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最終話 おひとりさまを目指すなら、まず……
② 初めてのケンカ
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アンジェリカが核心を突いたことを言う。
「ジークムント様がこちらにいらしてもう半月過ぎましたし。婚約の事実を公表すれば、婚姻への準備がはかどるばかりで何も差し支えございませんでしょう?」
彼は近頃、職場になりえる土地を探しながらストラウド領内を見て回っている。それを思い浮かべた私は、胸の辺りがだんだん空虚になってゆくのをおぼえ、言葉が口をついて出なかった。
「それとも何か、ためらう理由がありますの?」
「ん……別に。というか、どうしてあなたがそんな急かすようなこと言うの?」
アンジェリカってこういうの面白がりこそすれ、他人の重大な局面における考えや行動に口を挟むことはあまりしない子なのよ。
「それは……」
あれ? なんだか照れてる? この子にそんな表情あったっけ?
そこで彼女はためらいがちに、こそこそと私の耳元でささやくのだった。
「えっ、アンジェリカに好きな人が──!?」
「声が大きいですわお姉様!」
「どっどこの誰よ? アンジェリカの鋼鉄のハートを射止めた希少生物は~!?」
「ヒトをキワモノのように言わないでくださる? 少し年上の方なんですけれど……」
話を聞いてみると、最近出席したパーティーで王都からやってきた王族の血を引く方というのを紹介されたようだ。すっかり意気投合した、と彼女は言っているが、ところどころに挟みこまれるこのお惚気、「ここらの男性にはとても見られない最高品質の笑顔とノーブルな振る舞い、ウィットに富む会話にコロリ」というのが決まり手だろう。まぁここヴェルシア地方は北方の田舎だから、アンジェリカが嫁ぐなら都の方だろうなと思っていたのよ。
「そういうわけで、覚えていますでしょ、お母様の遺言を」
「ああ……」
私が先に嫁がなくてはいけないのよね。順調にいけば私が先になるはずだけど。
……私は何を迷っているの。
「エレーゼ!」
もう昼になるかしら。屋敷内でジークムント様を探していたら、ちょうどあちらから姿を現した。今日の彼のいで立ちもこの上なく爽やか。まとう風にレモンバームの香りを乗せているよう。
「ジークムント様、朝からどちらへいってらしたの?」
「ちょっと散歩にね。街を探索していた」
「あなたは活動的ですのね」
エイリーク様はできるだけ自宅にいたいと言ってたな……。
「ストラウド領も中心地は活気に溢れていていいね。これなら俺たちが作る病院はきっと住人の希望となるよ」
私たちはそんな話をしながらお父様のいる書斎に向かっていた。
「診療所ではなく病院ですか。私なんかがそんな大それたところで業務に当たれるのでしょうか。私は町の薬師の元で助手をしただけで……」
「最初は小さな病院だよ、町の診療所と変わらない。そこから君と始めたいんだ」
そこで彼は私の手を取り。
「夫婦で同じ理想に向かって手を取り合い励んでいきたいって、以前からの夢だったんだ。近隣の国で科学者の夫婦が共同で功績をあげ、栄誉ある賞を授与されたとの報を聞いてから」
「ああ、ありましたね。7年ほど前に」
「エレーゼは俺の夢を理解してくれるよね?」
このように恵まれた資質を持っていながら、なお向上心に溢れている。私にはもったいない人だわ。
「ええ」
いつの間にか辿り着いていた書斎前。急に扉が開く。
「おっと。……こほん。こんな廊下で見つめ合って……」
「お父様!」
慌てて彼の手を振りほどく私。
「エレーゼ、私はちょっと今から出るが、中で執事長が君を待っているよ。渡したいものがあるようだ」
「何でしょう」
「孤児院からの手紙、だったかな」
孤児院?
入室してすぐ執事長から手渡されたのは、以前、フレーヤ様からの贈与を各町の孤児院に分配したことで、そのうちの一施設がぜひ一度招待したいとの書簡であった。
「いいじゃないか。気分転換に行ってこよう」
「そうですね。寄付の状況は弁護士先生から連絡を受けていましたが、現地視察も重要です」
こうして翌週、その孤児院へ向かうことに。
***
「明日は孤児院を訪ねるんだよね?」
この朝、ジークムント様が私のベッドまでやって来て尋ねた。
「あの、まだ起き抜けで、こんな姿みられるの恥ずかしいです……」
「俺は婚約者だよ?」
「ほらジークムント様、いくら婚約者でもまだ未婚です。マナーがなっておりませんわ」
一緒にやって来たアンジェリカが口を挟む。というか連れてきたのアンジェリカじゃないの?
「ちょうどこの部屋の前でかち合っただけです。ところで……」
「なぁ、今日はいったんノエラ邸に帰りたいんだ、シャルロッテのご機嫌伺いに」
「もう、私がお姉様とお話しようとしていたのに」
「君も一緒に行こう、エレーゼ」
「え……」
怯む私。実は収穫祭以降、一度もシャルロッテ様と対面していない。彼らから事情は伝わっているはずだが……後ろめたくて。しかしここで拒むわけにも。
「あら、ちょうどいいわ。私も同行させていただきます」
「ん? アンジェリカがなんで?」
「エイリーク様にお借りした画集をお返ししようと。他にもまだお借りしたいものがたくさん」
どうやら現在の恋のお相手が絵画に精通しているようで、彼女は話題についていくためそれの勉強に大忙しだ。しかしいつの間にエイリーク様から借りていたのか。
そういったわけで、本日は3人でノエラ邸に赴いた。
到着後。
「さっそく私、彼のアトリエに伺いますわ」
恋のための学習に意欲的なアンジェリカは浮かれて行ってしまった。私は……逆に足が震えて動けない。この状態を見つけジークムント様は、馬車の外に促すため私の手を取り、
「応接間で休んでるか?」
と気遣ってくれたのだった。逃げていても始まらないが、今日はまだ心の準備が出来ていなくて。
「俺が話しておくから。大丈夫だよ」
「ありがとうございます……」
後ろめたい。新しい相手だって彼女の息子なのだけど……。こんなぱっとしない娘が鞍替え……ってきっと思われてるって、無性に恥ずかしい。
応接間で待つよう言われていたが、やはり退屈である。以前から邸宅の美しく整えられた庭に興味があったので、こっそり足を踏み入れることに。
ツタの絡まるアーチを抜けたところで、ヒュゥと風が吹く。私は一瞬身を縮こまらせた。そしてゆっくりと薄目を開けたら、地に伸びた影をふと目にする。
それと同時に、土を踏む音も聞こえてきたのだった。
「エレーゼ?」
「っ……エイリーク様……」
あれ以降、初めての顔合わせ。胸がぎゅっと締め付けられる。
私たちは長くて短いその間を、言葉なく立ちぼうけた。
気まずい空気流れる中、口火を切ったのは──。
「もう挙式の日は決めたのか?」
「え?」
「それとも、契約書の作成中?」
彼は抑揚のない、冷たい語り口で切り出してきた。私の頭はワンテンポ遅れて働き始め──。
「そんな、契約書なんて、そんなもの……」
「だって君の思い描いていた、非常に都合のいい結婚なんだろう?」
言葉に棘がある、というか、「都合のいい」を強調したように聞こえた。
「何ですか、その言い方は」
反論したいのに、うまく言葉にならない。弁解したい思いが胸をくすぶるのに。
冷ややかな風が吹く。日差しの強い、この場の明るさが白々しい。
「契約書なんていりません。彼はとても誠実な方で、裏切られる心配なんてないですから」
何言ってるの私。まだ結婚の話に心が向かっていないくせに。でもそれを見破られるのが嫌。
「なんでそんなことが分かるんだ」
「え?」
「君は知り合ったその日に決めたよな。僕との婚約を破棄してまで……」
「…………」
「一体あいつの何を知ってて、そんな信頼寄せられるっていうんだよ!」
「っ……」
冷たい風に煽られる。彼に、こんなふうに怒鳴られたのは初めてだった。
「ジークムント様がこちらにいらしてもう半月過ぎましたし。婚約の事実を公表すれば、婚姻への準備がはかどるばかりで何も差し支えございませんでしょう?」
彼は近頃、職場になりえる土地を探しながらストラウド領内を見て回っている。それを思い浮かべた私は、胸の辺りがだんだん空虚になってゆくのをおぼえ、言葉が口をついて出なかった。
「それとも何か、ためらう理由がありますの?」
「ん……別に。というか、どうしてあなたがそんな急かすようなこと言うの?」
アンジェリカってこういうの面白がりこそすれ、他人の重大な局面における考えや行動に口を挟むことはあまりしない子なのよ。
「それは……」
あれ? なんだか照れてる? この子にそんな表情あったっけ?
そこで彼女はためらいがちに、こそこそと私の耳元でささやくのだった。
「えっ、アンジェリカに好きな人が──!?」
「声が大きいですわお姉様!」
「どっどこの誰よ? アンジェリカの鋼鉄のハートを射止めた希少生物は~!?」
「ヒトをキワモノのように言わないでくださる? 少し年上の方なんですけれど……」
話を聞いてみると、最近出席したパーティーで王都からやってきた王族の血を引く方というのを紹介されたようだ。すっかり意気投合した、と彼女は言っているが、ところどころに挟みこまれるこのお惚気、「ここらの男性にはとても見られない最高品質の笑顔とノーブルな振る舞い、ウィットに富む会話にコロリ」というのが決まり手だろう。まぁここヴェルシア地方は北方の田舎だから、アンジェリカが嫁ぐなら都の方だろうなと思っていたのよ。
「そういうわけで、覚えていますでしょ、お母様の遺言を」
「ああ……」
私が先に嫁がなくてはいけないのよね。順調にいけば私が先になるはずだけど。
……私は何を迷っているの。
「エレーゼ!」
もう昼になるかしら。屋敷内でジークムント様を探していたら、ちょうどあちらから姿を現した。今日の彼のいで立ちもこの上なく爽やか。まとう風にレモンバームの香りを乗せているよう。
「ジークムント様、朝からどちらへいってらしたの?」
「ちょっと散歩にね。街を探索していた」
「あなたは活動的ですのね」
エイリーク様はできるだけ自宅にいたいと言ってたな……。
「ストラウド領も中心地は活気に溢れていていいね。これなら俺たちが作る病院はきっと住人の希望となるよ」
私たちはそんな話をしながらお父様のいる書斎に向かっていた。
「診療所ではなく病院ですか。私なんかがそんな大それたところで業務に当たれるのでしょうか。私は町の薬師の元で助手をしただけで……」
「最初は小さな病院だよ、町の診療所と変わらない。そこから君と始めたいんだ」
そこで彼は私の手を取り。
「夫婦で同じ理想に向かって手を取り合い励んでいきたいって、以前からの夢だったんだ。近隣の国で科学者の夫婦が共同で功績をあげ、栄誉ある賞を授与されたとの報を聞いてから」
「ああ、ありましたね。7年ほど前に」
「エレーゼは俺の夢を理解してくれるよね?」
このように恵まれた資質を持っていながら、なお向上心に溢れている。私にはもったいない人だわ。
「ええ」
いつの間にか辿り着いていた書斎前。急に扉が開く。
「おっと。……こほん。こんな廊下で見つめ合って……」
「お父様!」
慌てて彼の手を振りほどく私。
「エレーゼ、私はちょっと今から出るが、中で執事長が君を待っているよ。渡したいものがあるようだ」
「何でしょう」
「孤児院からの手紙、だったかな」
孤児院?
入室してすぐ執事長から手渡されたのは、以前、フレーヤ様からの贈与を各町の孤児院に分配したことで、そのうちの一施設がぜひ一度招待したいとの書簡であった。
「いいじゃないか。気分転換に行ってこよう」
「そうですね。寄付の状況は弁護士先生から連絡を受けていましたが、現地視察も重要です」
こうして翌週、その孤児院へ向かうことに。
***
「明日は孤児院を訪ねるんだよね?」
この朝、ジークムント様が私のベッドまでやって来て尋ねた。
「あの、まだ起き抜けで、こんな姿みられるの恥ずかしいです……」
「俺は婚約者だよ?」
「ほらジークムント様、いくら婚約者でもまだ未婚です。マナーがなっておりませんわ」
一緒にやって来たアンジェリカが口を挟む。というか連れてきたのアンジェリカじゃないの?
「ちょうどこの部屋の前でかち合っただけです。ところで……」
「なぁ、今日はいったんノエラ邸に帰りたいんだ、シャルロッテのご機嫌伺いに」
「もう、私がお姉様とお話しようとしていたのに」
「君も一緒に行こう、エレーゼ」
「え……」
怯む私。実は収穫祭以降、一度もシャルロッテ様と対面していない。彼らから事情は伝わっているはずだが……後ろめたくて。しかしここで拒むわけにも。
「あら、ちょうどいいわ。私も同行させていただきます」
「ん? アンジェリカがなんで?」
「エイリーク様にお借りした画集をお返ししようと。他にもまだお借りしたいものがたくさん」
どうやら現在の恋のお相手が絵画に精通しているようで、彼女は話題についていくためそれの勉強に大忙しだ。しかしいつの間にエイリーク様から借りていたのか。
そういったわけで、本日は3人でノエラ邸に赴いた。
到着後。
「さっそく私、彼のアトリエに伺いますわ」
恋のための学習に意欲的なアンジェリカは浮かれて行ってしまった。私は……逆に足が震えて動けない。この状態を見つけジークムント様は、馬車の外に促すため私の手を取り、
「応接間で休んでるか?」
と気遣ってくれたのだった。逃げていても始まらないが、今日はまだ心の準備が出来ていなくて。
「俺が話しておくから。大丈夫だよ」
「ありがとうございます……」
後ろめたい。新しい相手だって彼女の息子なのだけど……。こんなぱっとしない娘が鞍替え……ってきっと思われてるって、無性に恥ずかしい。
応接間で待つよう言われていたが、やはり退屈である。以前から邸宅の美しく整えられた庭に興味があったので、こっそり足を踏み入れることに。
ツタの絡まるアーチを抜けたところで、ヒュゥと風が吹く。私は一瞬身を縮こまらせた。そしてゆっくりと薄目を開けたら、地に伸びた影をふと目にする。
それと同時に、土を踏む音も聞こえてきたのだった。
「エレーゼ?」
「っ……エイリーク様……」
あれ以降、初めての顔合わせ。胸がぎゅっと締め付けられる。
私たちは長くて短いその間を、言葉なく立ちぼうけた。
気まずい空気流れる中、口火を切ったのは──。
「もう挙式の日は決めたのか?」
「え?」
「それとも、契約書の作成中?」
彼は抑揚のない、冷たい語り口で切り出してきた。私の頭はワンテンポ遅れて働き始め──。
「そんな、契約書なんて、そんなもの……」
「だって君の思い描いていた、非常に都合のいい結婚なんだろう?」
言葉に棘がある、というか、「都合のいい」を強調したように聞こえた。
「何ですか、その言い方は」
反論したいのに、うまく言葉にならない。弁解したい思いが胸をくすぶるのに。
冷ややかな風が吹く。日差しの強い、この場の明るさが白々しい。
「契約書なんていりません。彼はとても誠実な方で、裏切られる心配なんてないですから」
何言ってるの私。まだ結婚の話に心が向かっていないくせに。でもそれを見破られるのが嫌。
「なんでそんなことが分かるんだ」
「え?」
「君は知り合ったその日に決めたよな。僕との婚約を破棄してまで……」
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