16 / 148
【 第一章 】 時の河を超える聖女
⑫ 窓からの訪問者
しおりを挟む
アリアンロッドは今朝の倉庫部屋にアンヴァルを連れて行った。蓄えられている、大量の縄や綱を拝借するために。
「本当にやるのか? 侵入の際、あそこにいるのがイナンナであろうとなかろうと、突き落とされかねないぞ」
アンヴァルは彼女の身を思うと不安要素だらけで踏ん切りがつかない。
「男がぐじぐじ言わないの」
「ぐじぐじじゃない! 俺はお前がしんぱ…」
「命綱も用意して!」
アリアンロッドの語気が思いのほか強い。一瞬怯んだアンヴァルが彼女の顔を覗き込むと、その唇は震えていた。
彼はいったん肩の力を抜き、仕方なく二人分の綱を手にした。
それを見たアリアンロッドはケロリと言う。
「私ひとりで行くから。あなたは崖縁で待ってて」
「あぁ!?」
アリアンロッドは彼を連れて行けばいつイナンナに手を上げる事態になるかと、はなから同行させるつもりはなかった。それに女同士で腹を割って話したい時なのだ。
「万が一落ちたら、命綱で私を引き上げて」
そう手のひらを合わせるアリアンロッドに、アンヴァルはもはや溜め息しか出なかった。
擦り対策に指に巻く布などを用意する間に、アリアンロッドは彼にこう切り出す。
「無事に国へ帰れたら……私に近接武術を教えて?」
だが彼がそんなことを聞き入れられるわけがない。
「護身用の槍術が限度だ。槍だって無理なんだよ……お前は女なんだから」
「女でもイナンナは男と対等に仕合ったって!」
「あいつは特別。物心つく前より東洋の秘伝古武術の師が付いていたらしい」
「古武術?」
彼が説明するには、腕力ではなく気合いを力にして戦う術のことで、達人は白兵戦、遠戦問わず応用できる。
彼女は幼い頃よりそれを叩き込まれていたというのだ。体得には年月が必要で、一朝一夕でどうにかなるものではない。
「私もその遠国出身の師を付けてもらえれば」
アンヴァルの語りは続く。それをどこからか連れてきたのは彼女の母親だと。そしてその者はとっくに姿を消した。
「イナンナの母君……王陛下が愛した2番目の夫人ね?」
アリアンロッドのところにも多少の噂は届いていた。現王はふたりの女性に私邸を与えた。
第一夫人はディオニソスを産んだ美姫。アンヴァルは幼い頃ディオニソスに紹介され、気立ての良く聡明なその女性を深く慕っている。
「俺は一度だけ、第一夫人の宮殿で第二夫人の顔を見たことがある。子どもながらに感じたんだ、まるで蛇のような女だと」
「蛇……」
アリアンロッドは今朝、相対したイナンナの主の姿を連想してしまった。
「とにかく私なんて今のままじゃ、いざという時……」
「まぁ、お前の得意である弓の熟練度をもっと上げて、その上で接近された場合の短剣術というのなら考えなくもない。さぁ崖へ行くぞ」
崖から眺める空は鮮やかな橙色。作業に没頭していたら夕暮れ時になっていた。
こちらの建物の西側には、通路とは言えないが、足を横にずらして進めるほどの足場が存在した。
この足場の先にある窓口を見ると、窓枠からおあつらえ向きの杭が出ている。
アンヴァルは綱の先に輪を作り、狭い崖縁からその輪を杭に向かって投げつけた。それがスルリと杭にはまったら綱の末尾を橋の欄干に固く結び付け、命綱も用意した。
(※赤線が綱渡りする綱です)
「俺はここで待つわけにもいかないから、綱を回収したら、またあちらの川沿いに潜んでいよう。お前はどうやって戻ってくるつもりなんだ?」
「イナンナと相談するわ」
「相談って……」
すっかりイナンナを取り込むつもりでいる、その楽観ぶりにアンヴァルは絶句する。
「あいつに対話の意思がなく、人を呼ばれなどしたらどうするんだ?」
「彼女は手負いだから、力づくでどうにかする」
実際彼がアリアンロッドをひとりで行かせることに了承したのは、イナンナがほぼ動けないことを見込んでのことだった。
「じゃあ行くわ」
「慎重にな」
アリアンロッドは綱にぐっと捕まり、小さな足場を着実に踏み出した。
恐る恐る綱をスライドして進み、なんとか窓まで辿り着いたら、固唾を呑んで見守るアンヴァルに「今から侵入する」と目線で合図を送り、窓の格子に手を伸ばす。
格子を握る両手に力を入れ身を乗り出すと、西日の差す部屋で静けさの中、壁の書棚にもたれて座るイナンナを目に入れたのだった。
「……!?」
物音に振り向いたイナンナは、格子窓の向こうに人影を見つけ、驚きを隠せない。
「イナンナ、声を上げないで」
「アリアンロッド様?」
外はもう暗い。格子を握って身体を支える力も底を尽きそうだ。
「お願いイナンナ。格子を外して。外れるんでしょ?」
イナンナは、何が起こったの、といった表情のまま、窓際まで片足をひきずり這って来た。
「なぜ……。何しにいらしたの? ご存じのとおり私は片足が不自由なせいで、力が入りませんの」
「片足で支えて立って! 早く!」
体力の限界を感じてアリアンロッドは苛立っていた。王宮で寵愛されていた姫ならではの我がままが炸裂する。
イナンナも大概失意の中にいて、今さら歯向かうという気にもならない。格子を捻り外したら膝をつき、また足を引きずりながら奥へと戻っていった。
第一段階突破を確信したアリアンロッドは、まず杭に引っ掛けた綱を外し、握った拳がアンヴァルに見えるよう腕を伸ばし合図を送った。
そして室内に飛び込み、命綱を外したら回収してもらうため窓の外へ落とした。
「それで、どうしてここへ? わざわざ窓からお越しくださったけれど、茶も出せませんわよ」
イナンナはもはや無気力な姿勢を隠そうとしなかった。
「あなたが寂しそうだったから会いに来たのよ」
その予想もつかない言葉に、目を丸くするイナンナだった。
「どうしたらそんな見当違いを口にできるの? ……でもよく私がここにいると分かりましたね」
「あなたの涙に見えたの」
「は?」
「白い何かがここからはらはらと落ちていたから。あれは紙よね? 一体なんだったの?」
昼間破って捨てたあれを見られたか、とイナンナは合点がいった。
「……あれは、あなたの国が所望した“港譲渡書”よ」
「ん?」
「それを破り捨てたの。だってもう和議はなくなった……必要ないものでしょう?」
ここでのイナンナの表情は前のように不敵なものだが、暗がりでアリアンロッドにはあまり見えない。
顔がろくに見えず話すのも物足りないので、立っている窓際からアリアンロッドは、彼女の方に歩み寄り腰をおろした。
そしてあっけらかんと問う。
「なにそれ?」
「は?」
イナンナは度肝を抜かれた。
「まだ思い出していないの!? 何のためにここまで来たの……よく使者なんて任せられたわね」
そんなふうに詰られ、アリアンロッドはこの和議で、国宝の指輪と何かを交換すると説明されたことを思い出した。
「ああ……何だったっけ。港?」
「本当にやるのか? 侵入の際、あそこにいるのがイナンナであろうとなかろうと、突き落とされかねないぞ」
アンヴァルは彼女の身を思うと不安要素だらけで踏ん切りがつかない。
「男がぐじぐじ言わないの」
「ぐじぐじじゃない! 俺はお前がしんぱ…」
「命綱も用意して!」
アリアンロッドの語気が思いのほか強い。一瞬怯んだアンヴァルが彼女の顔を覗き込むと、その唇は震えていた。
彼はいったん肩の力を抜き、仕方なく二人分の綱を手にした。
それを見たアリアンロッドはケロリと言う。
「私ひとりで行くから。あなたは崖縁で待ってて」
「あぁ!?」
アリアンロッドは彼を連れて行けばいつイナンナに手を上げる事態になるかと、はなから同行させるつもりはなかった。それに女同士で腹を割って話したい時なのだ。
「万が一落ちたら、命綱で私を引き上げて」
そう手のひらを合わせるアリアンロッドに、アンヴァルはもはや溜め息しか出なかった。
擦り対策に指に巻く布などを用意する間に、アリアンロッドは彼にこう切り出す。
「無事に国へ帰れたら……私に近接武術を教えて?」
だが彼がそんなことを聞き入れられるわけがない。
「護身用の槍術が限度だ。槍だって無理なんだよ……お前は女なんだから」
「女でもイナンナは男と対等に仕合ったって!」
「あいつは特別。物心つく前より東洋の秘伝古武術の師が付いていたらしい」
「古武術?」
彼が説明するには、腕力ではなく気合いを力にして戦う術のことで、達人は白兵戦、遠戦問わず応用できる。
彼女は幼い頃よりそれを叩き込まれていたというのだ。体得には年月が必要で、一朝一夕でどうにかなるものではない。
「私もその遠国出身の師を付けてもらえれば」
アンヴァルの語りは続く。それをどこからか連れてきたのは彼女の母親だと。そしてその者はとっくに姿を消した。
「イナンナの母君……王陛下が愛した2番目の夫人ね?」
アリアンロッドのところにも多少の噂は届いていた。現王はふたりの女性に私邸を与えた。
第一夫人はディオニソスを産んだ美姫。アンヴァルは幼い頃ディオニソスに紹介され、気立ての良く聡明なその女性を深く慕っている。
「俺は一度だけ、第一夫人の宮殿で第二夫人の顔を見たことがある。子どもながらに感じたんだ、まるで蛇のような女だと」
「蛇……」
アリアンロッドは今朝、相対したイナンナの主の姿を連想してしまった。
「とにかく私なんて今のままじゃ、いざという時……」
「まぁ、お前の得意である弓の熟練度をもっと上げて、その上で接近された場合の短剣術というのなら考えなくもない。さぁ崖へ行くぞ」
崖から眺める空は鮮やかな橙色。作業に没頭していたら夕暮れ時になっていた。
こちらの建物の西側には、通路とは言えないが、足を横にずらして進めるほどの足場が存在した。
この足場の先にある窓口を見ると、窓枠からおあつらえ向きの杭が出ている。
アンヴァルは綱の先に輪を作り、狭い崖縁からその輪を杭に向かって投げつけた。それがスルリと杭にはまったら綱の末尾を橋の欄干に固く結び付け、命綱も用意した。
(※赤線が綱渡りする綱です)
「俺はここで待つわけにもいかないから、綱を回収したら、またあちらの川沿いに潜んでいよう。お前はどうやって戻ってくるつもりなんだ?」
「イナンナと相談するわ」
「相談って……」
すっかりイナンナを取り込むつもりでいる、その楽観ぶりにアンヴァルは絶句する。
「あいつに対話の意思がなく、人を呼ばれなどしたらどうするんだ?」
「彼女は手負いだから、力づくでどうにかする」
実際彼がアリアンロッドをひとりで行かせることに了承したのは、イナンナがほぼ動けないことを見込んでのことだった。
「じゃあ行くわ」
「慎重にな」
アリアンロッドは綱にぐっと捕まり、小さな足場を着実に踏み出した。
恐る恐る綱をスライドして進み、なんとか窓まで辿り着いたら、固唾を呑んで見守るアンヴァルに「今から侵入する」と目線で合図を送り、窓の格子に手を伸ばす。
格子を握る両手に力を入れ身を乗り出すと、西日の差す部屋で静けさの中、壁の書棚にもたれて座るイナンナを目に入れたのだった。
「……!?」
物音に振り向いたイナンナは、格子窓の向こうに人影を見つけ、驚きを隠せない。
「イナンナ、声を上げないで」
「アリアンロッド様?」
外はもう暗い。格子を握って身体を支える力も底を尽きそうだ。
「お願いイナンナ。格子を外して。外れるんでしょ?」
イナンナは、何が起こったの、といった表情のまま、窓際まで片足をひきずり這って来た。
「なぜ……。何しにいらしたの? ご存じのとおり私は片足が不自由なせいで、力が入りませんの」
「片足で支えて立って! 早く!」
体力の限界を感じてアリアンロッドは苛立っていた。王宮で寵愛されていた姫ならではの我がままが炸裂する。
イナンナも大概失意の中にいて、今さら歯向かうという気にもならない。格子を捻り外したら膝をつき、また足を引きずりながら奥へと戻っていった。
第一段階突破を確信したアリアンロッドは、まず杭に引っ掛けた綱を外し、握った拳がアンヴァルに見えるよう腕を伸ばし合図を送った。
そして室内に飛び込み、命綱を外したら回収してもらうため窓の外へ落とした。
「それで、どうしてここへ? わざわざ窓からお越しくださったけれど、茶も出せませんわよ」
イナンナはもはや無気力な姿勢を隠そうとしなかった。
「あなたが寂しそうだったから会いに来たのよ」
その予想もつかない言葉に、目を丸くするイナンナだった。
「どうしたらそんな見当違いを口にできるの? ……でもよく私がここにいると分かりましたね」
「あなたの涙に見えたの」
「は?」
「白い何かがここからはらはらと落ちていたから。あれは紙よね? 一体なんだったの?」
昼間破って捨てたあれを見られたか、とイナンナは合点がいった。
「……あれは、あなたの国が所望した“港譲渡書”よ」
「ん?」
「それを破り捨てたの。だってもう和議はなくなった……必要ないものでしょう?」
ここでのイナンナの表情は前のように不敵なものだが、暗がりでアリアンロッドにはあまり見えない。
顔がろくに見えず話すのも物足りないので、立っている窓際からアリアンロッドは、彼女の方に歩み寄り腰をおろした。
そしてあっけらかんと問う。
「なにそれ?」
「は?」
イナンナは度肝を抜かれた。
「まだ思い出していないの!? 何のためにここまで来たの……よく使者なんて任せられたわね」
そんなふうに詰られ、アリアンロッドはこの和議で、国宝の指輪と何かを交換すると説明されたことを思い出した。
「ああ……何だったっけ。港?」
10
あなたにおすすめの小説
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
裏切られた令嬢は、30歳も年上の伯爵さまに嫁ぎましたが、白い結婚ですわ。
夏生 羽都
恋愛
王太子の婚約者で公爵令嬢でもあったローゼリアは敵対派閥の策略によって生家が没落してしまい、婚約も破棄されてしまう。家は子爵にまで落とされてしまうが、それは名ばかりの爵位で、実際には平民と変わらない生活を強いられていた。
辛い生活の中で母親のナタリーは体調を崩してしまい、ナタリーの実家がある隣国のエルランドへ行き、一家で亡命をしようと考えるのだが、安全に国を出るには貴族の身分を捨てなければいけない。しかし、ローゼリアを王太子の側妃にしたい国王が爵位を返す事を許さなかった。
側妃にはなりたくないが、自分がいては家族が国を出る事が出来ないと思ったローゼリアは、家族を出国させる為に30歳も年上である伯爵の元へ後妻として一人で嫁ぐ事を自分の意思で決めるのだった。
※作者独自の世界観によって創作された物語です。細かな設定やストーリー展開等が気になってしまうという方はブラウザバッグをお願い致します。
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
王女様は温かいごはんが食べたい ~冷えた王宮料理を変えたら、オープンキッチンと政略婚約がついてきました~
しおしお
恋愛
異世界の王女リリアーヌは、前世の記憶を持つ転生者。
豪華絢爛な王宮で暮らし始めた彼女だったが、ひとつだけどうしても耐えられないことがあった。
――食事が、冷めているのだ。
どれほど立派な料理でも、ぬるいスープや冷めた肉ではホッとできない。
「温かいごはんが食べたい」
そのささやかな願いを口にしたことから、王宮ではなぜか大騒動が巻き起こる。
地下厨房からの高速搬送。
専用レーンを爆走するカートメイド。
扉の開閉に命をかけるオープナー。
ついには食堂に火を持ち込むオープンキッチンまで誕生して――!?
温かさは、ホッとさせてくれる。
それは料理だけではなく、人との距離まで少しずつ変えていくものだった。
冷えた王宮に湯気と笑顔を取り戻す、
食と温かさをめぐる宮廷日常コメディ!
-
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
