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第四話 子連れ×コスプレ×お祭りデート?
④ side:A 僕の初恋は
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ノエラ邸、秋晴れの午前。
僕は今、4階の保管庫から自分の絵画作品を階下に運んでいる。
今日の下街はメインフェスティバルで大賑わいだ。パレードが催され露店も数多く出店する。そこで知人が美術品のチャリティー露店を開くというので、協力することにした。
使用人たちが下に運ぶのは任せるよう言ってきたけれど、号数の小さいものだし、自作品は手を離れる瞬間まで自分で見送りたい。弟も昔描いたものはもう不要だと言っていたので、それは彼らに任せた。
「よし。全部乗ったな」
馬車が街へ下っていく。チャリティーにしっかり貢献できたらいいのだが。まぁあいつのは心配するまでもなく完売だろうな。さすがに続けている分、今の画力は僕のが上だが、あいつは“それを欲する人々のニーズ”に応えるセンスに長けているし、とにかく目を引く。それが一番大事なんだよな……。
さて、またこういう時のために画を描いておくか。今回、出そうとなるとだいぶ前のものしかなかったし。
「あら、エイリーク様」
通りがかったメイドが不思議そうな顔で話しかけてきた。
「ストラウド家のお嬢様とお出かけされたのではなかったのですね?」
「は? エレーゼ?」
何を言ってるんだ。エレーゼはしばらく、ここには……。
「エレーゼ来たのか!?」
「え? ええ。先ほどお見えになって、案内はいい、と。自分でエイリーク様の元に行くから、と階段を上がっていかれました……」
はぁ!??
僕は屋敷内を小走りで周った。彼女を見たメイドは他にいないのか。
そうしたらこんなことを言い出す者が。
「エイリーク様? さきほどエレーゼ様とお出かけになられたはずでは……あっ。マスクを被られていたのはあなた様だと思っておりました」
「マスク? 彼女はここから誰かと出ていったのか?」
「エレーゼ様は確か、お連れの方のことを、エイリーク様と呼ばれていたかと……」
予感の稲光が走る。
────あいつが僕のフリしてエレーゼを連れ出したのか!?
それから慌てて馬屋へ向かおうというところだった。廊下を横切る彼女に、一声かけられたのは。
「あら、エイリーク。どこへ行くの?」
「シャルロッテ……」
「あ、お祭りに行くのでしょ。私もブランチの後、顔を出す予定なのよ。一緒に行きましょう」
「悪いが急いでいる。シャルロッテは後でゆっくりひとりで行ってくれ」
早く出なくては。僕はまた走った。
「もう。つれないわね。彼女ができると息子なんてそんなものかしら。……ん~、じゃあジークムント連れていきましょ」
街に向かう馬車の中で、僕は悶々として考えている。
ああもう本当に嫌だ。あいつがいると僕は冷静でいられなくなる。
でも、あいつを実家に呼んだのは僕だ。エレーゼが助けられるものならと願ったケネスの治療を依頼するために、母に口利きを頼み外国から呼び寄せたのは僕なんだ。
双子の弟・ジークムントは年若のうちに必要な学問を修め、現在は医師のたまごだ。医学の研究をするために数年前、医療分野で最高水準の技術開発を誇る隣国に出た。双子でも次男だからと、跡を継ぐなど考えなくても良いのは羨ましい。僕も画を描き続けていられる分、好きにできているとは思うが、あいつの自由度は比べ物にならない。
実のところ、あいつに外へ出られたことで、ものすごく安堵した自分がいた。離れていれば意識することもない。
僕たちは二卵性の双子だが、昔から見た目はそっくりだった。シャルロッテ以外は一目じゃ判別できない。
何が違うのかというと、単純にあいつは何でもそつなくこなす天才肌の人間。学問、芸事、人付き合い、何においても完璧で、昔は神童と呼ばれていた。
たぶん僕も一般的にはできる方だったんだよ。だって僕は何にしてもできる限り努力していた。ヴァイオリンだって僕の方がよほど真面目に練習していたのに、コンクールでは必ずあいつが優勝するんだ。努力なんて誰も見てくれやしない。
話題の中心はいつもあいつの方。僕は空気として扱われる。何をやっても無駄なんだって気がしてくる。いや、気がするだけじゃない。気付くと僕は、誰にとっても「いらない人間」だった。同じ顔の人間が何でもより良くできてしまうのだから。
母親以外には、存在が無駄な人間だ。いてもいなくてもどっちでもいい。そう気付いてしまったのは齢10の頃だろうか。
何もかも嫌になって、人と会いたくなくなり、社交場にもあまり顔を出さなくなった。
そうだ、だからあの子に出会ったんだ。
あの日僕らはお爺様の主催するパーティー出席のため出かけていて、邸宅の別室で時間まで画を描いていた。そのうちに呼ばれたが、僕はそのまま描き続けていた。もうヴァイオリンも辞めた頃だったし、披露するものなんて何もない。
画は好きだけど、それすらコンクールで賞を獲るのはあいつなんだ。それでも画だけは嫌いになりたくないと思っていた。
ある時ふと、扉からこちらを覗く小さな女の子に気付く。入室を促したら彼女は少しためらったようで、でも好奇心が勝ったのか、薄紫のドレスをひらひらさせて入ってきた。
すると彼女は言ったんだ、僕の画が好きだって。きっと僕より上手だった弟の画より、僕の画のが素敵だって。
母親以外に僕を認めてくれる人がいるんだ。それを知ることができたからもっと画が好きになったし、もっと認めてもらいたいと貪欲になれた。夢ができたんだ。
ただ今回のように、あいつが家に帰ってきて心が抑圧されるたび、憂鬱な日々に沈んでしまう。
「ああ、あの子に会いたいなぁ……」
別に今、あの子のことを異性としてどうとか、ではない。あのあと彼女にまた会いたくて、できたら友達になりたくて、苦手なパーティーに出席して探したけれど見つからなかった。彼女はいつまでも僕の中で幼いままで、異性としてどうこうなりたいとかいうことではなく。
ただ少し落ち込んだ時に、また僕の画が好きだと言って欲しい、といった感じか。甘えてるな、せいぜい10ほどの、思い出の中の少女相手に。
もう顔も覚えていない。うっすら思い出せるのはスミレ色のドレスだけだ。でももし今、僕がその子に会いたいって言ったら。
「エレーゼ、ちょっとは妬いてくれるかな……」
馬車の窓枠に頬杖をつき、ただただ、あてどもない考えを巡らせていた。
僕は今、4階の保管庫から自分の絵画作品を階下に運んでいる。
今日の下街はメインフェスティバルで大賑わいだ。パレードが催され露店も数多く出店する。そこで知人が美術品のチャリティー露店を開くというので、協力することにした。
使用人たちが下に運ぶのは任せるよう言ってきたけれど、号数の小さいものだし、自作品は手を離れる瞬間まで自分で見送りたい。弟も昔描いたものはもう不要だと言っていたので、それは彼らに任せた。
「よし。全部乗ったな」
馬車が街へ下っていく。チャリティーにしっかり貢献できたらいいのだが。まぁあいつのは心配するまでもなく完売だろうな。さすがに続けている分、今の画力は僕のが上だが、あいつは“それを欲する人々のニーズ”に応えるセンスに長けているし、とにかく目を引く。それが一番大事なんだよな……。
さて、またこういう時のために画を描いておくか。今回、出そうとなるとだいぶ前のものしかなかったし。
「あら、エイリーク様」
通りがかったメイドが不思議そうな顔で話しかけてきた。
「ストラウド家のお嬢様とお出かけされたのではなかったのですね?」
「は? エレーゼ?」
何を言ってるんだ。エレーゼはしばらく、ここには……。
「エレーゼ来たのか!?」
「え? ええ。先ほどお見えになって、案内はいい、と。自分でエイリーク様の元に行くから、と階段を上がっていかれました……」
はぁ!??
僕は屋敷内を小走りで周った。彼女を見たメイドは他にいないのか。
そうしたらこんなことを言い出す者が。
「エイリーク様? さきほどエレーゼ様とお出かけになられたはずでは……あっ。マスクを被られていたのはあなた様だと思っておりました」
「マスク? 彼女はここから誰かと出ていったのか?」
「エレーゼ様は確か、お連れの方のことを、エイリーク様と呼ばれていたかと……」
予感の稲光が走る。
────あいつが僕のフリしてエレーゼを連れ出したのか!?
それから慌てて馬屋へ向かおうというところだった。廊下を横切る彼女に、一声かけられたのは。
「あら、エイリーク。どこへ行くの?」
「シャルロッテ……」
「あ、お祭りに行くのでしょ。私もブランチの後、顔を出す予定なのよ。一緒に行きましょう」
「悪いが急いでいる。シャルロッテは後でゆっくりひとりで行ってくれ」
早く出なくては。僕はまた走った。
「もう。つれないわね。彼女ができると息子なんてそんなものかしら。……ん~、じゃあジークムント連れていきましょ」
街に向かう馬車の中で、僕は悶々として考えている。
ああもう本当に嫌だ。あいつがいると僕は冷静でいられなくなる。
でも、あいつを実家に呼んだのは僕だ。エレーゼが助けられるものならと願ったケネスの治療を依頼するために、母に口利きを頼み外国から呼び寄せたのは僕なんだ。
双子の弟・ジークムントは年若のうちに必要な学問を修め、現在は医師のたまごだ。医学の研究をするために数年前、医療分野で最高水準の技術開発を誇る隣国に出た。双子でも次男だからと、跡を継ぐなど考えなくても良いのは羨ましい。僕も画を描き続けていられる分、好きにできているとは思うが、あいつの自由度は比べ物にならない。
実のところ、あいつに外へ出られたことで、ものすごく安堵した自分がいた。離れていれば意識することもない。
僕たちは二卵性の双子だが、昔から見た目はそっくりだった。シャルロッテ以外は一目じゃ判別できない。
何が違うのかというと、単純にあいつは何でもそつなくこなす天才肌の人間。学問、芸事、人付き合い、何においても完璧で、昔は神童と呼ばれていた。
たぶん僕も一般的にはできる方だったんだよ。だって僕は何にしてもできる限り努力していた。ヴァイオリンだって僕の方がよほど真面目に練習していたのに、コンクールでは必ずあいつが優勝するんだ。努力なんて誰も見てくれやしない。
話題の中心はいつもあいつの方。僕は空気として扱われる。何をやっても無駄なんだって気がしてくる。いや、気がするだけじゃない。気付くと僕は、誰にとっても「いらない人間」だった。同じ顔の人間が何でもより良くできてしまうのだから。
母親以外には、存在が無駄な人間だ。いてもいなくてもどっちでもいい。そう気付いてしまったのは齢10の頃だろうか。
何もかも嫌になって、人と会いたくなくなり、社交場にもあまり顔を出さなくなった。
そうだ、だからあの子に出会ったんだ。
あの日僕らはお爺様の主催するパーティー出席のため出かけていて、邸宅の別室で時間まで画を描いていた。そのうちに呼ばれたが、僕はそのまま描き続けていた。もうヴァイオリンも辞めた頃だったし、披露するものなんて何もない。
画は好きだけど、それすらコンクールで賞を獲るのはあいつなんだ。それでも画だけは嫌いになりたくないと思っていた。
ある時ふと、扉からこちらを覗く小さな女の子に気付く。入室を促したら彼女は少しためらったようで、でも好奇心が勝ったのか、薄紫のドレスをひらひらさせて入ってきた。
すると彼女は言ったんだ、僕の画が好きだって。きっと僕より上手だった弟の画より、僕の画のが素敵だって。
母親以外に僕を認めてくれる人がいるんだ。それを知ることができたからもっと画が好きになったし、もっと認めてもらいたいと貪欲になれた。夢ができたんだ。
ただ今回のように、あいつが家に帰ってきて心が抑圧されるたび、憂鬱な日々に沈んでしまう。
「ああ、あの子に会いたいなぁ……」
別に今、あの子のことを異性としてどうとか、ではない。あのあと彼女にまた会いたくて、できたら友達になりたくて、苦手なパーティーに出席して探したけれど見つからなかった。彼女はいつまでも僕の中で幼いままで、異性としてどうこうなりたいとかいうことではなく。
ただ少し落ち込んだ時に、また僕の画が好きだと言って欲しい、といった感じか。甘えてるな、せいぜい10ほどの、思い出の中の少女相手に。
もう顔も覚えていない。うっすら思い出せるのはスミレ色のドレスだけだ。でももし今、僕がその子に会いたいって言ったら。
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馬車の窓枠に頬杖をつき、ただただ、あてどもない考えを巡らせていた。
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