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番外編 side: アンジェリカ 後章
② 婚活の邪魔しないで!
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その帰り道、馬車の中で大見得を切りました。
「今は不定期のお仕事をしたりノエラ邸に通ったりの日々ですが、私にもいつ縁談が舞い込んでくるか分かりませんので」
そうです、私だっていつ結婚するかも知れませんからね。
「王都に出ればここにいるよりもっと多くの釣書がまわってくるはずだけど?」
「私はよほどでなければここを離れる気にはなりません。確かに王都なら高貴で耽美な男性も多くいらっしゃるのでしょうが、私がそちらで探すのではなくてまず、男性側からこちらにいらしてほしいのです」
「ああ、そうかい」
この話はここで打ち切りになりました。
私はまだ20歳でしたので……自分の、女性としての価値を信じていましたの。
それからジークムント様は年に2回ほど帰省され、そのたびにお食事や芸術鑑賞、乗馬等にお出かけし近況を報告し合う仲でありました。
しかし5年前の秋。
私はいつもの近況報告として、結婚を前向きに考えている方がいると打ち明けたのです。
「ふぅん。良いんじゃないか」
「良い……ですか?」
心にぽっかり穴が開いたような気分です。
「人が良さそう、って君が感じるならそれがいちばんだろ。それに、婿入りしてもいいって男は腰が高すぎなくて安全だ」
「……それ、ご自分のことをおっしゃっていますの?」
「ん?」
「あなたもそれで我がストラウド邸に滞在されていたではないですか」
「ああ。まぁ相手がエレーゼだからっていうのもあるけど、やっぱりまだ若かったからね」
「若かったって、今だってまだ27になったところでは」
「エイリークなんかもう2児の父だよ。家を継ぐ男子ならそれが当たり前だけど、誰だって27ともなると今やるべきことで精一杯で、大きな変化は望まなかったりするんだ」
「そういうものですか」
「だからわざわざ20代半ばで田舎の子爵家に入ったりして、生活ガラッと変えてもいいなんて資産家の息子、よほど家庭持ちに夢を持ってる男なんじゃ」
「…………」
彼の話が右耳から左耳へ抜けていく感覚があります。
「あなたは変えられないのです?」
「俺? それはもちろん。医院の運営もやっと軌道に乗ったところなんだ。ここから数年現場業務に専念して、以降は経営しながら研究にも力を注ぐか……いろいろと考えることだらけだ」
「…………」
なんだか置いてきぼりにされている気分です。
男女の差よ、仕方ないの。でも……。
「あなたのことですから、パトロンになりたいという最上流階級の女性はいくらでもいらっしゃるのでしょ。そこで下手に結婚なんてしたら、手を引かれてしまいますものね」
嫌味のひとつくらい言いたくなりました。
「王都でのパトロン事情、気になる?」
「別にあなたのそういった事情なんて!」
間髪入れず早口で否定してしまいました。
「一般的な話聞いてみたいかってつもりだったんだけど。別に俺のことではなくてさ」
「は?」
「世間ではどんな流れで上流マダムに呼び出され、それでどれほどもらえるかとか」
「~~そんな話聞きたくありませんわ! 本当に意地悪ですのね」
「意地悪は君だろ」
「……?」
彼はあまり見せることのない、不機嫌な顔で食事を終えました。結局そこで話は流れ……。
自宅に到着し、彼が玄関まで送ってくださった別れ際。
“私、ほんとうに結婚するつもりでいるのですよ?”
今にもこぼれそうになるそんな言葉を、口を固く結んで飲み込みました。だってまた、「良いんじゃないか」って言われたら。「精一杯の祝いの品を送らせてもらおう」「君の幸せを願っているよ」なんて、あっけらかんと言われでもしたら。
「じゃあ、また」
“半年後には私もう結婚していて、「また」なんて機会はないかもしれないのですよ?”
「……ええ。今日はありがとうございました」
「こちらこそ」
彼は私の手にキスをして、さっと馬車に乗ってしまわれました。
それから私はそのハドック様と更なる逢瀬を重ね、とうとう、4度目のその日。
「アンジェリカ! もう僕は君以外考えられない! 君ほど美しく慎ましく、和やかで思慮深い女性は存在しない!! 僕と結婚していただけないだろうか!!」
レストランでのお食事まっただ中、唐突に片膝をつき、語気強く言い放つ彼。
使用人に持たせていた大きな赤薔薇の束を、少し震えた両手で抱え、私に捧げます。
私は持っていたナイフとフォークを置き、それを受け取る形の両手を差し伸べました。
「……アンジェリカ?」
顔を上げた彼は怪訝な様相です。私の両手が花束に辿りつかず、ぴたりと止まってしまったから。
「ごめんなさい……」
どうしてかしら。涙がこぼれそうです。
「……ああ」
彼は人の好い顔立ちに、苦笑いを浮かべ、こう呟きました。
「君ほどの美人が僕となんて、出すぎた夢だったね。困らせてごめんね」
「容姿がどうとか、つり合いがどうとかではなくて、ただ、あなた以外に考えられないという情熱が湧いてこなくて……」
そんな断り文句あるかしら。貴族の結婚なんて、そんな気持ちお構いなしに成立するもので、しかも私はこの年齢よ。もう夢見るお年頃はとうに過ぎ去っているというのに。
「君ほどの麗しいご令嬢なら、きっといつかそんな情熱が湧いてくる人と結ばれるさ」
本当に人の良い方です。
どうか彼が、その人柄が好きだと認めるような、人柄の穏やかなご令嬢と結ばれますように。
また私は完全に「自由」な立場へ。そのまま、25歳の誕生日を迎えた頃。
「君の描く絵はほんわかとしていて、この童話の雰囲気に合うと思ったのでね」
以前絵画モデルの仕事で知り合ったアトリエのご主人から、絵描き業務を依頼したいとのお話が。
「童話の挿絵ですか。わたくし、絵は好きに描いていたぐらいですが……」
「仕事にはしたくないかね? 枚数はそれほどでもないから試しにやってみるのもいいと思うよ」
美術に関してはハングリー精神の塊であるエイリーク様を間近で見ておりましたから。名を売り、高みを目指すことはまったく尊いことであり、反面非常に疲弊するもの。私には向いていない気もします……。が、今後の可能性が増えるというのなら悪くないお話ですね。
そういったふうに始めた業務はなかなかやり甲斐もあり、引き続き依頼をいただけると私もまた「社会に必要とされている」安心感に包まれたのです。この仕事なら「賞味期限」はないですものね。それなりに腕を磨いていれば、老女になっても続けていけますよね?
ただ人生なにごとも、「慣れ」「飽き」といったものとの戦いなのかもしれません。
こんな暮らしがいつまで続いていくのだろう。死ぬまでこんなふうに漫然と、日々が過ぎていくのかしら。
「今は不定期のお仕事をしたりノエラ邸に通ったりの日々ですが、私にもいつ縁談が舞い込んでくるか分かりませんので」
そうです、私だっていつ結婚するかも知れませんからね。
「王都に出ればここにいるよりもっと多くの釣書がまわってくるはずだけど?」
「私はよほどでなければここを離れる気にはなりません。確かに王都なら高貴で耽美な男性も多くいらっしゃるのでしょうが、私がそちらで探すのではなくてまず、男性側からこちらにいらしてほしいのです」
「ああ、そうかい」
この話はここで打ち切りになりました。
私はまだ20歳でしたので……自分の、女性としての価値を信じていましたの。
それからジークムント様は年に2回ほど帰省され、そのたびにお食事や芸術鑑賞、乗馬等にお出かけし近況を報告し合う仲でありました。
しかし5年前の秋。
私はいつもの近況報告として、結婚を前向きに考えている方がいると打ち明けたのです。
「ふぅん。良いんじゃないか」
「良い……ですか?」
心にぽっかり穴が開いたような気分です。
「人が良さそう、って君が感じるならそれがいちばんだろ。それに、婿入りしてもいいって男は腰が高すぎなくて安全だ」
「……それ、ご自分のことをおっしゃっていますの?」
「ん?」
「あなたもそれで我がストラウド邸に滞在されていたではないですか」
「ああ。まぁ相手がエレーゼだからっていうのもあるけど、やっぱりまだ若かったからね」
「若かったって、今だってまだ27になったところでは」
「エイリークなんかもう2児の父だよ。家を継ぐ男子ならそれが当たり前だけど、誰だって27ともなると今やるべきことで精一杯で、大きな変化は望まなかったりするんだ」
「そういうものですか」
「だからわざわざ20代半ばで田舎の子爵家に入ったりして、生活ガラッと変えてもいいなんて資産家の息子、よほど家庭持ちに夢を持ってる男なんじゃ」
「…………」
彼の話が右耳から左耳へ抜けていく感覚があります。
「あなたは変えられないのです?」
「俺? それはもちろん。医院の運営もやっと軌道に乗ったところなんだ。ここから数年現場業務に専念して、以降は経営しながら研究にも力を注ぐか……いろいろと考えることだらけだ」
「…………」
なんだか置いてきぼりにされている気分です。
男女の差よ、仕方ないの。でも……。
「あなたのことですから、パトロンになりたいという最上流階級の女性はいくらでもいらっしゃるのでしょ。そこで下手に結婚なんてしたら、手を引かれてしまいますものね」
嫌味のひとつくらい言いたくなりました。
「王都でのパトロン事情、気になる?」
「別にあなたのそういった事情なんて!」
間髪入れず早口で否定してしまいました。
「一般的な話聞いてみたいかってつもりだったんだけど。別に俺のことではなくてさ」
「は?」
「世間ではどんな流れで上流マダムに呼び出され、それでどれほどもらえるかとか」
「~~そんな話聞きたくありませんわ! 本当に意地悪ですのね」
「意地悪は君だろ」
「……?」
彼はあまり見せることのない、不機嫌な顔で食事を終えました。結局そこで話は流れ……。
自宅に到着し、彼が玄関まで送ってくださった別れ際。
“私、ほんとうに結婚するつもりでいるのですよ?”
今にもこぼれそうになるそんな言葉を、口を固く結んで飲み込みました。だってまた、「良いんじゃないか」って言われたら。「精一杯の祝いの品を送らせてもらおう」「君の幸せを願っているよ」なんて、あっけらかんと言われでもしたら。
「じゃあ、また」
“半年後には私もう結婚していて、「また」なんて機会はないかもしれないのですよ?”
「……ええ。今日はありがとうございました」
「こちらこそ」
彼は私の手にキスをして、さっと馬車に乗ってしまわれました。
それから私はそのハドック様と更なる逢瀬を重ね、とうとう、4度目のその日。
「アンジェリカ! もう僕は君以外考えられない! 君ほど美しく慎ましく、和やかで思慮深い女性は存在しない!! 僕と結婚していただけないだろうか!!」
レストランでのお食事まっただ中、唐突に片膝をつき、語気強く言い放つ彼。
使用人に持たせていた大きな赤薔薇の束を、少し震えた両手で抱え、私に捧げます。
私は持っていたナイフとフォークを置き、それを受け取る形の両手を差し伸べました。
「……アンジェリカ?」
顔を上げた彼は怪訝な様相です。私の両手が花束に辿りつかず、ぴたりと止まってしまったから。
「ごめんなさい……」
どうしてかしら。涙がこぼれそうです。
「……ああ」
彼は人の好い顔立ちに、苦笑いを浮かべ、こう呟きました。
「君ほどの美人が僕となんて、出すぎた夢だったね。困らせてごめんね」
「容姿がどうとか、つり合いがどうとかではなくて、ただ、あなた以外に考えられないという情熱が湧いてこなくて……」
そんな断り文句あるかしら。貴族の結婚なんて、そんな気持ちお構いなしに成立するもので、しかも私はこの年齢よ。もう夢見るお年頃はとうに過ぎ去っているというのに。
「君ほどの麗しいご令嬢なら、きっといつかそんな情熱が湧いてくる人と結ばれるさ」
本当に人の良い方です。
どうか彼が、その人柄が好きだと認めるような、人柄の穏やかなご令嬢と結ばれますように。
また私は完全に「自由」な立場へ。そのまま、25歳の誕生日を迎えた頃。
「君の描く絵はほんわかとしていて、この童話の雰囲気に合うと思ったのでね」
以前絵画モデルの仕事で知り合ったアトリエのご主人から、絵描き業務を依頼したいとのお話が。
「童話の挿絵ですか。わたくし、絵は好きに描いていたぐらいですが……」
「仕事にはしたくないかね? 枚数はそれほどでもないから試しにやってみるのもいいと思うよ」
美術に関してはハングリー精神の塊であるエイリーク様を間近で見ておりましたから。名を売り、高みを目指すことはまったく尊いことであり、反面非常に疲弊するもの。私には向いていない気もします……。が、今後の可能性が増えるというのなら悪くないお話ですね。
そういったふうに始めた業務はなかなかやり甲斐もあり、引き続き依頼をいただけると私もまた「社会に必要とされている」安心感に包まれたのです。この仕事なら「賞味期限」はないですものね。それなりに腕を磨いていれば、老女になっても続けていけますよね?
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