36 / 66
第四話 子連れ×コスプレ×お祭りデート?
⑧ 4人家族も、いいですね???
しおりを挟む
いまだ正体不明の彼の指示通り、特設舞台横で傍観していたら、参加者の持ってくるものはたいてい服飾雑貨であった。
「奥様が好むものって、そりゃ綺麗な石付きの衣裳だと思ったのに……」
「こんなに綺麗なのになんでダメなんだ……。値打ちのありそうな掛け時計だぞ」
「露店で買えるものなんて、奥様がお持ちのアクセサリーより綺麗なわけないじゃないか!」
などとボヤきながら彼らは再挑戦に賭ける。
「そうよね、美しいものを見慣れているシャルロッテ様が、“美しい!”と舌を巻く商品なんて……」
「だからこそ、俺たちは圧倒的に有利なのさ」
「あっとうてき?」
「ああ。だってシャルロッテの性格を知っているのだから」
そこで私は先ほどから聞きそびれていたことを思い出した。
「知っているって、結局あなたは……」
「ヒントを言うと」
唐突に彼の人差し指が私の口を塞ぐ。
「これはカップルイベントだということだ」
「ん?」
「エイリークも気付いていて、今はカフェで余裕綽々にティータイムしてるんじゃないか?」
「…………」
あの女性と一緒に紅茶を嗜む彼が、脳裏に浮かんだ。
「負けるわけにいかないわっ! さぁリタ、行きましょう!」
**
そして今、私たちもオープンカフェで休憩している。
「シャルロッテ様の性格を知っているから私たちは有利? あなたはどんな物を持っていけば彼女の琴線に触れるのか、分かるのです?」
と、まくし立てたところで実感する。フランケンシュタインの怪物と語り合うのは心もとない。やはり“表情を見ながら”話をしたいが、この高貴なお顔立ちを混雑したここらでさらすのも差し支えあるだろう。ノエラ関係者だと明るみになれば、イベント参加にも支障が。
そうだ、確実にこの彼はエイリーク様ともシャルロッテ様とも同様の血が流れている。だがやはり本人の口から説明願いたい。
「ちゃんと話してくださるかしら?」
「エレーゼ、しーっ。後ろ」
「後ろ?」
「!」
私たちのテーブルの隣は小さい子を抱える男女……先ほどのリタの元養父母だった。
「アクセサリーでもアンティーク雑貨でもなければ何なのよ~~?」
「もう4回チャレンジしているのにダメなんて、優勝者を出すつもりないんじゃないか?」
「違うわよ、家から持ってきてるのがバレてるからダメなの」
「なのに、また使用人に家まで使い走りさせたのか?」
「彼女を出した後で気付いたのよ」
「やっぱり露店で買ったものじゃなきゃダメかぁ……」
会話が全部聞こえてくる。よくもそんなズルしてること野外で堂々と話せるな。
「みんな考えることだからな」
「彼らは孤児院から子どもを引き取れるほどの経済状況なのに、そんなケチなことするの?」
「上流でも中流でも一定数ケチな奴らはいるよ」
そこでまた寂しげな顔になってしまったリタに気付き、私は慌てた。
「あの人たちに勝とう! こてんぱんにやっつけちゃおう。それが厄払いになるのよ!」
「やくばらい?」
「そう。あなたがこれからすてきな人と出会うためには、やっつけなきゃいけない悪魔がいるの」
テキトーなこと言ってるけど、まぁ悪魔は未練ね。嫌いになって忘れてしまえばいいの。
「うん、やっつける」
「よし。じゃあ私たちも、買い物を始めましょうか」
「ちょっと待って、エレーゼ」
私が立ち上がろうとした時、それを抑えるようにフランケンシュタインの怪物は立ち上がった。
「どこへ?」
私の質問に答えもせず、すたすたと隣のテーブルに行き、男女にこう声を掛ける。
「あのマダムノエラの望むものを、君たちに教えてあげようか?」
え? 彼は何を言っているの?
「な、なんだお前は?」
「なんだか怪しい人ね」
そして彼は被っているマスクをいったん上に上げ、その顔をふたりに見せた。
「「!」」
「私はノエラの関係者だ」
ふたりは言葉を失った。まったく説得力のある顔だ。
「君たちは、いや多くの参加者は、これがカップルイベントだということを失念している」
「どういうことよ……」
「おい、この人はきっとノエラの……」
「あ、そうね。どういうことですか?」
「愛の祭りなのだよ、これは」
ああ、そうか、博愛主義のシャルロッテ様はそのつもりでしょうね。
「美しいものとは、愛を示すものなんだ。けして万人に共通する煌びやかなものではない。愛しい人に贈りたいと心の底から湧き上がる美しい感情を、彼女は垣間見たいのだよ」
「なるほど。でもそんなもの露店にあるのかしら」
「そうだな、花なんてどうかな。切り花を出している店はたくさんあるだろう」
ええ?? どうして答えを簡単に教えてしまうの?
「それなら買えるわね」
「ああ、誰にも追いつけないほど花を買い占めて、大きな花束を作ろう」
「そうね! 早速行きましょう!!」
ふたりは喜び勇んでテーブルを後にした。
「…………」
彼は単純なそのふたりの後ろ姿を、呆れたような様子で眺めていた。
「あの、どうしてそんなことまで。敵に塩を送るようなことを」
私はすぐにも彼の元に飛んできた。彼の言ったことは私も納得できたから。この場合確実に、豪華なアクセサリーよりも花束の方が正解だわ。
「いや単に、これで花が買い占められたら、それを出した売人たちが喜ぶかなって。花の命は短いからね」
「えええ……。ん?」
困惑した私のスカートの裾を、ここでリタが引っ張る。
「なに?」
彼女が指をさしている先に目線を伸ばすと。
「はぁぁあ!? 子ども置きっぱなし!!」
1歳の赤ん坊が置き去りにされていた。
**
「もう! 最悪だわ。褒美に目がくらんで子どもの存在を忘れるなんて」
私たちは、よちよち危なげに歩く小さな子も一緒に面倒見るはめに。
「ここで待っていれば気付いて迎えに来るかしら? ええと名前は」
「ニルス」
リタにとっては、弟だったのよね。彼女は少しふてくされた顔だ。
「一緒に、手をつないで歩いてあげましょ」
私とリタとで、この小さい子を挟んだ。
「あ、あそこ! ヘビがいる!」
リタが見つけたのは、ターバン巻いた御仁が笛を吹き、ヘビを籠から出したりしまったりする大道芸。ニルスを連れ喜んで走り寄っていく。
「いいんじゃないか? これで時間がつぶれる」
「そうですねぇ……ちびっこって、持て余しちゃいますよね」
私たちは少し遠巻きに彼らを眺めていた。
「あっ、ヘビに毒があったりとか、惨事起こったりしないかしら!?」
「まぁ、たぶん大丈夫かな?」
キシャーッと大きなヘビが目の前の小さなニルスを威嚇すると、彼は未知の恐ろしさに身をすくめ、姉リタの後ろにさっと隠れる。ならば彼女は彼を守ってやろうと、気丈にヘビを睨みつける。その場は一時緊張感に包まれるが、ヘビ使いのコントロールで彼らは和解し、和平への、新たなるステージへ……。
「奥様が好むものって、そりゃ綺麗な石付きの衣裳だと思ったのに……」
「こんなに綺麗なのになんでダメなんだ……。値打ちのありそうな掛け時計だぞ」
「露店で買えるものなんて、奥様がお持ちのアクセサリーより綺麗なわけないじゃないか!」
などとボヤきながら彼らは再挑戦に賭ける。
「そうよね、美しいものを見慣れているシャルロッテ様が、“美しい!”と舌を巻く商品なんて……」
「だからこそ、俺たちは圧倒的に有利なのさ」
「あっとうてき?」
「ああ。だってシャルロッテの性格を知っているのだから」
そこで私は先ほどから聞きそびれていたことを思い出した。
「知っているって、結局あなたは……」
「ヒントを言うと」
唐突に彼の人差し指が私の口を塞ぐ。
「これはカップルイベントだということだ」
「ん?」
「エイリークも気付いていて、今はカフェで余裕綽々にティータイムしてるんじゃないか?」
「…………」
あの女性と一緒に紅茶を嗜む彼が、脳裏に浮かんだ。
「負けるわけにいかないわっ! さぁリタ、行きましょう!」
**
そして今、私たちもオープンカフェで休憩している。
「シャルロッテ様の性格を知っているから私たちは有利? あなたはどんな物を持っていけば彼女の琴線に触れるのか、分かるのです?」
と、まくし立てたところで実感する。フランケンシュタインの怪物と語り合うのは心もとない。やはり“表情を見ながら”話をしたいが、この高貴なお顔立ちを混雑したここらでさらすのも差し支えあるだろう。ノエラ関係者だと明るみになれば、イベント参加にも支障が。
そうだ、確実にこの彼はエイリーク様ともシャルロッテ様とも同様の血が流れている。だがやはり本人の口から説明願いたい。
「ちゃんと話してくださるかしら?」
「エレーゼ、しーっ。後ろ」
「後ろ?」
「!」
私たちのテーブルの隣は小さい子を抱える男女……先ほどのリタの元養父母だった。
「アクセサリーでもアンティーク雑貨でもなければ何なのよ~~?」
「もう4回チャレンジしているのにダメなんて、優勝者を出すつもりないんじゃないか?」
「違うわよ、家から持ってきてるのがバレてるからダメなの」
「なのに、また使用人に家まで使い走りさせたのか?」
「彼女を出した後で気付いたのよ」
「やっぱり露店で買ったものじゃなきゃダメかぁ……」
会話が全部聞こえてくる。よくもそんなズルしてること野外で堂々と話せるな。
「みんな考えることだからな」
「彼らは孤児院から子どもを引き取れるほどの経済状況なのに、そんなケチなことするの?」
「上流でも中流でも一定数ケチな奴らはいるよ」
そこでまた寂しげな顔になってしまったリタに気付き、私は慌てた。
「あの人たちに勝とう! こてんぱんにやっつけちゃおう。それが厄払いになるのよ!」
「やくばらい?」
「そう。あなたがこれからすてきな人と出会うためには、やっつけなきゃいけない悪魔がいるの」
テキトーなこと言ってるけど、まぁ悪魔は未練ね。嫌いになって忘れてしまえばいいの。
「うん、やっつける」
「よし。じゃあ私たちも、買い物を始めましょうか」
「ちょっと待って、エレーゼ」
私が立ち上がろうとした時、それを抑えるようにフランケンシュタインの怪物は立ち上がった。
「どこへ?」
私の質問に答えもせず、すたすたと隣のテーブルに行き、男女にこう声を掛ける。
「あのマダムノエラの望むものを、君たちに教えてあげようか?」
え? 彼は何を言っているの?
「な、なんだお前は?」
「なんだか怪しい人ね」
そして彼は被っているマスクをいったん上に上げ、その顔をふたりに見せた。
「「!」」
「私はノエラの関係者だ」
ふたりは言葉を失った。まったく説得力のある顔だ。
「君たちは、いや多くの参加者は、これがカップルイベントだということを失念している」
「どういうことよ……」
「おい、この人はきっとノエラの……」
「あ、そうね。どういうことですか?」
「愛の祭りなのだよ、これは」
ああ、そうか、博愛主義のシャルロッテ様はそのつもりでしょうね。
「美しいものとは、愛を示すものなんだ。けして万人に共通する煌びやかなものではない。愛しい人に贈りたいと心の底から湧き上がる美しい感情を、彼女は垣間見たいのだよ」
「なるほど。でもそんなもの露店にあるのかしら」
「そうだな、花なんてどうかな。切り花を出している店はたくさんあるだろう」
ええ?? どうして答えを簡単に教えてしまうの?
「それなら買えるわね」
「ああ、誰にも追いつけないほど花を買い占めて、大きな花束を作ろう」
「そうね! 早速行きましょう!!」
ふたりは喜び勇んでテーブルを後にした。
「…………」
彼は単純なそのふたりの後ろ姿を、呆れたような様子で眺めていた。
「あの、どうしてそんなことまで。敵に塩を送るようなことを」
私はすぐにも彼の元に飛んできた。彼の言ったことは私も納得できたから。この場合確実に、豪華なアクセサリーよりも花束の方が正解だわ。
「いや単に、これで花が買い占められたら、それを出した売人たちが喜ぶかなって。花の命は短いからね」
「えええ……。ん?」
困惑した私のスカートの裾を、ここでリタが引っ張る。
「なに?」
彼女が指をさしている先に目線を伸ばすと。
「はぁぁあ!? 子ども置きっぱなし!!」
1歳の赤ん坊が置き去りにされていた。
**
「もう! 最悪だわ。褒美に目がくらんで子どもの存在を忘れるなんて」
私たちは、よちよち危なげに歩く小さな子も一緒に面倒見るはめに。
「ここで待っていれば気付いて迎えに来るかしら? ええと名前は」
「ニルス」
リタにとっては、弟だったのよね。彼女は少しふてくされた顔だ。
「一緒に、手をつないで歩いてあげましょ」
私とリタとで、この小さい子を挟んだ。
「あ、あそこ! ヘビがいる!」
リタが見つけたのは、ターバン巻いた御仁が笛を吹き、ヘビを籠から出したりしまったりする大道芸。ニルスを連れ喜んで走り寄っていく。
「いいんじゃないか? これで時間がつぶれる」
「そうですねぇ……ちびっこって、持て余しちゃいますよね」
私たちは少し遠巻きに彼らを眺めていた。
「あっ、ヘビに毒があったりとか、惨事起こったりしないかしら!?」
「まぁ、たぶん大丈夫かな?」
キシャーッと大きなヘビが目の前の小さなニルスを威嚇すると、彼は未知の恐ろしさに身をすくめ、姉リタの後ろにさっと隠れる。ならば彼女は彼を守ってやろうと、気丈にヘビを睨みつける。その場は一時緊張感に包まれるが、ヘビ使いのコントロールで彼らは和解し、和平への、新たなるステージへ……。
17
あなたにおすすめの小説
【完結】引きこもりが異世界でお飾りの妻になったら「愛する事はない」と言った夫が溺愛してきて鬱陶しい。
千紫万紅
恋愛
男爵令嬢アイリスは15歳の若さで冷徹公爵と噂される男のお飾りの妻になり公爵家の領地に軟禁同然の生活を強いられる事になった。
だがその3年後、冷徹公爵ラファエルに突然王都に呼び出されたアイリスは「女性として愛するつもりは無いと」言っていた冷徹公爵に、「君とはこれから愛し合う夫婦になりたいと」宣言されて。
いやでも、貴方……美人な平民の恋人いませんでしたっけ……?
と、お飾りの妻生活を謳歌していた 引きこもり はとても嫌そうな顔をした。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる