45 / 66
最終話 おひとりさまを目指すなら、まず……
⑥ 女性ばかりですね?(疑)
しおりを挟む
馬車内に対面で座り、ふと気付いた。私、こちらのエイリーク様と初めて顔を合わせ話をしたっていうのに、この親近感はいったい何なんだろう?
ジークムント様の双子の兄で次期ノエラ領主、画家を目指している……このくらいしか聞いてない。
もしかして以前、親しくさせてもらっていたのかしら……?
それにしても本当にジークムント様とそっくり。でも表情が違うかな。こんな美形兄弟が二十歳になるまで独身なんて……呪われた一家、とかいうのではないでしょうね?
「旅とはいっても、そんなにアテがあるわけじゃないんだ」
「ん?」
「君の半年以内に出会った人がね。僕の知る限りではあと2組」
「あの。今度の方は、“生者”ですよね?」
「そうだね」
「私、忘れてしまっていて……」
「事情は話してあるよ。がっかりされたりはしないから」
「そうですか……」
それから2時間近く馬車に乗っていた。ここはもうノエラ領の町だ。
町の広場で馬車を降りる。道が狭いので歩いた方が良いらしい。
「こんなこじんまりとした家屋の並ぶところに、あなたのお知り合いが?」
「うん、僕たちのね」
私たち? どうして?? こんな庶民の居住区を、貴族衣装のまま歩くのはどうなの。
「エイリーク様!」
「?」
明るい声の聞こえてきた前方を見ると、小さな家から出てきたのは町民風の、色白の美少女だった。
「サラ」
彼も名を呼び、親し気に寄っていった。
「久しぶり……でもないな。忙しい時だとは思うけど、彼女を連れてきたから、いましばらく頼む」
「はい、光栄でございます」
ん? 彼女は何? なんだか胸がぞわぞわする……ここで暮らしている町民がエイリーク様と、何? まさか身分違いの隠し恋人!?
「エレーゼ、彼女は……」
「あ、あのっ」
説明を待ちきれずに彼の物言いを遮ってしまった。
「ん?」
「おふたりは、どういう関係なんですか!?」
ふたりは目を丸くした。そして見合って、にこにこしながら。
「うーん、どういう関係だろう?」
「どういう関係なのでしょうね?」
ははは、うふふと笑い合う。なにそれ気になる──!
「エレーゼ様、狭いところですがどうぞ」
家に招かれた。
確かに狭い。ふたりで暮らすのにやっと、というところか。そこで彼らは説明してくれた。ここは彼女が夫と暮らす家だと。
既婚者だったのか……。なんで私、恋人なんて思ったんだろう。見た感じがお似合いだからかな……。
どうやら彼女の夫が、ジークムント様の手術で不治の病からの復活を遂げたらしい。そう聞くと、婚約者としてはなんとも誇らしい気分。
「エイリーク様にもその節はお気遣いいただきました。私の夫は今、ノエラ邸近くの医療施設にいます。いつも通っていまして、でも今日は家のことを片づけるのもあって、うちにいますので。エレーゼ様にまたお会いできてとても嬉しいです」
? 私がジークムント様に橋渡ししたのかな?
それにしても、記憶喪失のことを聞いている彼女は、私に下手なことを話せなくて戸惑っている感じ。少々腫れものに触るといったような。身分差もあるし、こちらから歩み寄らなくては。
「じゃあ家のこと、私もするわ!」
立ち上がった私を見上げ、彼女は豆鉄砲食らったような顔。
「サラ、衣服を貸して。エイリーク様、着替えるのでいったんお外へ」
どうしましょう、という表情で訴えたサラにエイリーク様は、言うとおりにしてやってというアイコンタクトで返していた。
掃除をしたり、夫のところに届ける食事の準備をしたり、彼女は目まぐるしく動く。これが私の目指していた平民の暮らし。悪くないじゃない? いえ、彼女には信頼できる夫の存在があるから、いいのでしょうね。
「では、川へ洗濯に行ってきます」
「あ、私も行くわ」
念のためポシェットも肩からかけてっと。
川へ向かう道中も洗濯中も、サラの話を聞いていた。夫との馴れ初めや夫婦の節約生活や。
いいなぁ、こんな綺麗な娘に生まれていれば、大好きな人と結ばれて、たとえ貧しくても充足感に満たされた日々を送れるのね。
「ああ、ごめんなさい、私の話ばっかり……」
あ、私、ムスっとしてた?
「いいのよ。なんか羨ましいなって」
彼女は分からない、といった顔をする。私も洗濯ものを川の流水で擦りながら話を続けた。
「素直でいいな。きっとあなたはいいことも悪いことも、大事な人に思いをためらいなく伝えることができるのでしょ」
なんで私はできないんだろうと思うわ。最近、ジークムント様を不安にさせている気がする。
「エレーゼ様が教えてくださったんですよ」
「……は?」
「活を入れてくださったと言いますか……」
えー……私の忘れ去った半年間に何があったの……。
「あなた様はおっしゃいました。もっと相手を知ろうとして、もっと言葉を交わして……」
私は固唾を飲み、彼女の紡ぐ言葉を待った。
「素直になって愛を確かめ合うのが大事って、おっしゃいましたよ!」
……な、に、そ、れ。
底抜けに明るくにっこりした彼女の前で恥ずかしさに身もだえしてしまう。過去の私は自分ができもしないことを、ナニ偉そうに言っていたのだ。どんな流れならこの私が他人様にそんなこと伝導できるのか。
「もちろん、エレーゼ様にはそのように大事な方がいらっしゃるのですよね?」
「うっ」
彼女の笑顔に他意はないはず……。
「……いらっしゃいましたよ。あの時のエレーゼ様には」
サラ?
視線を外し、彼女はこっそり呟いた。
詳しく教えてとは言えない。聞けば思い出すかもしれないのに。話を聞くためにエイリーク様はここへ連れてきてくれたのに。なのに勇気が出ない。
「サラ、あの……」
私はポシェットに入れてきた、翡翠のネックレスを彼女の前に差し出し尋ねた。
「これ、見たことある?」
彼女は首を振る。
「そう、ありがとう」
しかしうっとりした目でこれを見つめて言うのだった。
「綺麗。エレーゼ様の瞳ですね」
なんとなく、これ、最初からシャルロッテ様の物だったのかと疑問に思って聞いてみたけど。私が使ってた物なんてことないわよね……。
洗濯から帰宅後、今度は夫の見舞いに伺わせてもらうと言葉を残し、彼女の家をおいとました。
「何かヒントはあったかい?」
「記憶は、残念ながら……」
「そうか」
でもヒントはあったわ。失った半年間はきっと私にとって、かけがえのないものだってこと。
取り戻したい、と思う反面、こうも考えられる。
だからこそ、手に余って捨ててしまったのかもしれない……。
「お次は?」
「また小さな家族の家だよ」
連れてこられたのは赤いレンガの屋根の家。周りの家より少しだけ、いい家みたい。彼が呼び鈴を鳴らすと。
家から出てきたのはエイリーク様より少し年上の女性……と、彼女が呼んだのは娘らしき小さな少女。
「久しぶりだね、カリン、リタ」
「お久しぶりでございます、エイリーク様」
「ひ、ひさしぶり……」
6歳くらいの女の子がモジモジしている。
まさかっ、今度こそ隠し恋人とふたりの子──!? うん、6歳だとしたら無理じゃないわよねっ? だって貴族と平民だっていうのに、そんな距離感。娘は久しぶりに会ったパパに照れてるとか拗ねてるとか??
エイリーク様がちびっこを抱き上げると、ほら、表情が一気に明るくなる。まさに3人家族という感じ。ああ、なんかまた胸がぞわぞわする……。
「あ、奥様。ご挨拶が遅れまして」
「奥様??」
「ええっと、カリン。奥様ではなくてっ」
「あっ。エレーゼ様」
言い間違いに焦ってる。この人とは私、会ったことあるんだろうか……。
「たいしたおもてなしはできませんが、どうぞ中へ」
ジークムント様の双子の兄で次期ノエラ領主、画家を目指している……このくらいしか聞いてない。
もしかして以前、親しくさせてもらっていたのかしら……?
それにしても本当にジークムント様とそっくり。でも表情が違うかな。こんな美形兄弟が二十歳になるまで独身なんて……呪われた一家、とかいうのではないでしょうね?
「旅とはいっても、そんなにアテがあるわけじゃないんだ」
「ん?」
「君の半年以内に出会った人がね。僕の知る限りではあと2組」
「あの。今度の方は、“生者”ですよね?」
「そうだね」
「私、忘れてしまっていて……」
「事情は話してあるよ。がっかりされたりはしないから」
「そうですか……」
それから2時間近く馬車に乗っていた。ここはもうノエラ領の町だ。
町の広場で馬車を降りる。道が狭いので歩いた方が良いらしい。
「こんなこじんまりとした家屋の並ぶところに、あなたのお知り合いが?」
「うん、僕たちのね」
私たち? どうして?? こんな庶民の居住区を、貴族衣装のまま歩くのはどうなの。
「エイリーク様!」
「?」
明るい声の聞こえてきた前方を見ると、小さな家から出てきたのは町民風の、色白の美少女だった。
「サラ」
彼も名を呼び、親し気に寄っていった。
「久しぶり……でもないな。忙しい時だとは思うけど、彼女を連れてきたから、いましばらく頼む」
「はい、光栄でございます」
ん? 彼女は何? なんだか胸がぞわぞわする……ここで暮らしている町民がエイリーク様と、何? まさか身分違いの隠し恋人!?
「エレーゼ、彼女は……」
「あ、あのっ」
説明を待ちきれずに彼の物言いを遮ってしまった。
「ん?」
「おふたりは、どういう関係なんですか!?」
ふたりは目を丸くした。そして見合って、にこにこしながら。
「うーん、どういう関係だろう?」
「どういう関係なのでしょうね?」
ははは、うふふと笑い合う。なにそれ気になる──!
「エレーゼ様、狭いところですがどうぞ」
家に招かれた。
確かに狭い。ふたりで暮らすのにやっと、というところか。そこで彼らは説明してくれた。ここは彼女が夫と暮らす家だと。
既婚者だったのか……。なんで私、恋人なんて思ったんだろう。見た感じがお似合いだからかな……。
どうやら彼女の夫が、ジークムント様の手術で不治の病からの復活を遂げたらしい。そう聞くと、婚約者としてはなんとも誇らしい気分。
「エイリーク様にもその節はお気遣いいただきました。私の夫は今、ノエラ邸近くの医療施設にいます。いつも通っていまして、でも今日は家のことを片づけるのもあって、うちにいますので。エレーゼ様にまたお会いできてとても嬉しいです」
? 私がジークムント様に橋渡ししたのかな?
それにしても、記憶喪失のことを聞いている彼女は、私に下手なことを話せなくて戸惑っている感じ。少々腫れものに触るといったような。身分差もあるし、こちらから歩み寄らなくては。
「じゃあ家のこと、私もするわ!」
立ち上がった私を見上げ、彼女は豆鉄砲食らったような顔。
「サラ、衣服を貸して。エイリーク様、着替えるのでいったんお外へ」
どうしましょう、という表情で訴えたサラにエイリーク様は、言うとおりにしてやってというアイコンタクトで返していた。
掃除をしたり、夫のところに届ける食事の準備をしたり、彼女は目まぐるしく動く。これが私の目指していた平民の暮らし。悪くないじゃない? いえ、彼女には信頼できる夫の存在があるから、いいのでしょうね。
「では、川へ洗濯に行ってきます」
「あ、私も行くわ」
念のためポシェットも肩からかけてっと。
川へ向かう道中も洗濯中も、サラの話を聞いていた。夫との馴れ初めや夫婦の節約生活や。
いいなぁ、こんな綺麗な娘に生まれていれば、大好きな人と結ばれて、たとえ貧しくても充足感に満たされた日々を送れるのね。
「ああ、ごめんなさい、私の話ばっかり……」
あ、私、ムスっとしてた?
「いいのよ。なんか羨ましいなって」
彼女は分からない、といった顔をする。私も洗濯ものを川の流水で擦りながら話を続けた。
「素直でいいな。きっとあなたはいいことも悪いことも、大事な人に思いをためらいなく伝えることができるのでしょ」
なんで私はできないんだろうと思うわ。最近、ジークムント様を不安にさせている気がする。
「エレーゼ様が教えてくださったんですよ」
「……は?」
「活を入れてくださったと言いますか……」
えー……私の忘れ去った半年間に何があったの……。
「あなた様はおっしゃいました。もっと相手を知ろうとして、もっと言葉を交わして……」
私は固唾を飲み、彼女の紡ぐ言葉を待った。
「素直になって愛を確かめ合うのが大事って、おっしゃいましたよ!」
……な、に、そ、れ。
底抜けに明るくにっこりした彼女の前で恥ずかしさに身もだえしてしまう。過去の私は自分ができもしないことを、ナニ偉そうに言っていたのだ。どんな流れならこの私が他人様にそんなこと伝導できるのか。
「もちろん、エレーゼ様にはそのように大事な方がいらっしゃるのですよね?」
「うっ」
彼女の笑顔に他意はないはず……。
「……いらっしゃいましたよ。あの時のエレーゼ様には」
サラ?
視線を外し、彼女はこっそり呟いた。
詳しく教えてとは言えない。聞けば思い出すかもしれないのに。話を聞くためにエイリーク様はここへ連れてきてくれたのに。なのに勇気が出ない。
「サラ、あの……」
私はポシェットに入れてきた、翡翠のネックレスを彼女の前に差し出し尋ねた。
「これ、見たことある?」
彼女は首を振る。
「そう、ありがとう」
しかしうっとりした目でこれを見つめて言うのだった。
「綺麗。エレーゼ様の瞳ですね」
なんとなく、これ、最初からシャルロッテ様の物だったのかと疑問に思って聞いてみたけど。私が使ってた物なんてことないわよね……。
洗濯から帰宅後、今度は夫の見舞いに伺わせてもらうと言葉を残し、彼女の家をおいとました。
「何かヒントはあったかい?」
「記憶は、残念ながら……」
「そうか」
でもヒントはあったわ。失った半年間はきっと私にとって、かけがえのないものだってこと。
取り戻したい、と思う反面、こうも考えられる。
だからこそ、手に余って捨ててしまったのかもしれない……。
「お次は?」
「また小さな家族の家だよ」
連れてこられたのは赤いレンガの屋根の家。周りの家より少しだけ、いい家みたい。彼が呼び鈴を鳴らすと。
家から出てきたのはエイリーク様より少し年上の女性……と、彼女が呼んだのは娘らしき小さな少女。
「久しぶりだね、カリン、リタ」
「お久しぶりでございます、エイリーク様」
「ひ、ひさしぶり……」
6歳くらいの女の子がモジモジしている。
まさかっ、今度こそ隠し恋人とふたりの子──!? うん、6歳だとしたら無理じゃないわよねっ? だって貴族と平民だっていうのに、そんな距離感。娘は久しぶりに会ったパパに照れてるとか拗ねてるとか??
エイリーク様がちびっこを抱き上げると、ほら、表情が一気に明るくなる。まさに3人家族という感じ。ああ、なんかまた胸がぞわぞわする……。
「あ、奥様。ご挨拶が遅れまして」
「奥様??」
「ええっと、カリン。奥様ではなくてっ」
「あっ。エレーゼ様」
言い間違いに焦ってる。この人とは私、会ったことあるんだろうか……。
「たいしたおもてなしはできませんが、どうぞ中へ」
10
あなたにおすすめの小説
【完結】引きこもりが異世界でお飾りの妻になったら「愛する事はない」と言った夫が溺愛してきて鬱陶しい。
千紫万紅
恋愛
男爵令嬢アイリスは15歳の若さで冷徹公爵と噂される男のお飾りの妻になり公爵家の領地に軟禁同然の生活を強いられる事になった。
だがその3年後、冷徹公爵ラファエルに突然王都に呼び出されたアイリスは「女性として愛するつもりは無いと」言っていた冷徹公爵に、「君とはこれから愛し合う夫婦になりたいと」宣言されて。
いやでも、貴方……美人な平民の恋人いませんでしたっけ……?
と、お飾りの妻生活を謳歌していた 引きこもり はとても嫌そうな顔をした。
悪役令嬢と誤解され冷遇されていたのに、目覚めたら夫が豹変して求愛してくるのですが?
いりん
恋愛
初恋の人と結婚できたーー
これから幸せに2人で暮らしていける…そう思ったのに。
「私は夫としての務めを果たすつもりはない。」
「君を好きになることはない。必要以上に話し掛けないでくれ」
冷たく拒絶され、離婚届けを取り寄せた。
あと2週間で届くーーそうしたら、解放してあげよう。
ショックで熱をだし寝込むこと1週間。
目覚めると夫がなぜか豹変していて…!?
「君から話し掛けてくれないのか?」
「もう君が隣にいないのは考えられない」
無口不器用夫×優しい鈍感妻
すれ違いから始まる両片思いストーリー
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
恐怖侯爵の後妻になったら、「君を愛することはない」と言われまして。
長岡更紗
恋愛
落ちぶれ子爵令嬢の私、レディアが後妻として嫁いだのは──まさかの恐怖侯爵様!
しかも初夜にいきなり「君を愛することはない」なんて言われちゃいましたが?
だけど、あれ? 娘のシャロットは、なんだかすごく懐いてくれるんですけど!
義理の娘と仲良くなった私、侯爵様のこともちょっと気になりはじめて……
もしかして、愛されるチャンスあるかも? なんて思ってたのに。
「前妻は雲隠れした」って噂と、「死んだのよ」って娘の言葉。
しかも使用人たちは全員、口をつぐんでばかり。
ねえ、どうして? 前妻さんに何があったの?
そして、地下から聞こえてくる叫び声は、一体!?
恐怖侯爵の『本当の顔』を知った時。
私の心は、思ってもみなかった方向へ動き出す。
*他サイトにも公開しています
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる