2 / 66
第一話 彼と私の共通点?
① 見合い相手の事前情報チェキラッ
しおりを挟む
アンジェリカは、自分の知る令息か――なんて聞いているけれど。彼女の知らない同年代の男子なんていないんじゃないか。
私はそんな社交界がだるくて、もう何年も、できるだけ欠席しているけれど、この子はいつも顔を出し人脈を広げ、たくさんの情報を入手している。
「アンジェリカでもよくは知らないお家の貴公子かな。今回話を頂いたのは、隣地方のノエラ辺境伯のご令息なんだ」
「ルーベル地方の、ノエラ辺境伯といえば、地方境の御大尽ですわね」
我がストラウド家領地は、ここヴェルシア地方の最北に位置する。北隣のノエラ領は馬車で2時間程度だけど、コミュニティーが違うので社交場で顔を合わせることはあまりない。
このたびどうしてお父様がその遠方から話を持ってきたかというと、もうこちらのコミュニティー内で、私と縁組をしてくれそうな令息がいないからだ。
母が存命の3年前までは、嫌でもパーティーに顔を出させられていた。そして将来の縁組のためにと、何度か同じ年頃の令息を紹介されて。
でも、そんなの前向きな気持ちになれるわけないじゃないか。彼らはみな、「ええー……ストラウド家ご令嬢って、妹の方じゃねえの?」ってしょっぱなから本心ダダ洩れ。がっかり感ダダ洩れ。幾度顔を合わせたところで、会話も盛り上がらず、どの相手も4度目の対面を待たず破談となった。
「あら、でもお姉様も私も何度か、そちらのパーティーにお呼ばれしたことがありましたわよ。ずいぶん前の話ですけど」
「確かに、馬車で時間をかけてお出かけしたわね。もう10年近く前のことじゃないかしら」
「そうよ、私、覚えていますわ。私たちと歳の近いご令息がいらして、確か……。ひときわ目を引く美しいご子息が、音楽もダンスも、すべての芸事に秀でていらっしゃって。学問も先んじて優秀な成績をおさめられ、神童と呼ばれていたとか」
「あなた、まだ10にも満たない頃の、しかも他人のことをよくそんなに覚えているわね」
「それだけ目立たれていた方ということですわ。まさか、その方とのご縁談ですか?」
「そんな神童がいまだ独身で、しかも私のところに縁談がまわってくるなんておかしなこと、あるわけないでしょ? あなたの記憶違いか、そうでなければ、すでにただの人になってるってことね」
「でもね、父はものすごくいい話だと思うんだよ。先方は19歳で歳も近く、物腰柔らかな青年だというし」
お父様は本当に優しい。私に幸せな結婚をして欲しい、親の切実な思いだろう。でももうひとつ大事なのは、母の遺言。「必ずアンジェリカより先にエレーゼを嫁がせて」という呪いの言葉のせいで彼はほとほと困っているのだ、私は知っている。
これは母の「そう言っておけば、妹が嫁いで幸せに過ごしているにもかかわらず姉は売れ残って生涯孤独、となることを避けられるだろう」という、私への愛ゆえの策だった。だけれど。
「呪いでしかないっ……!」
「お姉様?」
「ねえ、私、全然気にしないから。先にアンジェリカが結婚すればいいのよ」
というか早く家を出て、お父様とふたりきりの、心豊かなアフタヌーンティータイムを私に謳歌させて。
「アンジェリカがその貴公子との縁談を受けるのはどうかしら?」
「私は、私自身で選びますわ。お相手も、時期も、その他もろもろの条件も」
選べる立場にいるって分かってる女は強い、ブレない。
そりゃ私だって、お父様の希望はすべて叶えたい。重荷になることはもちろん、悩みの種にもなりたくない。もう思春期じゃないのだもの、駄々こねるのも恥ずかしいわ。
「一応、お会いするだけ……なら、構わないわ」
「エレーゼ! それでこそ私の娘だ。勇気を出した君は輝いているよ」
そんなもの結局、相手の気持ち次第なのだから。何度紹介されても、向こうから断られるのが関の山。
***
見合いの日がやってきた。私は馬車でお相手がお待ちのノエラ領へ向かっている。父と――なぜか、妹と。
「お姉様、本日はお見合いの主役だというのに、どうしてそんな地味なお色のドレスを着ていらしたの?」
「このラベンダーカラーがいちばん好みなのよ、放っておいて」
あなたこそ、どうしてただの付き添いが平気で真っ赤なドレスを着られるのか! と言ってやりたい。が、疲れるだけだからやめておく。
「このたびのお相手のこと、私なりに調べてまいりましたわ。やはりお隣の社交界のお方ですので、いつもより情報が少なかったのですが」
この子の情報網は役に立つこともあるのだけど、今回に限り、どういった話が舞い込んできても破談一択なので適当に聞き流しておこう。どうせいらないと言っても喋りちらすのだろうし。
「お相手のお爺様が、現在は領主でいらっしゃるのですよね」
「ああ、そうなのだよ。エレーゼは全然話を聞いてくれなくてね」
「お父様はすでにお亡くなりになられていて、現領主が孫にそろそろ家督を譲りたいがために婚姻を、ということでしょう。そして、問題はここからですが」
「なに?」
「どうやらお相手も、お見合いのたびに、先方に断られているとかで」
「お相手“も”?」
「あら、失言でしたわ」
確かに私も断られているので、構わないが。
「それはおかしいわ。ルーベル地方の状況は詳しくないけれど、ノエラ辺境伯の嫡男よ? そんなにいい縁談はそう転がっていないでしょう?」
「私もおかしいと思いますわ。でもそういったわけで、縁談が地方境を越えたのでしょうね。これはつまり……」
「ご本人にとてつもない問題があるとか? でもあなたの記憶では、ずいぶん優秀な美少年でいらしたのでしょう?」
「ええ、私もあの頃、お顔を拝見した覚えがありますし、ヴァイオリンもそれは優雅にお弾きになっておられましたわ」
「美少年がたとえ若くしてツルっぱげになっていたとしても、坊主の美青年でお断りする理由としては弱いわね」
「エレーゼ……言葉遣いに気を付けなさい」
「お父様がたとえ一本無しになっても私はいつまでもお傍にいますわ!」
「うん、ありがとね……」
そこで私は考えた。もし相手側に重大な欠陥、主に精神面でそのようなことがあれば、こちらからさくっとお断りする理由になって効率的だ。一応こちらからわざわざ出向いたのだから、体面は保って差し上げたわけだし、穏便に、なかったことにできれば、それがいちばんいいのだ。
私はそんな社交界がだるくて、もう何年も、できるだけ欠席しているけれど、この子はいつも顔を出し人脈を広げ、たくさんの情報を入手している。
「アンジェリカでもよくは知らないお家の貴公子かな。今回話を頂いたのは、隣地方のノエラ辺境伯のご令息なんだ」
「ルーベル地方の、ノエラ辺境伯といえば、地方境の御大尽ですわね」
我がストラウド家領地は、ここヴェルシア地方の最北に位置する。北隣のノエラ領は馬車で2時間程度だけど、コミュニティーが違うので社交場で顔を合わせることはあまりない。
このたびどうしてお父様がその遠方から話を持ってきたかというと、もうこちらのコミュニティー内で、私と縁組をしてくれそうな令息がいないからだ。
母が存命の3年前までは、嫌でもパーティーに顔を出させられていた。そして将来の縁組のためにと、何度か同じ年頃の令息を紹介されて。
でも、そんなの前向きな気持ちになれるわけないじゃないか。彼らはみな、「ええー……ストラウド家ご令嬢って、妹の方じゃねえの?」ってしょっぱなから本心ダダ洩れ。がっかり感ダダ洩れ。幾度顔を合わせたところで、会話も盛り上がらず、どの相手も4度目の対面を待たず破談となった。
「あら、でもお姉様も私も何度か、そちらのパーティーにお呼ばれしたことがありましたわよ。ずいぶん前の話ですけど」
「確かに、馬車で時間をかけてお出かけしたわね。もう10年近く前のことじゃないかしら」
「そうよ、私、覚えていますわ。私たちと歳の近いご令息がいらして、確か……。ひときわ目を引く美しいご子息が、音楽もダンスも、すべての芸事に秀でていらっしゃって。学問も先んじて優秀な成績をおさめられ、神童と呼ばれていたとか」
「あなた、まだ10にも満たない頃の、しかも他人のことをよくそんなに覚えているわね」
「それだけ目立たれていた方ということですわ。まさか、その方とのご縁談ですか?」
「そんな神童がいまだ独身で、しかも私のところに縁談がまわってくるなんておかしなこと、あるわけないでしょ? あなたの記憶違いか、そうでなければ、すでにただの人になってるってことね」
「でもね、父はものすごくいい話だと思うんだよ。先方は19歳で歳も近く、物腰柔らかな青年だというし」
お父様は本当に優しい。私に幸せな結婚をして欲しい、親の切実な思いだろう。でももうひとつ大事なのは、母の遺言。「必ずアンジェリカより先にエレーゼを嫁がせて」という呪いの言葉のせいで彼はほとほと困っているのだ、私は知っている。
これは母の「そう言っておけば、妹が嫁いで幸せに過ごしているにもかかわらず姉は売れ残って生涯孤独、となることを避けられるだろう」という、私への愛ゆえの策だった。だけれど。
「呪いでしかないっ……!」
「お姉様?」
「ねえ、私、全然気にしないから。先にアンジェリカが結婚すればいいのよ」
というか早く家を出て、お父様とふたりきりの、心豊かなアフタヌーンティータイムを私に謳歌させて。
「アンジェリカがその貴公子との縁談を受けるのはどうかしら?」
「私は、私自身で選びますわ。お相手も、時期も、その他もろもろの条件も」
選べる立場にいるって分かってる女は強い、ブレない。
そりゃ私だって、お父様の希望はすべて叶えたい。重荷になることはもちろん、悩みの種にもなりたくない。もう思春期じゃないのだもの、駄々こねるのも恥ずかしいわ。
「一応、お会いするだけ……なら、構わないわ」
「エレーゼ! それでこそ私の娘だ。勇気を出した君は輝いているよ」
そんなもの結局、相手の気持ち次第なのだから。何度紹介されても、向こうから断られるのが関の山。
***
見合いの日がやってきた。私は馬車でお相手がお待ちのノエラ領へ向かっている。父と――なぜか、妹と。
「お姉様、本日はお見合いの主役だというのに、どうしてそんな地味なお色のドレスを着ていらしたの?」
「このラベンダーカラーがいちばん好みなのよ、放っておいて」
あなたこそ、どうしてただの付き添いが平気で真っ赤なドレスを着られるのか! と言ってやりたい。が、疲れるだけだからやめておく。
「このたびのお相手のこと、私なりに調べてまいりましたわ。やはりお隣の社交界のお方ですので、いつもより情報が少なかったのですが」
この子の情報網は役に立つこともあるのだけど、今回に限り、どういった話が舞い込んできても破談一択なので適当に聞き流しておこう。どうせいらないと言っても喋りちらすのだろうし。
「お相手のお爺様が、現在は領主でいらっしゃるのですよね」
「ああ、そうなのだよ。エレーゼは全然話を聞いてくれなくてね」
「お父様はすでにお亡くなりになられていて、現領主が孫にそろそろ家督を譲りたいがために婚姻を、ということでしょう。そして、問題はここからですが」
「なに?」
「どうやらお相手も、お見合いのたびに、先方に断られているとかで」
「お相手“も”?」
「あら、失言でしたわ」
確かに私も断られているので、構わないが。
「それはおかしいわ。ルーベル地方の状況は詳しくないけれど、ノエラ辺境伯の嫡男よ? そんなにいい縁談はそう転がっていないでしょう?」
「私もおかしいと思いますわ。でもそういったわけで、縁談が地方境を越えたのでしょうね。これはつまり……」
「ご本人にとてつもない問題があるとか? でもあなたの記憶では、ずいぶん優秀な美少年でいらしたのでしょう?」
「ええ、私もあの頃、お顔を拝見した覚えがありますし、ヴァイオリンもそれは優雅にお弾きになっておられましたわ」
「美少年がたとえ若くしてツルっぱげになっていたとしても、坊主の美青年でお断りする理由としては弱いわね」
「エレーゼ……言葉遣いに気を付けなさい」
「お父様がたとえ一本無しになっても私はいつまでもお傍にいますわ!」
「うん、ありがとね……」
そこで私は考えた。もし相手側に重大な欠陥、主に精神面でそのようなことがあれば、こちらからさくっとお断りする理由になって効率的だ。一応こちらからわざわざ出向いたのだから、体面は保って差し上げたわけだし、穏便に、なかったことにできれば、それがいちばんいいのだ。
28
あなたにおすすめの小説
【完結】引きこもりが異世界でお飾りの妻になったら「愛する事はない」と言った夫が溺愛してきて鬱陶しい。
千紫万紅
恋愛
男爵令嬢アイリスは15歳の若さで冷徹公爵と噂される男のお飾りの妻になり公爵家の領地に軟禁同然の生活を強いられる事になった。
だがその3年後、冷徹公爵ラファエルに突然王都に呼び出されたアイリスは「女性として愛するつもりは無いと」言っていた冷徹公爵に、「君とはこれから愛し合う夫婦になりたいと」宣言されて。
いやでも、貴方……美人な平民の恋人いませんでしたっけ……?
と、お飾りの妻生活を謳歌していた 引きこもり はとても嫌そうな顔をした。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる