫なのだ。
どうやら、体内のビタミンC量が500㎎を下回ると起こるようで、通常は900㎎以上は体内にあるようだ。
なので、三ヶ月以内に港に寄港して、陸の食事をさせる必要がある。
あと、スペイン出身のアナとヘマが料理をしているのが良いかもしれない。
時より、じゃがいもなど南米の食材も使っている。
じゃがいももビタミンCを含んでいるのだな。
で、マダガスカル島に着いた。
かつては、ポルトガルが拠点にしようとしたが失敗。イギリス、オランダが次にやって来て拠点にしようとしたが失敗。
17世紀にはフランスが……と、ヨーロッパ各国は失敗を続けていたが、となると逆に海賊や商船は、上手くいくのだ。
国家のいないところに、海賊と商船はいるのだな。
そんな、海賊天国のマダガスカル島に着いた。
さて、そこに、こんな人がいようとは、思いもしなかった。
次回の女海賊団は、「船を降りるの?」です。
0
あなたにおすすめの小説
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる