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最終話 おひとりさまを目指すなら、まず……
① ヘンテコな君に夢中?
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あれから何がどうしてこうなったのか、いつも頭がぼんやりしていてよく思い出せない。しかし刻一刻と過ぎる、現実感あふれたこの日々。
私はエイリーク様との婚約を白紙にしてジークムント様を婿に迎える準備をしている。婿取りといっても私はこの家を継ぐ者でもないから、何にも囚われない立場の、独立した夫婦となる。その上で家の者に反対されることもなければ、このお父様の家でずっと暮らしてゆける。今は早々、ジークムント様がストラウド家に居候状態だ。
「あなたは本当におかしな人です。家の都合でもないのに、相手の家に入っていいなんて男性いないでしょう」
本日は我が家の庭園で、お父様と3人でティータイムを過ごして。先ほどお父様は気を利かせたのか、私たちを残して部屋へ戻ってしまった。
「それだけ君のこと本気なんだよ。どうしても君と結婚したいから」
「本気でおかしいです! まともに知り合わないうちから聞いた情報だけで判断って、正気とは思えません」
「うーん。一日フェスティバルで一緒にまわって、君がいいって思ったのもあるけれど、まぁ調査報告は大きいな。あ、知人がさ、かなり有能な探偵なんだけど、興味ある? 研修受けてみたいんだろ?」
心の中まで調べられてる──!?
「まぁやっぱり俺のパートナーとして医療に携わって欲しいから、安易に紹介はしないよ」
「医療従事ということなら、平民の女性でそういう熱意のある人、大勢いるでしょう……」
この身分の人相手に平民がどうとか、私は何言ってるんだろう。
「君は俺が今まで出会った中でいちばん魅力的な女性だよ。上位の身分に生まれたというのに、わざわざ平民になろうと息巻いているだなんて」
「それは……」
だって「美しいことが当たり前」で「その中で優劣をつけられる」ようなところで、心穏やかに生きていける気がしないから。お父様を失ったら、その後は何を拠り所にして生きていけばいいのか分からないから……。
「俺も多様な人々、その暮らしを広く知りたい。そして深く交流したい。だから医師になろうと思ったんだ」
「すばらしい考えだと思います。誰でも平等に診てくれる医師ですよね」
「ああ。エレーゼならきっと認めてくれると思った」
目を輝かせて将来設計を語る彼。こんないかにも引く手あまたの男性に、こんなふうに誘われて……嬉しくないと言ったら嘘になる。
いやいくらなんでも、こんなウマい話ある?
「もし今後、私なんかよりずっと、あなたの理想に適う女性に巡り合えたら? 才気に溢れて、しかも価値観を共有できる美しい貴婦人が現れたら?」
「不安なの? 才気に満ちた美女は社交界にも結構いるけど、特に好きになったことないから分からないな。それを言ったら君だって、夫以外を好きにならないとは限らないだろ?」
「あなたほどお綺麗で何でもおできになる人はそういませんが、私は平凡そのものだから……。釣り合わないわ。信じろっていう方が無理……」
「男には男の数だけ好みってものがあるんだ。そんな単純じゃないよ」
「…………」
これは遠い以前、他人にまだ疑い深くなっていない、純真な私が求めていたものだ。そんな子どものころ夢みたような優しい王子様に言葉をもらえたら、胸がそわそわしてしまう。
でもなぜか、このうきうきした気持ちとは裏腹な、ひんやりした思いもそこに混ざってる。心が落ち着かない。
どうして?
そうだ。私、ノエラ家に……エイリーク様に名を貸す約束をしたのに、それを無責任にも投げ出した後ろめたさのせいよ。
ジークムント様は気にするなと言ってくれているけど。
本当のところは、エイリーク様の名ばかりの妻になるのが怖くなって、逃げ出してしまったから……。
その夜、私は以前の、夢の続きに酔いしれる────。
気品のある、もの柔らかな雰囲気の少年が、「どうせ私とワルツを踊ってくれる人なんて」とフテくされていた私にすっと手を差しのべた。
私は嬉しかった。同年代の優しい感じの男の子が誘ってくれたのだ。
貴婦人になったつもりで手を、彼の手にちょこんと乗せたら、彼のもう片方の手で背中をぐっと抱き寄せられた。そして間を置かず軽快なステップでリードされ、彼の3拍子に身を委ねると、私はまるで回転木馬に乗せられたような心地で空に飛ぶ。
素敵! ステキ!! でもその時、気付いてしまった。
「……音楽がないと味気ないわ」
空にふわっと浮かぶ瞬間、私の世界に流れる音楽が欲しいと思ったのだ。
しかしそれを言っても仕方ない。ここはダンスホールでもない普通の部屋。そんなことを口にしたら彼が止まってしまうだけ。「しまった」と思ったが……。
「じゃあちょっと待って」
彼は繋いだ私の手をきゅっと握って合図してから離し、キャンバスの向こうの棚に向かった。
「ちょうどいいものがある」
棚の上にある小さな木箱を手に取り、こちらに見せる。木箱のふたを飾る装飾は一房のバラのようだ。
「それなぁに?」
そこで彼が指先でそれをどうにかいじったら、可愛らしい、跳ねるような音楽が聴こえてきた。
「んー…… ♪ルルル、ルルル、ルルル♪ タララッラ♪ ……花のワルツ!」
「これで踊ろう」
「うん!」
こうして私は彼がターンするたび、バラの花びらと一緒にくるくるっと大空へ舞うのだった。しかしそれは所詮オルゴール、すぐに止まってしまう。
終わりを迎えたくなくて、積極的にぜんまいを巻き直した。そこは無観客の隠れた小部屋であったが、王子様にエスコートされ、生まれて初めてのお姫様気分に浮かれる私だった。
「あら? 声が……私を呼ぶ声が聴こえる。……アンジェリカ?」
「そうか。あちらへ戻らなくてはいけないんだね」
「そうみたい。一緒に踊ってくれてありがとう! じゃあ、また」
「うん……また」
お母様に怒られるのではと、私は少し焦ってその部屋を飛び出した。
「お姉様! お姉様!!」
────あの子は、私と過ごしたほんの短いひと時を、楽しんでくれたかしら……。
「お姉様ったら!」
「んー……アンジェリカ……」
目を覚ますと妹の顔面アップ。寝覚めにはもう少し涼しげな風景を所望したい。
「ああもう、あなたのせいでまた見ていた夢を忘れてしまったわ!」
「何かいい夢を?」
「今日はとてもいい夢だったはずなのよ。なのに」
「それどころではありませんわ」
「どうかして?」
「コルネリアお義姉様が今こちらに滞在していますでしょ」
そうそう、兄夫婦が喧嘩したとかで。お父様に何やら告げ口に来た義姉がそのままここに居座っている。
「お義姉様が何か?」
「いつの間にやらジークムント様とお顔を合わせていたらしく、ずいぶんと彼をお気に召したようですよ」
「はぁ?」
「あのように煌びやかで如才ない貴公子は見たことがないと、浮足立っておられるとか」
そんな面倒ゴト起こりそうな報告を起き抜けに…。
「彼は以前お伝えした私のフィアンセ、エイリーク様だと話しておいて」
変に取り沙汰されるのはごめんだから、今回のゴタゴタに関しては話が固まるまで内々の話に、としているのに。
「もう名前も交わしたとのことです、遅いですわ」
「はぁ。なら今後、顔を合わせないように立ち回るわ」
けだるげにそうこぼした私を、なぜだかアンジェリカは不審げな目でじっと見つめてくる。
「なに?」
「ジークムント様と結婚するなら、早く公然としてしまえばいいのですわ」
「え?」
彼女はいつになく鋭い目つきで、私との距離を詰めるのだった。
私はエイリーク様との婚約を白紙にしてジークムント様を婿に迎える準備をしている。婿取りといっても私はこの家を継ぐ者でもないから、何にも囚われない立場の、独立した夫婦となる。その上で家の者に反対されることもなければ、このお父様の家でずっと暮らしてゆける。今は早々、ジークムント様がストラウド家に居候状態だ。
「あなたは本当におかしな人です。家の都合でもないのに、相手の家に入っていいなんて男性いないでしょう」
本日は我が家の庭園で、お父様と3人でティータイムを過ごして。先ほどお父様は気を利かせたのか、私たちを残して部屋へ戻ってしまった。
「それだけ君のこと本気なんだよ。どうしても君と結婚したいから」
「本気でおかしいです! まともに知り合わないうちから聞いた情報だけで判断って、正気とは思えません」
「うーん。一日フェスティバルで一緒にまわって、君がいいって思ったのもあるけれど、まぁ調査報告は大きいな。あ、知人がさ、かなり有能な探偵なんだけど、興味ある? 研修受けてみたいんだろ?」
心の中まで調べられてる──!?
「まぁやっぱり俺のパートナーとして医療に携わって欲しいから、安易に紹介はしないよ」
「医療従事ということなら、平民の女性でそういう熱意のある人、大勢いるでしょう……」
この身分の人相手に平民がどうとか、私は何言ってるんだろう。
「君は俺が今まで出会った中でいちばん魅力的な女性だよ。上位の身分に生まれたというのに、わざわざ平民になろうと息巻いているだなんて」
「それは……」
だって「美しいことが当たり前」で「その中で優劣をつけられる」ようなところで、心穏やかに生きていける気がしないから。お父様を失ったら、その後は何を拠り所にして生きていけばいいのか分からないから……。
「俺も多様な人々、その暮らしを広く知りたい。そして深く交流したい。だから医師になろうと思ったんだ」
「すばらしい考えだと思います。誰でも平等に診てくれる医師ですよね」
「ああ。エレーゼならきっと認めてくれると思った」
目を輝かせて将来設計を語る彼。こんないかにも引く手あまたの男性に、こんなふうに誘われて……嬉しくないと言ったら嘘になる。
いやいくらなんでも、こんなウマい話ある?
「もし今後、私なんかよりずっと、あなたの理想に適う女性に巡り合えたら? 才気に溢れて、しかも価値観を共有できる美しい貴婦人が現れたら?」
「不安なの? 才気に満ちた美女は社交界にも結構いるけど、特に好きになったことないから分からないな。それを言ったら君だって、夫以外を好きにならないとは限らないだろ?」
「あなたほどお綺麗で何でもおできになる人はそういませんが、私は平凡そのものだから……。釣り合わないわ。信じろっていう方が無理……」
「男には男の数だけ好みってものがあるんだ。そんな単純じゃないよ」
「…………」
これは遠い以前、他人にまだ疑い深くなっていない、純真な私が求めていたものだ。そんな子どものころ夢みたような優しい王子様に言葉をもらえたら、胸がそわそわしてしまう。
でもなぜか、このうきうきした気持ちとは裏腹な、ひんやりした思いもそこに混ざってる。心が落ち着かない。
どうして?
そうだ。私、ノエラ家に……エイリーク様に名を貸す約束をしたのに、それを無責任にも投げ出した後ろめたさのせいよ。
ジークムント様は気にするなと言ってくれているけど。
本当のところは、エイリーク様の名ばかりの妻になるのが怖くなって、逃げ出してしまったから……。
その夜、私は以前の、夢の続きに酔いしれる────。
気品のある、もの柔らかな雰囲気の少年が、「どうせ私とワルツを踊ってくれる人なんて」とフテくされていた私にすっと手を差しのべた。
私は嬉しかった。同年代の優しい感じの男の子が誘ってくれたのだ。
貴婦人になったつもりで手を、彼の手にちょこんと乗せたら、彼のもう片方の手で背中をぐっと抱き寄せられた。そして間を置かず軽快なステップでリードされ、彼の3拍子に身を委ねると、私はまるで回転木馬に乗せられたような心地で空に飛ぶ。
素敵! ステキ!! でもその時、気付いてしまった。
「……音楽がないと味気ないわ」
空にふわっと浮かぶ瞬間、私の世界に流れる音楽が欲しいと思ったのだ。
しかしそれを言っても仕方ない。ここはダンスホールでもない普通の部屋。そんなことを口にしたら彼が止まってしまうだけ。「しまった」と思ったが……。
「じゃあちょっと待って」
彼は繋いだ私の手をきゅっと握って合図してから離し、キャンバスの向こうの棚に向かった。
「ちょうどいいものがある」
棚の上にある小さな木箱を手に取り、こちらに見せる。木箱のふたを飾る装飾は一房のバラのようだ。
「それなぁに?」
そこで彼が指先でそれをどうにかいじったら、可愛らしい、跳ねるような音楽が聴こえてきた。
「んー…… ♪ルルル、ルルル、ルルル♪ タララッラ♪ ……花のワルツ!」
「これで踊ろう」
「うん!」
こうして私は彼がターンするたび、バラの花びらと一緒にくるくるっと大空へ舞うのだった。しかしそれは所詮オルゴール、すぐに止まってしまう。
終わりを迎えたくなくて、積極的にぜんまいを巻き直した。そこは無観客の隠れた小部屋であったが、王子様にエスコートされ、生まれて初めてのお姫様気分に浮かれる私だった。
「あら? 声が……私を呼ぶ声が聴こえる。……アンジェリカ?」
「そうか。あちらへ戻らなくてはいけないんだね」
「そうみたい。一緒に踊ってくれてありがとう! じゃあ、また」
「うん……また」
お母様に怒られるのではと、私は少し焦ってその部屋を飛び出した。
「お姉様! お姉様!!」
────あの子は、私と過ごしたほんの短いひと時を、楽しんでくれたかしら……。
「お姉様ったら!」
「んー……アンジェリカ……」
目を覚ますと妹の顔面アップ。寝覚めにはもう少し涼しげな風景を所望したい。
「ああもう、あなたのせいでまた見ていた夢を忘れてしまったわ!」
「何かいい夢を?」
「今日はとてもいい夢だったはずなのよ。なのに」
「それどころではありませんわ」
「どうかして?」
「コルネリアお義姉様が今こちらに滞在していますでしょ」
そうそう、兄夫婦が喧嘩したとかで。お父様に何やら告げ口に来た義姉がそのままここに居座っている。
「お義姉様が何か?」
「いつの間にやらジークムント様とお顔を合わせていたらしく、ずいぶんと彼をお気に召したようですよ」
「はぁ?」
「あのように煌びやかで如才ない貴公子は見たことがないと、浮足立っておられるとか」
そんな面倒ゴト起こりそうな報告を起き抜けに…。
「彼は以前お伝えした私のフィアンセ、エイリーク様だと話しておいて」
変に取り沙汰されるのはごめんだから、今回のゴタゴタに関しては話が固まるまで内々の話に、としているのに。
「もう名前も交わしたとのことです、遅いですわ」
「はぁ。なら今後、顔を合わせないように立ち回るわ」
けだるげにそうこぼした私を、なぜだかアンジェリカは不審げな目でじっと見つめてくる。
「なに?」
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