33 / 66
第四話 子連れ×コスプレ×お祭りデート?
⑤ side:A 承認欲求
しおりを挟む
「エレーゼ、ちょっとは妬いてくれるかな……」
妬くわけないよな。僕に対してそんなこと。
お父上に関しては湯沸かし釜のように妬くんだよなぁ。いいな、お父上は。あのやきもち焼きは実際かわいいよなぁ。僕も「お父様大好き!」なんてソファに押し倒されたい。
なんでこんなに可愛く見えるようになったんだろう。自分の婚約者だと思うからか? 仮面夫婦持ちかけることでやっと受け入れてもらった婚約者だぞ。
人付き合いなんて苦手で、どうやったら女性が喜ぶのかよく分からないんだ。あいつのようにうまく女性を扱えるわけないし、最初から政略結婚に期待なんてしない。相手の令嬢さえ了承してくれれば偽装でいい。
だから契約結婚を持ちかけた時は、あまり慣れ合わないように歯止めをかけた。
でもエレーゼは想像以上にお節介で、情に厚くて、向こう見ずで、放っておいたらきっとシャルロッテより危なっかしい……それに……
そうだ。エレーゼは言ってくれたんだ。僕が僕であるだけで価値があるって。
何でそんなふうに思ってくれたのか分からないけど、あんなこと言われて嬉しくないわけないだろう。あれ以来、彼女なら弟と比べることなく僕を見てくれるんじゃないかって、期待してしまったんだ。どう責任取ってくれよう。
ただ「承認」が欲しいんだ。「僕がいていい」って。弟じゃなくて、「僕という人間がそこにいる」って。それだけでいいんだ。これってそんなに贅沢なことなのか……?
エレーゼがこれであいつと対面し、今までの人たちのように、僕よりあいつに魅力を感じてしまったら。そんな素振りを見せられたら、きっと僕の立っている地面は崩れてしまうんだろう。
「再来月まで来ないように言ったのに……」
ああもう一刻も早くふたりを見つけ出して、即刻仲を引き裂いてやる。もしもうエレーゼに手出されていたら……あ──、考えたくもない。でも土地勘ないんだよな下街は……。
中心街近くに到着した。馬車を降りたら当然の人だかりだ。
迂闊だった。ノープランで来てしまった。こんなところで特定の個人を探せるわけがない。土地勘もないし。
とりあえず、ノエラ家の者が顔を出してうろうろするのもなんだし、馬屋番から借りたモンスターのマスクを被っておくか。
**
少しうろうろしただけで人酔いしてしまい、人気のないところにやってきた。どうすればいいんだ、日が暮れてしまう。
当てもなく彷徨っていたら、出たところは川沿いだ。
なかなか大きな川だな。その時、ハンドレールのない橋の隅に立ちつくす人影を見つける。
「え、まさか」
飛び降りる気ではと、説得しようとまずは掴みかかるつもりで、その人物に向かって走った。
「だめだ! 飛び降りなんてっ……」
「きゃあ!!」
「あっ……」
思い余ったせいか人物の手前でつまずいた僕は、彼女を突き落とし、一緒に川の水底へ沈んでいった──……。
「はっ!」
目が覚めると、僕は見慣れぬ部屋の中。
「ここは、いったい?」
被せられた毛布の中の自分は全裸。
「!??」
「あら、起きた?」
扉のない部屋の入口から覗く女性は、確か。
「ああ、良かったです、生きていて」
川に落ちる直前、一瞬だけ目にした顔であった。
「あ、あの、何か着るものを……」
「うちには男がいないので、男性用の服は……。あなたのはまだ乾かないし」
「ドラキュラの衣裳ならあるよ。マスクもついでに」
「母さん。ありがとう」
そこに顔を出した初老の女性から渡された衣裳を、とりあえず着させてもらった。
話を聞くと、川に落ちた僕たちを目撃者が協力して引き上げてくれて、彼女、カリンの家に運び込まれたようだ。
「モンスターに襲撃されて本当に死ぬかと思いました……」
「すまなかった。飛び込もうとしていたのではと焦って……」
しかも落下したショックで気を失ってしまったなんて……情けない。気絶さえしてなければ自力で泳いでなんとかしたのに。
「確かに飛び込めたらなと思っていたけど、やっぱり勇気が出なくて」
「じゃあ結果的に僕が後押ししてしまったのか」
これは恥ずかしい、穴があったら入りたい。
「結局失敗に終わったので、今度はまた別の方法で……」
「うわああダメだ、早まるな!」
死相を浮かべた彼女に事情を聞いてみた。見ず知らずの他人だが、吐き出したい思いがあるのかもしれない。
「結婚したんだけど、子どもを死産して……もう二度と身ごもることのない身体になってしまい……」
……しまった、僕が聞いていい話ではなかった。
「離縁されて……もう生きていく希望が……」
「また、信頼し合って生きていけるパートナーにいつか出会えるかもしれないし」
「男はもういらない……。でも子どもは欲しい……」
「ああ、泣かないで。なら孤児院で縁組を」
「最低限、夫婦でなければ引き渡しは不可って。審査があるらしく」
ああ3代前の領主が決めた法令か。子どもの保護に重点を置いた前衛的な政策だ。
「とにかく生きてさえいれば、また新たな希望がっ」
こういう時、あいつだったらもっと気の利いたこと言ったり、何かできるのだろうな……。
「ところで、あなたはどう見てもそこらの市民ではなさそうだけど、どこか良いお家の方かねぇ?」
一緒にいた、彼女の母親が聞いてきた。
「あ、ああ。身元は明かせないが、祭りに出た身内を探しに来たら迷ってしまい……」
「じゃあ、この子を案内役に連れていけばええですよ」
「母さん、私、露店の売り子をしないと」
「私が代わりにやっておくよ。お前もちょいと気分転換しないとねぇ」
それならと、彼女に祭りの中心部までの案内を頼んだ。
ただいま彼女の家を出たところなのだが。
「ああ、露店を出しているんだっけ」
彼女の露店には様々な装飾品が並んでいる。
「ええ。うちは代々、宝石の研磨職人をやってるんです。原石を切り分けて、磨いたら業者に回すのだけど、あまり値打ちが出ない石の部分が残るんですよ。いわゆる“くず石”というものね。それで気ままにアクセサリー作って、安値で露店に売りに出そうって」
「残り物なのか? とても綺麗なものばかりだが」
「私も十分きれいだと思うんだけど、購入者の好みとか人気とかいろいろあって、価値の出ない部分がどうしてもね……。でも私の家族みんな腕がいいから、とっても美しいでしょう!」
宝石を語る彼女は生き生きとしてる。なにも絶望ということはないのではないか。そのとき僕は陳列台に置かれる、深い緑色につやめいた、翡翠のネックレスを見つけたのだった。
「これ」
「それも素敵でしょう。ツヤツヤしてて、食べてしまいたくなるでしょう!?」
「ああ、エレーゼの瞳みたいだ」
「あら、奥様?」
「うん、まぁ……。じゃあこれを買うよ。って、ああ、財布も川に落としてしまったんだ……」
「仕方ないですね、出世払いにしてさしあげます」
「いや出世しなくても払えるから。絶対に踏み倒さないから、これください……」
ネックレス一本を入手して、祭りの中心地に向かった。そこで自警団に捜索の協力を頼むか。
妬くわけないよな。僕に対してそんなこと。
お父上に関しては湯沸かし釜のように妬くんだよなぁ。いいな、お父上は。あのやきもち焼きは実際かわいいよなぁ。僕も「お父様大好き!」なんてソファに押し倒されたい。
なんでこんなに可愛く見えるようになったんだろう。自分の婚約者だと思うからか? 仮面夫婦持ちかけることでやっと受け入れてもらった婚約者だぞ。
人付き合いなんて苦手で、どうやったら女性が喜ぶのかよく分からないんだ。あいつのようにうまく女性を扱えるわけないし、最初から政略結婚に期待なんてしない。相手の令嬢さえ了承してくれれば偽装でいい。
だから契約結婚を持ちかけた時は、あまり慣れ合わないように歯止めをかけた。
でもエレーゼは想像以上にお節介で、情に厚くて、向こう見ずで、放っておいたらきっとシャルロッテより危なっかしい……それに……
そうだ。エレーゼは言ってくれたんだ。僕が僕であるだけで価値があるって。
何でそんなふうに思ってくれたのか分からないけど、あんなこと言われて嬉しくないわけないだろう。あれ以来、彼女なら弟と比べることなく僕を見てくれるんじゃないかって、期待してしまったんだ。どう責任取ってくれよう。
ただ「承認」が欲しいんだ。「僕がいていい」って。弟じゃなくて、「僕という人間がそこにいる」って。それだけでいいんだ。これってそんなに贅沢なことなのか……?
エレーゼがこれであいつと対面し、今までの人たちのように、僕よりあいつに魅力を感じてしまったら。そんな素振りを見せられたら、きっと僕の立っている地面は崩れてしまうんだろう。
「再来月まで来ないように言ったのに……」
ああもう一刻も早くふたりを見つけ出して、即刻仲を引き裂いてやる。もしもうエレーゼに手出されていたら……あ──、考えたくもない。でも土地勘ないんだよな下街は……。
中心街近くに到着した。馬車を降りたら当然の人だかりだ。
迂闊だった。ノープランで来てしまった。こんなところで特定の個人を探せるわけがない。土地勘もないし。
とりあえず、ノエラ家の者が顔を出してうろうろするのもなんだし、馬屋番から借りたモンスターのマスクを被っておくか。
**
少しうろうろしただけで人酔いしてしまい、人気のないところにやってきた。どうすればいいんだ、日が暮れてしまう。
当てもなく彷徨っていたら、出たところは川沿いだ。
なかなか大きな川だな。その時、ハンドレールのない橋の隅に立ちつくす人影を見つける。
「え、まさか」
飛び降りる気ではと、説得しようとまずは掴みかかるつもりで、その人物に向かって走った。
「だめだ! 飛び降りなんてっ……」
「きゃあ!!」
「あっ……」
思い余ったせいか人物の手前でつまずいた僕は、彼女を突き落とし、一緒に川の水底へ沈んでいった──……。
「はっ!」
目が覚めると、僕は見慣れぬ部屋の中。
「ここは、いったい?」
被せられた毛布の中の自分は全裸。
「!??」
「あら、起きた?」
扉のない部屋の入口から覗く女性は、確か。
「ああ、良かったです、生きていて」
川に落ちる直前、一瞬だけ目にした顔であった。
「あ、あの、何か着るものを……」
「うちには男がいないので、男性用の服は……。あなたのはまだ乾かないし」
「ドラキュラの衣裳ならあるよ。マスクもついでに」
「母さん。ありがとう」
そこに顔を出した初老の女性から渡された衣裳を、とりあえず着させてもらった。
話を聞くと、川に落ちた僕たちを目撃者が協力して引き上げてくれて、彼女、カリンの家に運び込まれたようだ。
「モンスターに襲撃されて本当に死ぬかと思いました……」
「すまなかった。飛び込もうとしていたのではと焦って……」
しかも落下したショックで気を失ってしまったなんて……情けない。気絶さえしてなければ自力で泳いでなんとかしたのに。
「確かに飛び込めたらなと思っていたけど、やっぱり勇気が出なくて」
「じゃあ結果的に僕が後押ししてしまったのか」
これは恥ずかしい、穴があったら入りたい。
「結局失敗に終わったので、今度はまた別の方法で……」
「うわああダメだ、早まるな!」
死相を浮かべた彼女に事情を聞いてみた。見ず知らずの他人だが、吐き出したい思いがあるのかもしれない。
「結婚したんだけど、子どもを死産して……もう二度と身ごもることのない身体になってしまい……」
……しまった、僕が聞いていい話ではなかった。
「離縁されて……もう生きていく希望が……」
「また、信頼し合って生きていけるパートナーにいつか出会えるかもしれないし」
「男はもういらない……。でも子どもは欲しい……」
「ああ、泣かないで。なら孤児院で縁組を」
「最低限、夫婦でなければ引き渡しは不可って。審査があるらしく」
ああ3代前の領主が決めた法令か。子どもの保護に重点を置いた前衛的な政策だ。
「とにかく生きてさえいれば、また新たな希望がっ」
こういう時、あいつだったらもっと気の利いたこと言ったり、何かできるのだろうな……。
「ところで、あなたはどう見てもそこらの市民ではなさそうだけど、どこか良いお家の方かねぇ?」
一緒にいた、彼女の母親が聞いてきた。
「あ、ああ。身元は明かせないが、祭りに出た身内を探しに来たら迷ってしまい……」
「じゃあ、この子を案内役に連れていけばええですよ」
「母さん、私、露店の売り子をしないと」
「私が代わりにやっておくよ。お前もちょいと気分転換しないとねぇ」
それならと、彼女に祭りの中心部までの案内を頼んだ。
ただいま彼女の家を出たところなのだが。
「ああ、露店を出しているんだっけ」
彼女の露店には様々な装飾品が並んでいる。
「ええ。うちは代々、宝石の研磨職人をやってるんです。原石を切り分けて、磨いたら業者に回すのだけど、あまり値打ちが出ない石の部分が残るんですよ。いわゆる“くず石”というものね。それで気ままにアクセサリー作って、安値で露店に売りに出そうって」
「残り物なのか? とても綺麗なものばかりだが」
「私も十分きれいだと思うんだけど、購入者の好みとか人気とかいろいろあって、価値の出ない部分がどうしてもね……。でも私の家族みんな腕がいいから、とっても美しいでしょう!」
宝石を語る彼女は生き生きとしてる。なにも絶望ということはないのではないか。そのとき僕は陳列台に置かれる、深い緑色につやめいた、翡翠のネックレスを見つけたのだった。
「これ」
「それも素敵でしょう。ツヤツヤしてて、食べてしまいたくなるでしょう!?」
「ああ、エレーゼの瞳みたいだ」
「あら、奥様?」
「うん、まぁ……。じゃあこれを買うよ。って、ああ、財布も川に落としてしまったんだ……」
「仕方ないですね、出世払いにしてさしあげます」
「いや出世しなくても払えるから。絶対に踏み倒さないから、これください……」
ネックレス一本を入手して、祭りの中心地に向かった。そこで自警団に捜索の協力を頼むか。
21
あなたにおすすめの小説
【完結】引きこもりが異世界でお飾りの妻になったら「愛する事はない」と言った夫が溺愛してきて鬱陶しい。
千紫万紅
恋愛
男爵令嬢アイリスは15歳の若さで冷徹公爵と噂される男のお飾りの妻になり公爵家の領地に軟禁同然の生活を強いられる事になった。
だがその3年後、冷徹公爵ラファエルに突然王都に呼び出されたアイリスは「女性として愛するつもりは無いと」言っていた冷徹公爵に、「君とはこれから愛し合う夫婦になりたいと」宣言されて。
いやでも、貴方……美人な平民の恋人いませんでしたっけ……?
と、お飾りの妻生活を謳歌していた 引きこもり はとても嫌そうな顔をした。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる