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番外編 side: アンジェリカ 後章
③ この漫然とした日々から抜け出して
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「アンジェリカおばさま!」
……おば?
ああ、少しぼうっとしておりました。誕生日パーティーの最中でしたわ。
お食事の手を止めテーブルに座ったまま、声のした右側を振り向いたらそこには、リボンとレースでふわりと盛り上がるチュールドレスのおちびさん。
「おばさま、ぶるーのどれすが“えれがんと”ですわ。どちらでおかいもとめです?」
「プリシラ、あなたのお母様は?」
ここで、子どもの後ろからのそりと人影が。
「あら、ごきげんよう、ミス・アンジェリカ。お隣の席空いていますわね、ここよろしくて?」
お子を追っていらして有無を言わさず隣に腰掛けたのは、パトリス・ハドック、旧姓リンド。私の義姉の妹です。その娘プリシラ4歳も隣にちょこんと座って。
「おかあさまぁ~、わたしもアンジェリカおばさまのおとなりにすわりたい」
この子はたまにしか会わない私に懐いてくれているのですが。
おば……。パトリスがそう呼ばせているのね。
「ダメよ。おかあさまはおばさまとお話があるの。あらアンジェリカ、その濃厚なブルーベルベットのドレス、初めて見るわね」
「あなたのいないパーティーへも、私はいくらでも出ていますけれど」
まぁ確かにこれを着てパーティーに参加したのは初めてだったりします。これは11年前、ジークムント様からいただいたドレス……。
────また俺と踊ってくれるようにと、願いを込めて。
その翌年の誕生会の朝、そんな台詞を思い出して。支度中に……ふっと気付いたのです。
“これではまるで、私が彼と踊る気満々でいるみたいではないですか!”
慌ててお気に入りの真紅のドレスに着替えましたわ。その誕生会では彼に、「あれ、着てくれなかったの」と声を掛けられたのですけどね。「ああ、ありましたわね。忘れておりました。パーティーの前にメッセージを頂けるかしら」と返したのに、翌年以降なにもおっしゃってこないから……。
でももう11年も過ぎてしまいましたし、まったく袖を通してあげないなんてドレスがかわいそうだから。……20代のうちにちゃんと着てみたかったというのも。
まぁ、10年以上前に仕立てられたものでも難なく着こなせるスタイルの私ですわよ。……子どもを産んでいるわけでもないのだから、自慢げに言えることではありませんが。
「ずいぶん目立つお色のドレスですわねぇ。パーティーの主役はご兄弟ですのに、これだから独身の30女って。そのお歳でまだ目立ちたいの? 空気が読めないうちは行き遅れるのも当然よ」
「プリシラの前でよくそのようなこと口にできますわね。女の子は特に、耳聡く聞いていましてよ。あなたも5年前までは立派に行き遅れだったのだから、空気が読めないのも仕方のないことですわね」
そうそう、私と同い年の彼女も24歳の頃は焦りに焦った独身でした。だいたい彼女、「あの人のここが嫌」「あの人はあそこが気になる」と言い続け貴重な10代の時が過ぎ、20歳の大台に乗ったら今度は、「前回紹介された人より落ちるのはありえない」「あの女性の夫より格上の人がいい」。そんなふうだから20代半ばにもなると紹介口がめっきり冷え込んで。
ただまぁ、ちょうどその頃。私が丁重にお断りしたハドック伯爵家のあのお方を、そのまま、お父様が義姉の実家・リンド家に紹介したらしいのです。あれよあれよと決まったらしいですわ。
「私は24で結婚、25で出産しましたから決して遅れてはいませんわ」
「ああ、そうですわね。本当に、素敵な方と巡り合えて幸運でしたわね」
「ま、まぁね」
彼女は得意げに鼻から息を抜きます。
「でも私の夫は優しすぎてホント物足りないの。華やかさも頼りがいもイマイチだし」
それは最初から分かっていたことでしょう?
「だからね、プリシラの家庭教師らはみな見目麗しい青年を選んだわ。ハンサムな若者が家を出入りするのはこの子の目を養うだけでなく、みなの活力になるでしょう?」
この妻に寛大でいられるご主人が夫としてとても有能だと思います。
「まぁそれを許してくれているのが、我が夫の優しいところなのだけど」
ああ結局おのろけですの。もう付き合っていられませんわ。
バトラーを呼び椅子を引いてもらい、すっくと立ち上がった私のもとに、
「アンジェリカおばさま。わたしのきょうのおりぼんどう?」
プリシラが椅子からぱっと飛び降りて駆け寄ってきました。
「センスいいわね。グラデーションが鮮やかで」
「プリシラ!」
そこに向こうから早歩きでやってきたのは。
「アンジェリカ叔母様。ごきげんよう」
「ごきげんようエレノーラ。もうゲストの方々へのご挨拶はいいのかしら」
「ええ。やっとプリシラのお相手ができますの。プリシラ、叔母様は大人の方々で大事なお話があるのですよ。あちらで遊びましょう?」
ぜんぜん大事ではないです。
ノエラ夫妻の長女エレノーラはもう10歳。親族の小さい子の中ではいちばん上のお姉さんです。年齢よりずっとしっかりした子ですわ。まぁ要するに、幼少期のお姉様にそっくりなのです。
「僕はアンジェリカといる!」
次に走り寄ってきたのは7歳の少年。ノエラ家長男エレネスト。
「エレノーラとプリシラはあっちへ行ってどうぞ!」
「まぁエレネスト。私の言ったことを聞いていたの? みなさまのじゃまをしてはいけないわ」
「僕アンジェリカと踊る! 踊ってください!!」
左手を後ろに回し、緊張した面持ちで右手を差し伸べる、文句なしの紳士的マナーにて申し込まれました。
「エレネスト! ちゃんと叔母様とお呼びして」
「アンジェリカは僕のおよめさんであっておばさんじゃないんだ!」
“おばさんじゃない”……胸にじーんときました。……はっ、そういうことではなくて。
「だめよ! 叔母様とは結婚できないのよ!」
「ねえ、おばさまぁ~。このひらひらのれーすはどーお?」
エレノーラが叔母様と呼ぶのは構いませんのよ。実の叔母ですから。でもプリシラあなたはダメよ!
「エレノーラ、この子たち、お願いするわね」
「はいっ。お任せください!」
嬉しそうなお顔、本当にお姉様によく似ています。頼られると喜んでしまうところも、そっくり。
やっとひとりになれたので、廊下の窓際で暗い外をぼうっと眺めていました。
このたびは珍しく雨の強い中でのお誕生会です。天気の悪い年、というのはこの10年で記憶にないくらい。ご兄弟のどちらかが晴れ男だろうなと、ふと思いました。まぁジークムント様よね。
朝はしとしと、といったほどでしたが、こちらまでいらっしゃるのはみなさま難儀であったでしょう。ここノエラ本邸は裏の海がすこぶる美しい景観で、いつも来訪者はバルコニーに出て潮風を感じてみたりするのですが、今日は残念でしたわね。
ジークムント様といえば、開会の挨拶以降お姿をこの目に留めていません。さきほどバトラーに尋ねたら、どうも例年よりもお忙しいらしく。パーティーの主役としてというより、お仕事関連の談話でかしら。
「アンジェリカ?」
急に声を掛けられ、びくりとしました。
「っ……ジークムント様」
今、あなたのことを考えていました……。
「良かった。帰ってしまう前に捕まえられた」
私を探していましたの?
彼は私の前に来て手を取りました。
「そのドレス、俺がだいぶ前に贈ったものだね?」
「え、ええ」
「明るいところで見たいな」
そうですね、ここでは暗くてあまり表情が見えないので。
「それでしたら、ダンスホールへでも?」
「うーん、また誰かに捕まってしまうかもしれないから、抜け出そうか」
「……えっ!?」
彼は私の手をぎゅっと握り駆け出します。
「まっ、またこれですか!?」
抜け出そうって、一体どうしたことです!?
……おば?
ああ、少しぼうっとしておりました。誕生日パーティーの最中でしたわ。
お食事の手を止めテーブルに座ったまま、声のした右側を振り向いたらそこには、リボンとレースでふわりと盛り上がるチュールドレスのおちびさん。
「おばさま、ぶるーのどれすが“えれがんと”ですわ。どちらでおかいもとめです?」
「プリシラ、あなたのお母様は?」
ここで、子どもの後ろからのそりと人影が。
「あら、ごきげんよう、ミス・アンジェリカ。お隣の席空いていますわね、ここよろしくて?」
お子を追っていらして有無を言わさず隣に腰掛けたのは、パトリス・ハドック、旧姓リンド。私の義姉の妹です。その娘プリシラ4歳も隣にちょこんと座って。
「おかあさまぁ~、わたしもアンジェリカおばさまのおとなりにすわりたい」
この子はたまにしか会わない私に懐いてくれているのですが。
おば……。パトリスがそう呼ばせているのね。
「ダメよ。おかあさまはおばさまとお話があるの。あらアンジェリカ、その濃厚なブルーベルベットのドレス、初めて見るわね」
「あなたのいないパーティーへも、私はいくらでも出ていますけれど」
まぁ確かにこれを着てパーティーに参加したのは初めてだったりします。これは11年前、ジークムント様からいただいたドレス……。
────また俺と踊ってくれるようにと、願いを込めて。
その翌年の誕生会の朝、そんな台詞を思い出して。支度中に……ふっと気付いたのです。
“これではまるで、私が彼と踊る気満々でいるみたいではないですか!”
慌ててお気に入りの真紅のドレスに着替えましたわ。その誕生会では彼に、「あれ、着てくれなかったの」と声を掛けられたのですけどね。「ああ、ありましたわね。忘れておりました。パーティーの前にメッセージを頂けるかしら」と返したのに、翌年以降なにもおっしゃってこないから……。
でももう11年も過ぎてしまいましたし、まったく袖を通してあげないなんてドレスがかわいそうだから。……20代のうちにちゃんと着てみたかったというのも。
まぁ、10年以上前に仕立てられたものでも難なく着こなせるスタイルの私ですわよ。……子どもを産んでいるわけでもないのだから、自慢げに言えることではありませんが。
「ずいぶん目立つお色のドレスですわねぇ。パーティーの主役はご兄弟ですのに、これだから独身の30女って。そのお歳でまだ目立ちたいの? 空気が読めないうちは行き遅れるのも当然よ」
「プリシラの前でよくそのようなこと口にできますわね。女の子は特に、耳聡く聞いていましてよ。あなたも5年前までは立派に行き遅れだったのだから、空気が読めないのも仕方のないことですわね」
そうそう、私と同い年の彼女も24歳の頃は焦りに焦った独身でした。だいたい彼女、「あの人のここが嫌」「あの人はあそこが気になる」と言い続け貴重な10代の時が過ぎ、20歳の大台に乗ったら今度は、「前回紹介された人より落ちるのはありえない」「あの女性の夫より格上の人がいい」。そんなふうだから20代半ばにもなると紹介口がめっきり冷え込んで。
ただまぁ、ちょうどその頃。私が丁重にお断りしたハドック伯爵家のあのお方を、そのまま、お父様が義姉の実家・リンド家に紹介したらしいのです。あれよあれよと決まったらしいですわ。
「私は24で結婚、25で出産しましたから決して遅れてはいませんわ」
「ああ、そうですわね。本当に、素敵な方と巡り合えて幸運でしたわね」
「ま、まぁね」
彼女は得意げに鼻から息を抜きます。
「でも私の夫は優しすぎてホント物足りないの。華やかさも頼りがいもイマイチだし」
それは最初から分かっていたことでしょう?
「だからね、プリシラの家庭教師らはみな見目麗しい青年を選んだわ。ハンサムな若者が家を出入りするのはこの子の目を養うだけでなく、みなの活力になるでしょう?」
この妻に寛大でいられるご主人が夫としてとても有能だと思います。
「まぁそれを許してくれているのが、我が夫の優しいところなのだけど」
ああ結局おのろけですの。もう付き合っていられませんわ。
バトラーを呼び椅子を引いてもらい、すっくと立ち上がった私のもとに、
「アンジェリカおばさま。わたしのきょうのおりぼんどう?」
プリシラが椅子からぱっと飛び降りて駆け寄ってきました。
「センスいいわね。グラデーションが鮮やかで」
「プリシラ!」
そこに向こうから早歩きでやってきたのは。
「アンジェリカ叔母様。ごきげんよう」
「ごきげんようエレノーラ。もうゲストの方々へのご挨拶はいいのかしら」
「ええ。やっとプリシラのお相手ができますの。プリシラ、叔母様は大人の方々で大事なお話があるのですよ。あちらで遊びましょう?」
ぜんぜん大事ではないです。
ノエラ夫妻の長女エレノーラはもう10歳。親族の小さい子の中ではいちばん上のお姉さんです。年齢よりずっとしっかりした子ですわ。まぁ要するに、幼少期のお姉様にそっくりなのです。
「僕はアンジェリカといる!」
次に走り寄ってきたのは7歳の少年。ノエラ家長男エレネスト。
「エレノーラとプリシラはあっちへ行ってどうぞ!」
「まぁエレネスト。私の言ったことを聞いていたの? みなさまのじゃまをしてはいけないわ」
「僕アンジェリカと踊る! 踊ってください!!」
左手を後ろに回し、緊張した面持ちで右手を差し伸べる、文句なしの紳士的マナーにて申し込まれました。
「エレネスト! ちゃんと叔母様とお呼びして」
「アンジェリカは僕のおよめさんであっておばさんじゃないんだ!」
“おばさんじゃない”……胸にじーんときました。……はっ、そういうことではなくて。
「だめよ! 叔母様とは結婚できないのよ!」
「ねえ、おばさまぁ~。このひらひらのれーすはどーお?」
エレノーラが叔母様と呼ぶのは構いませんのよ。実の叔母ですから。でもプリシラあなたはダメよ!
「エレノーラ、この子たち、お願いするわね」
「はいっ。お任せください!」
嬉しそうなお顔、本当にお姉様によく似ています。頼られると喜んでしまうところも、そっくり。
やっとひとりになれたので、廊下の窓際で暗い外をぼうっと眺めていました。
このたびは珍しく雨の強い中でのお誕生会です。天気の悪い年、というのはこの10年で記憶にないくらい。ご兄弟のどちらかが晴れ男だろうなと、ふと思いました。まぁジークムント様よね。
朝はしとしと、といったほどでしたが、こちらまでいらっしゃるのはみなさま難儀であったでしょう。ここノエラ本邸は裏の海がすこぶる美しい景観で、いつも来訪者はバルコニーに出て潮風を感じてみたりするのですが、今日は残念でしたわね。
ジークムント様といえば、開会の挨拶以降お姿をこの目に留めていません。さきほどバトラーに尋ねたら、どうも例年よりもお忙しいらしく。パーティーの主役としてというより、お仕事関連の談話でかしら。
「アンジェリカ?」
急に声を掛けられ、びくりとしました。
「っ……ジークムント様」
今、あなたのことを考えていました……。
「良かった。帰ってしまう前に捕まえられた」
私を探していましたの?
彼は私の前に来て手を取りました。
「そのドレス、俺がだいぶ前に贈ったものだね?」
「え、ええ」
「明るいところで見たいな」
そうですね、ここでは暗くてあまり表情が見えないので。
「それでしたら、ダンスホールへでも?」
「うーん、また誰かに捕まってしまうかもしれないから、抜け出そうか」
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