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第四話 子連れ×コスプレ×お祭りデート?
⑦ 露店で買える“美しいもの”?
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その女性、平民よね? でもエイリーク様にとても親し気に話しかけていて……。あ、ドラキュラ衣装をきれいに整えてあげてるっ!?
エイリーク様がナンパ? 女性にうつつを抜かさないんじゃなかったの? でもお祭り気分に任せて、その日限りのなんとやらってことも……。
何をこそこそ話しているのか知らないけど、そりゃあ女性の付き添いなしに下街を練り歩くような人ではないですよねっ!
「エレーゼ、さぁ、一緒に帰ろう」
もうその方とお忍びデートは楽しまれたわけですか! そりゃお金をいーっぱいお持ちなんですもの、いろーんなもの買ってあげて大満足です!?
私は差し出される彼の手を軽く振り払った。
「私、このフランケンシュタインの彼と、ここを楽しくまわる約束なのです」
「え……」
「月が上る頃には帰りますから」
「……エレーゼも取り込まれてしまったのか……?」
「ん? 取り込まれ?」
元々透きとおる陶器のような彼の顔が、さらに青くなってる?
「レディ~~ス・アンド・ジェントルメェ~~ン!!」
その時、近所で上がったらしき高らかな声が微かに聞こえてきた。
「おい、そこの大舞台で行われる催しが町民自由参加で、すごい褒美があるんだと!」
「領主一族の奥様杯なんだろ! 絶対賞品すごいよな!」
「「奥様……?」」
私たちはその場からすぐの、表通りで開かれるという噂のイベントに向かって駆け出した。聞こえてきた情報に間違いがなければ、主催側には……
「ハァイ! ノエラ領のみんな! お祭り楽しんでいるかしら~~!?」
特設舞台で片腕を高くかざして大衆を沸き立たせているのは、もちろん。
「シャルロッテ……」
「シャルロッテ様……」
どうやら来賓のようだ。
「今回はカップル限定のイベントよ。夫婦でも恋人でも、恋人未満の青いふたりでも構わないけれど、男女ペアとなってはじめて参加権を得られるわ!」
壇上で彼女が言葉を投げかけるたび、大衆は色めき立つ。褒賞の楽しみ半分、シャルロッテ様のありがたき美しさ半分、ってところか。
そこで司会者が彼女の代わりに音頭を取る。
「今回のイベントは……マダムシャルロッテ杯! ノエラでいちばん美しいモノを探せ!」
「「「!??」」」
大衆は「ぽかーん」とした。「何を言っているのだろうこの人は」状態である。
「はいはい、今からイベントのルールを説明するわ。参加のカップルは、今日のこの祭り開催区域全範囲にある“露店”で買い物競争をするの。このノエラ領でいちばん美しいものを“露店”に出された商品の中から探しだし、私のところに持ってきて」
人々はざわめいた。「美しいものって?」「宝石とか?」「でも、露店の商品だぞ……」と各々考え始めている。
「ここに持ってきたら、いかにその品が美しいか、力強い言葉で訴えてみせて。それによって私が実に美しいと認められる商品を持ってきた、最初の2人組が優勝者となるわ!」
この場の大勢が感嘆する。審判は美しいものを見慣れているであろう領主一族のマダムだ。いったいどんな物であれば彼女を唸らせられるというのか、興味のあることではないか。
「勝者には褒美を出すから。なんでもお望みの物を言いなさい」
「マダムがおっしゃっている! 賞金でも職の斡旋でもどんとこい! さぁ早い者勝ちである。参加したい者は男女ひと組になって出立するがよい!」
司会者が大声で観客ら隅々にまで通達したら、みなはがやがや、相談しながら散っていった。
「ふぅん。つまり露店の商品をみなに買わせて、経済を思いっきり回そうってイベントか」
フランケンシュタインの彼があまり興味のなさそうな様子で呟く。
「なるほど、さすがシャルロッテ様。領民のことをちゃんと考えておいでですね」
そのシャルロッテ様は壇上から下り、彼女専用控えの間で主催会の委員らに精一杯もてなされている。
「本人も楽しんでいると思うよ。そんなものでこの私を満足させられると思って~?と撃退するのを楽しみにして」
「よく彼女のことをご存じなのですね」
「長い付き合いだからね」
「…………」
とりあえず、彼のことは後でじっくり本人から聞こう。
「リタ」
私はエイリーク様にくっついているリタに提案してみた。
「ねぇ、どう? 私たちも参加しない?」
「え?」
「子どもは男女ペアに付随でいいみたいだし。ここは優勝して、いっぱいお菓子もらっちゃいましょう!」
「う、うん!」
彼女の丸っこい目が輝いた。子どもはこういうイベント、好きだろう。
「エレーゼ、もう帰らないか……?」
「……どうして……?」
この一連の話を聞いて、そういうこと言うの? エイリーク様はいったい何を考えているのだろう。
「帰りません。私はこの子とこのイベントに参加すると決めましたから」
「あ、あの」
そこで私たちの会話を割ったのは、先ほど彼に連れられてきた女性。
「私も少し、このイベントに興味が……」
「ん? そうなのか?」
「だって……」
そして彼女は彼に、何かひそひそと耳打ちをした。
「ああ」
彼は何か考え始めた様子。もしかして、その人と参加するの?
本当にその人と……カップルに?
……それならそれで構いませんがっ!
「私はフランケンシュタインの彼と組むので! 負けませんよ!」
「は!?」
何よ。みんなで仲良く~~とかできるわけないでしょう!
「いきましょう、フランケンシュタイン!」
この様子をベンチに座ったまま端で見ていた彼を、否応なく巻き込んだ。
「そんな名前じゃないけど。まぁエレーゼ、リタも。いったんここに座って策を立てよう」
「策?」
エイリーク様はたぶん、何か言いたげだった。しかし無視を決め込んだ私に憤慨したのか、結局彼女と行ってしまった。
私は悪くない。どうして他の女性と一緒にいるの……? そりゃ最初から私たちは、「干渉しない」という契約なのだけど。
「“策”ってさくせんのこと?」
「そうだ、これは早い者勝ちの競争だ。だからみんな急いで買い物をして、ここに持ってくる」
「じゃあわたしたちもいそがなきゃ!」
「でもさ、急がば回れとか慌てる乞食はもらいが少ないとか、昔の人は言うんだよ、なぁエレーゼ?」
「えっ、あ、何でしょう?」
話、聞いてなかった……。
「このイベントの目的は何だったっけ?」
「え? ……みんなで祭りを楽しむためでしょう?」
「うん、まぁそれはそれでいいんだけど、あちらでふんぞり返っているシャルロッテの目的は?」
ふんぞり返ってるって言いよう。とてもお上品にお座りになっているはずだけれど、彼の視界に映る彼女はそうなのか。ん、そういえば、彼の正体は!?
「シャルロッテは大衆に露店でもっと買い物させて、この街の経済を回したいんだ。だからすぐには勝者を出さないよ」
「そうなんですか?」
「だって“美しいもの”なんて絶対基準がないものを指定するんだ」
「古来からそういうことを言う権力者は多かったと思いますが。本気で美しいものを欲しているわけではないのか」
「それに却下されても何度だってリトライできるんだし」
彼は遠くをぐるりと見回して話を続ける。
「参加者の方もいろいろとズルを考えている。露店ではないところから購入したり、もっと言うと、金を使わずに自分の家から物品を持ってきたり」
「そんなのずるいよ!」
子どもには見せられない大人のズルさね。
「目利きの者が用意されているから通用しないだろうけど」
「いったいどんな物を持ってくるのでしょうね?」
「そろそろみんな、その“美しいもの”を持ってくる頃合いだ。見ていよう」
今は戦略として、動かざること山のごとし、ってことね?
エイリーク様がナンパ? 女性にうつつを抜かさないんじゃなかったの? でもお祭り気分に任せて、その日限りのなんとやらってことも……。
何をこそこそ話しているのか知らないけど、そりゃあ女性の付き添いなしに下街を練り歩くような人ではないですよねっ!
「エレーゼ、さぁ、一緒に帰ろう」
もうその方とお忍びデートは楽しまれたわけですか! そりゃお金をいーっぱいお持ちなんですもの、いろーんなもの買ってあげて大満足です!?
私は差し出される彼の手を軽く振り払った。
「私、このフランケンシュタインの彼と、ここを楽しくまわる約束なのです」
「え……」
「月が上る頃には帰りますから」
「……エレーゼも取り込まれてしまったのか……?」
「ん? 取り込まれ?」
元々透きとおる陶器のような彼の顔が、さらに青くなってる?
「レディ~~ス・アンド・ジェントルメェ~~ン!!」
その時、近所で上がったらしき高らかな声が微かに聞こえてきた。
「おい、そこの大舞台で行われる催しが町民自由参加で、すごい褒美があるんだと!」
「領主一族の奥様杯なんだろ! 絶対賞品すごいよな!」
「「奥様……?」」
私たちはその場からすぐの、表通りで開かれるという噂のイベントに向かって駆け出した。聞こえてきた情報に間違いがなければ、主催側には……
「ハァイ! ノエラ領のみんな! お祭り楽しんでいるかしら~~!?」
特設舞台で片腕を高くかざして大衆を沸き立たせているのは、もちろん。
「シャルロッテ……」
「シャルロッテ様……」
どうやら来賓のようだ。
「今回はカップル限定のイベントよ。夫婦でも恋人でも、恋人未満の青いふたりでも構わないけれど、男女ペアとなってはじめて参加権を得られるわ!」
壇上で彼女が言葉を投げかけるたび、大衆は色めき立つ。褒賞の楽しみ半分、シャルロッテ様のありがたき美しさ半分、ってところか。
そこで司会者が彼女の代わりに音頭を取る。
「今回のイベントは……マダムシャルロッテ杯! ノエラでいちばん美しいモノを探せ!」
「「「!??」」」
大衆は「ぽかーん」とした。「何を言っているのだろうこの人は」状態である。
「はいはい、今からイベントのルールを説明するわ。参加のカップルは、今日のこの祭り開催区域全範囲にある“露店”で買い物競争をするの。このノエラ領でいちばん美しいものを“露店”に出された商品の中から探しだし、私のところに持ってきて」
人々はざわめいた。「美しいものって?」「宝石とか?」「でも、露店の商品だぞ……」と各々考え始めている。
「ここに持ってきたら、いかにその品が美しいか、力強い言葉で訴えてみせて。それによって私が実に美しいと認められる商品を持ってきた、最初の2人組が優勝者となるわ!」
この場の大勢が感嘆する。審判は美しいものを見慣れているであろう領主一族のマダムだ。いったいどんな物であれば彼女を唸らせられるというのか、興味のあることではないか。
「勝者には褒美を出すから。なんでもお望みの物を言いなさい」
「マダムがおっしゃっている! 賞金でも職の斡旋でもどんとこい! さぁ早い者勝ちである。参加したい者は男女ひと組になって出立するがよい!」
司会者が大声で観客ら隅々にまで通達したら、みなはがやがや、相談しながら散っていった。
「ふぅん。つまり露店の商品をみなに買わせて、経済を思いっきり回そうってイベントか」
フランケンシュタインの彼があまり興味のなさそうな様子で呟く。
「なるほど、さすがシャルロッテ様。領民のことをちゃんと考えておいでですね」
そのシャルロッテ様は壇上から下り、彼女専用控えの間で主催会の委員らに精一杯もてなされている。
「本人も楽しんでいると思うよ。そんなものでこの私を満足させられると思って~?と撃退するのを楽しみにして」
「よく彼女のことをご存じなのですね」
「長い付き合いだからね」
「…………」
とりあえず、彼のことは後でじっくり本人から聞こう。
「リタ」
私はエイリーク様にくっついているリタに提案してみた。
「ねぇ、どう? 私たちも参加しない?」
「え?」
「子どもは男女ペアに付随でいいみたいだし。ここは優勝して、いっぱいお菓子もらっちゃいましょう!」
「う、うん!」
彼女の丸っこい目が輝いた。子どもはこういうイベント、好きだろう。
「エレーゼ、もう帰らないか……?」
「……どうして……?」
この一連の話を聞いて、そういうこと言うの? エイリーク様はいったい何を考えているのだろう。
「帰りません。私はこの子とこのイベントに参加すると決めましたから」
「あ、あの」
そこで私たちの会話を割ったのは、先ほど彼に連れられてきた女性。
「私も少し、このイベントに興味が……」
「ん? そうなのか?」
「だって……」
そして彼女は彼に、何かひそひそと耳打ちをした。
「ああ」
彼は何か考え始めた様子。もしかして、その人と参加するの?
本当にその人と……カップルに?
……それならそれで構いませんがっ!
「私はフランケンシュタインの彼と組むので! 負けませんよ!」
「は!?」
何よ。みんなで仲良く~~とかできるわけないでしょう!
「いきましょう、フランケンシュタイン!」
この様子をベンチに座ったまま端で見ていた彼を、否応なく巻き込んだ。
「そんな名前じゃないけど。まぁエレーゼ、リタも。いったんここに座って策を立てよう」
「策?」
エイリーク様はたぶん、何か言いたげだった。しかし無視を決め込んだ私に憤慨したのか、結局彼女と行ってしまった。
私は悪くない。どうして他の女性と一緒にいるの……? そりゃ最初から私たちは、「干渉しない」という契約なのだけど。
「“策”ってさくせんのこと?」
「そうだ、これは早い者勝ちの競争だ。だからみんな急いで買い物をして、ここに持ってくる」
「じゃあわたしたちもいそがなきゃ!」
「でもさ、急がば回れとか慌てる乞食はもらいが少ないとか、昔の人は言うんだよ、なぁエレーゼ?」
「えっ、あ、何でしょう?」
話、聞いてなかった……。
「このイベントの目的は何だったっけ?」
「え? ……みんなで祭りを楽しむためでしょう?」
「うん、まぁそれはそれでいいんだけど、あちらでふんぞり返っているシャルロッテの目的は?」
ふんぞり返ってるって言いよう。とてもお上品にお座りになっているはずだけれど、彼の視界に映る彼女はそうなのか。ん、そういえば、彼の正体は!?
「シャルロッテは大衆に露店でもっと買い物させて、この街の経済を回したいんだ。だからすぐには勝者を出さないよ」
「そうなんですか?」
「だって“美しいもの”なんて絶対基準がないものを指定するんだ」
「古来からそういうことを言う権力者は多かったと思いますが。本気で美しいものを欲しているわけではないのか」
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彼は遠くをぐるりと見回して話を続ける。
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「そんなのずるいよ!」
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